ウルトラ大戦争

登録日:2014/06/17 (火) 03:07:21
更新日:2023/03/22 Wed 15:52:14
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「ウルトラ大戦争」とはウルトラシリーズのM78ワールドにおける伝説の戦争である。
またの名を「ウルティメイトウォーズ」

初出は『ウルトラマンタロウ』第25話「燃えろ!ウルトラ6兄弟」におけるウルトラの星の歴史の説明の中で語られた設定で、
ウルトラマンメビウス』及び『ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』において僅かながら映像化されている。

宇宙警備隊の設立、エンペラ星人との因縁、ウルトラの父とウルトラの母の出会い、ウルトラマンベリアルの造反のきっかけなど、M78ワールドにおいて多大な影響を与えた出来事でもある。



【概要】

劇中より約3万年前(時系列は『タロウ』基準)、エンペラ星人は多数の怪獣軍団を従え、宇宙征服を目指して勢力を広げていき、その過程で光の国へ侵攻した。

これに対し、ウルトラマンケン=後のウルトラの父を中心とした光の国のウルトラ戦士達が立ち向かい、両勢力が全てを賭けた総力戦に発展する。

当初はエンペラ星人側が圧倒的戦力で優勢に進め、光の国を壊滅寸前に追い込むが、これに対してウルトラウーマンマリーの一族が守るウルティメイトブレードを手にしたウルトラマンケンが強化形態に覚醒。
多数の怪獣を撃破し、更にエンペラ星人に一騎打ちを挑む。

戦いの末にケンとエンペラ星人とは互いに重傷を負い、相打ちとなり、この時の負傷でエンペラ星人は戦場を離れざるを得なくなった。

一方、ウルトラマンケンは重傷を負って倒れていた所を、負傷者を救助していたウルトラウーマンマリー=後のウルトラの母に発見され、彼女の献身的な看護で一命を取り留める。
更に怪獣軍団もウルトラ一族の長老達が急遽開発した「ウルトラベル」の奇跡の力で壊滅させられた。

指揮官の負傷離脱に加えて戦力の大部分が壊滅した為、
何とか生還したデスレムやグローザムなどのエンペラ星人の配下も撤退せざるを得なくなり、戦争は辛うじて光の国の勝利に終わった。

この戦争を切っ掛けに、それまで大きな犯罪が無く、地球における警察の様な組織が無かった光の国に、
全宇宙の平和を守る事を目的とした「宇宙警備隊」が設立され、ケンが初代隊長に就任した。

一方、エンペラ星人は屈辱的な敗北によってウルトラマン達への憎悪を抱き、
インペライザーやアーマードダークネスの開発など、3万年掛けて再戦の為の戦力を整える事になる。



【関連キャラクター】


◆光の国

多数の怪獣を倒し、敵の首領であるエンペラ星人を撤退させた立役者。
その功績が称えられて、戦後に宇宙警備隊の隊長に選ばれた。
『メビウス』で見せたエンペラ星人の恐るべき実力を考えれば、サシで引き分けたこの人も相当な規格外である事が分かる。
……ヒッポリト星人戦や『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』は条件が悪かったという事で。

当時、戦火の中で負傷者の救護にあたっていた。
後年のウルトラシリーズでは聖母のように扱われる事が多いが、関連書籍などでは敵の首領と一騎打ちを行ったケンを最初に発見したのが彼女であると公言されている為、
戦争の最前線で救援活動を行うなど豪胆な行動を取っていたことが以前から示唆されていた。
後にその場面が描かれた『大いなる陰謀』では、実際にエンペラ星人がいる最前線に身の危険も顧みずウルティメイトブレードを送り届けるなど、
後のあの息子にしてこの母ありと言わんばかりの女傑っぷりを見せていた(その場にいたケンも動揺しながら窘めていた)。

後にウルトラの星の長い歴史の中で最初に暗黒面に堕ちる事になるウルトラマン。
当時は彼なりの正義感はあったものの、『悪に対しては容赦せず徹底的に叩き潰すべし』という過激な思想も持っていた。
だが、エンペラ星人の圧倒的な力に魅入られた事や、周囲に評価される親友・ケンへの嫉妬が重なり、取り返しのつかない道を歩む事に……

  • ゾフィーの父
詳細は不明だが、戦争で戦死したという公式設定がある。

胸のスターマークは戦争での功績を称えられて貰ったらしい。
ただし、『大いなる陰謀』では戦後のシーンでスターマークをつけていないため、設定が変更されている模様。



◆エンペラ星人軍団

この戦争の首謀者。怪我で負傷離脱した末に当人不在の内に戦争が終結したのが相当不愉快だった様で、
再戦の準備が整った後に半ば嫌がらせの如く、ウルトラ戦士が愛する惑星「地球」を標的にするが、
3万年間続いた因縁は、とある新米のウルトラ戦士の手で予想もしない結末を迎える。

  • グローザム
ウルトラ戦士が苦手な極低温の冷気を操り、同族すら別格扱いする程の再生能力を持つグローザ星系人の戦士。
冷凍攻撃や持久戦に持ち込める再生能力は、当時のウルトラ戦士にとっても脅威だった。
戦争後も生還した1人。

  • デスレム
策謀を好む、デスレ星雲人。単体の戦闘力も極めて高い。
戦争後も生還した1人。

  • ジオルゴン
エンペラ星人の配下の中でも、幹部格として扱われていた1人。

  • エンディール星人
エンペラ星人の配下。テンペラー星人と同じく、種族全体が皇帝に従っていた様である。

エンペラ星人の配下の一族。戦争にもある程度の数が従軍していた。
「タロウ」の一件もエンペラ星人が関係していたと言われている。

『ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』において参戦していた個体が描写された。

同じく『ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』において参戦が確定。
真偽は不明だが、ケンに負けかけた際に「エンペラ星人に脅されて時間稼ぎをしていただけで進軍は不本意だった」と命乞いしていたが、
その直後にベリアルの手で容赦なく抹殺されてしまった。
とはいえ、後に地球に襲来することになる彼らの同族の事を考えると、一応ベリアルのやり方も筋は通っていると言えなくもないが。

同じく『ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』でワンカットのみ登場。
ゴドラ星人と共にベリアルと戦っていることが確認できるが、肝心の戦闘シーンがカットされたのか、そのカット以外は登場しない(恐らくベリアルに倒された)。



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最終更新:2023年03月22日 15:52