キカイダー01 THE ANIMATION

登録日: 2014/06/22 (日) 21:20:52
更新日:2018/02/28 Wed 16:08:44
所要時間:約 8 分で読めます





お前はだれだ!?

お前こそなにモンだぁ!?

僕…?僕は、ジロー

ジロー…?オレは、イチロー。01(ゼロワン)ともいう

イチロー…?ひょっとして…あなたは!?

ひょっとして…お前も!?


概要

人造人間キカイダー THE ANIMATION』の続編OVA。
本作は石ノ森先生の萬画版の01登場とシャドウ出現、そして衝撃的な結末を基に全4話で構成。一本の映画としても成立できる内容にもなっている。
つまり、タイトルこそ『キカイダー01』だが、萬画版『人造人間キカイダー』をモデルにした完結編といっていいだろう。
監督は岡村天斎に変わり前作でも演出で参加していた元永慶太郎が、シリーズ構成・脚本には前作でもサブで参加し「サイボーグ009(平成版)」でシリーズ構成を務める大西信介が、キャラクターデザインは前作と同じ紺野直幸が担当。
劇判は『疾風!アイアンリーガー』やアニメ版『金田一少年の事件簿』などを手掛けた和田薫。前作の叙情的なメロディとは違った雄々しくも悲しいドラマチックな曲調が響き渡る。

ストーリー

ミツコと別れ、当てもなく旅をしていたジローは謎の敵に襲われていた。

事の始まりは、少年アキラと彼の子守りをする女性・リエ子と出会った時。
アキラはプロフェッサー・ギルの息子だと言われ、困惑するジローだが、謎の敵は休むことなく彼らを襲ってゆく。
キカイダーにチェンジして何とか窮地を退けたジローらは、何かに導かれるかのごとく本堂へとサイドマシーンを走らせる。
アキラをリエ子に任せ本堂に入るジロー。そこで彼は、仏像の中に自分と同じ人造人間の反応を感知する。
やがて、仏像が真っ二つに割れて……赤い右半身青い左半身をした、キカイダーに似た人造人間が現れた。
彼の名はイチロー、またの名を01。良心回路(ジェミニィ)を持たず、嬉々として謎の敵を破壊する彼の姿にジローは一抹の不安を感じる。

その頃、ジロー一行を見つめる謎の影がいた。
それは美しきアンドロイド・ミエコと、ダーク本部と共に消えたはずのハカイダーだった…!

人造人間の悲しき旅路は……まだ終わらない。


登場人物

ジロー/キカイダー(声:関智一)
前作テレビシリーズに引き続き、主人公を務める。
アキラとリエ子と共に謎の敵から逃亡する中、兄ともいえる同型機・イチローと遭遇。
共に謎の敵からアキラとリエ子を守ることを誓うが、最終的にギルハカイダーに囚われ、兄弟共々服従回路(イエッサー)を組み込まれてしまう。
だが、この事により善と悪の心を兼ね備えた人間に等しい存在になるが……。

イチロー/キカイダー01(声:森久保祥太郎)
タイトルにもなっているが断じて主人公ではない
ジローより以前に光明寺博士の手で作られた人造人間で、ジローの兄にあたる。
特撮版『01』のイチローが強くて優しいみんなの兄さんだったのに対し、こちらは良心回路を持たないのかかなりお調子者で好戦的な性格。
萬画版でも見られた暴れん坊なキャラクターが強調されており、リエ子らや風天和尚に対して「足手まといだ」とデリカシーのない発言をしてしまうほど。
特撮版および萬画版と同様太陽電池を内蔵しており、夜間および暗室の戦闘に持ち込まれると力が半減してしまう。
両手を顔の前で交差し、跳躍することで「O1」のベルトから光が放たれ戦闘形態・キカイダー01にチェンジ、荒々しいファイトで敵を粉砕する。
必殺技は萬画版と同じ全身を発光させて放つ破壊光線『サンライズ・ビーム』。また、左腕には最初からマシンガン『太陽のかけら』が内蔵されている。

ミエコ/ビジンダー(声:堀江美都子)
本作のヒロイン的存在。演じるは水木一郎アニキと肩を並べるアニソンの大御所ミッチー。
勝気でお転婆な秘密結社シャドウの人造人間で、ミニスカ姿を気にせず飛んだり跳ねたりするので視聴者の目の保養にも役立っている
戦闘形態であるビジンダーにチェンジする際も花弁と共にミニスカを翻す。ちなみにパンツの色は白
アキラ奪還の命を受けジローらに襲い掛かるが、リエ子との邂逅で彼女の心に変化が…。
必殺武器は特撮と同じ胸から放つ破壊光線『ビジンダーレザー』。

