バグのかけら(ロックマンエグゼ)

登録日:2014/06/28 (土) 01:56:29
更新日:2024/03/20 Wed 18:10:50
所要時間:約 6 分で読めます




バグのかけらとはロックマンエグゼシリーズに登場するアイテムである。
初出は「エグゼ2」
単位は「ガッツ」。バグのかけら10個で「1ガッツ」。


概要

エグゼ世界の「バグ」も現実と同じように「プログラムミスによる不具合」として扱われるが、
「バグのかけら」となると「ジャンクデータの集合体」ということにもなっているようだ。
見た目は青紫の毒々しい色をした泥の塊のような感じで、このビジュアルはエグゼ3から設定された。

なぜバグのかけらが発生するのかは作中では詳しくは語られてないが、
多くはデリートされたナビやウイルスの残留データが何らかの拍子に変化したものではないかと思われる。

バグのかけらを放っておくと電脳世界に悪影響を及ぼしたり、
野生ウイルスの餌になったりするので、見かけたら速やかに回収することになっているが、
一般のナビでは回収したところでもてあまし、結局今度は自分に悪影響をもたらしかねない厄介な代物。

しかし見る人が見れば貴重なシロモノであり、バグのかけらを貴重なチップやナビカスプログラムと交換してくれる「バグのかけら交換屋」や、
バグのかけらの中から使えるデータだけを抽出しアイテム化できる人物がいる。

これらの存在などを考えると、存在自体が邪魔な全くのゴミというわけではないようである。
そのような技術を持たない一般ナビにとっては交換用のアイテムでしかないが。

後述のように「2」ではなかなか見かけなかったバグのかけらが「3」以降大量に増えたのは、
「3」にて実装されたナビカスタマイザー(以降ナビカス)が原因であるとされている。

ナビカス以前のパワーアップパーツは科学省で徹底的にデバッグされていたが、ナビカスはオペレーター自らがカスタマイズを行うため、
結果として知らず知らずのうちにナビカスのルールを破ってバグを引き起こしてしまい(一応何かおかしいとは言ってくれる)、
それらのナビがインターネット上で知らず知らずのうちにバグを振りまいたことによりバグのかけらが蔓延してしまったのかもしれない。

なお、「ロックマンエグゼ4」以降はナビカスでバグが発生するとナビが不調を訴える他に
ココロウィンドウが教えてくれるため、「3」ほどの事態にはならなくなったと思われる。

その他の特徴として「大量のバグのかけらが1か所に集合すると、獣のような形になって自我を持つ」というものがあり、
エグゼ2のゴスペルや、エグゼ6のグレイガはこのようにして誕生した。

違いを挙げるとするなら2のゴスペルは人為的にバグのかけらを集中させて造られた存在(ただしゴスペルのような獣型になったのは想定外)であるのに対し、
グレイガはインターネット黎明期の大量のバグのかけらが偶発的に集合して生まれた存在である。
また、大量のバグに侵食された結果、ただのインターネットだったものが原始的な意思を持つようになったのがプロト


バグのかけらの歴史

GBA版の本編についてのみ記す。

エグゼ2

初登場作品。
後の作品とは違い入手法は「物陰や電脳世界に落ちているものを拾う」しかなく、個数も有限で全32個。
使い道は「コトブキスクエアにあるバグのかけら交換屋でバトルチップに交換してもらう」
ゼウスハンマーをもらうためにインターネット中を探しまわったプレイヤーも多いのではないだろうか。
なお、ここで渡したバグのかけらがおそらく……
ちなみにこの交換屋のチップもエグゼ2の増殖技で何度でも入手可能。


エグゼ3

本作からバグのかけらは無限に入手可能になり、入手したバグのかけらの個数がメニュー画面に表示されるようになった。
また、バグのかけらの使い道が最も多かった作品でもある。
バグのかけら交換屋がギガクラスチップ(必要個数300個)を扱うようになり、それ以外にもウイルス飼育のための餌になったり、
バグのかけら10個を消費してチップを排出するバグピーストレーダーが登場するなど、
普通にゲームを進めるだけでも3桁~4桁のバグのかけらが必要になる。

入手方法としては「ミステリーデータから入手する」以外に「依頼の報酬」や「ウイルスやナビをカウンターで撃破する」(しかも止めさえカウンター出来ればいいため、バスターでも出来た)などがある。
バグのかけら10個=1ガッツを決定した作品でもある(後述)。


