切札勝太

登録日:2014/06/22 Sun 23:04:58
更新日:2023/12/28 Thu 18:23:47
所要時間:約 27 分で読めます


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DM DMキャラクター項目 TCGアニメ史上もっとも負けている印象が強い主人公 ※主人公です 「ひっくり返したれやぁぁぁ!!」 かませ犬 こんちきしょうめ できちゃった婚 やべーやつ やる時はやる カツドン カレーパン カレーパンのやべーやつ カレーパンマスター ゲス デキ婚 デュエマ デュエル・マスターズ デュエル・マスターズ ビクトリー デュエル・マスターズVS デュエル・マスターズVSR デュエル・マスターズVSRF ドギラゴン ドロドロドロー ネタキャラ バカ ビクトリーモード ヴァンソーコー 中卒 中学生 主人公 主人公の父親 主人公の親 切札勝太 切札家 前作主人公 声優の本気 外道 妻子持ち 子持ち 完全骨折 小学生 小林由美子 小物 小物界の大物 幽体離脱 愛すべきバカ 愛すべき外道 既婚者 火文明 熱血の物語 父親 生物学者 絆創膏 自由奔放 赤髪 遊び人 顔芸 骨折 鬼畜ヒーロー 龍剣 星王紅鬼勝


カレーパン好きだよな?

切札勝太(きりふだかった)とは、「デュエル・マスターズ ビクトリー」「デュエル・マスターズVS」(以上漫画版)と
「デュエル・マスターズ ビクトリー」「デュエル・マスターズ ビクトリーV」「デュエル・マスターズ ビクトリーV3」「デュエル・マスターズVS」「デュエル・マスターズVSR」「デュエル・マスターズVSRF」(以上アニメ版)の主人公。




小学生時代(ビクトリー~V3)



中学生時代(VS~VSRF)




概要

デュエル・マスターズのTCGがエピソードシリーズに突入し、
枠も一新された頃に、漫画版もそれまでの主人公であった切札勝舞から、彼の弟である切札勝太にバトンタッチした。
作中では最初は小学5年生として登場している(「ビクトリー」時)。VSからは中学2年生になった。
余談だがこの時期にタカラトミーはselector infected WIXOSSというアニメもはじめ、
両方の主人公が中学2年生であったため、ファンからいちいち比較される。

だが作風はビクトリー時からそれまでのSXまでのシリアスな作風から、松本しげのぶ大先生の得意なギャグに作風を一新した(というよりは無印~SXを書いていた以前の作風に戻った)ため、SXまでの作風が好きだった人にはやや抵抗感を持たれている。特に敵がいちいち阿呆ばかりというのはどうも…名前も割とコロコロコミックのそれになっている(オンセンとかオサムライ・VAN・オサムとか)。
アニメでは「ビクトリーV3」時はかなりシリアスな描写も多かったが、上記WIXOSSの時期に放映されたのはVSであり、コロコロ調に再び回帰したことから、その作風のあまりの違いが良くネタにされる。


性格

兄に比べておちゃらけている節もあり、調子に乗りやすく、またいたずら好きである。八尾町には至るところに彼がほった落とし穴が設置されている。危険すぎる…
また大会の商品をスニーキングミッションさながら盗もうとしたこともあり、ビクトリーでは珍しく黄昏地獄拳の被害にあった(とはいえミミも別に警察につきだしたりはしていない。まあ彼の兄と親交があったしな)
こいつ本当に主人公か。

勉強も嫌いだが、ドラゴンにビクトリーモード(後述)を使用してカンニングしようとした際ドラゴンがアホすぎたため以後は自分で勉強したりしている。

漫画では「外道」な一面が強く出ており、相手に「お願い、顔だけは殴らないで!」と懇願された時には「わかった。顔だけ殴らせてもらう!」と言ってしまう程*1
中学二年生になったVSでは少しは成長したかと思われたが、アニメ版VSではデュエマ甲子園店舗予選を楽に勝ち抜くために
出場者が弱そうな店舗を狙う」といった主人公にあるまじき行為を行う。さらに対戦相手を無意味に挑発したり、あまつさえ
あっかんべーをしたり尻を叩くなど、対戦相手をリスペクトしないという決闘者どころかTCG主人公にあるまじき行為を連発する決闘者の屑と化している。
そのため、同時期、しかも同じくコロコロ発のTCG漫画の主人公(小6)より精神年齢の低い中二とよく弄られる。

もうコイツはカイザーにグォレンダァ!されるべき
もっとも、この良くも悪くも自由奔放で誰にでも気取らず自然体なところが切札勝太というキャラの魅力でもあるのは事実である。

