ライトセーバー

登録日:2014/06/16 Mon 01:45:23
更新日:2024/04/15 Mon 19:14:16
所要時間:約 35 分で読めます





「君のお父さんのライトセーバーだ。ジェダイの騎士の武器だよ。
ブラスターのような野蛮なものじゃない。洗練された武器だ……
……もっと進んだ時代のためのな……」

画像出典: スター・ウォーズ エピソードⅣ 新たなる希望 1977年公開
製作会社:ルーカスフィルム 配給:20世紀フォックス
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ライトセーバーとは、映画スターウォーズシリーズに登場する、作品の代名詞的武器である。
現在いろいろで登場している、刃部が光束で構成されている剣の草分け的な存在。



◇概要

スターウォーズの世界において銀河の平和を守るジェダイの騎士と、それに敵対するシスの暗黒卿、ダークジェダイが主に使用している。
無益な破壊や殺戮を好まないジェダイが、自身の手で制御できる武力として作り出した背景を持つ。

柄のスイッチを押すと光の刃が出力される。刃部は高熱のプラズマ体が閉じ込められたアークウェーブの力場で、
そのままでは熱もほとんど発しないが、固体に接触すると力場に穴が開いてプラズマが流れ出し、あらゆる物体を焼き切る。
その切れ味は絶大で、人体はもちろん大抵の金属製のドロイドや戦艦の壁をほとんど手応えなく切断、防爆隔壁でも融解させる。
また実体剣と違って刃の向きが無いものが一般的なので、基本どの方向にも斬る事ができる。そのため、熟練者であれば「鍔迫り合いの状態から刃を捻って相手の腕を切断して無力化」といった芸当も可能。

正確には「斬る」のではなく「超高速で焼き溶かす」ものなので、生物を切断した場合、傷口を焼くため出血がほとんど無い*1のも特徴。
そのため斬られた相手が 失血死することだけは有り得ず *2、あえて傷口に光刃を押し付けて急場の止血にも使える。


光刃の威力は凄まじく殆どの物質を斬れるが、無論例外も存在する。
まず、光刃と同じくエネルギー力場で構成されるものは干渉・反発するため、斬れない。
光刃のアークウェーブ力場の強度は非常に高く、剣の達人同士が力いっぱいぶつけ合ってもプラズマ体が漏れた事はない。
そのためライトセーバー同士やエレクトロスタッフなどのエネルギーの武器で打ち合えばぶつかり合うし、鍔迫り合いも起きる。
希少ではあるが「コートシス鉱」や「フリク(惑星グラマス16で採掘)」のようなライトセーバーの光刃が効かない物質もある。エレクトロスタッフは後者を素材として、柄でも光刃を防げるようになっている。
巨大怪獣ジロ・ビーストに至っては、単純な硬さで光刃を跳ね返してしまった。*3
近年のものでは『マンダロリアン』に登場する「ベスカー鋼」がライトセーバーによる背後からの不意打ちすら防ぎきっている。

エネルギーシールドやブラスター(光線銃)の弾も切断できずに弾いてしまう。
しかしブラスターの弾は打ち返せるため、攻防一体の武器として活用することができる。
シスが使うフォースライトニングも刃で受け止める事が出来る。フォースを極めていないジェダイにとっては対シス戦の大きな助けになる。

ヴェイダーと決闘したウィルハフ・ターキンの分析によると、ビームではない火薬式実体弾の銃や、火炎放射器なども有効とのこと。
ただし、実体銃弾は反射されないだけで光刃に当たれば蒸発する=普通に防げるし、火炎放射器はフォースの念動力で直接破壊する、または火炎そのものをフォースで押し返すことで対処されている。


原則近接白兵兵器だが、ライトセーバー自体を投擲し、その軌道をフォースでブーメランのように操ることで遠距離攻撃も可能。
ただ、
  • ジェダイは「ライトセーバーを手放すな」と徹底的に躾けられるため、投げる=手放すことを忌避する傾向が強い
  • 安全装置の一環でスイッチを押しっぱなしにしないと光刃が出ないセーバーも多い*4
  • 投げている間は当然ながら自分が無防備になる
  • 敵が対処出来ないほどの超高速で投げつけるのはフォースを使っても難しい
  • そもそも遠距離攻撃がしたければ転がっているブラスターを拾うなり瓦礫をフォースで投げるなり効率的な手は他にもある
などの問題もあり、ジェダイもシスも「セーバー投げが得意な者*5」「複数のライトセーバーを備えている者*6」「反撃を考えなくて良い場合*7」などでなければ、この手の技は使わない。
といった次第で、作劇に支障を来さないように、使わない理由を色々と設けている*8

周囲の環境に左右されずに使用することができ、宇宙空間や水中でも問題なく起動する。
エピソード1の没シーンでは、ナブーに降りた直後のオビ=ワンがライトセーバーを水中に落として漏電・使用不可にしてしまうシーンがある*9が、物語の幅を狭めてしまうという理由で無かった事にされた。*10
事実、TV版クローンウォーズでは水中で使用され、地上となんら変わらない切れ味を発揮している。
単にこの時のオビ=ワンの作りが雑だったんじゃない?とか言ってはいけない。



ライトセーバーはジェダイにとって象徴であり、単なる武器ではない重要な役割を持つ。
例えば、ジェダイは一人前になるための修行の過程でライトセーバーを自作することで知られており、
その際に設計図などは用いず、フォースの導きに従って設計や部品の調達から組み立てまでを自分自身で行う。
フォースを如何に理解し親和したかで完成度が変わるので、ライトセーバーの出来栄えからそのジェダイの力量をある程度推し量ることも出来る。
正真正銘唯一無二のハンドメイド品であるが、フォースを学ぶにあたってフォースへのアプローチの仕方等で師の影響を否応なく受けるので、師弟である程度構造が似通うこともある。そして弟子は自らの師匠に敬意を表し、ヒルトのデザインを師匠のものに似せる事が多い。*11
ライトセーバーはいわばそのジェダイの人生の足跡でもあるので、製作した当人の思い入れも大抵強くなる。
しかし、製作者と言えどそれは私物ではなく、ジェダイとしての立場で製作と所有を許された平和の守護者としての身分証も兼ねており、誇りの象徴といった方が正しい。
ジェダイは自身のライトセーバーを肌身離さず持ち大切に扱うよう躾けられており、修行中の身で手放したり紛失したり、ブーメランのように投げつけて使おうものなら師匠から大目玉を喰らう事になる。
実際戦闘中にアナキンが落っことした際にはオビ=ワンに説教されている。
そう言う割に肝心のオビ=ワンがよく落としているとか言ってはいけない。


ちなみに作中の使い手がほとんどジェダイかシスのため、フォースを扱えないと使うことすらできないと勘違いされがちだが、*12基本的には普通の機械と同じなので、フォースを持たない者でも問題なく使用出来る。*13*14
ただし、後述の理由から フォースを持たない者にとっては極めて扱い辛い 代物となっている。

具体例としては、EP5でハン・ソロがルークのものを借りて通常の刃物の代わりにした件、TV版クローンウォーズで賞金稼ぎがセーバーを奪って戦った件などがある。ブラックマーケットでも高値で取引されている描写もある。
というか、「ユニバーサルカッティングツール」というそのまんまな通称がついてたりする。

コンセプトアートの段階ではストームトルーパーはじめこの時代の一般的な武器として描かれており、EP4の段階でも実際に使っているのはジェダイとシスだけだが、
酒場の喧嘩でライトセーバーを振るってもジェダイだと気づかれる様子がなかったり、ハンからブラスターを使えば良いのにと呆れられたりという描写があるので、武器としてはイレギュラーというイメージだった。

というのもライトセーバーは、通常の金属の刃の刀剣に比べて
  • 刃に実体が無く柄の分だけと非常に重量が軽いため、重心の感覚が大きく違う
  • 特殊な機構のため電磁場・放電・ジャイロスコープ効果といった現象による独特な振動と方向性があり握り難い
  • 『峰』や『鎬(剣腹)』がないため、身体・体幹を預けることができない
  • 剣身全体全方向が刃であるうえ、あまりにも切れ味が良過ぎるため、なまじ素人が扱うと周囲も自分もズタズタの惨状と化す危険性が大きい*15
など、白兵武器としても相当に癖が強く、専用訓練を行っていないと間違いなく自滅するほど。

前述の賞金稼ぎもライトセーバーを使いこなせていたとは言えず、まともに扱おうとするためにはフォースの補助が必要不可欠となっている。
作中でフォースに頼らずにライトセーバーを使いこなしたと言えるのは、グリーヴァス将軍プレ・ヴィズラなど、才能があり訓練も積んだ少数の達人に限られる。

そもそも、いくら切れ味抜群といってもしょせんは近接兵器であり、フォースの技を学んだジェダイですらブラスターの弾幕を凌ぎ続けることはさすがに困難を極めるという。
それを証明するように「ジオノーシスの戦い」では参戦したジェダイの九割が戦死したし、ドロイディカなど天敵のような相手もいる。ほとんどのジェダイにとってあくまで「身を守るための備え」の域を出ないものだったのだ。
ましてブラスターが路地裏のケンカに持ち出されるほど普及した当時の環境で、剣一本を拾ったぐらいではどうにもならない。
そういう意味では、やはりジェダイ・シスなどのフォース使い御用達でしかない特殊兵装と言える。


なお、クローン・ウォーズに登場するザ・ワンズと言われるフォース使いの一家は、真にフォースを極め、宇宙のフォースを支配し均衡を保つという文字通り神の領域に到達した種族であり
「ライトセーバーの光刃を素手で掴んで強制的に刀身を仕舞う」「そもそも腕とかに当たってもまるで効かない」
という、ライトセーバーを現実にあるようなプラスチック製のプロップ(演劇・映画撮影用の小道具)扱いに出来る。
一家の長ザ・ファーザー曰く、アナキンは、本来であればその領域を更に超えることが出来たという。


◇構造

構造は割とシンプルで、大まかには柄を覆う筒状の外装とその中にあるパワーセル(バッテリー)、そしてエネルギーを放射するクリスタルでできている。

  • 外装
基本的には金属製の通常の筒に起動の為にスイッチが付いているが、前述の通り使い手がフォースの導きに従って作るため、安全装置の有無を含め様々な個性がある。
TV版クローンウォーズではウーキーのジェダイ候補生が木製の外装を作っているが、当然、立派にライトセーバーとして機能する。
ライトセーバーは危険な武器なので、押し続けている間だけ剣身が現れるなど、起動スイッチが安全装置の役割も兼ねているものが多い。

