チンパンジー

登録日:2014/06/24 Tue 16:18:30
更新日:2024/02/28 Wed 10:25:17
所要時間:約 3 分で読めます





チンパンジーとは、哺乳綱サル目(霊長目)ヒト科チンパンジー属に分類される類人猿。

オスは全長85cm,体重40~60kg.メスはオスより小柄。
ゴリラやオランウータンと同じく尻尾がない猿。

20~100の集団を作って生活をし力の強いオスがいわゆるボスザルとなって群れを取り仕切っている。
オスは基本的に群れから離れず生活をするがメスは一度子を産んだら群れから離れて別の群れに交流する習性がある。
昼は木の上もしくは地上で生活をし夜は一日ごとに場所を変え木の上を寝床にし睡眠をとる。

他の動物と比較して特異的な点として石や棒切れを道具として日常的に使う知能の高さが目立つ。

野生のチンパンジーはアフリカの赤道付近の熱帯雨林を中心に生息している。
近年森林伐採や開発による生息地の破壊、食用やペットにするための密猟、人間の病気の感染などによって急速に数を減らしており、保護が進められている。
現在生息数は20万頭(?)前後とされており、レッドリストでは「絶滅危惧<EN>」という上から2番目の危険度に達している。

植生は雑食で果実,昆虫,小動物を食べる。
逆に天敵はヒョウや大型の猛禽類。

世間一般としては、
  • 体格や関節が人間に近いオランウータン
  • 賢い知能に人と似た性行為とホモレズフリーセックスをするボノボ
にならんで人間に近く賢い動物として有名。知名度的にはチンパンジーの圧勝である。
我々日本人の間ではパン君等の愛くるしい動物として名が知られている。












と、思いたいところであるが……現実は【高い身体能力】に【高い知能】にそこらの動物を引き寄せないほどに凶暴な攻撃性のある動物である。

■体力
チンパンジーは顔以外は全身が体毛で覆われているため分かりにくいが、非常に筋肉質であり筋肉ダルマである(というか猿全体に言えることだが)

腕の筋肉が特に発達しているが,その握力は300kgに及ぶ! 
ちなみにバーサークしてリミッターを外したらこの倍以上の数値をたたき出す。
また腕力も80kg相当のものを軽々放り投げるという、人からしたらチート級の力を持っている。
握力で換算すると人間の5~6倍の力をもっているためたとえアスリートや格闘技の世界チャンピオンだろうと真っ向からやりあったところで勝ち目がなく、いともたやすく蹂躙されてしまうだろう。
と、言いたいが、実のところ純粋なパワーはそこまでではない。
というのも握力300kgというのは木の枝を掴んで保持することに特化しており、握りつぶす力はそこまででもなく、単純な力比べなら体格の良い大人の男性の飼育員なら十分抑え込める程度である。
また、投擲能力は人間と違って体を振りかぶって投げることができないために人間には大きく劣る。野球のボール程度のものでもせいぜい10mも投げられない*1
ただし非常に敏捷かつ凶暴で狡猾であることは事実であり、人間と真っ向勝負をすれば容赦なく顔面や急所に対して咬み付きやひっかきを駆使してくるので無傷で抑え込むことは非常に困難である。下手をすると目をえぐられたり指や首筋を咬み切られる可能性も高いのでけして侮れる相手ではない。

顎の力も優れており雄なら200kg近い咬合力を誇る。メスだと160kgほど。
ネットだとライオンと同等の500kgを誇るとか小型のワニ並みの1000kgにもなるという記事もあるがこれだと咬合力が霊長類最強のゴリラすら上回るということになるため恐らくデマと思われる。
これほどの咬合力となると人間の指程度なら軽々と咬み切れる。
実際チンパンジーのトレーナーは指を失っている人が多い。
また犬歯も鋭利で使い込むほどに磨きがかかる構造なため肉ごと皮膚を噛み千切ることも容易くできる。

脚力は350kgあり跳躍すれば4m先に着地することができる。
幸いチンパンジーの体の構造的に蹴りを行うことはないが、瞬時に移動を可能とするフットワークの高さを誇る。


■攻撃性
非常に攻撃的な性格
飼育下ですら、オスは10歳をすぎるとそれまで人懐っこかった個体も手がつけられなくなるという。まして野生のそれは凶暴な猛獣である。
雑食でバナナが好物なチンパンジーであるが、それ以上に好物なのが動物の肉。
特に小型のサルが好物であるが、チンパンジーの子供、それも自分の子供を食べてしまう時がある
群れを作る動物が別のオスの子を権威目的で殺すことはあるが、食料として食べるというのは他の動物にも見られない珍しい例である。
小型のサルといったが、人間の子供~大人も彼等にとっては食糧になりえる範囲にある。
また縄張り意識が高いため、別のグループと対立した暁には同種族同士の殺し合いとともに共食い合戦が始まる。

高い知能を持っている彼らは、狩りや攻撃においてもそれを発揮する。
どこを攻撃すれば痛がるかやどういう習性を持っているか、どうすればオモチャにできるか等を日頃学び実行に移すのである。
現に人間は手足がバラバラになったり、爪がことごとく剥がされていたり、顔面がきれいにえぐられていたり等の事例がある。

また2019年にはガボンでゴリラを襲撃し、子供を殺したという報告もされた。

そんなこともあってか、オオカミライオンなどに並び、猛獣に指定されている。恐ろしや…


■チンパンジーをモデルとしたキャラ
ペリグリーズ、セード、アリ(PLANET OF THE APES/猿の惑星
ブービー/パーマン2号(パーマン
エテ吉(ジャングルの王者ターちゃん
ディディーコングスーパードンキーコング
チンパンジー(けものフレンズ
ディテクティブ・チンプ(DCコミックス)




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最終更新:2024年02月28日 10:25

*1 というよりも人間の骨格が投擲に適しすぎていると言った方が正しい。十数m先まで物を投げられる生物なんてのは実は人間くらいなものなのである。

*2 ((;゜Д゜