だが、バカであるが故か精神的にタフで、何度負けても諦めずに挑戦し続けるという、今時の主人公では珍しくなった泥臭い熱血さを持つ一面も。
この点に関して言えば、負けるとあっさり心が折れたり不貞腐れたり悪堕ちしたりしていた兄の切札勝舞より優れていると言えなくもない。

一方で、アニメ版VSではルシファーの豪華すぎる屋敷に招待された際に「こんなところでカレーパンなど食べていいのでしょうか…」と
弱気になったり、デュエマ甲子園決勝出場に伴いテレビ出演が決まった際、ぶっちゃけから「あまり調子に乗ると炎上してバッシングを
受けることになる」という警告を受けてガチガチに緊張してしまうなど、意外とナイーブな一面がある。

また、興味の無い事に対しては非常にクールでドライだが、一度興味を示すと今度は逆にとことんまで突き詰めてしまう性格でもある。
デュエマはもちろんであるが、下記のような事例もある。
 ・ぶっちゃけにも再びデュエマに興味を持ってもらうために、彼がファンであるアイドルグループ「ハラグロX」のメンバー・エリカの変装というか女装をする
 ・デュエマの修行としてプロレスを習った結果、現役のプロレスチャンピオンに勝利してしまう
 ・でこちゃんが「守るものがあればデュエマに集中するだろう」と考えて与えたハムスター「ハムカツ」を溺愛する
 ・デュエマの修行として自分だけの土瓶を作った結果、土瓶に対して異常な執着を持ってしまう
 ・デュエマーランドの地下帝国でエアロバイクでトレーニングし続けたら、数時間弱で全身ムッキムキに… etc...
これらを見ると、勝太が自分の事を「天才」と自称しているのは、あながち間違いではないのかもしれない…。

まとめると、勝太の性格を一言で表すなら、良い意味でも悪い意味でも「マイペースなお調子者」といったところだろう。
ちなみに、彼と兄・勝舞の母親である切札舞も「デュエマに負けた勝舞をからかう」「ノリノリで変装する」等、勝太の性格は母親からの遺伝なのだと思われる。

基本的にギャグばかりの勝太だが、後述の出生や、好きだった兄が世界を救った時死にかけて記憶喪失になっていた事などからか、
人の生死が関わってきた時は一転して真面目な表情を見せ、「VS」では毒でルシファーを殺そうとしたギョウに対して激昂し人目を憚らず本気で殴りかかったり、
その後自分の死を受け入れたルシファー相手にも一歩も引かず結果運命さえ変え、続く「VSR」でもルシファーの「勝太君に救われた命、勝太君の為に捨てるなら本望」という発言に切れて全力でぶっ飛ばしたりしている。
このたまに見せる真面目な顔とのギャップもまた、勝太の魅力の一つである。

恋愛描写は少ない。というか自分が恋愛に関わることはコロコロ主人公の定め故かまったくない。
この点については、兄であり先代主人公である勝舞とも共通している。もっとも、勝舞の場合は「多くのフラグを立てつつも鈍感で気付いていない」という違いがあるが。

だが「恋愛という概念をそもそも知らない」というわけではなく、VSではサソリのお色気攻撃(水着姿ver)に鼻の下を伸ばしたり鼻血を出したりと、人並み程度にはスケベさを持っている模様。後述する幼少期のほうがよほどエロガキだった。
また、「VS」トップクラスの公式が病気回であるところのバレンタイン回では、チョコが貰えない事に対して非常に落ち込む描写も見られた。

アニメ版ビクトリーでは初対面のハコちゃんに顔を赤らめるシーンもあった。

VSシリーズヒロインである滝川るるに対しては余りそういう描写は見られないが、彼女を人質にとったコジローに対して顔を赤らめつつもるるの事を「大切な人」ともらす等、少なからず好意を抱いている模様。

「VSRF」では、学校中の男子を虜にする美少女・うつぼみかづらに大して妄想をしたり「俺の初恋の人」と夢中になる描写も。

上記3名には好意を見せる一方で、他の男子キャラが可愛いと評するプラマイ零やハラグロXにはほぼ無関心である事から、好みのタイプは「清純派」ではないかと思われる。
るるちゃんもかづらも本性は腹黒いって?アーアーキコエナーイ

