ビルトシュバイン

登録日:2014/06/21(土) 22:34:44
更新日:2023/10/12 Thu 08:51:42
所要時間:約 7 分で読めます





ビルトシュバインは、『スーパーロボット大戦OG』シリーズに登場するオリジナルロボット。

スペック

分類:試作パーソナルトルーパー
形式番号:PTX-005
全高:23,2m
重量:79,4t
動力:プラズマ・ジェネレーター
基本OS:TC-OS
開発者:カーク・ハミル
製造:マオ・インダストリー社
所属:地球連邦軍
メカニックデザイン:杉浦俊朗
武装:ビームソード、サークル・ザンバー、M950マシンガン、M13ショットガン、フォトン・ライフル(DW)、レクタングル・ランチャー(OGs)
(ただしOGは武器換装システムがあるので、固定装備のサークル・ザンバー以外の武装はすべて他のPTと互換性がある)


概要


機体名はドイツ語『猪』を意味する
(『ビルト』『野生の』『シュバイン』『豚』。野豚って言うなよ!
ドイツ語は既存の単語の組み合わせで新語を表現するから仕方ないんだって!)。
どっしりした体格と優れた突進力にちなんでか。

ゲシュペンストをベースにして作られた試作パーソナルトルーパー。機体カラーは淡い紺色。
ゲシュペンストとヒュッケバインの中間に位置しているかのような丸みを帯びたマッシブなシルエットが特徴。
量産主力機化(重要)を想定して開発されており、頑丈な装甲高い機動性優れた格闘戦能力を有する。
また、従来のパーソナルトルーパーよりもはるかに長い滞空時間を誇り、その時間内なら空中戦闘に持ち込むことが可能。
さらに換装武器の積載量も豊富で汎用性と拡張に優れており、様々な用途に応じて多彩な武装を使い分けることも可能になっている。

この結果、全てにおいて高性能な仕上がりになっているが、百戦錬磨のもののふ集団・特殊戦技教導隊
ゲシュペンストの運用データを元にして開発されたため、反応速度が高すぎて並のパイロットでは扱えなくなっているほか、
動力源も高出力のプラズマ・ジェネレーターを搭載しているために開発コストが高騰、
量産主力機としては不採用になってしまった。
しかし、設計思想は抹消されし名機ヒュッケバインシリーズに受け継がれている。

……社長が天才肌のパイロット上がりのせいか、マオ社のPTはビルトシュバインに限らず、
乗り手が凡人であることも考慮せずに高性能を追求した挙句コストも高騰して『量産化』という本来の大目的を逸脱してしまうことがしばしばある。
常識的な観点から評するなら『技術屋のエゴ』としかいえない言語道断の愚行だが、
鋼龍戦隊のようなエースが集う規格外の部隊にとっては頼れる開発元であることもまた事実である。

主力武器として左腕部の円楯状のユニットの外縁からビームの刃を発生させ敵を切り裂く格闘兵器『サークル・ザンバー』がある。
リープ・スラッシャーのプロトタイプに当たる実験要素の強く、腕部フレームと完全に一体化している武装なので取り外したり他の機体に装備させることはできない。
なお、リュウセイ風にネーミングすると『ビルトシュバイン・スラッシュリング』

あと何気にビームコート装備・移動タイプが陸両用という長所がある。

スーパーロボット大戦αではPTXチーム時代のイングラム・プリスケンが使用していたという設定が存在しただけで
実機が登場することはなかったが、OGシリーズでイングラムの初期機体として初登場を果たす。
GBA版「スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION」では、
自軍が敵本拠地・ネビーイームに潜入した際にエアロゲイターの複製した偽物が登場しており、
同じくブルックリン・ラックフィールドの偽物が使用していた。

本物のブリットは正史のストーリー上(プレイヤーが意図的に乗り換えさせない限りは)本機に搭乗することはないが、
彼は赤くてズングリしたアルトアイゼン白くてズングリしたヴァイスリッターの配備されたATXチーム所属のため、
蒼くてズングリしたビルトシュバインに乗せた上で3人揃って運用すると絵的にかなり合う。


アニメ「スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウォーズ」では、エアロゲイター(ゼ・バルマリィ帝国)に寝返ったイングラムの後任として
リョウト・ヒカワが搭乗していたが、漫画「Record of ATX」では
イングラムの裏切りによってR-1を一時封印されたリュウセイ・ダテの間に合わせの乗機となっており
(なお版権・OGを問わず急場の間に合わせでいろいろな機体に乗るのはリュウセイの恒例イベントである)、
PS2版「スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATIONS」が発売されてからはその内容に則ったのか、ヴィレッタ・バディムにわたっている。
α以降、虚空の使者という独自の役割を持たされたイングラムに置き去りにされがちで、
SRXチーム内ではマイと1機しかないR-GUNパワードを巡る競合が起こるヴィレッタの機体としては妥当な落としどころかもしれない。

