アスカ・シン

登録日:2010/07/17 Sat 23:41:29
更新日:2023/09/27 Wed 18:54:05
所要時間:約 7 分で読めます





もしかして→シン・アスカ






本当の戦いは、ここからだぜ!





ウルトラマンダイナ』の主人公

生年月日:不明
年齢:22歳(番組開始時)
性別:男
所属:スーパーGUTS
出身:ネオフロンティアスペース
変身:ウルトラマンダイナ
変身アイテム:リーフラッシャー

演:つるの剛士、松崎駿司(少年時代)


“新たなる光”ウルトラマンダイナに変身する青年。
性格は能天気でアホ、直情型、そして熱くなりやすい。
しかしどんな時も最後まで諦めず、決して逃げず、立ち向かう。

父親やその知り合いを除いてほとんどの人物からは名前ではなく苗字のアスカで呼ばれる。


15年前に、TPC隊員だった父『アスカ・カズマ』がテスト飛行中に謎の光と遭遇し消息不明となった。
以来、父の後を追い続けている。

成長してからはGUTS隊員訓練学校ZEROに入隊し、卒業後『スーパーGUTS』隊員に選ばれた。


序盤に宇宙で謎の光と出会い、ウルトラマンとして覚醒。
現れる怪獣や侵略者、そして謎の敵スフィアが生み出す合成獣と戦う。

表面上強がってはいるが、内面では、自分が光を手にした意味に葛藤している。


ダイナ変身後はともかく、生身での格闘はめっぽう弱い。
さらに元野球選手(高校球児)で、エースだったと自慢している……が、
実際はメジャーリーガーになったヒムロの2番手投手で、ストレートしか投げられない。

しかも逃げない性格が災いし、敬遠しないで勝負に行き過ぎ、よく打たれていた。
後のシルドロン戦ではダイナとしてヒムロからフォークを教わり、ウルトラフォークでシルドロンを倒している。

なお、意外にも訓練学校では主席だったらしい。
しかしすぐ熱くなったり調子に乗ったりするため空回りしやすく、作中でそっち方面の実力を十全に発揮する機会は滅多に無い。

劇場版ではデスフェイサー戦の敗北によるトラウマで戦意喪失してしまうが、
戦いへの恐怖を乗り越えて再戦し、撃破するなど精神面の成長も描かれている。


第11話にてメラニー遊星で助けた小さな怪獣を、「ハネジロー」と名付けて面倒を見ていた。
だが第47話でその正体がファビラス星の幸運を呼ぶ珍獣にして守り神「ムーキット」と判明。
放浪生活を続けるファビラス星人を支えるため、アスカと別れることに。
アスカもハネジローも互いに信頼を置いており、別れの際はさすがのアスカも目を潤ませた。

女性関係では、当初マイ(演:山田まりや)とカップリングされていたが、リアルの事情で方向転換。
その件をカバーする形でリョウと親密になっていった。

最終章では、正体に気付いたTPCのゴンドウ参謀に火星で拉致され、人造ウルトラマンを作り上げる『F計画』に利用されてしまう。
光の力を吸い取られてしまうが、起動したテラノイドが敗北した上スフィア合成獣・ゼルガノイドと化したため、限界を超えてなお変身。
この時の変身はウルトラ史上でも屈指の変身シーン。

光が足りずに苦戦を強いられるが、あくまで地球を守ることを第一に行動していたゴンドウ参謀が、
命と引き替えにダイナへ光エネルギーを注ぎこみ辛勝した。

力尽きて火星で倒れていたところを、かつてウルトラマンティガとして戦った前作主人公マドカ・ダイゴに助けられる。
ダイゴからダイナである事と苦悩を見抜かれており、彼から助言を受けた。


その後、スフィアの本体・グランスフィアの出現に際し、
リョウと相思相愛ともとれる間柄となり、さらに隊員達の前で自身がダイナであることを認めた。

そしてグランスフィアの「バリヤーを一点集中した時、中心核の脇がガラ空きになる」という唯一の弱点を見抜く。
太陽系を守るため、グランスフィア打倒のキーマンとして最後の戦いに赴いた。

仲間達に帰還を約束し、ダイナへ変身。
スーパーGUTSのネオマキシマ砲に対してバリアを展開したグランスフィアに、勝負球……ソルジェント光線をぶち込み、戦いに終止符を打った。