  • パワーセル
いわゆるバッテリー。
一度フル充電すれば数年は充電なしで使えるが、残量を気にする場面もたまに描かれる。
基本的に内蔵されているが、レジェンズ分類の作品ではでっかいバッテリーを背負った初期型モデルが登場している。

  • クリスタル
ライトセーバーの核とも言える部品。この部品でパワーセルから発するエネルギー力場を制御し特徴的な光刃を形成する。
指先程のサイズの鉱石で、惑星イラム産の「イラム・クリスタル」や惑星オッサス産の「アデガン・クリスタル」などが有る。
ジェダイは天然のクリスタルを好んで使用するが、シスは人工のクリスタルを好んで使用する。
先述の通り天然鉱石として産出されるが人工的に生成する事も可能な鉱物でもある。
クリスタルは1~3個使用されており、1つだけの場合発する光刃の長さは固定だが、複数搭載している場合はカメラレンズのフォーカス変更の要領で光刃の長さを調節出来る。
このクリスタルには以下の等級が存在する。

  • カスラサイト、レラサイト、ダナイト
一番グレードが低いクリスタル。主に、まだ実戦で戦う事の無い訓練生用のライトセーバーによく用いられる。

  • メファイト
ジェダイオーダ時代のジェダイナイト等のライトセーバーによく用いられた、ごく一般的なクリスタル。

  • ポンタイト
一番グレードが高く貴重なクリスタル。このクリスタルは肌と心を冷やす強力なオーラを纏っているらしい。


オーダー66後、ダース・シディアスはジェダイ根絶のためクリスタルの所有を禁止した。*16
そのため、ジェダイが好む天然のクリスタルの入手が帝国軍以外困難になり、ルーク・スカイウォーカーはジェダイにもかかわらず自分でクリスタルを合成するという、レジェンズのシスに近いやり方をしなければならなかった。
また、正確には同じような性質があれば別にアデガンやイラムに拘らなくても良いらしい。

この辺りの設定は現在は「レジェンズ」となった作品が初出のものが多いため、現在のカノン設定にどこまで引き継がれているのかは不明であり、特にクリスタルのランクやルークの人工クリスタルについては正史作品での言及は今のところ無い。

近年の正史作品では「カイバー・クリスタル」と呼ばれるクリスタルが使われているとされている。*17
このカイバー・クリスタルがアデガン・クリスタルと同一のものなのかは長らく不明だったが、後に正史作品で惑星オッサスがコルサント・オク=トー・タイソン・ジェダと並んで最初のジェダイ寺院があった場所の候補地として言及され、オッサスの属する星系の名前がアデガ星系であると設定された。
これにより、オッサス産のクリスタルはアデガ星系のカイバー・クリスタルという意味でアデガン・クリスタルと呼称するということで二つのクリスタルの設定が統一化された。
クリスタルの種類についてもメファイトとポンタイトは言及されており、カイバー・クリスタルのさらに細分化されたカテゴリという形に落ち着いた(なお、どちらが上等品なのかについては言及されていない)。

ちなみにクリスタルはかなり頑丈であり、設計ミスや故障によりエネルギーが逆流してライトセーバーが使用者もろとも大爆発してもクリスタルだけは無事に残る描写が何度かなされている。
とはいえEP2・ジオノーシスのドロイド工場にて、アナキンのセイバーが裁断機に巻き込まれた際にはクリスタルも断ち切られており、頑丈さにも限度はある。
また、クリスタルの耐熱性はそれほどでもないらしく、『反乱者たち』では爆発する危険性がある不安定な物質として扱われていた他、コミックで描かれた「ジェダイ撲滅式」では焼却炉に放り込まれたセイバーの中のクリスタルが爆発する一幕があった。

◇色

ライトセーバーの刃には様々な色があり、ジェダイは主に緑と青。シスなど暗黒面の使い手は赤い色の刃を放つライトセーバーを使う。

刃の色はクリスタルによって決まるが、シスの刃が赤いのはクリスタルにジェダイに対する憎しみを込めてあるからだと言われている。
シスが好む人工クリスタルだから刃が赤色になるというわけでもなく、エピソード6でルークが使用したライトセーバーは人工クリスタルだが緑色をしている。

変わった色としてはメイス・ウィンドゥの紫があり、これは親友から友情の証として受け取ったクリスタルを用いているため。……結局その親友のが何で紫なのかは不明(メタ的に言えば演じたサミュエル・L・ジャクソンのリクエスト)。*18
クローンウォーズでは白や黄色なども確認されている。

色によって性能が変わるといったことは無く、性能の違いはカスタマイズやクリスタルの質によって変わる。
また、シスだからといって必ず赤いライトセーバーを使うわけでもない(最初期のダース・ヴェイダーなど)。

ただ、ジェダイにとって「赤はシス/ダークサイドの色」と認識されているらしい描写はあり、TV版クローンウォーズで丸腰のオビ=ワンがアサージ・ヴェントレスのライトセーバーを借りた際には「赤は好きじゃない」「これは君のカラーだ」と発言している。*19
逆にバリス・オフィーは、ヴェントレスから奪ったライトセーバーが自分に「似合うと思った」らしい。*20
因みにフォースの暗黒面に堕ちた人間は暗黒面の色である黒や赤を好むようになるという裏設定がある。



なお、セーバーの色がどのようにして決まるのかについては実は設定の錯綜が激しい部分でもあり、現在の正史設定では2012年11月放映(日本では2013年10月放映)の『クローン・ウォーズ』シーズン5のエピソードにおける設定が正式採用されている。

◇ギャザリングの儀式

ジェダイが用いるカイバー・クリスタルは主に惑星イラムの寺院の奥にあるクリスタルの洞窟にて採れるものを使用しており、洞窟から自らのクリスタルを見つけ出しライトセーバーを作り上げるギャザリングという儀式を通過することが幼いジェダイ訓練生に与えられる試練となっている。
そのためイラムはジェダイ・オーダーにとって最も神聖な場所の一つであった。
なお、ロザルやジェダなど、イラム以外にもクリスタルを貯蔵している寺院は存在する。

ギャザリングには案内役のジェダイ一人(放映された回ではアソーカ・タノ)とグランド・マスターであるヨーダが同行し訓練生達を導くが、最終的には訓練生は一人で試練に向き合わなければならない。
というのも、カイバー・クリスタルにはライトサイドのフォースに感応する性質があるのだが、それも特定の一個人にのみ見えるという性質を持っており*21、イラムの洞窟に入った訓練生は必ずクリスタルの輝きに導かれることになるが、その輝きは他の訓練生には見えないため一人で突き進むことになる。
クリスタルの輝きに向かう中で、ジェダイは必ず各々が抱える恐怖や悩みに直面し、それを乗り越えて初めてジェダイの仲間入りとなるとされている。
これは「我々がクリスタルを選ぶのではなく、クリスタルが我々を選ぶ」と表現されている。
そうして手にしたクリスタルをフォースに反応させることで色がわり、ライトセーバーの製作へと移る。

ギャザリングの過程は以上であるが、特殊なケースを除けば、イラムからの帰路でそのままライトセーバーの組み立てが始まる。
組み立ては豊富なライトセーバー部品が積まれているパラディン級コルベット「クルーシブル」内で、マーク4・アーキテクト・ドロイドのヒュイヤン教授の指導のもと行う。
なお、クルーシブル号もヒュイヤン教授もクローン戦争時点で既に10000年以上に渡り運用されており、つまりヒュイヤン教授はドロイドでありながらヨーダ以上のベテランである。実際、ヨーダもイニシエイト時代にヒュイヤンの世話になったとの事。
ゆえに本編時点での現役ジェダイほぼ全員がお世話になった存在でもあり、例外は彼らが一度壊滅した後のルーク・スカイウォーカーエズラ・ブリッジャーレイなど、オーダー育ちでない新世代のジェダイに限られる。

以上が、ジェダイのライトセーバーの製作過程である。


一方で、ダークサイドのフォースに感応しないクリスタルを、どうやってシス達はライトセーバーとして扱っているのかについては同エピソードでは描かれず、現在ではレジェンズとなった先述の設定のまま宙に浮いた形となっていた。


◇ブリーディングの儀式

後に、2016年10月発売の正史小説「Ahsoka」(アソーカ、2019年現在未邦訳)にて大幅な設定追加が行われた。
曰く、クリスタルはダークサイドのフォースには感応しないため、シスはダークサイドのフォースを浴びせてクリスタルを支配する。*22
そしてこれには多くの場合、ジェダイから奪ったライトセーバーのクリスタルが使われるので、選んだ持ち主との絆を断ち切られ、ダークサイドに捻じ曲げられて赤く染まるとされる。
この儀式を「血を流す」ことに擬えてブリーディングと呼ぶが、こちらはジェダイのギャザリングのような必ず通過する儀礼となっているのかは不明。
少なくとも、シスやダークジェダイがライトセーバーを作る場合は必ずやるようだ。

この設定変更に関しては、もともと科学的な理屈で説明出来ていたところに魔術的・オカルト的な要素を取り入れたことへの戸惑いが起きた(もっともその4年前から存在するギャザリングの時点でかなりオカルティックな設定ではあったので、どちらかというと長年定着していたレジェンズでの設定と正史化された現行設定との差異が大きかったと言った方が近いのかもしれない)。
特にクリスタルがフォースに感応する性質については「逆ミディ・クロリアン事件*23」とまで称するコメントもある。


ブリーディングの過程については「奪ったライトセーバー(またはそれまで使っていたライトセーバー)分解し、取り出したクリスタルを自らのフォースで加工し、新たなライトセーバーを作って(または組み立て直して)赤いライトセーバーが出来る」という手順となっている。
すなわち、暗黒面の使い手が握っただけでは色は変わらず、分解しブリーディングを施して初めて赤に染まるということであり、奪ったセーバーをそのまま使っているグリーヴァスや、シスとなったがまだ作り直していないEP3クライマックスのアナキンのセーバーは元の色のままとなっている。