何だかんだあったが、るるとは相思相愛だったようでVSRF最終決戦から7年後に彼女と結婚した。
なお、結婚する前の時点で既にるるは勝太の子供を身籠っていた。要するにできちゃった婚である。
キッズアニメ、それも少女アニメではなく少年向けアニメでのこの展開は、視聴者にちょっとした衝撃を与えた。
もっとも、このアニメなら夜のデュエマシーンまで放送されても不思議はないが。


ビクトリーモード

作中で時々出てくる「なんとかモード」系の能力のひとつ。カード状態のクリーチャーと会話できる。
ただしこれは他の人から見るとなんかひとりごとをぶつぶつ言っているみたいに見えるので周りからは「ぶつぶつモード」とか言われる。
他TCGアニメでいうWIXOSSのるう子や遊戯王ZEXALの遊馬に近いか。ただしるう子や遊馬と違うのは不特定多数のクリーチャーと会話できる点にある。というか、クリーチャーどころか呪文とも会話できる。どういうことなの…
V3では多くのクリーチャーが実体化するために不要な能力と化した。こっちは最強銀河究極ゼロの一番星のレイに近いか。
VSでは発動していないが、代わりにピンチになると引きが強くなる「ドロドロドロー」を使うようになる
(それでも負ける時は負けるし、最悪指を骨折してしまう)。
兄貴や能面ゲスピエロ、果てはデュエマ甲子園決勝戦でも発動しなかったことから使えなくなったのか?と思われたが最終話でようやく発動した。

漫画版VSではドギラゴンと会話するために使用。
小学校卒業時にドラゴン龍に貼られ、以降ずっとつけていた額の絆創膏を剥がしてドギラゴンと交渉した。
この時に額の絆創膏には「ビクトリーモード封印」の意味があることが示唆されているが、絆創膏自体に特に剥がすことを妨害する仕掛けがあるわけではないようで、勝太は普通に剥がしている。

ちなみに絆創膏は「どうしても困った時は剥がしてもいい」と(回想シーンで)言われており、剥がすことを決めた時にそのことをその場にいたベンちゃんに突っ込まれたが、「アイツ(ハカセ)はベンちゃんをバカにした。俺にとっちゃこれ以上重い理由はねえ。」と真剣な顔で返しており、勝太の仲間思いな一面も見られる。


出生

とはいえ、そんな彼も全くもって出自がギャグだったわけではない。

彼がこの世に生を受けた時、彼は「死んでいた」(おそらくは植物人間であった、というのをコロコロコミックの読者層にもわかりやすく示すためにこう表現しているのだろう)。なんとか呼吸はできるようになったものの、ずっと目を覚ますことはなく、家族は彼を見て嘆いていた。
その頃、彼はどうしていたかというと…

霊体であることをいいことにこの世を謳歌していた。

いろいろなところにタダで入り、女性のお風呂で女性の裸を満喫し、映画をタダで鑑賞し、幽霊が見えてしまうかわいそうな犬を追い掛け回し、と子供どころか多分アニヲタwikiの閲覧者層すら一度は憧れるだろうな生活を数年続けていた。…あれ、やっぱりギャグじゃね?

そして数年立ち、彼の祖父・切札勝三と母・切札舞がいつものようにお見舞いに訪れた際、窓の外がピカっと光る(これは兄がSXのラストで起こしたデュエルマスターの光である)。
あまりの眩しさに舞がふらついたとき、弾みで勝太の呼吸器が外れ、そこにたまたま勝三が持ってきていたカレーパンが口にハマる。
その辛さで勝太は目覚め、お約束通り火を吐くと祖父の頭の最後の1本を無慈悲に焼き払った。やっぱりギャグだよこれ。
ちなみにこれがキッカケでカレーパンが好物になったようだ。

なお、意識を取り戻してもすぐには退院せず、この頃でこが自慢の投擲系病弱ヒロイン(滝川るる)と出会っている。


デュエマに対する態度

彼は当初デュエマを嫌っていた。これはデュエマをすると兄と比較されるからである。
そのため当初はカレーパンで釣ってデュエマさせるという例が見られた。TCG漫画なのに…
だがドラゴン龍のようなライバルに出会ったことでデュエマに抵抗を持たなくなり、ビクトリー中期からは自分から進んでデュエマをするようになる。

とか言ってたら「VS」では「V3」から2年間禁止令が出ていた間に再びデュエマの興味をなくしていた。
しかも切札家というカードゲームの一家でありながら、かつてのカードがおもちゃ扱いでタイムカプセルに突っ込まれていた。
まあ再び興味を取り戻した際にガイアールの文字を見てガイアールを取り出そうと思っただけあって、カード自体は大切に思っているようである。
直前まで使っていたアウトレイジのカードが失われてしまったのも原因と言っていいだろう。

