ラブやん

登録日:2009/09/19(土) 19:37:38
更新日:2023/11/16 Thu 17:49:27
所要時間:約 4 分で読めます





月刊アフタヌーンにて連載されていた漫画。単行本は全22巻、作者は田丸浩史。

愛の天使ラブやんがある大森和英の愛を叶えるために尽力する漫画…
と、書けばきれいな作品に聞こえるのだが、基本は人生で1度も働いたことのないニートでオタク趣味、児童性愛という性癖を持つダメ男・カズフサの恋を成就させるため、ラブ時空からやってきたのが愛のキューピッド・ラブやん、彼女でさえカズフサの恋の成就は上手くいかず、気が付けばいつも他を巻き込みつつダラダラとした日常を繰り広げているギャグ漫画。
タイトルと絵柄に反して過激な下ネタやアウトなギャグに残念な美人ばっかなのも特徴。

作品自体は『ああっ女神さまっ』のパロディだが、アフタヌーンの中では他の長期連載作品が次々と完結を迎えたこともあって、『ヒストリエ』に次ぐ長期連載だった。






主要な登場人物




  • 大森和英(カズフサ)
この作品の主人公。ロリ・オタ・プー3拍子揃った25才(連載当初、連載現在は31才)というダメ人間。エロゲをしながら自家発電中、という初登場シーンは読者を驚かせた。
最初は実家にいたが後に田口荘に移り住む。
一度鍛えてマッチョ化したが元に戻り、その後は必要に応じてマッチョ化できるようになった。
30才になったが魔法は使えず。
あと女体(ロリ)化した。
片思いされたりしたが好みじゃないので本人的にはない様子。
ラブやんは大事な家族と思っており、最初薄々と意識しつつも異性としてみてなかったがラブやんが傷つき苛立っていることに心の痛みを感じたりラブやんのいない生活が空虚になるであろうことを想像したりと、自身とラブやんの幸せについて真剣に考え始めるようになる。
連載を勝ち取り職を掴むと「就職さえしてくれたらオッケー」と前向きな好意を示すようになったラブやんと恋人になった後に結婚する。
最終話では漫画家として成功した様子でラブやんとの間にも一子・宗介をもうけている。
ちなみに結婚した後もロリコンは治っておらず、息子の友達の彩に手を出そうとしたり、娘が産まれた時には夢と希望を込めて「1と2の頃のハーマイオニー・グレンジャー」という名前をつける予定らしい。
息子への愛情は確かで宗介が溺れていると知らされた際は真っ先に駆けつけたり、ラブやんとあらぬ事をしようとした際は外で遊んで来なさいと告げたりしていた。


  • ラブやん
カズフサの愛を叶えるためにラブ時空からやってきた愛の天使。奮闘するも虚しく…。
当初は仕事の成功率100%のエリート天使だったが、カズフサの担当についたせいもあり数年間の成果ほぼゼロ。すっかりダメ天使の烙印を押されてしまっている(なんだかんだカズフサと良いコンビ)。
住まいはカズフサの部屋の押し入れ。
「痒いから」と堂々と泌尿器をポリポリ掻いていたりする。
好物はエビだったが、とある理由で大嫌いになった。天下一品のラーメンも好物。
苦手なものはオカルト・幽霊の類である(他の天使たちも)。
スーツ着てパンチラ(?)決めたりロリ化したりしてる。
カズフサと過ごしている内に意識し始め、後半から別の女性とくっつくのは嫌とはっきり言い切るなど、積極的な態度を見せるようになる。
最終話ではカズフサとの間に子供「宗介」をもうけており天使である事は宗介には隠している。
息子の事を大事にしているが産まれた子供に産後ハイで「微笑(ポエム)」と名づけそうになったことが黒歴史となっているらしい。
ちなみにまだ子供を作るつもりがある様子。



  • 橋本ヒデヒコ
カズフサの友人。ロリオタではあるものの、実家の書店を手伝っているのがカズフサと違うところだが、無職でないからカズフサよりマシなどと考えてはいけない。
オナホールの扱い方が天才的であり、異常なほど丁寧に扱っているため、オナホールの精霊からは「名人」の名で呼ばれている。
かなり社交的で洞察力にも優れており、ラブやん・カズフサをくっつけることに、主にカズフササイドから協力することになる。
カズフサと同じ年月・情熱をもってロリっ子を追いかけてきたヒデヒコからの「ぶっちゃけてロリ彼女とか無理」から始まる説得はカズフサに相当の衝撃を与えたようで、その後も動揺するカズフサはヒデヒコへ相談をするようになり、カズフサとラブやんの仲にもっとも貢献している。
天使(♀)小悪魔(♀)ロボメイド(♂)妖精(?)と同居しているリア充だが表向きは「居候が増えすぎて自宅の部屋が手狭になったため」という理由で、みのっち以外の居候を残して、みのっちとともに家を出て田口荘で生活を始めるようになった。
みのっちと結婚したのか最終話に登場した「母親がキューピッドである細目の橋本少年」は、みのっちとの子供と思われる。