また先ほど少し触れた通り、ブリーディングは奪ったライトセーバーを使うか元から持っていたライトセーバーを使うかの2パターンが存在する。

  • 奪ったライトセーバーを使う場合
該当者:ダース・ヴェイダー、(おそらく)ダース・モール、他シス多数

ジェダイとしての経歴を持たない生粋のシスや、転向時にライトセーバーを失った者が該当。
オビ=ワンとの決戦でライトセーバーを失ったヴェイダーはジェダイの残党狩りの際に改めてライトセーバーを奪い、ムスタファーでブリーディングを行った。なお、本体は短期間の間奪ったものをそのまま使用しており、それが破損したのを機にお馴染みの本体を制作している。
またダース・モールなどもこちらのパターンに該当すると思われる。
モールはEP1で初めてジェダイの前に表したとされるが、実際は修行の過程でそれ以前から裏社会に紛れ込んだジェダイを暗殺したりしていたとのことで、どこかでクリスタルを奪った可能性が高い。
あるいは、師弟の殺し合いにより殺害された先代以前のライトセーバーは遺されていて、そのクリスタルを流用しているとの考察もある。*24
サヴァージに与えられたセーバーはドゥークーが用意したものと思しき描写があったりと、シスにとってみればクリスタルの用意自体は意外と難しくないのかも知れない。

  • 元から持っていたライトセーバーを使う場合
該当者:カイロ・レン、ドゥークー伯爵、他ダークジェダイ多数

暗黒面に転向し、その際にライトセーバーを失っていない元ジェダイが該当。
カイロ・レンはジェダイ時代に所持していた自分のライトセーバーをブリーディングする際に、怒りのままクリスタルを握り潰したことで、そのままひび割れた赤いクリスタルとなっている(この結果エネルギー放射が不安定になり、セーバー自体も破損したため大幅な仕様変更を余儀なくされた)。
ドゥークーもジェダイ時代*25からお馴染みのセイバーを使用していたがブレードは青く、シス転向後に一度クリスタルを取り出して赤くした。
つまり上記二人は「他者から奪う」というプロセスを経ていない。

以上のように、クリスタル自体がライトサイドと繋がっているといえどもライトセーバーやデス・スターのスーパーレーザーなどカイバー・クリスタルを使用した兵器そのものは機械に過ぎないので、一度機械として完成してしまえばフォースを作用させるには一手間かけるだけで良い。*26
帝国時代にはフォースの導きなどあるはずもない帝国軍がデス・スター建造のためイラムでクリスタルを掘りまくったりもしているので、ギャザリングやブリーディングはあくまでジェダイやシスが修行の一環としてクリスタルの性質を利用しているだけ、ということだろう。

他方、メイスのライトセーバーが紫色であることにある程度の説明がつくようになったほか、「シスのテーマと合致している」という好意的な声もある。

なお、ブリーディングの逆の手順として一度赤くされたクリスタルをライトサイドのフォースによって『浄化』することも可能ではある。確認される限りでは、浄化されたクリスタルは白く輝く。
劇中ではライトセーバーを捨てて久しいアソーカが尋問官シックス・ブラザーを倒した後、彼のライトセーバーの残骸からクリスタルを取り出して浄化したものを新たなライトセーバーに組み込んでおり、これが『反乱者たち』以降アソーカが使っている白い二本のライトセーバーとなっている。

なお、ギャザリング・ブリーディング・浄化いずれも経ていないクリスタルを使用したセイバーがあるのか、作れるのかは今のところ不明(デス・スターなどの件を考えれば作ることはできそうだが)。

◇音

ライトセーバー最大の魅力と言っても過言ではない。
ピシューという音と共に起動し、振る度にブォンブォンと音がなり、ライトセーバー同士がぶつかるとバシィン!と弾ける様な音がする。
ライトセーバー同士の剣劇シーンでは、上記の色とこの音が戦いの激しさを演出し、シーンを盛り上げてくれる。
もちろんこの音は多くの玩具でも再現されている。
中には音を生かすためか「それ本当に実用性あるの?」と思わざるを得ないアクションを生み出す要因になることもある。


◇ライトセーバー色々

上記の色や外装の素材の他にも、設計図なしの完全ハンドメイドだけあってライトセーバーには使い手によって様々な個性がある。
本項ではそれらの大まかに大別し紹介する。

  • 単刃・直柄のライトセーバー(シングル=ブレード・ライトセーバー)
直線棒状のグリップの片端から一本の光刃を形成するライトセーバー。
数あるライトセーバーの中でもポピュラーなタイプで、ジェダイ・シスを問わず使用者が多く、一般的にもライトセーバーといえばまずこのタイプを指す。
最もシンプルな分長い歴史の中で構造・機能・使用法などが洗練されており、使い手の力量が最も反映されるタイプといえる。


  • 両刃のライトセーバー(ダブル=ブレード・ライトセーバー)
セーバー・スタッフとも。正しくは双頭刃のライトセーバー。柄の両端から刃が形成される。
構造は、通常のセーバーを単に連結したようなもので、そのぶん柄が長い。
光刃を片方だけ出して通常のセーバーのようにも使えるし、仮に柄を切断されても内部機構さえ無事なら引き続き光刃を発する。

柄を回転させたり自分自身が回転したりといった動きで全方位への反撃や攻撃ができ、通常のセーバーとはまた違った苛烈な攻撃が魅せられる。
反面、自分が切り刻まれる危険性が高い、柄が長くなるため死角が生じやすく密着させると弱い、間合いが取れる広い場所が良い、といった欠点や制約も多く、
自滅を避けるために攻撃方法が限定され、太刀筋が単調になりやすいなどの問題もあり、使いこなすのは難しい。

もともと訓練用に開発されたものであるとされ、ジェダイも訓練の一環として製作・使用する。
しかし上記のように扱いにコツがいるせいもあってか単刃のシングル=ブレードほど実戦投入者は多くないのが実情。
主な使用者は、シスの暗黒卿ダース・モール、その弟サヴァージ・オプレス、4本腕のジェダイのポング・クレルが有名。クレルのものは折り畳み式で、しかも二本同時に使っている。
また、ジェダイ聖堂の警備員(テンプル・ガード)は全員ダブル=ブレードの類似品であるライトセーバー・パイク(ライトセーバー・ランス)を標準装備している。このテンプル・ガード仕様のものは刃が黄色い。
ちなみに、ルークは二本目を作る前の一時期において、破損していたテンプル・ガード仕様のパイクを回収・修復し、シングル化して使用していたことがある。

非正史スピンオフでは希少品という設定で、古代のシス卿が設計したという設定になっている。


  • スプリット・セーバー
ゲーム『SW ジェダイ』シリーズの主人公であるカル・ケスティスが『フォールン・オーダー』終盤で作った改造型ダブル=ブレード・ライトセーバー。
もとは亡き師であるジャロ・タパルのダブル=ブレード・ライトセーバーがダソミアの神殿で完全に破損したことを受け、帝国占領下のイラムに赴いて仲間であるシア・ジュンダがかつて使っていたライトセーバーのパーツを合体、そして新たに入手したカイバー・クリスタルの欠片を装着するという複雑な工程で完成した。
これ以前にもタイミングは不定だが、オーダー66時に破損してシングルブレード運用しか出来なくなったのを他のジェダイが遺したライトセーバーのパーツでダブルブレード運用が出来るように修復することにもなるため、結構キメラじみた構造。

元が複数のセーバーということもあってか、イラムで修復後は中央から分離させて二刀流にすることが出来る。
さらにゲームという媒体の都合もあってか、光刃の色や集めた柄のパーツでプレイヤーがカスタマイズ出来るという贅沢仕様。
加えてストーリー終盤は先述のギャザリングの過程をプレイヤーが追体験でき、クリスタルをフォースに感応させるところまで操作出来る。
薄赤いピンク(正確にはマゼンタ)の光刃も選べるが「どう見てもダークジェダイ」ともっぱらの評判。さらにはアップデート後のクリア特典でダークサイド側そのものの赤色も追加されている。
続編『サバイバー』ではさらに改造され、片側のエミッターを組み替えることで後述のクロスガード・ライトセーバーとしても使えるようになった。クロスガード使用時は、シングル=ブレード時より刀身が伸びる。

また、趣は少々異なるが『反乱者たち』に登場するジェダイの生き残りケイナン・ジャラスのライトセーバーも分割可能な作りになっている。
ただしこちらはあくまでシングル=ブレードのものであるため二刀流になったりは出来ず、あくまでも帝国のジェダイ捜索から免れるための偽装の一環である。


  • 湾曲したライトセーバー(カーブド=ヒルト・ライトセーバー)
柄が曲がっているライトセーバー。
( ←こんな感じ
フェンシング的な持ち方をする。
元々角度が付いているので直線の柄と比較して手首のスナップが効き易く、剣の軌道が変則的なものとなり、非常に捉え辛い斬撃を繰り出すことができる。モデルは柄が湾曲したサーベルで、握った際は外側に向けて柄が湾曲している。
ライトセーバー同士の戦いに有利な性質上、マカシの達人等に好んで使用された。
しかしどうしたってクセが強いため、ブラスターを防御し辛い、使いこなせなければまともな攻撃にならない、自滅しかねない、という欠点もあり、シンプルではない分上級者向け。
主な使用者はドゥークー伯爵コマリ・ヴォサ、「反乱者たち」におけるアソーカ・タノ。因みにアソーカのものは日本刀をモデルにデザインされたものなので、普通のシングルブレードと殆ど変わりない。


  • 上記の2つを合わせたライトセーバー
アサージ・ヴェントレスがドゥークー伯爵から授けられたライトセーバー。後にバリス・オフィーに奪われた。
通常時は上述の湾曲したライトセーバーが2本あって二刀流をするだけだが、2本の柄尻を合わせることでS字型のダブルブレード・ライトセーバーとする事が出来る。


  • セーバー・ケイン
テラ・シヌーベや晩年のダース・モールが所持していたライトセーバー。
柄の先端または末端に接続可能な棒状のパーツを取り付けることで平常時は杖として使用可能な「仕込み杖」のライトセーバー版である。
テラ・シヌーベは老齢ゆえにフォースの肉体強化を使わない時の補助として、モールはただの老人に見せかけるための偽装として用いている。
なお、両者とも戦闘時には杖部分を手で取り外した後ライトセーバーと別の手に持ってそのまま打撃武器として運用するシーンがある。