アニメ「VS」においては、るるに唆される形でデュエマ甲子園への出場を目指すもそれほど真剣ではない、という態度で周囲(特にるる)をやきもきさせる有様であった。
…が、実は七夕の短冊に「デュエマ甲子園に出場したい」という願いを密かに書いていたり(るる達には「カレーパンでできた家に
住みたい」とごまかしていた)、兄である勝舞とのデュエマ甲子園エリア代表戦では「絶対、兄貴に勝ってデコちゃんを
デュエマ甲子園に連れて行く!
」という熱い想いを打ち明けたりと、表には出さないがデュエマへの熱い想いを胸に抱いている。
奇しくもデュエマ甲子園本選への最後の関門として兄と直接対決をし、長い間のわだかまりを少しは解消できたと思われる。


ところで、彼のデュエマについて、よく「勝太って負けてばかりの印象が強い」と言われる事が多い。

だが待って欲しい。「ビクトリー時代」の勝太の敗北は、ほぼライバルであるドラゴン龍とのデュエマのみである。(後年は、逆に彼に勝つことが多い)
続く「ビクトリーV」では、クラスメイトとのデュエマには負けるどころかほぼ全て勝利しており、「V3」でも敗北シーンはあるものの、基本的には勝ちの方が多い。

それを言うのであれば、兄・勝舞も勝太と同じかそれ以上に負けていることが多い。そもそも第1話の時点で敗北していたし。
実際、ライバルの白凰に全く勝てずにいた時期もあるし、敵であるザキラに至っては白星よりも圧倒的に黒星の方が多いのである。

では、何故勝太の方が「負けている」という印象が強いのかという話になるが、それは「彼の負けた時の状況」にあると推測される。

TCGアニメでは、主人公が負けるのは基本的に「敗北イベント」であり、多くの場合ストーリーでも重要な場面でありシリアスなシーンでもある。
主人公は負けたことに対する悔しさや葛藤により自分自身と向き合い、再び戦い勝利を収めて一回り成長する…という展開となる、いわば「成長フラグ」でもあるのだ。

だが、さすがに勝太は格が違った。

勝太が敗北するデュエマにも上記のような展開はある。…あるのだが、それ以上に変な負け方をするシーンが多いのである。
例えば、漫画版ビクトリーでは「マジシャンの真似をしてタネも仕掛けも無い脱出マジックにドラゴン龍を無理矢理参加させて爆破し、キレたドラゴン龍にデュエマを挑まれて負ける」という話がある。
これは読みきり回でありギャグ展開の話なのだが、こういう「自業自得的な負け」が結構多いのである。

極めつけは、アニメ版「ビクトリーV」の最終決戦だろう。要約すると、以下の通りである。
{異世界でクラスメイトがデュエマを行い、「最も勝利ポイントの多かった者は願いを一つ叶えてもらえる」というデュエマ大会が行われ、最終的に最もポイントが高かったのがクラス一目立たない南藻ナイ君であった。
それに対し第2位だった勝太がゴネて、「最後に二人でデュエマをして勝った方が優勝」という泣きの一回を貰うも、結局敗北。優勝はナイ君に決定。
「ビクトリーV」完!}
つまるところ「コイツ本当に主人公か」「負けて当然だろjk」という描写が目立ってしまい、それが「勝太=負けが多い」という印象に繋がっているのだと考えらえる。

また、歴代で最も勝太の敗北シーンが目立つアニメ「デュエル・マスターズVS」は、「ニコニコ動画での配信」により視聴者が増えたため、余計に印象が強まっているのも原因の一つだろう。
だがその続編のVSRでは新カードのかませになるもののあまり負けていない。


カツドン

V3期以降の彼を語る上でもうひとつ語り忘れてはならないのはカツドンと呼ばれるクリーチャーである。
漫画では宇宙から来た生物(正体はレッドドラゴン)、アニメでは古代のクリーチャーとして登場。
漫画では最初から何故か関西弁を話していた(まあ彼の元主人であるゾロスターが名古屋弁だったりヨミが北九州弁だったりしたけど)。アニメでは最初は「カツ、ドン」しか喋れなかったがじきに関西弁を習得。

漫画では切札家の命名ルールに従いカツ(=勝)とどんぶりみたいな宇宙船に乗ってきたことから「ドン」で合わせてカツドンという名前を「新たに付けられ」(それまでの名前は003)、切札家で召使になった(舞さんさすがである…と言いたいが爺さんと勝太も普通に使役している)。そこからペットを経て友達となるが、カツドンはホワイトドラゴンの恋人・みぞれと共に母星に帰ることになる。
その旅の途中に可愛い子供(白い身体に赤いブチ)が生まれたようだ。

