トウマ・カノウ

登録日:2014/06/22 (日) 20:51:22
更新日:2023/11/29 Wed 18:46:22
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飛べ!

雷より速く!

強く!

熱く!


トウマ・カノウとはスーパーロボット大戦シリーズに登場する主人公の一人。

CV:加瀬康之


初出は『第3次スーパーロボット大戦α~終焉の銀河へ~
OGシリーズには『スーパーロボット大戦OG外伝』から登場した。
搭乗機体は雷鳳及び大雷鳳
専用BGMは「闘志、果てなく」と「疾・風・神・雷」。


■基本人物像
明るく、一本気な性格の熱血漢。年齢は19歳。誕生日は8月10日。血液型はA型。
正義感が強く、悪人に対しては「外道!」と啖呵を切るのが口癖。
しかし妄想癖があり、頭の中で延々と考えた結果、空回りすることも多々ある。

戦乱の中で偶然、雷鳳に搭乗したことから、そのままパイロットとして戦い抜くことになった。

上述の性格や地味な容姿からは想像出来ないが、様々なアルバイトをこなしてきたバイトの鬼(第2次OGの中断メッセージでは、軽く百を超えるとのこと)
その行動範囲は広く、東京から函館、太平洋、果てはスペースコロニー等、尋常ではない行動力を発揮している。

職業はフリーター。
フリーターであっても、アルバイトに勤しんでいるため、断じてニートではない。
大学進学や就職を行わず、フリーターになったのは、本当にやりたいことを探すためとのこと。

戦乱の中で、ゼンガー・ゾンボルトに助けられた過去を持つ。その時の出来事が印象に残り、ゼンガーの搭乗機を『夏の日の巨人』として慕っている。

スーパーロボット大戦シリーズの主人公としては珍しく、機動兵器に関連した特別な因縁がない主人公。
また得意の空手は才能こそあるものの、実績はハイスクールの地区予選に出場したのみで、最初から達人という訳ではなかった。
そのため、特訓を重ねて、成長していく過程が丁寧に描かれたという点でも珍しい主人公と言える。

王道なストーリーと熱い演出から人気を集め、展開次第ではラスボスを一撃で葬るという偉業を成したことから、
ファンの間では『最強の一般人』や『最強の無職』(前述の通り、本編以前よりバイト暮らしとはいえ独り暮らしができる程度には働いていたので正確には無職ではない。初登場時のバイト先を退職したことは間違いないだろうが……)などと呼ばれている。


■各シリーズにおける活躍

◇『第3次スーパーロボット大戦α~終焉の銀河へ~』

スーパー系男性主人公として初出演を飾る。
宅配便のアルバイトでトオミネ・ラボを訪れていたところ、帝国監察軍の襲撃に遭い、運転免許を持っているという理由でミナキ・トオミネに雷鳳に乗せられ、
そのままなし崩し的にαナンバーズの一員となる。

一目惚れしたミナキのために必死で特訓に打ち込むが、父カオルのことを盲信していたミナキからなかなか性能を引き出せないことを責められるなど、
当初は良い関係とは呼べなかった。
そんな矢先にシステムLIOHに隠されていたファイナルモードが発動して、雷鳳が暴走するという事故が発生。
トウマは無事だったものの、カオルの本性を知らずにトウマを追い詰め、危険な目に遭わせてしまったことに罪悪感を抱いたミナキと距離が出来てしまう。

その後、ダイゼンガーと同様にDMLによる操縦に切り替え、必殺技ライジング・メテオを成功させる等、徐々に雷鳳を乗りこなせるようになっていった。

そんな中、バルマー帝国の武人バラン・ドバンと邂逅し、以後彼をライバル視して、乗り越えることを目標とするようになる。
しかし、なかなか一矢報いることが出来ないばかりか、またもゼンガーに助けられる羽目になり、次第に力のみを求めて、増長し始めてしまう。
この態度が原因でαナンバーズや敵であるバランからも失望された上に、独断でバランに決闘を挑んで雷鳳を大破させたことから、とうとうパイロットから降ろされた。
ちなみに増長時にはあのボスからも説教された。