  • ライトセーバー・ショートー(ライトダガー)
単にショートーとも。言ってしまえば柄含めて短いだけのセーバーだが、しばしば固有名詞付きで区別される。
ヨーダイーヴン・ピールなど体格が極端に小さい者が使う短いセーバーで、アソーカのように二刀流の使い手が現実のそれさながらに片方をこちらにすることもある。
因みにShoto(小刀)でありShort(短い)ではない。

  • パワーセルを複数積んだライトセーバー
クワイ=ガン・ジン作のライトセーバー。
外見は他のものと変わらないが内部に複数のパワーセルを内蔵した結果、一般のものよりも出力が非常に高く「エピソード1」作中で宇宙戦艦の分厚い隔壁を破りかけたほどの熱量を発する。*27
反面、内部構造は普通のものよりもかなり複雑化し、ジャイロスコープ効果等と言った起動時の負荷もより強い。
そんな代物を手にアタロというアクロバティックなフォームを中心に戦う辺り、いかに彼が優れたジェダイだったか窺える。

  • ダークセーバー
TV版クローンウォーズに登場した旧式の黒いライトセーバー。
マンダロリアン初のジェダイであるター・ヴィズラが作成したとされ、イメージ映像ではそのままターの墓標に捧げられたかのような描写がある。
通常のライトセーバーの刃が円筒状なのに対して、ダークセーバーの刃は平べったく先が尖っており、通常の刃物に近い形状をしている。また柄も円筒状が多い通常のセーバーと違い、日本刀を思わせる楕円形である。柄の材質はマンダロリアンが神聖視するベスカーであり、数あるライトセーバーの中でも柄の素材が明言されている数少ないセーバーでもある。
また、刃の色も通常は中心部が白く周囲が青や赤い色をしているのに対して、ダークセーバーは中心部が黒く周囲が白い。音も通常のライトセーバーとは異なり、金属の剣が空を切る音を電子化したような高い音を発する。*28
昔の戦いでマンダロリアンのヴィズラ氏族の者がジェダイから盗難ないしは奪取し、デス・ウォッチと呼ばれるテロリスト集団の長にしてターの子孫であるプレ・ヴィズラが所有していたが、EP1の重傷から復活したダース・モールが決闘の末勝利。戦利品として手に入れる。
クローン戦争末期に敗走し行方をくらます前にモールがダソミアに隠していたが、「反乱者たち」におけるダソミアの亡霊の件にて主人公一行の一人でマンダロリアンのサビーヌ・レンの手に渡り、さらにサビーヌからボ=カターン・クライズの手に返却されるが、ドラマ『マンダロリアン』以前のどこかのタイミングで帝国のモフ・ギデオンによって奪われており、以後彼が武器として用いている。
後にギデオンの手からマンドーことディン・ジャリンが奪還。その後は紆余曲折あってボ=カターンの下に戻るが、ギデオンとの最終決戦において、パワードスーツを着用したギデオンの馬鹿力でねじ折られてしまい破損。永遠に失われる事になった。
なお、通常のライトセーバーと打ち合ったベスカー鋼の槍が特に異常は無かったのに対し、ダークセーバーと打ち合った際は槍が赤熱していたことから、ダークセーバーは通常のライトセーバーより出力が高いとする見解もある。
また、金属製の一般的な刀剣に形状が近い事から、後述するフォーム1に非常に向いているとされる(一部の考察では、ターが自身のセーバーをこの形状にしたのは、非フォースユーザーのマンダロリアンが使用する事を想定していた為とされている)。
そして最大の特徴として、このセーバーにはターの残留思念が今なお宿っており、その影響により「マンダロリアンの指導者、または指導者たらんとする者にしかまともに扱えない」という特性を持っている。
ダークセーバーから認められた=マンダロリアンの指導者たるに相応しいと見做された者が握って振るえば数多の敵を容易く斬り伏せる軽やかさを見せるが、逆に言えばただの武器として使用するとまともに振るう事すらままならないという事である。*29


  • セーバー=ブラスター
「反乱者たち」の主人公エズラが使用していた最初のライトセーバー。
形状はナックルガード付きのセーバーだが、ブラスターピストルが内蔵されている。オビ=ワンの感想を聞いてみたいものである。
ブラスターの攻撃は当たると相手を痺れさせて動けなくする程度の殺傷力が低い物になっている。
二つの武器を同時に使える程の出力はないので、ブラスターとして使うときはセーバーを消しておく必要がある。
しかし、このスタンブラスター弾はライトセーバーで反射されないという低リスクな特性があり、
セーバーを手にしたケイナンは大尋問官に反撃を許さない二刀による怒涛の猛攻を仕掛けた。
ただしヴェイダーに一度破壊されて以降はエズラは一般的なジェダイ仕様のセーバーを持つ様になった。


  • 回転式ダブル=ブレード・ライトセーバー(ンクィジター・セーバー)
「反乱者たち」初出の尋問官たちが使用するライトセーバー。
ダブル=ブレードの派生型のようなもので、柄の周囲にリング状のパーツがあり、その円周上を二つの刃が移動し扇風機のように高速回転するというギミックを持つ。
これにより通常のダブル=ブレード以上に激しい攻撃を繰り出すことができ、正面に構えるだけでも高い威圧効果を発揮する。
当然回転させずシングル=ブレードやダブル=ブレードとして使うことも可能。
更に、頭上で水平に掲げた状態で回転させることで短距離飛行が出来る。もはやライトセーバーとは別種の武器になってる感が強い。ぶっちゃけビームローター。
あまりにシュールすぎるからか、大尋問官やセカンド・シスターといった大ボス級の尋問官がこれで飛行する描写はない。
一方でこれはライトセーバーが単体で飛行出来るためセイバーを投擲した際の威力・射程・操作性に優れるという強みにもなっており、このセイバーの投擲は例外的に強力な一手として描写されることが多い。やっぱり別モノの武器になっている気がする。
使用者毎に形状も微妙に異なり、リングを半円状に折り畳んでナックルガード状にしたり、リングの円周に実体のブレードを出して回転ノコギリのように使える物や分離して二刀流にできるものまである。

一方、グリップの実体部分が大きくなったせいで被弾率がやや上がっている。
作中ではリングの内側にセーバーを滑り込まされあっさり破壊されてしまったり、戦闘で損傷し飛行して逃走しようと起動させた回転ギミックのせいでリングが益々損傷して飛行中にセーバー自体が空中分解を起こし高所から転落死したり、大型化・複雑化したことによる弱点も垣間見える。
また、隔絶した実力の持ち主ならばフォースにより力づくで回転を止める芸当すら出来る。

  • クロスガード・ライトセーバー
EP7~9に登場するカイロ・レンが使うライトセーバー。
柄がT字型になっており、使用時には通常の刃に加えて鍔の両端から短い2本の光刃を形成し十字架のようなシルエットとなる。
どうやら、ひび割れたカイバー・クリスタルを使用しているため出力が不安定で刃から火花が漏れていたりするが、この構造によって余剰エネルギーを逃しているようだ。
ちなみに、一部の西洋剣には鍔の先端部分がスパイク状になっていて攻撃用途に転用可能なものが実在している。
古代シスの設計法に基づいて作られたらしく、内部回路が露出していたりと登場する時代に反して全体的に古めかしく、実際映画本編の時代における使用者はレンと先述のカルくらいしかいない。
一方で、映画本編から数百年前の高共和国時代にはジェダイの使用者もそれなりにいた模様。当時は割と一般的な構造だったようで、側面の光刃が短いのみならず細くなっていたりその角度を調節可能だったり手を保護するパーツが付いていたりと、クラシカルながら洗練されたデザインとなっている。カルのものも高共和国時代の当時品から取り出したパーツを使っているためこちらの仕様に近い。
また、『反乱者たち』で描かれたマラコアのシス・テンプルの古代戦場跡にはさらに昔の時代のジェダイのもの(刃が緑色)が登場している。エズラが拾って起動したものの、経年劣化により数秒で故障して電源が落ちた。

基本的には通常のライトセーバーに近い使用法だが、鍔迫り合いの際には強引に押し込み鍔の刃でダメージを与えることが出来るなど攻撃的な仕様。
レンのもののみ他のライトセーバーとはまた違った独特な音(テレビの砂嵐みたいなザザザザという音が含まれている)をしており、ブレードが不安定で炎のように見えることから、ライトセーバー=フランバージ(フランベルジェ)と呼ばれる事もある。

  • ガードショートー(セーバー・トンファー)
現在ではレジェンズに分類される外伝ゲームフォースアンリーシュドで登場した、トンファー型のライトセーバー。現実のトンファーよろしく2本ワンセットで使用され、柄の素材はライトセーバーの斬撃にも耐えるフリクやコートシスが用いられる事が多い。そのため、カーブド=ヒルトと同じくセーバーコンバット向けのセーバーと言える。

  • ライトフォイル
ショートーと同等の短い柄から通常のセーバー並の長さを持つ刀身を発振するライトセーバー。片手で操作する為、セーバーコンバットに特化したマカシ専用と思われる。未翻訳のレジェンズ作品に登場。劇中登場したものはタパニ宙域に属する惑星で構成された国家において、非フォースユーザーである貴族階級の者が自らの武器として使っているライトセーバーもどきである。威力は本物のライトセーバーとは比べるまでもなく低いが、非フォースユーザーが得物にしているのでライトセーバー特有の扱いにくさは改善されている模様。オリジナルは無論、普通のライトセーバーだが、ジェダイのものではなくシスのものだった。因みにフォイルとはフェンシングの競技で用いられる剣の一種であるフルーレの英語読み。
正史では「フォールン・オーダー」に登場したタロン・マリコスのライトセーバーがこのタイプに近い。

  • ライトウィップ
レジェンズにおいてダークジェダイの一人「ルミヤ」が使用した鞭状のフレキシブルな光刃を発する特殊なライトセーバー。ジェダイやシスですら時には自傷してしまう程扱いに苦慮する癖の強い武器であった為、使用者はほぼいなかった。ファンフィクション(二次創作)限定だがセーバーとウィップが切り替え可能なタイプも存在する。