アニメでは名前の由来はその当初の鳴き声から。アニメのカツドンは古代のクリーチャーであった。オラクル撃破後は勝太と別れ長らく会えずにいたが、RF終盤のバサラ戦にて宇宙の果てから駆けつけた。
こちらは召使にはなっておらず普通に家族の扱いであった(そもそも家でのシーンが漫画版より少ないのだが)。

いずれにしても勝太にとって大切な家族であったことは間違いなく、漫画ではカツドン似のハムスター(?)・ハムカツを見て落ち込んでいた元気を取り戻したり、手紙を受け取って彼の結婚生活を知り、嬉しそうにしていた。
またアニメではカツドンのキーホルダーを鞄につけている。

要は勝太にとっての切札格はガイアールとカツドンということになるのだろう。いずれも勝利を意味する言葉が入ってるし。
覇?原作ではトレードに出され、アニメでは紛失しましたが何か?

なおカツドンには兄弟のような扱いもしていたが、これには兄である勝舞が自分のことを覚えていないということに対する苛立ちもあるらしい。


嗜好

餡の入った食べ物(あんパンなど)は大嫌い(だが甘いもの自体が苦手というわけではなくアイスなどは好む)。で、好きなのは上述の事もあり無論カレーパン。
このため彼をカード化したとき「種族:カレーパン」が二度もついた。どんな種族だよ。
しかも「カレーパンを食ってやるぜぇ!」と叫びながら相手のデッキを貪り食う酷いコンボデッキが公式大会で暴れまわったり…

彼がカレーパンが好きなことは多くの登場人物が知っていることであり、当初デュエマを嫌っていた頃は友人達がカレーパンを用意して釣ったりしていた。またドラゴンがパン屋を開いた際には看板商品が激辛カレーパンになっていた(後にドラゴンがおでんの屋台を開いても勝太のためにカレーパンを用意していた)。またカードショップ滝川の主人も勝太のためにカレーパンを用意したり、敵であるルシファーが特製カレーパンを用意して勝太を大会に誘ったり、コジローが勝太の気概を認めて特大カレーパンをあげたり、イズモが勝太をオラクルに引き入れるためにカレーパン1年分を提示したりとやたらストーリーにカレーパンが絡む。
ただしこのおかげであまり前作以前のように人物に掘り下げがなかった(どころかカードゲームしか考えられない男と言う)勝舞と違い割と人物が掘り下げられた気もする。
この他漫画ではカレーパンを報酬に何でも屋をやったり、アニメではパン屋のエピソードに関わったりもした。
食い過ぎたためにVSでは出入り禁止を食らったが。

結構カレーパンをメインにデュエマをやってるためか、兄貴に「金金言って兄貴らしくないぞ」と言った時に「お前もカレーパンのためにデュエマやっているではないか」と突っ込まれるはめに。まあ兄貴のような世紀末思想に比べればかわいいもんだが。

カツドンやアラシも彼の影響かカレーパンを好んでおり、3人で温泉旅館でもカレーパンをたらふく食っていた。

彼の好むカレーパンは通常より辛いものであり、コジローの弟達やオサムは絶叫していた。

とにかく「カレーパン」であればなんでもいい様で、水に浸ってふやけた「流しカレーパン」や、凍ってるどころか固い氷で覆われたカレーパンでも
喜んで食してしまう。
そのため頭や性格と同じく味覚もバカである…かと思いきや、土瓶蒸しカレーパン(カレーでカレーパンを蒸した土瓶蒸し)の味で
土瓶レディーを実の母親の変装であると見破ったり、手作りバレンタインチョコを一口食べただけで作ったのがでこちゃんであると
見抜く等、味覚に関しては人並み以上に優れている。
ちなみに、でこちゃんの作ったチョコは「おでこが輝いてるような味がする」との事。一体、どんな味なのだろうか。


VS放送中の2014年7月には、ミスタードーナツとのコラボで「勝太のカレーパン」が実際に発売された。
(小学生ならプロモーションカード付き)


主な切札

一応主人公な事もあり兄貴と同様に主に火文明のカードを使う。

最も、兄の切り札だった元祖ぶっ壊れにしてデュエマそのものをぶっ壊しかけたカード無双竜機ボルバルザークのことが尾を引いているのか、
チートカードと発覚した場合話の流れで取り上げられるのがお約束となっている。