  • みのっち
ラブやんの後輩。ヒデヒコの愛を叶えるためにラブ時空からやってきた。語尾は「~ッス。」ラブやんと同じく当初は有能な設定だったが、気が付けばラブやん以上にやる気がなく、仕事そっちのけで漫画ばかり読んでばっかである
酔った勢いでヒデヒコの童貞を奪う。
童貞を奪った事で進展したのか二人の時はヒデヒコに甘えてベタベタとくっつくほどである。
「愛とは、情である」という信念を持っており、ラブやん・天使長・カズフサの三者をほぼ完全論破するほど。
それに基づき「ラブやんとカズフサはくっつくべき」という考えを早い時期から言動に表していた。終盤はヒデヒコとともにラブやん・カズフサをくっつけるために、主にラブやんサイドとして影に日向にと動いたりしていた。
最終的にヒデヒコとは結婚した様子。



  • ヤエ
以前カズフサが助けたマチュピチュの娘。
父親を助けたカズフサに惚れ、カズフサの住むアパートに越してきた。
その愛は強烈で、カズフサの性癖を受け入れるためにウ○コ触れるように努力した…までは良かったがアパートに越してからは天井裏に忍んだりカズフサの部屋に入り込んだり逆に自分の部屋に引きずり込むなどしてカズフサの貞操を狙い続けている。
所謂ストーカー
失恋した後もアパートに残っている辺り完全に諦めてはいない様子。


ラブやん・みのっちの上司。
運命の赤い糸を自由に見たり触れたりすることができ、また過去に赤い糸が繋がっていたかどうかも見ただけで判るという特殊能力を持つ。その赤い糸をガンガンくっつけてカップルを成立させたことが評価され、若くして地位を上りつめた。
良い人だが、カズフサとラブやんの微妙な関係に茶々を入れたりと、オバハンくさい一面がある。
初期からみのっちと同じくカズフサとラブやんがくっつけばいいと思っていた。
ちなみに二人には手前勝手な理由をつけられては「オモチャ」扱いされたりする。
見た目がロリなせいでカズフサに狙われる。
あと
昔はデブだったらしくそれに触れるとキレる。






その他サブキャラたち




  • 大森静江
カズフサの母。
見た目若く、カズフサは20歳の時の子供で怒るとその爆発力はすさまじく、逃げるカズフサに追いつくくらいの俊足ぶりを発揮し、また実の息子に対し大人の女性の魅力を教え込もうと「お母ーーーさんでヌきなさーーーいッ!!!」と暴走しラブやん達を大いに引かせた。
カズフサとラブやんをくっつけようとしている一面があり近所の「田口荘」の部屋を借りて強制的に二人を住まわせている。
基本カズフサの父は単身赴任で帰ってこないらしい。


  • カズフサの父
名前は不明。単身赴任中で、登場回数は僅か。カズフサの外見・行動パターンは父に似て、ロリ趣味は祖父ゆずりの模様。


  • カズフサの祖父
名前は不明。カズフサの父方の祖父。田舎で1人暮らし。カズフサに負けず劣らずのロリで、孫娘と一緒におフロに入るのが夢だったが、生まれてきた孫が男だったことから暴走し、20年以上前に若い娘に手を出してしまう。それを知った妻(カズフサの祖母)に愛想を尽かされ離婚。ただその経緯は幼い頃のカズフサにはかなりキツすぎたため、カズフサはこれまで「祖母は既に他界した」と聞かされていた。


  • 青木萌
カズフサ・ヒデヒコの恋の相手。連載当初は小学5年生。(現在高校1年生)
高校生となってから、登場頻度も減ったことからようやくカズフサのターゲットから外れたように思えたが、実際は守備範囲からは外れてはおらず、カズフサは「パイパンか、生えてても生えかけくらいに違いない」と信じ込んでいた(これをネタに、カズフサとラブやんは激論を交わしている)。


  • 大家さん
カズフサ、ラブやん、権造さんが住むアパート「田口荘」に住んでいる、大家兼管理人さん。眼鏡をかけている。年齢は不明だが、見た目はオバサンではない。庭で「早遅漏(そうちろう)」という名のを飼っている。
本名は不明だが、表札に「男・美・子」という漢字それぞれの下半分が描かれているシーンがある。


『アメリカン食堂』のシェフ。
名前も姿も某ジャムなんとかに似て…度々、チンコのデカそうな顔と罵られている。
熟女好きでカズフサの母親に恋心を抱いているが、これまで料理に心血を注ぎすぎたためにどうやら童貞らしい。
本場アメリカで修業したとのことだが、修業先はアメリカではない可能性が高い。
全身これ筋肉…の上にうっすら乗った脂の鎧を纏い、見えない相手を気配で探ることができる。作中でも上位の実力者。
天使などのオカルト的存在を信じておらず、店でアルバイトをしている宇宙人ラムチェンすらアメリカ人と言い切った。
ラムチェンには好意を抱かれており、最初は異性としては全く見てなかったが最終的には自分好みに成長して結婚している。


