ウルトラの母

登録日:2012/06/20 Wed 10:51:16
更新日:2024/02/12 Mon 13:18:17
所要時間:約 5 分で読めます





ウルトラの母とは、円谷プロ制作のウルトラシリーズに登場する女性ウルトラマン。


プロフィール

身長:40メートル
体重:3万2千トン
出身:M78星雲・光の国
年齢:14万歳

CV:ペギー葉山、池田昌子、長谷川理恵、大谷美紀、三森すずこ


概要

光の国における主要人物で、医療部隊「銀十字軍」の隊長。
医療のスペシャリストとして傷付いた宇宙警備隊のウルトラ戦士達を癒やし、命を救ってきた。宇宙で一番子守唄がうまいとも。
回復などの後方支援がメインではあるが、医療部隊の隊員の中では戦闘能力も高い部類に入る模様。

本名は「ウルトラウーマンマリー」だが、ウルトラ兄弟をはじめとした宇宙警備隊員からは、尊敬の念を込めて「ウルトラの母」と呼ばれている。


嘗てエンペラ星人の軍勢が光の国に侵攻した「ウルトラ大戦争」で、銀十字軍として参加。
その際、傷付いたウルトラマンケン(ウルトラの父)の治療に当たった事を機に二人は結ばれた。

その後、息子のウルトラマンタロウを授かり、ウルトラマンエースを養子として引き取っている。
タロウは息子のウルトラマンタイガを授かっており、彼からは「ばあちゃん」と呼ばれている。

ちなみにタロウを産んだのは128000歳(初期設定では122000歳)の時のこと。ウルトラの人々の成長・老化はよくわかってない部分が多いが、現在12000歳(18000歳)のタロウがそこそこちゃんとした大人をやっていることを考えると、その10倍もの年齢となるとかなりのおばあちゃんにも見えてしまう。
とはいえ、ファンタジーにおけるエルフなどの長命種に見られる「成熟が早くて現役時代も長い」的な設定と見れば、そこまでおかしな話ではない。……その年齢で従軍したのはともかく、恋愛して結婚して初産というのは、いくらなんでも遅すぎるように思えなくもないが。

「ウルトラの母」と呼ばれる事から、ウルトラマンウルトラセブンなどのウルトラ兄弟全員の母親と思われがちだが、これは間違い。

セブンの母親とは姉妹である為、セブンは彼女の甥に当たる。
更に、ウルトラマンジャックの嫁もウルトラの母の妹という設定が(現状設定が生きているかは別にして)ある。

ウルトラ六兄弟の内四兄弟が身内というのもなかなかすごい。


よく息子であるタロウの外見が両親に似てないことがツッコまれる事がままあるが、種族区分も父と母がシルバー族で、タロウがレッド族に当たるが、
シルバー族・レッド族・ブルー族の違いは光の国の種族にとって血液型の違い程度の認識らしい。*1
つまりウルトラの母の親がレッド族でそれが隔世遺伝でタロウに受け継がれたと考えられる。
上述のセブンは彼女の甥という設定もその考察を補強している。

真偽は不明だが、タロウの外観は父が遺伝子操作した結果とも言われている(どんな父親だ……)。


【能力】

◆マザー光線
対象を回復する為の治療光線。

◆マザーシャワー
対象を蘇生させる治療光線。

◆マザー破壊光線
攻撃用の光線技。
『破壊』が冠するだけで危なく聞こえる。
何気に威力はストリウム光線に匹敵するらしい。

◆マミィ光線
本編未使用技だが、*2から発射する光線で、子供を育てるとされている。
それって母乳なのでは?


【アイテム】

◆銀十字勲章
頭についた勲章。
(髪型の)ツインテールにも見えるが、体の一部ではなくオプション。
『タロウ』本編および『大いなる陰謀』での描写から少なくともウルトラ大戦争でのケンとエンペラ星人の決戦より前に手に入れていることが分かる。
後述の余談の『アミュプラザ博多のCM』では溝の部分に切り込みが入っており髪の毛のようになびかせた。
なお、本家Wikipediaには「勲章を外した状態のスチル写真も存在する」とあるが、そのような写真は見つかっておらず、内山まもる先生の漫画のワンシーンをスチル写真と誤記した可能性がある。

