セインティア翔

登録日:2014/06/03 (火) 00:28:50
更新日:2023/11/11 Sat 14:51:16
所要時間:約 16 分で読めます






わたしだって戦える……! お姉ちゃんみたいに……!!





【概要】


『セインティア翔』とは、『聖闘士星矢』シリーズの公式派生漫画作品の1つ。
原作は車田正美、漫画は『機動戦士ガンダムSEED DESTINY THE EDGE』などで知られる久織ちまき。
赤い実験場と名高い「月刊チャンピオンRED」(秋田書店)において、『聖闘士星矢 エピソードG』に代わり連載中。
なお、エピソードGは「チャンピオンREDいちご」(その後は無料Webコミック誌「チャンピオンクロス」)において新章『聖闘士星矢 エピソードG.アサシン』が連載中。

発表当初は一部から女体化と思われたり仮面がないことに色々と言われたりしていたようだが、
実は車田先生が長年温めていた企画であり、連載デビュー作が「スケ番あらし」という女番長モノだという事を考えると、ある意味車田先生の原点回帰とみられなくもない。

また、これより以前に企画がスタートした『聖闘士星矢Ω』でも「女性戦士をレギュラーに」との原作者リクエストを元に、
鷲座(アクィラ)ユナ(仮面なしがデフォルト)が誕生したり、『聖闘士星矢 Legend of Sanctuary』においてもある女性聖闘士が登場したりといった経緯がある。
既存キャラクターの女体化ではなく、本作オリジナルの女性キャラクター達が主要キャラクターとなり、言わば原作の裏側を描いた一面もある。

今作はシリーズ初の女性キャラクターを中心とした作品で、原作の「銀河戦争(ギャラクシアンウォーズ)」開始直前あたりから「ポセイドン編」の前あたりの時系列で並行して進む物語となる。
「黄金十二宮編」における星矢たちと黄金聖闘士の戦いはダイジェストで描かれた。
敵である邪神エリスとその魂を封じる黄金の林檎、そして彼女に仕える邪霊士(ゴースト)は、
劇場版オリジナルの敵である亡霊聖闘士(ゴーストセイント)が由来など、劇場版アニメ第一作『邪神エリス』を下敷きにした設定が織り込まれている。
また車田自身の筆による別派生作品『NEXT DEMENTION』からの出張キャラも登場し、単行本にて一部設定を引用していることを明言している。

また、本作初出の設定として、聖闘士の女性限定特別枠聖闘少女(セインティア)が登場。
これは処女神アテナの身の回りの世話をする侍女の役割も兼ねた女性聖闘士で、「素養が高く純潔な完全なる女子」を数名選出する。
「女子のまま聖闘士となる」枠のため仮面は着用せず、聖衣のアンダーウェアもミニ丈の白いワンピースタイプになる。

手代木史織先生の『LOST CANVAS』という成功例がある以上、
手代木先生と同じ星矢ファン(特に黄金聖闘士の)である久織先生にはプレッシャーがかかるだろうが、最後まで描き切って頂きたい。


なお、2015年12月号には特別付録としてドラマCDが付属し、第1巻+αのストーリーが30~40分を超えるボリュームで収録されている。
また、巻頭カラーページでは主演を務めた鈴木愛奈とM・A・Oのインタビュー記事が掲載された。
ちなみにエピソードGの時もドラマCDが雑誌付録と単行本初回特典で2つ出ている。

そして2018年12月10日、アニメシリーズがAmazon Prime Videoチャンネル&ANIMAX on PlayStationにて先行配信、
そして12月24日からアニメ専門チャンネル「ANIMAX」でも放送された。
アニメーション制作はGONZO東映アニメーション。キャストも一部を除きドラマCDから続投している。



【あらすじ】


私立流星学園に通う女子中学生の翔子(ショウコ)
ある日突然、彼女の前に女神エリスの手の者が現れ、彼女をエリスの肉体として狙う。
そこへ数年音信不通だった姉の響子(キョウコ)子馬座(エクレウス)の聖闘少女として現れる。
エリスの復活を阻止すべく聖闘少女と城戸沙織は動き出すが、翔子を庇って響子がエリスに乗っ取られてしまう。
姉を助けるため、翔子は聖闘少女になることを決意、過酷な戦いに身を投じることになる。



