黒天狗(飛べ!イサミ)

登録日:2014/06/26 (木) 22:22:30
更新日:2019/06/14 Fri 10:31:44
所要時間:約 5 分で読めます




黒天狗とは、『飛べ!イサミ』の登場人物であり、同作品の敵ボスである。

CV:西川幾雄



その名のとおり、黒い天狗の面を付けた老人で、「黒天狗党」を率いる首領。
古くは幕末の頃からその存在が確認されており、配下の幹部たちや下級人員の烏天狗を使ってお約束の世界征服を企んでいたが、しんせん組(歴史上有名な『新撰組』とは別物)にことごとく邪魔をされて未遂に終わってきた。

現代においてもう一度活動を始めるが、同じようにしんせん組も現代に復活したことを知り、彼らの正体を暴いて倒すこと、そして高エネルギー源ルミノタイトの秘密を知る花丘博士(花丘イサミの父)を捕らえることの二つを目的として動き始める。

序盤から中盤にかけては、居並ぶ幹部たちに「必ずしんせん組を倒せ!」と命じ、それに対して烏天狗たちが「黒天狗に栄光あれ!」と唱和し、最後に黒天狗が「フハハハハ!!」と高笑いするまでが、番組終了までのワンセットであった

その正体は日本有数の巨大企業・芹沢グループの総帥である芹沢鴨之丞
(名前の由来はもちろん新選組局長の芹沢鴨。ちなみに、幕末において「天狗党」と呼ばれる尊皇攘夷集団があったが、史実の芹沢鴨はこの天狗党の前身である玉造組に所属していた事があるらしい)

大江戸市のみならず日本屈指の富豪として、多額の寄付を市に行っている関係でよく顔を知られている
また、大の子供好きでもあり、イベントなどではサンタに扮してプレゼントを配る姿も見られ、イサミからは「芹沢のおじいちゃん」と呼ばれて懐かれている

妻はいないが、かつて養子にした男の娘である芹沢ルリ子を実の孫娘同様に可愛がっている

そして花丘イサミが大好き
あと、その母である玲子さんのことも大好き

上述のように子供に優しい彼だが、特に溺愛しているのがこの二人で、デレデレと言っても良いくらい

誤解を招かないように付け足すと、別にロリコンなわけでも人妻好みなわけでもない
ただ元気で明るく優しいイサミが好きなだけなのである
ホントだってば

彼の下にいる四天王の正体が中盤まで伏せられていたのに対し、こちらは序盤で早々に素顔を表している
ただしそれは視聴者目線での話であって、イサミたちは彼のことを、「優しくて偉くて子供好きのお爺ちゃん」としか思っておらず、ようやく正体に気づくのは最終回直前になってからであった

既に髪も真っ白、腰も曲がり気味で杖に頼って歩いている爺さんに見えるが、実のところは走力・体力・筋力全てにおいて超人的で、どうみても老人のそれではない身体能力を有している、言わばハイスペック爺ちゃん

イサミの祖父である花丘観柳斎とは幼馴染で、顔を合わせるたびに火花を散らし合っているが、実のところは「喧嘩するほど仲が良い」の典型である
ちなみにこちらの身体能力も規格外 
もう何なんだアンタら


一方、黒天狗としての彼は表の「芹沢のおじいちゃん」としての顔とは打って変わって、いかにも悪役のボスという雰囲気であり、常に威厳を持って幹部や部下に命令する

とは言え、根本的な所でいい人なのは変わらず、作戦に失敗した部下に対して叱責を加えることはあっても、この手の組織でよくある肉体的な懲罰を行ったことは一度もなかった

本編中で明らかに作戦失敗の責任を問われて処分を受けたのは、指揮官から掃除係へ転落させられた烏天狗7号のみ
その彼女に対しても、後に顔を合わせた時には、彼女が首領と知らずに取った無礼な態度も平然と流し、終わった後には元の地位に復帰させる懐の大きさも見せており、総じて部下への扱いは寛大である

ただ一つ迷惑なのが、この姿でもイサミにダダ甘なのは変わらず、彼女が関わっていると知るや命令がやたら私情挟みまくりになるところ

そもそも、作戦遂行時に絶対にイサミや玲子には手出しをするなとあらかじめ各支部に通達していた程で、一度だけ手違いで誘拐してしまった時には「美味しいケーキを差し入れろ」と烏天狗に命じていた