◆マザーレッド
頭の小さなトゲ。
夫であるウルトラの父と連絡を取ったり、ウルトラ兄弟の危険を知る事が出来る。

◆マザーブルー
左腕に嵌めている青いブレスレット。

◆母の星(カラータイマー)
殆どのウルトラ戦士が持っている装備。ウルトラの母のものは母の星という名称でいろいろな光線を出せるという。
なお、ウルトラの母のカラータイマーが鳴った事は殆ど無いのだが、CMで披露された際にはウルトラマンティガのタイマー音が使用された。

◆キングブレスレット
強敵バードンに敗れたタロウに授けたアイテム。
ジャックのウルトラブレスレット同様、戦闘で大きく活躍する。



【シリーズでの活躍】

ウルトラマンタロウ

1話では太陽をバックした、逆光で不鮮明な姿で登場。なぜか本編登場時よりも巨乳にされている。
第1話撮影の時点ではスーツが完成していなかったため初代ウルトラマンのスーツを改造して、さらに太陽を背にして不明瞭な姿にすることでスーツの不自然さを隠したらしい。
逆にこれが母の神秘性を出すことに成功している。
直接登場したのは3話。再生怪獣ライブキングの下敷きにされ身動きが取れない光太郎*3を救い、タロウに変身後は共闘。
左腕を負傷して思うように戦えず、更にその左腕をライブキングから執拗に狙われたところを見ると、得意のマザー光線で傷を治し、タロウが万全に戦えるようにした。
また、ライブキングは普通に倒しても復活する怪獣だったため、タロウと共に宇宙空間へ運び、そこでタロウと共に光線を浴びせて粉砕した。
このときの描写から、戦闘能力も高い事が明かされている。
その後も何度か登場し、タロウ=東光太郎のピンチを救った。キングブレスレットをタロウに授けたのもウルトラの母である。
地球上では東光太郎の亡き母に瓜二つな緑のおばさんに変身していた。


ウルトラマンレオ

ババルウ星人編の最後で登場。
アストラと共にウルトラ兄弟への加入を果たしたレオを、ウルトラの父と一緒に見守っていた。
映像自体は『タロウ』の時の流用。


ウルトラマンメビウス

メビウスを地球へ送り出し、その後は彼の戦いを見守っている。
ボガール編のラストで力尽きたツルギを蘇らせ、復讐の鎧・アーブギアを解除。
本来の姿であるウルトラマンヒカリとして復活させた。
又、インペライザーの脅威が迫った際はメビウスに帰還を促した。
最終回ではヒビノ.ミライの元になったバン.ヒロトをウルトラゾーンから救出する予定だった。

裏設定では『レオ』におけるシルバーブルーメの一件で、行方不明となっていたモロボシ・ダン=セブンを救い、変身能力を復活させている。


大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE

光の国の人工太陽「プラズマスパーク」を防衛する為、ウルトラマンベリアルと初めて格闘戦を披露したが敗北。
しかしベリアルに一撃も入れられなかったウルトラ戦士が多い中、ウルトラの母はベリアルに一撃を入れている為、格闘センスは意外と高いと思われる。
その後は光の国の凍結により、終盤まで凍っていた。

ベリアル封印前の回想でも登場。
若きウルトラの父と戦友であったベリアルは、彼女に自分の力を誇示しようとした一方で容赦なく攻撃を加えており、どの様な感情を抱いていたかは不明。

因みにタレントの長谷川理恵が声優を担当したが、
キャラに不相応な若々しい声と他の面々と比べて演技力が劣っていた為に不評であった。回想の若い頃の方はまあまあ違和感はないが……。余談だがべリアル役の宮迫博之とはほぼ同年代である


ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国

宇宙警備隊本部での会議に登場。
別の宇宙へ旅立つ任務に志願したウルトラマンゼロを見送った。


ウルトラマンジード

第24話「キボウノカケラ」にて登場。
光の国からベリアルが究極形態アトロシアスになった事を感じ取り、ウルトラの父と共に不安げな表情を浮かべていた。


劇場版 ウルトラマンジード つなぐぜ! 願い!!