エグゼ4

「カウンター撃破でのバグのかけら入手」ができなくなり、代わりに「バトルミステリーデータから入手」が追加された(最大5個)。
ギガクラスチップが100個で交換できるようになるなど全体的に必要個数が少なくなり、
ストーリーを進めるのにバグのかけらが必要な場面がなくなったためそこまで集めるのに躍起になる必要がない。
交換しきったらあとの使い道はバグピーストレーダーぐらい。

エグゼ5

入手方法に「リベレートミッション中にアイテムパネルから入手」が追加された以外には特に変更点ナシ。
プレイヤーが直接集めるわけではないが、ダークチップの製造過程で大量のバグのかけらを使用している場面が見受けられる。


エグゼ6

入手方法に「金のミステリーデータから入手する」が追加された(10個)代わりにリベレートミッションがなくなったので、
その辺の入手方法が削除。それ以外にも「ソウルウェポンが変化したものを入手」もある。

エグゼ6の特徴は「バグのかけらを消費して攻撃を放つギガチップが存在する」こと。
「バグライズソード」「バグデスサンダー」が該当し、使用するとBボタンチャージが
それぞれ「攻撃力200のダークソード」「攻撃力200のダークサンダー」に変化する。
それぞれの元の性能はダークチップ(ロックマンエグゼ)の項目を参照。
なおバグのかけらがないとただのソードとサンダーボールになる。
特にバグデスサンダーは非常に強力なのもあって、ファルザー版ユーザーは延々と収集し続けることに……


「ガッツ」

前述の通り、エグゼ3はストーリーの攻略に大量のバグのかけらが必要になるため、プレイヤー達は効率のいい稼ぎ方を模索していた。
そこで行き着いたのは「ナビをカウンターで倒すこと」であり、これなら1回で10個のバグのかけらを入手できる。
そのことが分かった時、プレイヤー達はあるナビに目を付けた。

「攻撃が大ぶりでカウンターをとりやすく」「話しかけることで何度も戦うことができ」「最大HPがそれほど高くないため倒しやすい」まさに絶好のカモ、それが……








ガ ッ ツ マ ン



かくしてバグのかけらを求める数多のプレイヤーによって星の数ほど倒されたであろうガッツマン。
どこかのボスのように延々と殺され続け、延々とバグのかけらを10個出してくれるガッツマンに敬意を表し(?)、
プレイヤー達はいつしかバグのかけらの単位に「ガッツ」を用いるようになった……たぶん

この呼称はカウンターによるバグのかけらゲットが廃止されたエグゼ4以降でも呼ぶ人は呼んでいる。

だからバグのかけらのことガッツマンってよぶのやめろよ!

ちなみにこの稼ぎ方は究極攻略シリーズでも推奨されている。ガッツマンとデカオ涙目。



オ オレさまは何回死ぬんでガス!?
次はど……どこから……い…いつ『襲って』くるんでガス!?
オレさまは!
オレさまはッ!
オレさまのそばに近寄るなでガス――――ッ!!!(ガッツハンマー振り上げ)


プログラムアドバンス!

マ ス タ ー ス タ イ ル



ENEMY DELETED!



RESULT
デリートタイム 0:08:05
バスティングレベル S
GET DATA
ガッツマンV3 G バグのかけら 10

「ボウル」

時は流れ2023年。1〜6までバージョン違い含めて全タイトルを収録した『ロックマンエグゼ アドバンスドコレクション』が発売された。
もちろんエグゼ3も収録されているし、もちろん3では膨大な量のバグのかけらが必要になる。もちろんコオリホウガン mも。
しかし本作には攻略や稼ぎ作業を楽にするために通常バスターの攻撃力を100倍にする「バスターMAXモード」が用意されている。
プレイヤー達は早速ワイリー城のデカオの下へ向かい、超火力のバスターでガッツマンを血祭りにしていた。しかしある時BLACK版では別のナビが注目される。
それがボウルマン(V3)。初手がランダムなガッツマンと異なり、こいつは必ず「ロックマンの正面最後列からガトリングピン」という行動をとるため、相手に合わせて動く必要がない。そのため連射コンを用意すれば放置するだけで無限にバグのかけらが稼げてしまうのである!
ボウルマンのHPはガッツマンより700も多いのだが、100倍バスターの前ではそんなものは誤差でしかないのだ!
かくしてボウルマンは新たなバグのかけらマンとして今日もどこかで乱獲されるのだった…
なお、通常版のミストマンはランダム行動のため、引き続きガッツマンが餌食になる。合掌。


追記・修正は一口大に焼いたバグのかけらを一気食いしてからお願いします。バグバグバグ!!
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最終更新:2024年03月20日 18:10