  • 《機神勇者スタートダッシュ・バスター》
最初の切り札。
ドラゴンの《魔水晶スタートダッシュ・リバイバー》と対になる存在。漫画では兄貴のデッキであった(アニメのはぶっちゃけ製作)。

「なんで父ちゃんだけそんなカード引けちゃうの!?」「主役だからだ!!」
ガイアール系列の充実に伴って出番が減少していったが、アニメ版最終話のジョー戦でまさかのサプライズ登場
勝太が6年間の想いを全て込めたラストドローで引き当て、VSシリーズの有終の美を飾った。

ビクトリー初期で切り札にしたクリーチャー。
まずガイアール・カイザーを出し、その能力でドラゴニック・ピッピー・ブーストグレンオーを出し次のターンリンクするのが主な戦法。

  • 《雷獣ヴォルグ・ティーガー》
珍しく闇の切札。

~V時代~
不遇その1。本来はチート級クリーチャーなのにGJが成功せず不憫に負ける。しまいには王牙と交換される始末。(まあ、オサムによってクラスメイトがほぼ全員カードにされるという緊急事態の上、オサムのデッキは高コストが多い為に相性が悪いのは勝太も承知した上でのトレードなので仕方ないが。)
アニメではいつの間にか紛失してたらしい。もっと酷い。
~VS時代~
「かつての俺の相棒!強さも!レアさも!伝説級の切り札ビクトリーカードだ!!」
↑ついでに値段もな。
アニメ「VS」第31話で復帰。ズボンのポケットに入ったまま洗濯されるという原作よりひどい扱いを受けたのだが、
何故か銀枠になって復帰を果たした。
当時と違い殿堂入りカードなのでピン挿しだが、デコちゃんの祈りによって今引きした上、ガチンコ・ジャッジにもやっと勝利した。
「これまで雑に扱っちまってゴメンな。お前に貰ったこのターン、無駄にはしないぜ!!」
色々と突っ込みたい。

  • 《黄金龍 鬼丸「王牙」》
オサムのベートーベンと対になる存在。なぜかプリン姫から弟扱いされない(ベートーベンもそうだけど)。

強いカードとして登場したものの漫画版ではフェードアウト。
だがアニメ版ではイズモによって一部を残して破壊された後、覆面デュエリストこと衝撃の真実プラマイ零ちゃんによってエグザイル・クリーチャーのアラシ(ハリケーン)として蘇る。

  • カツドン(カツキング)各種
おそらく勝太と一番心を通わせたクリーチャー。というかビクトリーV3や漫画版ビクトリー後期ではカツドンが実質メインだった。

不遇その2。本来はチート級クリーチャーなのになぜか使用率がドンドン低下。何もしてないのに影が薄くなる。
一応勝太の最後の回想で思い出して強さを評価してもらえた分、覇よりはマシか。

  • 《爆竜勝利 バトライオウ》
VSからの切札…のはずだがどんどん影が薄くなる。

不遇その3&その4…というより過労死その1&その2と表現したほうが正しいか。
最初の登場回から龍解パンクシーンを2回使われ、その次の回ではあまりに適切すぎる対処でご退場。
だがちゃんと勝利に貢献し勝太の切札として愛されているあたり、覇やGTより扱いはいい。
ドラグハートが増えたりとグレンモルトの出番も増える傾向が出てきており、ガイギンガもその強さは認知されているため、きっと活躍する…と思いたいがチートカードほど不遇になるのがデュエマだからなあ…。

と思いきや、それ以上のチートカードラッシュで許されたのか、兄貴とのデュエマではオウギンガの効果で直接出されてダイレクトアタックするという一番美味しいポジションを取った。
それを皮切りに以後は基本的にオウギンガから出され、モルトNEXT取得時にはハートバーンが手元に無かったのでガイハートが装備された。
特にデュエマ甲子園決勝戦ではモルトNEXTの2回攻撃とガイギンガの龍解時能力で3体のブロッカーを全滅させフィニッシャーとなった。

龍解条件(2D):ドラゴンをバトルゾーンに出す。
龍解条件(3D):ドラゴンを2体バトルゾーンに出す。
効果はバルガゲイザーのようにデッキトップがドラゴン(かヒューマノイド)ならタダ出しできるもの。
このカードを使うとテンポの都合か龍解前龍解後問わずドラゴンが出まくる。
特に初登場回の龍世界ドラゴ大王、勝利天帝ガイアールメビウス、暴龍事変ガイグレン一斉召喚は圧巻。