上述の烏天狗7号が降格させられたのも、イサミがしんせん組と関係があると疑った末に、結局証拠を掴めず踊らされてしまったことで彼の怒りを買ってしまったのが原因
(結果的には関わりがあるどころか正体はドンピシャだったわけだが)

極秘に開発していたレーザーを偶然小学生が目撃して絵にしていると知ったときは「描いた子には可哀想じゃが」と処分させようとしていたものの、その絵を描いたのがイサミだと知るや否や、一転して盗み出して来いと命じ、芹沢コレクションの一つに加えようとしていた

もう駄目だこの人…


ちなみに、イサミたちが彼の正体に気づいていないのと同じように、黒天狗の方もイサミたちがしんせん組である事は知らず、後半に入ると、黒天狗党の秘密を探ろうとする3人との間で、お互い必死に正体を隠そうとするドタバタ展開が度々繰り広げられており、この辺のコミカルさも作品の魅力の一つである






以下、本編の重要なネタバレ













終盤になって、実は彼の正体は、2000年前に調査のためにやって来た宇宙人で、テン・グー星という星の技術者であったことが判明する

宇宙船が地球に接近した際、地球に存在したルミノタイトの膨大なエネルギーの為に航行不能となってしまい、地球に不時着した彼は、何とか元の世界に帰るためにもう一度宇宙船を建造する必要があった
その為の資金及び人員を調達するための手段として黒天狗党を組織し、動力源であるルミノタイトを確保するために様々な技術研究や、花丘博士の追跡などを行っていた

要するに自分の帰還の為に事実を語らず党員を働かせていたわけで、これには長年付き従っていた幹部の一人、からくり天狗も怒りを露わにし、完成した宇宙船「天駆ける黒天狗号」を乗っ取ろうと反乱が起きるが、イサミの「龍の剣」と同種の剣を振るってあっさり蹴散らしてしまった

ちなみに、大昔に地球に流れ着いた彼が何故現在まで生きているのかといえば、その技術で年老いた体を再び若返らせ、
子供時代から老人時代までを延々ループさせていた為
終盤にはその技術を再び用いて再び若返り、白かった髪も黒くなり、腰の曲がった老人から引き締まった肉体の壮年男性に逆戻り

テン・グー星人驚異のメカニズムである

こんな事が目的なら別に世界征服などしなくても良さそうなものだが、何故世界征服を?と聞かれた時の彼の回答は


「それはつまり、物の弾みというか…」


ちょっと待てや爺さん

おまけに実のところを言えば、惑星を一つ支配するのにも金はかかるし、別に世界征服などしたくはなかったので、むしろ邪魔してくれて助かったとのこと

そりゃからくり天狗も怒るわ

もっとも、地球に来てから2000年以上も経過していることを思えば、星に帰る以外の目的がなくてはやってられなかったのも無理はないのかもしれないが

地球での生活の中で観柳斎というケンカ友達や、養子とは言え家族を作っていたことから見ても、決して目的のための道具という認識ではなく、地球という星とそこに住む人々に愛着が湧いていたことも確かなようである

アジトに乗り込んできたイサミたちの正体が判明した時には流石に激しく動揺していたが、その後には3人に自分も正体を明かし、敢えて極悪人として振る舞い、彼女と戦おうとするも、イサミの「大好きなおじいちゃんと戦うなんてできない」という言葉に動揺し、暴走したルミノエネルギーが彼女を襲った際にも結局は守ってしまった


最後はしんせん組と黒天狗党、全員の力を合わせてルミノタイトの暴走を食い止め、宇宙船が壊れてしまった事もあってそのまま地球で暮らすことを決める






と思いきや、続編であるドラマCDでは故郷の星にシーロンという妹がいた事が判明

『白天狗』を名乗り、彼を連れ帰るために地球にやって来る
素直に帰ってきてと言えない彼女が引き起こした騒動があったりともうひと悶着あったのだが、ドタバタの末、彼女と共に星に帰ることを決意
ルミノタイトが二度と暴走しないよう、後のことを旧黒天狗党幹部たちとイサミらに任せ、皆との別れを惜しみながらも宇宙へと去っていった


「良いか、必ずやこの項目を追記修正するのだ!」


『ははッ!!アニヲタwikiに栄光あれ!!』


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