  • ブロードセーバー
レジェンズに登場したブロードソードめいた幅広薄身のブレードを発振するライトセーバー。

◆例外

  • エナジー・ソード
レジェンズのみに登場した光の剣。古代シス帝国の影響下にあった惑星にライトサイド帰還後も伝わる名残。
帝国派の摂政と反乱同盟軍派が内紛を起こしており、フォースを使えない、王位簒奪を企む摂政が使いこなし、
素人を装って試合をしたルークももしや既に正体がバレていて殺されるのではないかと疑ったが、本気のルークには通じなかった。

  • テイジ・プロトブレード
銀河帝国時代、大手食品会社であるテイジ・コーポレーションがジェダイのライトセーバーを再現しようとして作り出した試作武器。だが当時はライトセーバーの製法など帝国によって徹底的に秘匿されて久しく*30、テイジ・コーポの開発陣は胡散臭い逸話や信憑性の低い寓話などから情報を得て、何とか開発に漕ぎ着けた。しかしその出来は本物と比べるまでもなく悪く、純粋プラズマで構成されたブレードや、本体に内蔵されたバッテリーすらなく、それぞれ起動するとプラズマを纏うコートシス製ブレードや、外部電源で代替している。しかも形状は大型で手甲剣のような姿をしており取り回しも悪い。しかし劣化コピーとはいえ腐ってもライトセーバーなので、威力は金属製の刀剣やエレクトロソードといった実体剣とは比べものにならない程高かった。テイジ・コーポはこれを量産して帝国に売り込むつもりだったが、使用する素材が希少だった為生産性に難ありで、結局試作品一つ作られただけでプロジェクトは凍結された。

◆番外

スターウォーズのパロディ映画であるスペースボールには、ライトセーバーのパロディであるシュワルツの剣が登場する。
こちらは光の剣のエフェクトは同じだが、専用の指輪から放射される。
また、コメディ映画なのでユニークな特徴が色々あり、指輪からエネルギーをブラスターのように飛ばしたり、剣同士がぶつかるとゴムのように絡まったり、
エネルギーの部分をマジックハンドのように伸ばして股間を握りつぶしたりといろいろ多芸。
ただし何でも切れる本家ほどの威力はないらしく、ダークヘルメットの兜には直撃しても傷一つつけられなかった。

◆撮影用プロップ

旧三部作当時のものはカメラのフラッシュやグレネードをベースに蛇口の部品など様々な部品を組み込んだもので、刀身はEP4では光を反射する素材でできており周囲をある程度照らしていたのだが、あまりにも壊れやすかったためEP5以降ただの棒に手書きで発光を表現する形になった*31
新三部作ではヒルトが専用に誂えたワンオフ品になり刀身の合成がデジタル化された以外はほぼ同じだったが、続三部作以降は技術の進歩によって刀身が透明樹脂製になり、LEDを内蔵したグリップが実装され、刀身そのものが光るようになった。他にも、ネオピクセルLEDというバンド状LEDを仕込んだ刀身とそれに対応したグリップも登場しており、刀身の展開や収納の表現が可能。こちらは剣戟ではなく対ブラスター戦に主に使われている模様。
なお、上記のプロップはライトセーバー専門店でそれぞれ「RGB"Base lit"」、「Neo Pixel」として発売されている。


◇型

注:この先の記述は、2014年に全てパラレル扱いとなった「レジェンズ」でのものである。
映画及びアニメ「クローンウォーズシリーズ」、アニメ「反乱者たち」、その他ディズニー版小説の「カノン」にどの程度反映されるかは不明。
ただ、「反乱者たち」にてフォームⅢとフォームⅣの存在に言及される等、部分的ながら設定は残留*32していると思われる。

ライトセーバーを用いた剣術にはさまざまな型がある。
下に挙げたものの中で、媒体毎に呼称が若干異なるもの(シイチョー、ソレス等)もあるが、訳者の指向やによるものでその違いにさしたる意味はない。
下記の主要7種(+ジャーカイ)以外に、ル=スマという型の存在も判明しているが、こいつに関してはソレスに対して相性が良いということ以外なにも分かっていない。

シスについてはまた事情が異なり、ドゥークーなどジェダイとしての経歴が非常に長い者や、ジェダイから転向して日の浅いシス卿はジェダイの型をそのまま使い、ダース・シディアスなどの生粋のシスは(特に本領を発揮する際には)たいてい下記の型に近いシス独自のものを使用している。
以下で型を扱う者の名にシスが挙げられている場合、その型のシス版、といった方が正しい。

設定が作られた時期や撮影技術、登場人物の都合上、旧三部作では型の概念は見られなかったものの、
EP2では多数のジェダイが入り乱れて戦うシーンがあり、妙にグルグル回したり、色違いの二刀流だったり、逆手持ちの二刀流だったりと、メインキャラクターの背景でも多種多様な戦闘が繰り広げられている。
クライマックスの1戦でもよく見ると4者の太刀筋や動きに差別化が図られているのが分かる。

各型の間にはある程度の相性があるものの、結局の所ライトセーバー戦での勝敗は本人の身体能力と剣術の技量に影響するところが大きく、相性は勝敗を決める要素のほんの一部に過ぎない。
例えば、フォーム1~6の基本フォームを使う者が、究極のフォームと言われるジュヨー使いを圧倒することも珍しくはなく、
メイスが用いるジュヨーの発展形にして最強型とされるヴァーパッドでさえ、シディアスが基本フォーム・アタールを用いて長時間渡り合っている。
むしろ使い手自身が自分に合った型を見つけることは極めて重要で、とある型に転向した途端に才能が開花する、という事例もある。
例としては、「ヨーダはあらゆるフォームを極めたが、小柄な体躯のデメリットを無くせるフォーム4のアタールが最も実力を発揮できる」、「オビ=ワンははじめ動き回る型のアタールを使用していたが、どうにも伸び悩んでいた。そこで防御とカウンターに長けたソーレスに切り替えると、自分の冷静で慎重な性格と合っていたため剣才が開花した」というのが分かり易いだろう。

また、型と言っても熟練すると各自の好みや経験によって多少なりアレンジを加えることが多く、基本の型から派生した亜種の様な物もいくつか存在する他、自分の得意とするフォームに、他のフォームの要素を加味することもある。
例えば、マカシ使いがブラスター対策を考えてソーレスの動きを組み込む、アナキンが得意のド=ジェムソに持ち込む前に機動性の補佐としてアタールを初太刀として斬り込む、というようなパターンがそれ。
複数のフォームをマスターして、状況によって使い分ける人物も多い。


  • フォーム1:シャイ=チョー/シィ=チョー(Shii-Cho)
別名サルラック戦法または決意の型。
最も基本的で、ジェダイ候補生が一番最初に習う型。基点の構えは正眼。
ジェダイがライトセーバーを使い始めた頃から本編開始時点まで、驚くべきことに2万5千年もの間受け継がれ、練磨されてきたフォーム。
古のジェダイが当時の剣術から編み出したため、一般的な金属製の刀剣(実体剣)を扱う剣術と共通点が多い。
基本なだけあって、攻撃、防御、受け流しといった動作、攻撃すべき体位、果ては練習方法まで、ライトセーバーを扱う上で必要な技術はすべて盛り込まれている。
ジェダイ候補生は1~2年程掛けてこのフォームを体に叩き込み、そこから以下の各種フォームを選び、修練を積んでいく。

単純にして荒々しい剥き出しのフォームとされており、ジェダイの哲学に基づき、敵の殺傷よりも武装解除を目的としている。
極めれば最も無駄が少ないため、熟練したジェダイにもこのフォームをそのまま実戦投入し、愛用する者は多い。
また、他のフォームが機能しづらい局面における代替としての役割を持つ。

弱点としてはシンプルさゆえに後述した特化型のフォームと比べると、場合によってはどうしても見劣りしてしまう事である。
特にダークジェダイとシスの暗黒卿が出現する以前に開発されたフォームであるため、ライトセーバー同士の戦闘を想定されていない点は大きい。

なお、実体剣の操法に近いため、非フォースユーザーがライトセーバーを使う場合、このフォームに動きが近くなるらしい。

主な使用者:キット・フィストーター・ヴィズラ、エズラ・ブリッジャー
サビーヌ・レンは正規のジェダイではないが、ライトセーバーの扱いは慣れており、戦闘スタイルはこのフォームに近い。


  • フォーム2:マカシ(Makashi)
別名イサラミリ戦法または競争の型。
ライトセーバー同士の戦い(セーバー・コンバット)に特化した型。初動は、片手で握ったセーバーを下段または突き出すように構える。
セーバー・コンバットが常態化するにつれて、不適格と判断されたシャイ=チョーに代わるフォームとして開発された。
シャイ=チョーの次に考案された非常に古い型であるが、決闘中心に特化しただけあって、ほぼ全ての型に対して有利に戦えるとされる。

狙いの焦点を絞り、効率的なバランスと滑らかなフットワークで戦うのが特徴。
手首のスナップを利かせたスムーズかつ変幻自在な斬撃、相手の防御をすり抜けて急所や弱点を突く、フェイントや牽制を織り交ぜて相手の技を塞ぐ、などの技術が集約されており速さと精度を旨とする。

洗練された型なので体力の消耗が少なく、冷静さと精密さを求めるために暗黒面に引き込まれることもないため、長期戦にも向く。
手首が重要なので片手で振るう場合が多く、二刀流に派生する使い手もいる(もちろん両手を使う場面も多いから、二刀流専用のフォームではないが)。

弱点としては強力な運動エネルギーを生成しづらい事と敵のフォースの流れの急変に弱い事。
シエン(ドジェム=ソ)のベタ足から繰り出す高速かつ力強い斬撃で力任せに突破されたり、ジュヨーの急変する不規則な技には太刀筋を狂わされやすい傾向がある。
またブラスター全盛以前の時代に編み出された事からブラスターからの攻撃を想定しておらず、対処が本人の資質任せになるのも問題点。*33
加えて基本的にタイマン想定のフォームなので集団戦があまり得意でないところも弱点と言える。
もちろんいずれも使い手の力量次第で、マカシ最高の達人であるドゥークーにはパイク・シンジケートの一斉射撃をもってしてもかすり傷一つつけられなかった。