しかしグランスフィア消滅時の重力崩壊で、光すら飲み込む時空の歪みが発生。
逃げ切ることができず、歪みの中へと消えていった。

光の中でアスカは父の姿を目撃し、共に光の先へ飛び去っていった。



□余談

アスカを演じたつるの剛士にとって、代表作と言える役であり、
おバカタレントとして知名度を上げた現在の本人とあまり変わらないキャラでもある。

当時の撮影で使用したリーフラッシャーとスーパーGUTSの隊員服は宝物で、放送終了後円谷プロから譲り受け、倉庫を借りて大切に保管している。
なお譲渡の条件として、クロスオーバー作品にアスカとして出演する場合、必要な衣装・小道具はつるの自ら撮影現場に持参することになっている。
出演するたびに美術スタッフにメンテしてもらえているらしいとか。

ちなみに当時の書籍インタビューにて、アスカが戻ってきたらどんな風になっているかという質問に、つるのは「金髪(笑)」と答えていた。

しかし、つるのが予想外にアホキャラで有名になったおかげで、エイプリルフール企画等でダイナも同様にアホキャラになってしまった。
あんま変わってないとか言わない。

なお、つるの氏は野球をまったく知らない。
映画「T&D」の台本を読んだとき(普段読まないくせに)、マウンドがグラウンドより高いことを初めて知ったという。
ヘキサゴンでも島田紳助に「お前らマウンドからホームベースまでの距離わかるやろ」と聞かれたとき、
元高校球児の上地と野久保は「18.44m」と瞬時に答えたが、つるのだけはキョトン顔だった。

ウルトラマン芸人に出演した際にも野球を知らないことを告げ、「パ・リーグと・リーグ」と言っていたことを明かした。


メディコムトイより発売されたRAHウルトラマンダイナに付属する応募券で、RAHアスカ・シンを購入することができた。

最終回放送直後に脚本を書いた長谷川圭一氏は知人から電話で「俺の子供が泣いてる、なんてことしてくれたんだ!」と怒られたという。


□シリーズでの活躍


ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY
ダイナ本編より4年前の物語。
ラストシーンで作業員として登場し、火星に旅立つダイゴと通路ですれ違う。
その際、ダイゴは心の中で「頑張れよ、後輩」というメッセージを贈った。
因みに今作では後のスーパーGUTSのメンバーが全員登場しているが、何故かアスカだけはセリフがなかった。


大決戦!超ウルトラ8兄弟(2008年)
横浜でボールボーイとして働く平行世界のアスカが登場。
主人公のダイゴ我夢とは幼馴染で、恋人はリョウ。
終盤で、突如現れた宇宙人に立ち向かう未知のウルトラマンをダイゴだと確信。
そのピンチを目にした瞬間、ウルトラマンだった並行世界の記憶が覚醒し、手に現れたリーフラッシャーを翳してダイナへと変身した。
同じくウルトラマンガイアに変身した我夢、ティガ(ダイゴ)、ウルトラ兄弟と共に戦った。

そして帰ってきてリョウに「ただいま」を告げる。

しかしこの映画のアスカは、本編のアスカと別人である。
あのラストから11年後、本人がついに―――





「ゼットン星人……俺が相手だ」


時空を超え、本当に金髪になり、ウルトラ兄弟が活躍する宇宙「M78ワールド」へと辿り着いていた。
劇中ではZAP SPACYのピンチに突如乱入して彼等を救い、ウルトラマンベリアルとの決戦に迷うことなく参戦した。
ウルトラマンゼロ、ウルトラ兄弟、レイ達と共にベリアルの野望を叩き潰し、再び旅立った。

弱かった格闘も、生身でゼットン星人を倒すまでに上達。
また、地球人には強すぎる光で満ちている光の国でも変身なしで動ける体になっていた。

そして……。






バット星人の実験場と化した地球・フューチャーアースを訪れ、ゼロやウルトラマンコスモスと共闘する。
アスカが消えた後の世界も描かれ、タイガ・ノゾムによると故郷では歴史の教科書に載る程の英雄扱いになっている様子。
アスカ、スゲー!
ちなみに『マドカ・ダイゴ=ウルトラマンティガ』である事がTPC上層部しか閲覧できない秘匿事項であるのとは真逆に、こちらは堂々と人々に知られている。

彼が消えた「光の日」は父親に倣われてか「アスカ記念日」へと変わっており、(変えたのはおそらくヒビキ総監)
奇しくも本編での15回は彼の父アスカ・カズマが光に消えてからアスカが宇宙に消失するまでと同じ年数である。

旅の中で成長したことでTV版時代よりも落ち着いた雰囲気になっており、元訓練学校主席の肩書に恥じない貫禄を見せてくれる。

尚つるのは初めて脚本を読んだ際に「俺の考えていたアスカと違う」と言い、
自分で考えた「15年後のアスカ像」を長谷川圭一らスタッフと話し合って脚本に取り入れさせた。