降ろされた後、アルマナとの交流やミナキの行動を通して、自分の戦う理由を思い出し立ち直り、改修を施した大雷鳳のパイロットとして復帰する。
そして、システムLIOH無しでは本領を発揮できないという致命的な欠陥を打破する奥義『神雷』を完成させ、完全に大雷鳳を乗りこなし、ミナキの心を完全に救うことに成功した。

その後のバルマー本星での戦いではバランと一騎打ちを行って、見事勝利を収める。そして、バランからもその成長を認められ、名実共に対等なライバル関係となった。
全てが終結した後、トウマはミナキと共に大雷鳳の可能性を追求する道を歩み始めるのであった。

ユニットとしては序盤こそ武装が今一つだが、ライジング・メテオ習得後はボスアタッカーとしての地位を確立する。
ただ他の主人公たちと比べると、優秀なALL属性の武器がなく、大量の敵ユニットが登場する本作では扱いづらい点も否めない。
しかし、大ボスとのタイマンにおいて小隊長能力の補正や搭乗機の高い攻撃力から無類の強さを発揮する強力なボスアタッカーであり、良くも悪くも一点特化のユニットと言える。

あまり触れられていないが、初登場時は機動兵器の操縦経験こそなかったものの「重機の免許なら(持っている)」と答えている。
自らを奮い立たせるよう答えたり、冗談めかして話した場面もあるが「スペースコロニーのミラー磨きのバイトの経験を答え、宇宙戦に順応してみせる様子もある」などバイトの経験を活かしてみせるなど武術の使い手としての成長性以外も意外に学習能力や応用力が高いのかもしれない。
タコ焼き屋のバイト経験を答えていたりと料理もできそうである。
銀河大戦の約二年間の戦いの中で、全くの素人からついには銀河最強の最精鋭パイロット達とすら肩を並べるに至る爆発的な成長を遂げている。
恐ろしいことに、これだけの成長を遂げておきながらED時はどう見積もっても20代前半と未だ伸び代が残されていても十分おかしくなさそうな若年である。
……彼の可能性の果ては、我々の想像を遥かに超えるものであるかもしれない。


『スーパーロボット大戦OGシリーズ』
OG外伝にNPCとして初登場する。
浅草で焼きそば焼きや函館でイカ焼きのアルバイトをしている姿が描かれた。
函館にいた際に修羅に反抗したため、見せしめとして処刑されそうになるも、ゼンガーたち、クロガネ隊の面々に助けられる。
この時、救助したダイゼンガーを夏の日の巨人として慕うようになった。

続く『第2次スーパーロボット大戦OG』に第3次α初出の主人公として初の正式参戦を飾る。
修羅の乱終結後も変わらずバイト生活に勤しんでいたが、マグロ漁船のバイトで嵐に遭遇し、海に投げ出されてしまう。
三日三晩の漂流の末に、ルスラン・マカロフの運営する船に救助され、多額の救助費用の返済のために、空手の経歴に目を付けたルスランの提案でAMバトリングに参加する。
その際の奮闘ぶりを気に入ったルスランの元で、雑用係として働き始める。

その後、ルイーナによって地球と宇宙が隔絶される混乱の中、ルスランの元を訪れた鋼龍戦隊と出会ったことがトウマの運命を大きく変えることとなる。
ジンライの襲撃に遭い、ヒリュウ改に避難して、鋼龍戦隊の活躍を間近で見る中で、この場所なら自分のやりたいことが見つかると考え、同行を申し出る。
そして、フィオナの口添えにより、L&Eコーポレーションに雑用係として所属することになり、整備、掃除といった雑務や戦闘中におけるイルイの世話を役割とするようになる。

ラウルやコウタたちと共に浅草を訪れた際に、量産型ジンライの襲撃に遭い、
住民の避難誘導を行っている最中に、キサブロー博士を訪ねてきたミナキと出会う。
戦隊に同行してからも、養父の所業とジンライの使われ方に悩むミナキを励まし、ジンライを鹵獲してミナキの望む姿に変えることを提案する、改修されたジンライに雷鳳と名付けるなど、第3次α以上に雷鳳に深く関わることになる。