「グレンモルトの強化版と新しいドラグハートで組んでみたの…今の勝ちゃんになら任せられる」
でこちゃんがどっからか調達してきた新しいドラグナー。
対象範囲が広がったためサイキック・クリーチャーも呼べるようになった。
…かと思いきや、「王」が出てきたことでいきなりお役御免になり、その上何故か兄のデッキに投入された
銀枠だから手に入りやすいんだろうけど。

  • 《覇闘将龍剣ガイオウバーン/勝利の覇闘 ガイラオウ》
龍解条件:1ターンで自分のクリーチャーがバトルに2度勝利する。
ガイラオウは初めて攻撃された時そのクリーチャーとバトルできるブロッカーのような性質を持つ。
スーパーデッキの販促も兼ねて、入手後はほぼ毎回出てきている。

龍解条件:ドラゴンで2度攻撃する
デュエマ甲子園での勝太の切り札。
土瓶村の守り神としてまつられていたカードで、兄との「来たるべきデュエマ」に向け勝太に託された。
壊れカードが続々と集まって来てるんですがこれは…。
攻撃時、もしくは対象に取られた時コスト10以下のドラグハート・クリーチャーを直接召喚する効果を持つ。
つまりアタックトリガー、もしくは選ばれることでガイギンガが出てくる

「右手でペラァ―!左手でペラァァ!W龍解!」
ミッ土瓶シティでシュウっぽい男に貰ったカード。
召喚時にコスト5以下のドラグハートを装備し、さらに火のマナ武装7でコスト6以下のドラグハートをもう一つ装備する
しかもコイツ自身が「ガイアール・コマンド・ドラゴン」の種族を持つ。
ガイオウバーンとギガハートを装備することで、ガイオウバーンの強制バトルで一回、ギガハートの効果でスピードアタッカーを得たコイツ自身の攻撃で一回のバトルが出来る。相手の場にパワー12000以下のクリーチャーが2体以上いれば、ガイオウバーンの「2回バトルに勝つ」と言う条件と、ギガハートの「2度目のドラゴンによる攻撃」と言う条件を同時にクリアできる。
ってことはつまり!万々歳だぜェ!とばかりにガイラオウとオウギンガのW龍解が可能。
初登場でいきなりグレンモルト「覇」のお株を奪った。

マナ武装5でコスト5以下のドラグハートを出せ、龍(ドラゴン)マナ武装5で攻撃後アンタップできる。
効果は「王」に比べるとインパクトに欠けるがグレンモルト一族の中で初めてCGになったり後述するガイNEXTと合わせるとこいつ一体で相手のシールド5枚割りダイレクトアタックまで持っていける。
初使用時、勝太は龍マナ武装の存在に気づいていなかった。

  • 《闘将銀河城 ハートバーン/超戦覇龍ガイNEXT》
龍解条件:ドラゴンがアンタップ
勝太が使うドラグハートは基本貰い物であるがこのドラグハートだけ、どこで手に入れたのか不明である。
(GENJI天は「勝利の将龍剣ガイオウバーン」入手時に手に入ったと推測できるが。)

VSRからの切り札で進化クリーチャー
効果は無限鉄拳オニナグリのようなアンタップ能力
初登場回から相手にダイレクトアタックすれば勝ちなのにわざわざ相手クリーチャーを全滅させてからトドメを刺したりと勝太の性格をよく表しているカードである

革命2:次のターンまで自分はゲームに負けず相手はゲームに勝てない。
革命0:攻撃する時このクリーチャーをアンタップする。
勝太がデュエマーランド地下帝国の洞窟の中(アニメ版)・大分県にあるデュエマ図書館(漫画版)で手にした切り札。
最初は侵略者の封印でカードのテキスト部分に鎖がかかっており効果がわからなかった。
ただしこの鎖は物理的な鎖ではなく効果が読めないだけでデッキに加えることは可能な模様。
その後ピンチになっても諦めない勝太の熱いデュエ魂に答えるように(革命の条件満たしたからではないよ)鎖が解け効果が使えるようになった。
ちなみに、革命2の能力は強すぎて話の展開上持て余してしまうためか、ガイギンガのエクストラターン能力と同じく初登場時以降は一度も
発動される事はなかった。

「新しい切り札が出たら、販促のために旧切り札はお役御免になる」のが通例のデュエマにありながら、初登場時からVSR最終回まで切り札として
活躍した珍しいカード。
何故かシールドが3枚以上残っている状態でも召喚される事が度々あった。