スーパーロボット大戦OG外伝にも登場するが、本機より強力な機体が続々登場するためか影が薄くなってきており、
第2次スーパーロボット大戦OGでは登場しなくなっている。
思えば『ゲシュとヒュッケとリオンしか出てこない』と揶揄されていた無印OGから随分遠くまで来たものである。
地球「お前らマジでいい加減にしろ!もっと俺をいたわれ!」
惑星s「目の前の敵倒すだけなのに破壊範囲拡げすぎィ!!」
銀河「もう守るべき人類、一緒に消し飛んでんじゃねーの………?」

スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクターでは、下記の量産型ビルトシュバインが登場している。



◆派生機
《量産型ビルトシュバイン》

スペック

分類:量産型パーソナルトルーパー
形式番号:RPT-005
全高:不明
重量:不明
空中浮揚機関:テスラ・ドライブ
開発・製造:マオ・インダストリー社
所属:地球連邦軍
メカニックデザイン:中北晃二
武装:ビームソード、フォトン・ライフル、チャクラム・シューター、サークル・ザンバー

概要

マオ・インダストリー社が開発したビルトシュバインの量産機。
地球連邦軍に制式採用された主力機であり、機体のコストが大幅に下げられたほか、一般兵でも操縦しやすくなっている。
テスラ・ドライブを搭載しており、飛行が可能になったほか、機動性も上がっている。

武装面についても大幅に見なおされ、左腕のハードポイントに装備されている固定式の武装であったサークル・ザンバーも換装式に変更されたほか、状況に応じてチャクラム・シューターに換装することが可能となった。(漫画『Record of ATX』では両腕にハードポイントがある)

外見はビルトシュバインに量産型ヒュッケバインMk-Ⅱの塗装を施した物となっており、頭部の形状も変更されている。

劇中での活躍

先行量産機はATXチームのブルックリン・ラックフィールドが乗ることになり、グルンガスト参式に乗り換えるまで使用していた。
また、ハガネに配備されていた予備機はアラド・バランガが脱走する際に使っていた。
後に主力機として量産され、シロガネに配備された。

漫画「Record of ATX」にも登場しており、R-2パワードの調整が終わるまでライディース・F・ブランシュタインが使用していた。
ライが別の機体に乗り換えてからはカイ・キタムラが使用するはずだったが、ギリアム・イェーガーからもたらされたゲシュペンストMk-Ⅱ・タイプSに乗る事になったため、使用することはなかった。

なお、本機はスーパーロボット大戦OG ジ・インスペクターにおいて、
かのヒュッケバイン問題の影響を受けて出られなくなった量産型ヒュッケバインMk-Ⅱの代わりとして登場した機体であるため、ゲームには登場しない。
ちなみに本機は換装式のチャクラム・シューターを装備できるが、OGS以降ではチャクラム・シューターは換装装備から通常のヒュッケバインMk-Ⅱの固定装備にされており、量産型ヒュッケバインMk-Ⅱの装備から外されている。量産型ビルトシュバインはそれなりに優秀である、それなりにね。

武装

ビームソード

ビームの刃を発生させて敵を切り裂く非実体剣。使い勝手の良い格闘用換装武器。

フォトン・ライフル

光子の弾丸を発射して敵を撃ち抜く射撃兵器。ヒュッケバインシリーズに装備されている換装武器。

サークル・ザンバー

ビルトシュバインの左腕に装備されている武器。エネルギーの刃を発生させたあと、高速で回転させて敵を切り裂く格闘兵器。
量産型ではオプション化された事で着脱可能で、チャクラム・シューターと交換できる。漫画『Record of ATX』ではブリットの機体の両腕に装備していた。

チャクラム・シューター

ヒュッケバインMk-Ⅱの左腕に装備されていた武器。サークル・ザンバーとの選択式となっている。先端に付いているチャクラムはワイヤーとつながっており、ワイヤーで敵を巻きつけてチャクラムの刃を展開させ、切断する。モーションパターンはライが使用するR-2の有線式ビーム・チャクラムのモーションパターンが採用されている。




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最終更新:2023年10月12日 08:51