ギャラクトロンの被害に遭った地域へ銀十字軍を派遣していた他、終盤ではジードの活躍を見届けた後、彼を「一人前のウルトラマンになった」と称賛した。


ウルトラマンタイガ

直接は登場しないのだが、第3話「星の復讐者」のラストシーンで孫のタイガがやり手の女性の例として話題にする。
社長の佐々木カナがクズな依頼人から受け取った小切手をゴミ箱に破り捨てつつ、社員らに「貰ったお金で食事に行く」と言った姿を見て、
タイタスが「あのお嬢さんはなかなかやるなあ」と評すると、タイガは「俺のばあちゃんほどじゃないけどな」と応じていた。


ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀

Chapter.2で過去の姿が描かれている。
光の国・メインエリアでエンペラ星人の襲撃を受けるが、若き日のケンとベリアルに救われる。
エンペラ星人の強大な闇の前に2人は屈しそうになるが、マリーが彼女の一族に代々伝わる聖剣・ウルティメイトブレードをケンに託したことで形勢は逆転。
エンペラ星人は腹部に傷をつけられて消滅した。

この戦いがきっかけでマリーはケンと結ばれるが、それがベリアルの心に深い闇を抱かせることに……。

現代が舞台のChapter.3では、光の国に帰還してきた孫のタイガと対面する姿が初めて映像作品で描かれる。
公の場でありながらも「じいちゃん! ばあちゃん!」と無邪気に呼ぶタイガに対し「立派になりましたね」と久々の再会を喜んだ。
『タイガ』前日談ではウルトラの父が孫に激甘だったことが断片的に語られたが、彼女も夫と同じだった。
まぁ素直で元気な初孫を可愛がりたい気持ちはわかる。


余談

映画『ウルトラ銀河伝説』以降、一般市民や宇宙警備隊員等、多数のモブトラウーマンが登場したが、
ユリアンやウルトラウーマンベスと並び、固有の女性ウルトラマンとしては数少ない存在。

公式でもユリアン、ベス、ブースコ、カミーラと5人で円谷のバレンタインイベントに登場する等、本編外でも女性設定を活かして活躍している。
だがそれ故、ウルトラ紳士達の手により超上級者向けの二次創作が作られもしている。
よく考えたら人妻・熟女・巨女・人外・女医(ナース?)・ラバーツインテールと属性てんこ盛りだしね。
ウルトラの父の心中やいかに……。

初代ウルトラマンのデザインを担当した成田亨氏は、乳房が付いたウルトラの母の造形(もといタロウファミリーの造形)を否定している。
客観的に見ても初めてのウルトラウーマンという事情からかなり苦しいデザインであったことは想像に難くなく、顔の造形が初代ウルトラマン系という中で女性らしさを表現するため、おさげを付けている部分はあるだろう。
顔の造形の問題はユリアン、ベス、ソラ、グリージョで徐々に改善されており、男性ウルトラ族に近いシルエットと女性らしさを両立させたデザインになっている。

また、アミュプラザ博多のリニューアルの際、円谷プロ全面協力の下、過去最大級のモデル(無論物理的な意味で)としてテレビに登場した事がある。
本来のサイズでコートを羽織って博多の街を歩き、アミュプラザ博多のビル(10階建)に寄り掛かっていた。
更にその後のCMではウルトラの父に壁ドンされた事も。



母「もうすぐ、あなたのアニヲタライフを変えてしまう様な大きな事件が起こりますよ」
光太郎「一体それは……?」

母「御覧なさい」
光太郎「一年前、あの項目を見て僕はアニヲタWikiに籠もったんです。あの項目は一連の流れが秀逸なんですよ。あっ……項目が!」

光太郎「お母さん、項目は!?」
母「誰でも編集する事が出来るのです。例え改悪目当てでも」
光太郎「そんな……ただ荒らされる以外に方法は無いのですか?」

母「いいえ、あなたがしなければならない事があります」
光太郎「僕にする事が?」

母「そうです。命を懸けてもしなければはならない事があります」
光太郎「それは?」

母「それはあなたが自分で見つけなければなりません」

光太郎「お母さん――(追記・修正の事?)

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最終更新:2024年02月12日 13:18

*1 参考までに地球人の髪の色を例にすると、生粋の黒髪と金髪の親の間には必ず黒髪の子が生まれるが、黒髪と金髪の間に生まれた黒髪の親同士の間には四分の一の確率で金髪の子が生まれる。

*2 一部書籍では母の星の下にある丸い突起部分

*3 地面のくぼみのはまっていたため、完全には潰されずに済んだ