零(レイ)/キカイダーOO(ダブルオー)(声:井上和彦)
第3話、ザダムに襲撃される01を救う形で登場。光明寺博士の設計図を基に風天和尚が完成させたキカイダー兄弟の末っ子。萬画版ではジローが話し相手を得るために完成させた。
長兄のイチロー同様良心回路を持たないが、イチローと違い冷静沈着で無口。常に論理的な思考で行動する。
リエ子の死後、ビジンダーを監視する際に彼女の悲しみを「似たような回路が干渉し、プログラムの一部が偶然リライトされた」と冷ややかに判断。
しかし「ただのプログラムだからそれに従えばいい」と言ったことが彼女がシャドウから離反するきっかけとなった。
チェンジの際は両腕を腰部の前で交差した後、左右にOの字を描く事で「」と書かれたベルトが発光し戦闘形態・キカイダーOOにチェンジする。
キカイダーと01にも引けを取らない戦闘力を持ち、両手に仕込まれたカッターから放つ『ダブル斬り』や両腕を交差してから胸部から放つ破壊光線『クロスラインショット』でスピーディかつ正確に敵ロボットを倒す。
また、同じ石ノ森作品である「ロボット刑事」のKよろしく「ブローアップ!」と叫ぶことで全身に内蔵された火器を展開し敵の群れを迎撃する。

アキラ(声:秋田まどか)
プロフェッサー・ギルの息子で、最終兵器『アーマゲドン・ゴッド』を起動させる鍵だと言われている。
幼い頃からギルの実験室で育てられたのがトラウマとなり、周囲に心を閉ざしていたがリエ子とジローの邂逅で心を開いていく。

リエ子(声:大原さやか)
アキラを連れ出し、弟のように守っていた女性。ジローの優しさに惹かれていくが、イチローと零から危険視される。
後にギルハカイダーによりアキラの乳母型ロボットとして造られたという真実を突き付けられ絶望する。
しかし、ビジンダーの叱咤激励を受けてアキラを守るために戦うが、ジローから手渡された「ピノキオ」の絵本を探しに行ったことが仇となりギルハカイダーに破壊されてしまう。
萬画ではリエ子の自爆と入れ替わるかのごとくミエコ/ビジンダーが現れるが、アニメでは同型機という設定になっており、最終話ではリエ子の残されたメモリーがビジンダーの中で……。

風天和尚(声:永井一郎)
光明寺博士の恩師だが、『進みすぎた化学は人を不幸にする、人を模した研究など災いをもたらすのみ』と仏の道に入った変わり者。
後にジロー、イチローをサポートするために零を生み出す。

リエコ(声:小島めぐみ)
風天和尚の孫娘。OVA本編ラストに登場する。
モデルは萬画版終盤に登場したアキラの双子の妹・ルミ。

ギルハカイダー(声:小川真司)
前作で死んだと思われていたプロフェッサー・ギルハカイダーのボディを利用して蘇生した姿。
新生ダークの首領を名乗り、ハカイダー部隊を引き連れアキラを付け狙う。
アーマゲドンゴッド完成時には特撮版のとある場面のごとく人間だった頃のごとくマントを翻し、ダーク復活を宣言する。

レッドハカイダー(声:宇垣秀成)、シルバーハカイダー(声:遠近孝一)、ブルーハカイダー(声:鈴木琢磨)
ダークの最高科学者が量産型ハカイダーのボディに頭脳を移植した三色のハカイダー。
それぞれ連射式のミサイルボウガン、伸縮自在の電磁ロッド、電磁ムチを武器にキカイダーたちに襲い掛かる。

ガッタイダー
第2話にてギルハカイダーがレッド、シルバー、ブルーと合体した巨大人造人間。
圧倒的な戦闘力でキカイダー兄弟を苦しめるが、キカイダーによりブルーハカイダーの頭脳が破壊され、01のサンライズビームにより半壊。
ギルハカイダーに使用できるパーツを移植してレッド・シルバーハカイダーは爆散するのだった。

シャドウナイト(声:渡部猛)
シャドウの幹部である青銅の騎士型ロボット。
充血した一つ目型カメラアイから放つ破壊光線、腕に内蔵された銃やレーザーソードが武器。
実はギルの配下であり、最終的にシャドウを乗っ取りギルハカイダーを迎え共に世界征服に乗り出す。

ザダム(声:麦人)
第3話に登場。左右に並び合体した悪魔に似た姿のシャドウ幹部。
両手に持つ槍から光線を放ち、分離能力で敵を襲う。
シャドウの配下を率いて01を襲撃するが零/OOの出現により阻まれ、ブローアップによる一斉掃射で破壊された。

アーマゲドン・ゴッド
遮光器型土偶にも似た巨大な最終戦闘兵器。
目から破壊光線だけでなく機械の活動を停止させるESE砲をも発射し、都市を破壊しつくす。
胴体からはエイロボットも射出し、外敵を迎撃する。
元永監督の「アーマゲドン・ゴッドを暴れさせるっ!!」という願望が一気に出ており、
第1話冒頭の湾岸襲撃、第4話の自衛隊を相手に破壊活動を行う様は怪獣映画そのもの。



僕は……僕は、これで……人間と同じになった

だけど……それと引き換えに、僕は永久に……

と……良心の……心の戦いに
苦しめられるだろう……



―こうして、ピノキオは人間になれました―

―めでたし、めでたし―



……だけど……



ピノキオは人間になって
本当に幸せになれたのでしょうか……?




ジローは心の傷を抱えながらひとり旅に出る。



やがて、ひとりの超能力者(ミュータント)との出会いが
良心回路に施された悪の呪いから彼を解き放つ事になる……



追記・修正は『服従回路に負けちゃいけない』という心を持っておねがいします。

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