  • ラムチェン
地球侵略に現れた宇宙人。カズフサと地球を賭けた闘いをすることになったが、カズフサのストライクゾーンど真ん中の容姿から「お医者さんごっこ」を選択され、あえなく敗北。
立場に同情された蛇文字さんによって、カズフサ打倒の修行を兼ねて「本場アメリカン」のアルバイトとなる。
その後は近所のアパートを借りて一人暮らししており、自宅では宮之阪商店会の法被を着ることも。
宇宙人なので、味覚が日本人とはやや異なり、何の躊躇もなく昆虫を食べる。
最終的には日々の生活から打撃の型をマスターし、カズフサとのタイマン対決で勝利したことで満足。家臣の待つ自らの星へと帰還したが、どうしても蛇文字さんの事が忘れられず再び地球を訪れ、いつの間にか「結婚を前提に」と店を手伝っていた。
最終回では熟女っぽい感じに成長しており、蛇文字さんを「あなた」呼びするなど、結婚している模様。


  • 町尾美奈穂
カズフサたちの住む街で、元々あった小さな病院の跡に新たに開業した「追憶売ってます 思い出…風速3m」というクリニックの先生。初登場時点では瘤浦姓だったが、後にその病院の院長町尾進と結婚し町尾姓となる。
硬貨を揺らして相手を眠らせるという古典的な催眠術を用いて、患者に「見てみたい夢」を見せるのが仕事。設定が細かい夢でも見させてくれるので、カズフサは病みつきになってしまっている。


  • 赤井みのり
メガネ喫茶「委員長」のアルバイト店員。強面の彼氏のパンチパーマ男、略してパン男さんと遊ぶ軍資金を調達するために「委員長」でバイトしている。一見清純な乙女で客の人気も高く、カズフサのターゲットの一人となる。しかし、それは全て客を喜ばせるためであって、内面は相当計算高く腹黒い。
お金が大好きで、現金を積まれたら用心棒のバイトも引き受けており腕っぷしも強い。


  • 二宮権造
メガネ喫茶委員長で出会った老人。女子高生好き。
店内では学ランを着て高校生になりきっており、周囲からも「権造君」と呼ばれている。
老人だが2年連続ホール・オブ・オナーに輝くなどカズフサ、ヒデヒコに勝るとも劣らない変態。女子高生に強いフェティシズム的感情を抱くほどブルセラ系が好みであるが、ロリには興味はない。赤井みのりにほのかな恋心を抱いている。
実は田口荘の住民であり、カズフサたちの隣の202号室に住む。


  • シラ/クロエ
ラブやんの通っていたキューピッド養成学校から卒業したばかりの天使二人組。
カズフサ待望のロリ要員


  • 雲井ひよこ
ヒデヒコの家に居候している。
普段はヒデヒコの実家で本屋の手伝いをしているが、その正体は全男性の夢、メイドロボである。
断じてジョンなどと言うマッチョな男が遠隔操作している訳ではない。
時々中の人が変わる


  • 崇山庵子
カズフサの幼馴染みで、印刷会社勤務。幼い頃は比較的仲良くしていたが、幼馴染み、ずっと同じ学校、家は隣り同士、と全男性が憧れる要素を持つ庵子を特殊な性癖のカズフサは華麗にスルーしてしまい、今に至る(カズフサ的には古くからの友人の為、恋愛感情とは別にそれなりに思うところがあったらしい)。
ラブやんが来てから少し仲を深めるもカズフサと相談した結果、29才で職場の同僚である谷口正人と結婚し、その1年後、妊娠した
現在1児の母。
ちなみに娘の彩は宗介や橋本少年とよく遊んでいる様子で最終回はそれがメインとなっていた。



  • デーボ
ラブやんがラブ時空の通販で購入したマスコット。
本来は森の中にいる妖精さんだが、ある日罠に掛かって気がついたら売られてたそうな。
呪いの人形のような容姿だが、萌ちゃんのぬいぐるみの「まさひこ」の頭部を装備する事により何とかマスコットっぽくなった。
最近子供ができた。


  • 西中島三郎
三男ぽい名前。通称「サブ」
初登場時は6年生で萌ちゃんと同い年だった。
6年で逆上がりもできなかったが、カズフサとラブやんの指導により運動音痴を克服した。
その後、中学生になり再登場したが、その頃にはアニメTシャツをさらりと着こなし、いい感じにアニヲタへの道を歩んでいた。
その後、萌ちゃんに告白され、付き合うことになった。


  • 天堂よね
「業界」で長老と呼ばれている、生涯現役ロリータと謳われる伝説的女性。実年齢64歳。セーラー服にもんぺという昔の女学生のような格好をしている。少しの化粧直しで、40代の女性をカズフサをも唸らせるロリ少女に変身させるどころか、本人は「気の力」でロリ少女に変身できるほどの恐るべき人物。









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最終更新:2023年11月16日 17:49