シスが滅んだとされる状況ではライトセーバー同士の決闘というのが想定し辛かった(ダークジェダイ戦しかなかった)ことと、ブラスターが普及し過ぎたことから、旧共和国時代には実戦では無用な型とされ、ごく一部を除き、ほとんど訓練・演舞用にしか習得・研究されなかった。
シャアク・ティが剣舞で使用していたり、「反乱者たち」のケイナン・ジャラスが訓練時に仮想敵として振る舞う際のみに披露していたというのがその一例である。
また、技量に特化した性質上、格上が格下を一方的に下すワンサイドゲームになりがちでもあり、そういった性質もジェダイから使用を忌避された原因の一つ。
逆にシス側は対ジェダイ戦を想定して、マカシを独自に発展させて徹底的に習得しており、両者の剣術観の相違が垣間見える。

ただ、ダークジェダイが増加したこと、シス復活が確認されたこと、シスがダークジェダイを率いたことなどを受けて、
EP1の翌年にはジェダイの剣術指南役シン・ドローリグも、マカシを重視・教育する声明を出すに至った。



  • フォーム3:ソレス(Soresu)
別名マイノック戦法または立ち直りの型。
これまでのフォームのブラスター反射技術を発展させた、防御に特化した非常に手堅い型。まるで大弓を引き絞るような構えが特徴的。
シスも既になく、武器の主流がブラスターに移り変わる中で、実用性を失ったマカシに代わり考案された型。

タイトなセーバー操作と、微妙な回避によって最大限の防御範囲を得ることができる。
マカシと同様にエネルギー効率を重視し、相手がフラストレーションや疲労によって、精彩を欠いた隙をついて攻撃する。
確かな勝利よりも生存を優先したフォームであり、あえて戦闘を長引かせることを目的としている。
熟達すれば四方八方からの包囲攻撃さえ防ぎ切り、もし真に極める者があれば負傷させることは理論上は不可能、とまで言われる。

弱点は、攻撃能力の欠如。防御を攻撃に転じての、巻技の様な動作やカウンター攻撃はあるが、どうしても受け身にならざるを得ない。更に受け身である事と対飛び道具・対集団戦特化である事から、近接戦闘特化で変幻自在の斬撃を繰り出すマカシとは極めて相性が悪い。
もちろんこれも使い手の力量次第で、ソレスの達人であるオビ=ワンの防御は、優れたマカシ使いのグリーヴァスやヴェントレスでも突破困難。彼が勝てなかったのは、マカシを極め「達人」と称されたドゥークーぐらいである。
「防御によって耐え凌ぎ、必要な瞬間が来たならば速やかに最小限の攻撃を行う」という性質から、「ジェダイの在り方を体現するフォーム」と考えるジェダイも少なくないらしい。

オビ=ワンは上述の通り、慎重な気質であったために師父直伝のアタールに馴染めず、ソレスに転向したところ剣才が開花した経緯を持つ。
その腕前は、メイス・ウィンドゥが「ザ・マスター」の称号を贈り、オビ=ワンがライトセーバー戦で生涯勝てなかったドゥークーも極めて熟達した達人だと素直に認めるほど。
そのオビ=ワンのソレスは、共に戦うアナキンの扱うシエン/ドジェム=ソの影響を強く受けたもので、攻め手に欠けるという弱点を克服している

主な使用者:オビ=ワン・ケノービ、ケイナン・ジャラス、デパ・ピラバ、バリス・オフィー、ルミナーラ・アンドゥリ
ダース・モールもこの型を扱い慣れている描写がある。


  • フォーム4:アタール(Ataru)
別名ホーク=バット戦法または侵略の型。アタル、アタロとも呼ばれる。
フォースで肉体を強化しての跳躍・回転・宙返りなどを多用する、最もアクロバティックな型。顔の横でライトセーバーを立てるような、いわゆる「八相の構え」を起点とする。ヨーダやクワイ=ガン、およびEP1におけるオビ=ワンを見ると分かりやすい。
「さすがにソレスはヘタレにも程があるだろ……」と考えた過去のマスター達によって考案された攻撃的なフォーム。

精巧にして俊敏な動きと大胆な機動、威嚇や牽制を織り込むことで、相手を翻弄しながら四方八方から攻める。
また、他の型をメインにしている使い手でもこのフォームの技法を取り入れて戦闘の一助とすることがある。
フォースと肉体の技量に熟達すればするほどスピードも上がり、攻撃力も上がる。*34
ヨーダやシディアスなど実写において使用者の動きが凄まじいため、最も映像栄えするフォームと言える。

欠点としては、体力の消耗が激しいことと、機動力を制御出来なければ却って自分の方が隙を曝してしまうこと。
狭かったり逆に広くて周囲を囲むような動きが取れない空間では活かせないこと。
複数の敵からのブラスター射撃を防ぐのにはあまり向かないこと。
そして何より、一番の持ち味である威嚇と牽制が通じない達人を相手にする場合、隙だらけで非常に危険である事。
EP1でクワイ=ガンがダース・モールに敗れたのも、長期戦による体力の消耗と、狭い空間に誘導されてしまったことが大きな一因である。
さらに、『反乱者たち』でのオビ=ワンとモールの最後の対決においては、オビ=ワンは構えをEP3でお馴染みのソレスの構えからEP1で師弟で使っていたアタールの構えに変えており、クワイ=ガンがモールに敗れた立ち合いを再現しつつも今度はモールが敗れるという胸熱な演出を披露している。

「ソレスだと惰弱だが、シエンはやり過ぎ」という意見もあり、歳を食っていてもこの型を敢えて使うジェダイは多い。
特に有名な使い手はマスター・ヨーダだが、彼の場合自身の最大の弱点である体躯の小ささ由来のリーチの短さを解消する意図でこれを使用している。

主な使用者:ルーク・スカイウォーカーヨーダダース・シディアスクワイ=ガン・ジンアソーカ・タノエージェン・コーラーザナトスキ=アディ=ムンディイース・コス
この他明言はされてないが描写的にヴェン・ザロウやシン・ハティも使用者と思われる。


  • フォーム5:シエン(Shien)
別名クレイト・ドラゴン戦法または忍耐の型。
ソレスとは対象的な、最も攻撃的な型。両手でセーバーを握り、前傾姿勢で斜めに構える構え方が主な構え方だが、非伝統的な構えとして逆手持ちして体の前に突き出す、または体の後ろに隠すように構える構えもある。
ソレスは戦闘に費やす時間を長引かせ、かえって危険であると考えたソレスの達人によって開発された*35
「平和はより優れた火力によってもたらされる」というジェダイの格言を示したフォーム。

対ブラスター特化のシエンと、対ライトセーバー特化の発展系であるドジェム=ソから成る。

シエンは、パワーを発揮して相手の防御や牽制の太刀筋を切り崩す、跳ね返したブラスターを相手に命中させることを重視する、など攻防一体のスタイルが持ち味。
その為、主に集団戦において前衛を務めるジェダイに採用者が多かったとされている。
他のフォームに比べて振りや残身がやや大きく、一撃の威力を重視するような力強い動作が特徴的。

欠点としては、パワーを出すために足を強く踏み込み踏ん張る*36ことから機動力が低く、足元を攻撃されると非常に脆い点と、攻撃的なので暗黒面に引き寄せられやすい点。
そして全ての型の中で、最も使い手の物理的な筋力と体格に左右される点である。
ブラスターを構えた複数の敵を相手取る場合には真価を発揮するが、単独の敵に対してはやや不得手とされている。


若い頃のアナキンが使用しているのは、ドジェム=ソ(Djem So)の方である。
ドゥークーは「この型をこれ程巧みに扱う者は未だ嘗て見たことがなかった」と舌を巻いた(他の使い手にはサシー・ティンやエージェン・コーラーがいる)。

シエンが攻性のブラスター反射と体幹崩しを十八番とするのに対し、ドジェム=ソは相手のセーバーを受け流し、即座の反撃を行うことで決闘の主導権を握ることに秀でる。
関節の可動を駆使して腕からライトセーバーにかけてを撓らせるような軌道を描かせ、より強力かつ予測し辛い連続攻撃を行う。
しかし、足元には鞭を振り回す「軸」の役割も求められるため、機動力の低さがベースのシエンに輪をかけて悪化している。

後にアナキンことヴェイダーの肉体が機械化した後は、関節の可動域や柔軟性に大きな制約が課され、このドジェム=ソも使用不可能になってしまった。
そこに折り合いをつけたヴェイダーは本来のシエンに近い、より重い一撃を念頭に置いた所作へと戦法を変更している。*37

ルークもヴェイダーとの戦いを経て、自然にフォームがシエンへと近づいている*38。EP6ラストではシエンの本領といえる大パワーでヴェイダーを圧倒した。

ソレスとは対称的な剣技である為か長所を潰し合うため、それぞれを高く同レベルで極めた使い手が戦うとお互いに決め手を欠いた泥沼の長期戦となりやすい。
そして若き日のアナキンは、オビ=ワンと同様に彼のソレスの影響を強く受けており、攻撃的な型でありながら手堅い防御も行うようになっていた。
EP3でのアナキン対オビ=ワンが長引いた理由の一つがこれ。

主な使用者:アナキン・スカイウォーカープロ・クーン、アディ・ガリア、エージェン・コーラーアソーカ・タノ(元々は逆手持ちだったがマスターであるアナキンの指示により順手持ちに変更。後に「反乱者たち」で再び逆手持ちを取り入れている)、エズラ・ブリッジャー。
また、明言されていないがカル・ケスティス、ベイラン・スコールもこのフォームがメインであると推察されている。


  • フォーム6:ニマーン(Niman)
別名ランコア戦法または中庸の型。
顔の横にセーバーを持ってきて剣尖を突き出すように構える、所謂「霞の構え」が基点。
マカシを除く、フォーム5までの型を組み合わせている。二刀流の型ジャーカイのエッセンスを濃く取り入れたとも言われる。

フォーム2と7以外の全ての型の要素をバランス良く取り込んでおり、戦闘において大きな利点こそないが欠点もない、汎用性に長けたフォーム。
各フォームに通じることから、周囲のサポートや連携にも巧みで、集団戦向き。
また、プッシュやプルxなどフォースの念動力を利用して、敵を打倒することを奨励している。

共和国時代、ジェダイは外交任務を請け負って銀河中を飛び回っていたため、修行に割ける時間には限りがあった。そのためニマーンは「習得し易い型」として重宝された。
ジェダイ評議会メンバーでも習得者は多く、更には歴代最強のシスと名高いエグザ・キューンさえも、この型の達人だった。
極める事さえ出来れば強い。……本当に極められるのであれば。