そして、トウマの説得で決心がついたミナキの進言でジンライが鹵獲された後、操縦法がDMLであることを知り、
自分でも動かせると考えたトウマは改修したジンライのパイロットになることを熱望し、密かにトレーニングを開始する。
ジンライが雷鳳に改修された直後に、イティイティ島がガイアセイバーズに強襲され、鋼龍戦隊が戻るまでの時間稼ぎのために、トウマは雷鳳で出撃する。
システムLIOHの力もあり戦隊の到着まで持ち堪えるが、今度はカオルによって極秘裏に仕込まれていたBSKモードによって暴走してしまう。

一時は雷鳳の解体処分も検討されたが、システムLIOHの機能を制限した上で運用されることが決定し、ゼンガーの口添えもあり、トウマは正パイロットとして採用される。
その後、リューネから借りた特訓用のリストとアンクルを装備し、カイ、ゼンガー、アクセルの指導を受け、特訓を開始する。

そして、グランド・クリスマスの調査の向かう途中で、遂にカオル・トオミネと対峙する。
遠隔操作で起動したS-BSKモードによって、再度操られるも養父の考えを見抜いていたミナキの手でセットされた爆破装置でシステムLIOHが排除され、危機を脱する。
システムのサポートを失ったが、特訓の成果を十全に発揮して、ライジング・メテオを自力で成功させ、形勢を覆し、カオルに引導を渡す。
戦闘終了後、トウマはカオルを殺めてしまったことをミナキに詫びるも、こうなることを覚悟していたミナキから改めて雷鳳への搭乗を頼まれ、
これを快諾すると共に、いつかミナキの悲しみを消してみせることを心中で誓った。

封印戦争の終結後、雷鳳がクロガネ隊で管理されることになったため、そのまま同行することを決め、正式にクロガネのクルーとなった。

今回のトウマと雷鳳は、スーパー系のユニットとしてはHPと装甲が心許ないが、ジンライの影響か、分身を獲得し、生存力が大幅にアップした。
また、武装が全てEN消費に変更され、しかも低コストで使用可能なため、スーパー系ユニットの中でも高い継戦能力を誇るユニットとなった。

なお、第2次OGの中断メッセージによれば彼はバーニングPTの全国大会やバルトールお披露目式典など、大事件が起きた場所でもバイトをしていたらしい。


■関連人物
  • ミナキ・トオミネ
パートナーにして想い人。当初はトウマの片思いだったが、話が進むにつれて仲を深め、最終的に相思相愛となった。
作中では、本編以前よりのアプローチは雑談で挙げられた「ありがちな女性にとってあまり嬉しくない男性からの贈り物」に見事に尽く当てはまってしまったらしくトウマが青ざめる一幕もあったが、ミナキはまったく気にしておらず(覚えてすらいなかったようでもあるが)「心のこもった贈り物が一番」と答えてみせるなどある意味運命の良縁だったのかもしれない。

  • ゼンガー・ゾンボルト
命の恩人にして憧れの人物。封印戦争もしくは修羅の乱で彼に助けられ、その搭乗機を夏の日の巨人として慕うようになる。
ゼンガーも同じDGGを駆る者の一人としてトウマを導きつつもその成長を見守っている。

  • バラン・ドバン
宿命のライバル。初対決以後、彼と幾度も刃を交え、トウマの越えるべき壁として立ちふさがった。
バランは当初からトウマの資質を見抜いていたものの、精神の未熟さから見下していた。
一時期は、戦士としての在り方を見失ったトウマを見限るが、再起を遂げた際は賞賛の言葉を送り、最終対決に勝利した時はその成長を大いに喜んでいた。

OGシリーズにおける師匠の一人。ソウルゲインと雷鳳に共通点が多いことと格闘技術の高さから、カイの要請でトウマの指南役に抜擢される。
アクセル本人は乗り気ではなかったが、性分故か周囲を感心させる程、熱心にトウマを指導する。封印戦争終結後は、共にクロガネ隊の一員となる。

  • カオル・トオミネ
雷鳳及びジンライの開発者であり、ミナキの父親。直接対峙したのは第2次OGが初。
彼の妄執のせいで、トウマとミナキは度々酷い目に遭っている。
カオルはトウマを若造と見下して、歯牙にもかけていなかったが、予想を超えたトウマの闘志の前に、叩きのめされた。
彼の妄執を乗り越えることが、トウマとミナキの物語におけるテーマの一つとなっている。


追記・修正はシステムLIOH無しでライジング・メテオが可能な方にお願いします。

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最終更新:2023年11月29日 18:46