月で兄・勝舞(アニメ版)・東北地方にある切札の里で曾祖父・勝Z(漫画版)から貰った新たな切り札。勝舞の《超竜 キング・ボルシャック》と対を成す「もう一体のボルシャック」にして「もう一体のドギラゴン」。
革命0トリガーで、デッキトップが火の非進化クリーチャーなら踏み倒せて相手クリーチャーとバトルできる。
シールドトリガーではないため最後のシールドがシールドトリガーじゃない!→実は最後のシールドはコイツだったのさ!というパターンで出される。
進化元は火の進化ではないクリーチャーなら何でもいいのだが、必ず《燃えるボルッチ》が引き当てられる。
《燃える革命 ドギラゴン》と合わせてWドギラゴンと呼ばれている。

  • 《DXブリキング》
恒例のスターター切り札。
新システム革命チェンジを引っ提げてきたが下記の新切り札が持つファイナル革命までは持ってないため早々に空気に。

アニメ、漫画共に燃える革命ドギラゴンがパワーアップしたクリーチャー。
ボルメテウス系統のマッチョな姿から、リュウセイ系統のスマートな姿になっている。
口に銜えた剣には、『竜』『星』『紅』『王』『鬼』『勝』という文字が刻まれており、それぞれ勝太の歴代切り札を表している。
革命編では侵略ばかり環境で活躍してた鬱憤を晴らすかのように環境で暴れまくった。
開発元であるWizards of the Coastのチャーリー・カティノ氏が「強くし過ぎたカード」と公言したカードであるのでさもありなん。
なお、「蒼」で「団長」だが某人気スマホRPGとは関係ない。

  • 龍の極限(ファイナル) ドギラゴールデン》
ドギラゴン剣がさらにパワーアップしたカード。四足歩行ドラゴンから二足歩行の竜人型の姿になり、その名の通り黄金に輝く鎧を身に纏っている。
パワーアップ方法がなんとドギラゴン剣のイラストの『シール』を剥がし下からこのカードが表れる。
他のTCGでありがちな「カードは書き換えた」をギミックとして再現するというとんでもない発想で作られた。
ちなみに、カード名「ドギラゴールデン」の中に『ゴール』という単語が含まれており、勝太の最初の切り札である《機神勇者スタートダッシュ・バスター》
との対比となっている。
まさに、勝太の最後の切り札として相応しいカードとなっている


余談

  • 彼の髪の色は黒ではなく赤である。
    ビクトリー期は他が金だったり緑だったり青だったりするなか茶色とまだ普通に描かれていたが、VS期に漫画とのすり合わせの結果赤になる。

  • 兄は黒髪であり父も黒髪、母は濃い目の赤髪でじいちゃんは(彼のせいで)毛がないためひとり浮いているとも言える。
    実際父は不在、兄も行方不明のち記憶喪失、と前作までとのキャラとは隔絶されているようにも見える(一応父と兄は病室には訪れていたがその時彼は植物人間であったわけで)。
    なので、割と寂しがりやな部分もところどころに見受けられる。一方で切札家が遊び人の家系であることは受け入れてはいるようである。

  • 担当声優の小林由美子氏は、長年やり続けた勝舞の存在が大きかっただけに当初は「勝太を受け入れることが出来なかった」らしく、そのことによって結果的に兄と比較されることへのコンプレックスを抱える勝太とシンクロすることができたと語っている。
    一方、勝舞時代よりもギャグに振り切った勝太を演じるのは「体力と気力のガチンコ勝負」だったらしく、一時は軽いエナジードリンク中毒に陥るほど追い込まれたとのこと。

  • アニメ放送が終わって4年は経つが今も尚、当時のデュエマ全盛期な時代なだけあってか
    泥臭さと仲間想いの(外道)性格と何度も地球とデュエマ界を救った救世主として人気が急上昇し、視聴者からは未だに根強い人気を保ち続けている。
    それを公式も認識しているのかコロコロコミック公式Youtubeチャンネル*2では『ビクトリー』~『VSRF』までのパート(人気とスタッフの選出)で期間限定配信するほどの優遇な待遇にいる。



追記・修正は幽体離脱してカレーパンに目覚めてからお願いします。

画像出典:『デュエル・マスターズ ビクトリーV公式サイト』&『デュエル・マスターズVS 第1話』
TM and(C)2016, Wizards of the Coast,Shogakukan,Mitsui/Kids,ShoPro,TV TOKYO
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最終更新:2023年12月28日 18:23
添付ファイル

*1 相手の方も全員から反感を買うような事をしていたため、因果応報とも言えなくもないが。

*2 現在はデュエチューブに移行している