この型の問題点は二つ。

第一の問題は、この型はあれもこれもと詰め込んだせいで、実質的に4つのフォームを同時に少しずつ修行している状態に近かったこと。
初期段階までは覚える負担は低いが、それより上の極める段階に持って行くには逆に高い負担が掛かる。才能があっても最低十年は稽古に費やさなければならないという。
第二の問題は、前述の通り、旧共和国時代のジェダイが「外交任務の片手間に」このフォームを選択した事。
忙しいから基礎習得ができた時点で満足して極めようとせず、かといって他の自分の性格などに合ったフォームへと転向して熱心に学ぶこともしない。
なまじ「使うことは使える」レベルまで行けるのも惰性を産む。

この二つの要素が重なった結果、極める事は非常に困難なこの型を半端に齧った器用貧乏な剣士が旧共和国時代には量産された、という負の側面が存在していた。
ある意味自身の適性を見極め、剣の道を究めることを怠ったツケとも言えるだろう。
先述の歴代最強シスがかつて用いていた、というのも裏を返せば歴代最強と謳われるような卓越した能力の持ち主でなければ極められないということでもある。
そのこともあって個々人の素質を重視するシス側、特に映像作品で描かれている時代のシス界隈では「器用貧乏な型、個々人の可能性を潰すフォーム」として習い使用する者はほぼいなかった*39
そして怠惰の証であるかのように、EP2のジオノーシスの戦いでは、このフォームを使うジェダイはほぼ全滅し、実戦での脆さが露呈してしまった。

ルーカス以下制作陣のメッセージとしては「全部乗せをパーフェクトだと思い込んで安易に選択するとこうなる」といった所だろう。
……まあ、ジオノーシスの対ドロイド軍戦は他のフォーム使いも含めて参戦したジェダイの九割が戦死したので、ニマーンだけに問題があったとも言い難いが……

しっかり鍛錬した上にジェダイでも指折りの剣士であるシャアク・ティやサシー・ティンは生存しており、実戦において全くの役立たずと言う訳ではない。

主な使用者:シャアク・ティ、コールマン・トレバー大先生、エグザ・キューン、サシー・ティン


  • ジャーカイ(Jar'Kai)
二刀流の型。ニマーンの派生とされる場合もあるがこちらがオリジナルである。こちらは極め難いというわけでもないようだ。
元来は、ヨヴシン(Yovshin)の剣士によって開発されたデュアルブレードスタイルの剣術。
ジャーカイという語は、二本の剣を同時使用する剣術の包括的な名称でもある。

片方を攻撃、片方を防御に使うのが基本だが、両方で一気に連撃を叩き込むことも。
大半の相手を手数で圧倒できるとされ、継続的な波状攻撃を可能とする。
さらにアサージ・ヴェントレスは一度に3人以上のジェダイと戦えるなど、複数の敵と同時に戦う際は防御面の強さが否応にも発揮される。
また、他のフォームへの応用はそう難しくないとされ、普段は一刀流でも咄嗟に切り替えて使う場面が多い。

ライトセーバーの性質を活かしたメリットだらけに思えるが、もちろん弱点もある。
第一に、片手で扱う性質上、パワーアタックによって防御が崩される危険。
第二に、ライトセーバーの固有のジャイロ効果のために制御が困難な点。
第三に、使い手は、過度にライトセーバーに依存することが多く、フォースなどの他の分野の能力向上が疎かになってしまう点である。片方を失うと途端に不利になってしまうのである。
しかし、今のところ映像で登場した使い手たちはこれらの弱点を克服している者ばかりである。

EP2で負傷したオビ=ワンからアナキンが二本目を受け取って使ったりと、二刀流の登場シーンは意外と多いが、それら全てがジャーカイの動作なのかは不明。
強いて言うならクローンウォーズでキット・フィストーがグリーヴァス将軍に対して使ったのはジャーカイらしい。

日本における刀剣の二刀流は長短一本ずつで行うのが一般的だが、ライトセーバー剣術であるこちらは中国のように両方とも同一の長さの刀身で行う剣術なのも特色の一つ。

稀に、『クローン・ウォーズ』シーズン3以降のアソーカや、レジェンズキャラのソーラ・バルクなど、ノーマルとショートーを用いた長短一本ずつの二刀流を披露しているものもいる。


  • ダブル=ブレード・ライトセーバーの型
柄の両端からブレードを放出することが可能なライトセーバーの型。正式な名はない。
厳密にはニマーンに含まれてるか不明だが、これの著名な使い手のエグザ・キューンとダース・モールはニマーンの達人とされているため、内包されているものとして扱われることが多い。

より速い攻撃速度を可能にし、最小限の動きで素早い攻撃を繰り出し、「一振りあたりの殺戮を増やす」ことができる。
視覚に与える心理的効果も大きく、尋問官は回転機構を組み込んでよりその効果を高めている。

弱点は明らかで、専用の訓練を要することと、長大な柄を狙われて破壊されやすいこと。


  • フォーム7:ジュヨー(Juyo)
別名ヴォーンスカ戦法または残忍の型。
6つのフォーム(ニマーンの時点で4つのフォームが組み合わさっているので実質5つ)を極めた者だけが使える、究極の型。ということだが実際は後述のリスク故のジェダイ内のみでの習得規則だろう。
確立された経緯は不明だが、古来より厳選された少数のジェダイの間で受け継がれてきたらしい。

全てのフォームの中で最も悪質とされ、「怒り」と「悪意ある優雅さ」を体現するという。
「一見繋がりのない途切れた動き」と語られる静と動の相反する特性を同時に併せ持ち、極めて予測が難しい変則的な動きで相手を圧倒、しかも興奮や憤怒といった激情まで織り交ぜ、内面の感情を制御して攻撃性を全開にする。
これに熟練した達人は、「単独の敵を骨抜きに出来る」とされる。つまり、敵の動きを自在に誘導できるということである。
シエンよりも動的であるが、アタールのような洗練された連続性は見られず、むしろ「下品」「狂暴」とまで言われる。

欠点としては、ニマーン以上に習得が難しいことと、シエン以上に使用者の内面に暗黒面に繋がる重大な影響を及ぼすこと。
そのため、このフォームを学ぶことはジェダイの中でも特に精神面が練れた者だけが許される。アナキンは実際にシン・ドローリグから伝授を拒まれた。
また暗黒面に落ちかけているジェダイ(典型的なのはアナキンか)は自然とこちらに型が近づくとも言われている。
逆に、元々暗黒面に居るシスの暗黒卿はノーリスクで使える。他のフォームにも通ずる高い技術が必要な点は変わりないが、シス側ではおそらくもう少し習得条件は緩和されていると思われる。

レジェンズの設定ではあるが、古共和国時代のシスでは実際にダース・マルガスを始めとした高位のシス卿の多くがこのフォームを使用していた。

主な使い手であるダース・モールは武器が武器であるため分かり難いが、このフォームは両腕を横に広げた、一見、隙だらけな構えを取るのが特徴と言える。またはセーバーをゆっくりと大上段に構えるのも構えの一つとされる。
「反乱者たち」のモールは長らくこの構えを取らなかったが、オビ=ワンとの決戦の際に披露した。

主な使用者:ダース・モール、ダース・マルガス、イーヴン・ピールシン・ドローリグ
ダース・モールはダース・シディアスに型を習ったため、シディアスも修得していると思われる。


  • ヴァーパッド(Vaapad)
メイス・ウィンドゥソーラ・バルクが共同考案した、ジュヨーの発展派生型。
名称はとある惑星に生息する獰猛な猛獣からつけられた。
猛獣ヴァーパッドは無数の触手を超高速で振り回して獲物を叩きのめす。それにあやかり、不規則な太刀筋と腕が視認できないほどの高速斬撃で攻める苛烈な型とされているが、実写においては役者の身体能力などの影響で別段そうは見えない。
アナキンは、ウィンドゥによるあらゆる角度からの連続攻撃を「紫炎の偏球」と評した。

ジュヨーよりもさらに攻撃的な性質に寄っており、あろうことかこのフォーム、防御姿勢をほとんど取らない
基本的に脇構え、または下段に構え、戦闘における生死のスリルからもたらされる高揚に身を置くことで最大限に力を発揮させている。
ジュヨーと同じく両手を大きく広げる構えをとり、確かにこのフォームがジュヨーの発展形であることを物語っていると言えるだろう。
また、最大の特徴として、相手の殺意や敵意などの害意を取り込んで斬撃の威力に転換するという、戦闘において害意丸出しで襲いかかってくるシス卿などのダークサイダーにとって天敵と言える効果を持つ。

欠点としては、攻撃性を高めたぶんフォース・体力共に消耗が激しいことと、ジュヨー以上に暗黒面に染まり過ぎること。そのため長期戦や多人数戦には向いていないことである。
特に深刻なのは暗黒面へと沈むことの危険性。使用中、戦いの高揚感を要求する精神状態は暗黒面の瀬戸際にあるため、暗黒面への没頭すら前提とする。
事実、この剣術の習得者は全員が暗黒面に堕ちてしまった。唯一、クインラン・ヴォスのみ光明面に帰還したが、彼も一度は完全に暗黒面に落ちている
メイスも例外ではなく、EP3では命乞いをするシディアスに顔を歪めながら斬りかかったが、これもヴァーパッドの影響で彼が暗黒面に落ちかけていたからといわれる。

因みにこの場面ではメイスはアナキンにセーバーを持った手首ごと切り飛ばされているが、スターウォーズ最強と言われ、なおかつヴァーパッドを通じて長い間暗黒面の力を使っており、まともなセーバー戦ではシディアスすら圧倒した直後の彼でもアナキンの攻撃を全くと言って良いほど予測できずに簡単に手首を切り落とされてしまったことはいかに暗黒面の攻撃性をコントロールするのが難しいのかを如実に表している。

より暗黒面に沈めば長期戦もできるが、それをやった場合は前述の通り、制御が極端に難しくなり、暗黒面に一気に堕ちてしまう。
短期決戦に長けると言うより、ジェダイにとって短期決戦以外でこの型を扱うのは完全な禁じ手である。