以下、ステルスバレ。
事件解決後、テレパシーでリョウ達にタイガの無事を伝えるために元の世界に一時的に来訪したが、自身は再び旅立っていった。
この結末もつるのが出した「アスカは帰るよりも、先に行ってみんなが追いついてくるのを楽しみにしている」という意見を取り入れたらしい。
このあたりは賛否両論ではあるが、TV最終回で言ったスーパーGUTSがアスカに追いつくという決意や役者が産休でミドリカワ・マイが映画に出ていないためにスーパーGUTSメンバーが全員そろってないので、つるのの考えたこの結末でも問題はないかと思われる。



惑星ザイン周辺にてベルセブの軍勢に苦戦するジャグラー達を助け、ベゼルブに苦戦するウルトラマンオーブのもとに駆け付ける。
多次元宇宙に何度も顔を出す事もあってか、その名は別次元でも知られており、初対面のガイもアスカの事を知っていた。

銀河伝説の時に見せた格闘力は今も衰えてはおらず、ベゼルブの軍勢を次々と倒したり、リーフラッシャーの光でベゼルブを消滅させるという技も行った。



このように現在のアスカは多次元宇宙(マルチバース)を放浪する旅人である。
つまりは歴代でも極めて珍しい自分の番組の最終回で未だに物語が終わっていないウルトラ主人公である。

これは小中監督と長谷川氏の考え方の違いも大きいと思われる(長谷川氏はティガTFOのように帰る男を描く人)。





□台詞


本当の戦いは、ここからだぜ!」(後のシリーズでもたびたび登場する有名な決め台詞)

見たか、俺の超ファインプレー!」(←死亡フラグに見せかけた生存フラグ)

「静かだな……。俺、ここで死ぬのかよ……?父さん……俺も光が見たいぜ……。それまでは死ねるかぁぁぁぁぁっ!!!」(第1話『新たなる光(前編)』より。スフィアの襲撃でひとり宇宙に放り出されたアスカは父を想い、遥か銀河の光に手を伸ばす。この言葉の後、宇宙からの『光』を受けたアスカは……)

「俺は、自信過剰な割に大したことない男です!でも俺は、前だけを見ている。どんな時だって諦めないし、絶対に逃げもしない。以上!」(スーパーGUTS入隊時にヒビキ隊長から抱負を聞かれた際に)

(俺は……諦めないぞ。絶対に……!)「諦めるかぁぁぁぁぁぁっ!!!」(火星におけるダランビアとの戦いで。ギャラクシースナイパーが弾切れになり、ガッツブラスターを構えながら怪光線を恐れず駆け出すアスカ。その叫びを受け、『光』が彼をダイナに変えた)

「無茶かもしれないけど、無理じゃない」
(→この台詞はなんとつるの剛士のアルバム「つるばむ」に収録されている「正直者」という曲に登場する。つるのよ、ありがとう!)

「タヌキはその気だぜ」(コウダに短気は損気だぞと諭された直後にリョウに。リョウは( ゚д゚)ポカーンと呆れていた)

「てめぇ~っ! スピード違反で切符きるぞ!」

「このインチキ王様がぁっ!」

「ゴボウ? ペン立て?」(五芒星ペンタゴンと聞いて)

「君の未来は誰にもわからない。なぜだかわかるかい? それは君が作っていくからなんだ。君の未来は、君が、君の手で作っていくんだ」

リョウ「やめてアスカ!!死ぬ気なの!?」
「この卑怯者をぶちのめすまで死にはしねえ!!それに俺は……俺は今……君だけを守りたい!!」(リョウを乗せたガッツシャドーを人質にしたネオガイガレードを前に。その怒りの拳は亜空間バリアを打ち壊し、ガッツシャドーの自由を取り戻すことに成功する)

「俺……確かに目立ちたがりだけど……それ以上に照れ屋なんスよ」(正体を知られ、なぜ今まで黙っていたのかとヒビキ隊長に問われて)

「大丈夫です! 俺は帰ってきます。次に空を飛ぶために、次もまた空を飛ぶために」

「それが、人間だから。親父が教えてくれたんだ。人間は、前に進む力を持っている。だから今、俺たちはここにいる」(グランスフィアに向かい、αスペリオルで最後の出撃に向かう際にリョウから「どうしてそう前にばかり向かおうとするの?」と問われて)

だ! 『ウルトラマンダイナ』だ!」(グランスフィアに「お前は何だ?」と問われた後で。これまで倒してきた怪獣の幻影を払った後、ダイナ=アスカはネオマキシマ砲に続く形でソルジェント光線を放つ。そして……)


「とどけぇぇぇぇぇーーーーっ!」







「限界を超えた時、初めて見えるものがある――追記・修正する力が」

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最終更新:2023年09月27日 18:54