ドゥークーは「暗黒面に没頭してこそ本領を発揮する型」とまで断言しており、ぶっちゃけジェダイ向きではない。

ジュヨーと同じくシス向けと思える剣技だが、意外にも現状生粋のシス側でこの剣技を用いる者はおらず、騎士団を離反したダークジェダイか、コピーしたグリーヴァス位しか使っていない。
創始者がメイス・ウィンドゥなので、シス側で盗んで極めることが時期的に不可能だからだが。
一部では「ジェダイ(創始者メイス一派)が勝手に派生亜流扱いしてるだけで、シス的にはただのジュヨーの範疇に入る剣技としか認識していない」とも言われている。
(前から付き合いのあるドゥークーやシディアス、アナキン等は見知っていただろうが、既に自分の型を極めている彼等には無用だともいえる)。

主な使用者:メイス・ウィンドゥソーラ・バルク、デパ・ビラバ、クインラン・ヴォス


  • 禁断のフォーム:トラカータ(Trákata)
ジェダイは勿論、シスですら使用を嫌がり、禁じたフォーム。別名は明らかになっていないが、騙しのフォームとでも言うべき、姑息な戦法を極意とするフォーム。
具体的にどう言うものかと言うと、ライトセーバーが刀身を自由自在に出し入れ可能な武器であると言う特性を最大限に有効活用すると言うもの。
例えば、鍔迫り合いの最中にわざと刀身を消して相手のバランスを崩させ、その隙に再び刀身を起動して斬撃を見舞ったり、刀身を消した状態で相手に接近し、攻撃の瞬間のみ刀身を起動して斬撃を繰り出すと言う防御困難な斬撃を放ったり、打ち合うと見せかけて刀身を消し、相手の空振りを誘発させたりである。
読んで貰えばわかるが、兎にも角にもいかに相手の虚をつき一撃を見舞うかしか頭にないフォームであり、ジェダイの教義からすれば「卑怯者」の誹りを免れない邪剣である。

因みに何故卑怯上等のシスですら忌避したかと言うと、シスの戦闘哲学が(乱暴に言うと)「クソ憎いアンチクショウに憤怒・憎悪・嫉妬をセーバーやフォースに乗せて全力でブチ込め」であるため、それらを要しないどころか寧ろ忌避する*40トラカータの使い手は「シスとしては本末転倒な戦法しか取れない惰弱な雑魚」と見做されていた為である。*41
また、レジェンズにおいて、ルークによる新生騎士団における模擬戦の最中に、唐突にライトセーバーが機能不全を起こして刀身が消失し、意図せず同朋の手首を切断してしまう事故が発生したこともあった。
刀身の消失を多用するトラカータでもこういった不測の事態は想定されるので、虚を突くことばかりを狙って墓穴を掘りかねない不安定さも、忌避する一因であったろう。

しかし、虚を突く点においては確かに有効な局面もあるので、ジェダイもシスも部分的にこの技法を使用する事はあった。


◇余談

  • 柔軟なポリカーボネート製の刃と、ライトとスピーカーを備えた柄からなる(USB端子から充電可能)ライトセーバーを用いた殺陣やスポーツチャンバラのような新スポーツ Ludosport が欧米では誕生したらしい……。
    • ちなみに、パダワンまでは服装はTシャツで刃の色は青だが昇段につれてお馴染みの道着に刃の色は自由に選べるようになるとのこと。
  • 日本で公開されて間もない時期には『電光剣』や『光線剣』というダサい訳がついたこともある。
  • 現在の公式日本語訳は「ライトセーバー」で落ち着いているが、旧三部作では「ライトサーベル」とも呼ばれている。セーバー(saber)とサーベル(sabel)は同じ意味であり、セーバーが英語発音、サーベルはオランダ語発音の違いぐらいのためどちらでも間違いではないが。




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最終更新:2024年04月15日 19:14
添付ファイル

*1 正確にはEP4の最初のみ、切られた相手の腕が流血していた。

*2 スターウォーズは対象年齢幅が広いためグロ表現を論理的に抑える意味もある。

*3 アナキンもこれには驚いており、有機物が弾くのは余程の事らしい。

*4 もしそれを投げるとするなら「フォースでスイッチを押しながらセーバー本体も遠隔操作する」となり、手間がかかり過ぎる。

*5 ゲーム版「エピソードⅢ シスの復讐」のジェダイ聖堂襲撃ステージにいる「ジェダイ・スナイパー」など、もっぱらゲーム上が主な出番。

*6 ゲーム「フォールン・オーダー」に登場するカル・ケスティスやタロン・マリコスは二刀流のうち片方を投擲出来る

*7 逃げる相手への最後の追い打ち、抵抗しない相手への攻撃(例:EP6で戦わないといったルーク、セブンスシスターにとどめを刺すモールなど)、など。

*8 メタ的には、セーバー投げの利便性を抑制するためである。「AT-ATやドロイディカ等の「肉薄すればライトセーバー自体は通用するがそのための接近が困難な兵器」が作中では多数存在する。だが、物陰に潜んだり相方に防御を委ねたジェダイが、ライトセーバーを念力で自在に遠隔操作すれば、こうした兵器を実質無力化でき、あらゆる局面で有効な万能兵器と化してしまう。空飛ぶライトセーバーがドロイド軍団やスターファイターを一方的に蹂躙する絵面に沸き立つ観客は少ないであろう。

*9 映画本編でも、オビ=ワンがライトセーバーを抜かずバトルドロイドから逃げまくっているシーンが残っている。

*10 レジェンズ準拠になるが、キット・フィストーが自身のセーバーに施した防水機能が標準化されたというのが設定的な理由らしい。

*11 パダワン時代のオビ=ワンのセーバーや、ルークのセーバーが典型例。逆にアナキンは自己顕示欲と反骨精神の強さからヒルトは独自のデザイン。

*12 パロディ作品に「フォース(っぽいもの)の光の刃」が出て来ることが多いのも原因だろうか?

*13 フォースを用いなければ組み立てられないとか、人工クリスタルの作成は炉の中を操作しなければならないためフォースが要るとか、またブラスター発明前のジェダイは実体剣にフォースを纏わせて使っていたという文献もある。

*14 スイッチが内部にあってフォースでなければ起動出来ない場合はもちろん一般人には使えない。

*15 現実の武器操術でも、自分の得物の扱いを誤って自分が怪我をする自傷事故は珍しくないが、ライトセーバーはその危険性が極端に高い

*16 恐らく付帯的にクリスタルの鉱石としての産出なども制限されたのであろう。

*17 「カイバー・クリスタル」の名は、「レンズマンシリーズ」でいう「レンズ」のような存在としてEP4の検討稿に初出している。

*18 他に紫のライトセイバーが確認される事例としては、ハットのジェダイ、ベルドリオンの持つものが紫色の光刃を発する。なお、ベルドリオンはメイス登場以前に制作されたスピンオフ作品のキャラである。

*19 因みに実写でオビ=ワンを演じたユアン・マクレガーも「自分のセーバーの色は絶対青」と言っている。

*20 正確にはアナキンから「どうして捨てなかった!?」と問われた際に「似合うと思った」と返している。

*21 無論一人につき反応するクリスタルが一つというわけではなく、紛失・破損により再びイラムを訪れたジェダイに対し再び別のクリスタルが輝きを示した例もある。

*22 ヴェイダーに対しシディアス曰く「自分の痛みをクリスタルに教えてやるのだ」

*23 EP1では、フォースに「ミディ・クロリアン値」という要素を加えたことに対する批判が多かった

*24 この場合、モールのクリスタルの由来はシディアスに暗殺されたプレイガスのものとも考えられるが、カノン作品にも引用されるレジェンズ小説『ダース・プレイガス』によればプレイガス卿はモールがシディアスの弟子となった時点で存命中で、この作品に準ずるならプレイガスのものではない。一方、同作でプレイガスは自らが暗殺した師父ダース・テネブラスのライトセイバーをしっかり回収する場面があり、テネブラス卿の遺品から回収した、という可能性はある。

*25 訓練生の頃に作ったものから乗り換えた時期について、ナイトの頃とする資料とマスターになってからとする資料があり確定していない。

*26 もしフォースが機械としての完成後も影響するならばフォース感応者でないハン・ソロやグリーヴァスがライトセーバーを扱えるはずがないと思える。また、『ローグ・ワン』ではデス・スター用に大量のクリスタルを採掘している描写があったが、それらが全てフォース感応者と反応しているとは考えにくい(=無色のまま使われている可能性が大きい)。

*27 とある学術論文によると、その熱量は摂氏5万度らしい

*28 メタ的にはジェダイではないヴィズラ総督がレーザーブレード(特撮)的な武器でライトセーバーと対戦するという絵を作っていたのを急遽ライトセーバーに設定変更したらしい

*29 事実、マンダロリアンの指導者になる気など毛頭なかったディン・ジャリンは、ダークセーバーを使用した際、終始ダークセーバーに振り回されており、他の使い手と比べて非常に危なっかしかった。なお、使い手がジェダイとして振るうとどうなるのかは不明。

*30 ジェダイの技術なので、帝国の政治指針からして存在を許されるものではなかったのは勿論、シスの技術でもあるため、独占状態を維持したかったのであろう。

*31 このため、あるはずのない刀身の影が映ってしまっているシーンがある。

*32 フォームそのものは残っているみたいなので型間の相性など物語を創作する際の演出を縛る設定が無くなったとみるべきだろう

*33 現実の剣術も、飛び道具を持ち出されたらほぼ勝ち目がないので、それと似たようなものである。

*34 一方でこれは、使い手のフォース能力への依存度が高いとも言える。

*35 アタルと並行して開発された

*36 現実の剣術でも、かかとをしっかり地面に着けて踏ん張るのは動きが鈍るので好ましくないとされる

*37 手足の機械化による膂力増大と装甲服の重量を加味してシエンに戻したとされており、実際ヴェイダーの剣技は体重をかけたパワーヒットを多用する威力重視のものである。

*38 ちなみにルーク自身はオビ=ワンからシャイ=チョー、ヨーダからはアタロしか習っていないとの事なので、ルークが暗黒面に引きずられてきていることの暗示のひとつでもある。

*39 一方でダース・モールは媒体によってニマーンの使い手とされている

*40 現実の剣術では激情を抱いて剣を振るう事は、太刀筋や身のこなしを鈍らせ死を招く愚行とされている

*41 実際、映画や関連作品で登場したシス卿は、あのシディアスも含めてセーバーコンバットにおいては正々堂々と戦っていた。