【登場人物】


◇聖闘少女達

  • 子馬座(エクレウス)の翔/翔子
CV:鈴木愛奈(ドラマCD&アニメ)
空手の得意な、赤毛の活発な女子中学生。家業は空手道場で、好物は肉巻きおにぎり。
邪神エリスの肉体として幼少期より付け狙われていた少女だが、本人はそれを認識していなかった。
5年前に響子とともにミロに救われている。

エリスに乗っ取られた姉を救うため聖衣を受け継ぐ。
戦闘時は空手の経験を活かした拳中心の戦法を得意とし、元から素人としては戦闘力はそれなりに高い。
マユラと魔鈴の修行を受け流星拳を会得。

実は聖域の生まれで、実母は聖闘少女のオリヴィア。オリヴィアがサガに斃された頃、彼女の親友だったマユラに姉妹共救出されたがその後日本に渡った経緯や日本にいる父親との血縁関係の有無など、出生にはまだまだ謎が多い。

余談だが、アニメ世界観の『聖闘士星矢Ω』に登場するエクレウスのケレリスは「小馬座のケレリス」と表記され、漢字が異なる。

「翔子」の名前は車田先生提供とのこと。
間違ってもアニメ世界観のスカイクロスの鋼鉄聖闘士ではない。
シャイニーが口癖のスクールアイドルではない。
また、「Good Bye……」と打ち切られた鷹(ファルコン)のルーツを持つサイレントナイトでもない。

必殺技:エクレウス流星拳
光速の拳を敵に浴びせる技。要はペガサス流星拳と同じ。

エクレウスローリングクラッシュ

  • 子馬座(エクレウス)の響子
CV:M・A・O(ドラマCD&アニメ)
翔子の姉で黒髪ロングの巨乳美女。
幼少期にミロに助けられ、翔子を守るためにグラード財団の特待生に応じて5年の修行を経て聖闘少女となるが、
修行中は実家とまったく連絡を取らなかったが翔子の危機と沙織からの招集もあり城戸邸に現れる。

後に翔子を庇い、エリスに自身の肉体を奪われる。
邪精霊のアテから「エリス様の星と連なる星を持ち生命の力あふれる魂を持つ体」と呼ばれる。
彼女を救出しようと沙織や翔子が奮闘するものの、既にエリスの魂に絡み付かれ救出が困難な状態にあり、
エリスの魂を押さえ込みミロに自身を撃たせ消滅したが、その後は心身ともエリスと同一になってしまう。

必殺技:エクレウス流星拳
翔子の技と同じだが、使用したのは彼女が先。

  • いるか座(ドルフィン)美衣(ミイ)/アリシア・美衣・ベネトール
CV:Pile(ドラマCD)/中島愛(アニメ)
沙織の秘書を務める金髪メイドで、料理も上手い。
「沙織の侍女見習い」の形で幼い頃日本の城戸邸に呼ばれて沙織に付き随うようになり、やがてグラード財団の特待生に応じて5年の修行を経て聖闘少女となった。
水系の技、蹴り技を得意とする美脚の持ち主。

必殺技:エンジェルスプラッシュ
飛び散る水飛沫のごとく、無数の蹴りを敵に浴びせる。

エンジェルブロースプラッシュ

ヘブンズメイルストローム

  • こぐま座(ウルサミノル)のシャオリン/星暁鈴(リンシャオリン)
CV:三森すずこ(アニメ)
第13話から登場するお団子ヘアにチャイナ服の小柄な少女。
元は孤児で、幼少期は地元中国で雑伎団の訓練生だったのをグラード財団に引き抜かれた。
聖・アカデミーから聖衣を貰ったばかりで美衣と響子の後輩にあたる。
明るい性格だが、侵入者と勘違いして辰巳に襲い掛かるほどそそっかしいのが玉に瑕。
聖衣はヘッドパーツが髪のおだんご部分に被せるようなデザインになっている。
必殺技:極天七星拳、極天北辰光、極天閃光撃、極天七星閃光、極天煌煌拳

  • 冠座(ノーザンクラウン)のカティア
CV:森下由樹子(アニメ)
沙織の元へ向かう途中で連絡を絶っていたが、何故か教皇の元におりゲオルク・ユアンとともに教皇(サガ)の指示で沙織討伐に向かう。
実は邪精霊に襲われた時教皇(サガの善人格状態)に助けられ、彼に心酔するようになった結果だが、マユラと戦い彼女に保護され、結果的に仲間に戻る。
凍気を操るクールなロングヘア美少女で、アカデミーには妹のマリアと一緒に入学していたが後述の理由でマリアを失っている。
技名がロシア語表記になっていたり、妹をロシア風の愛称で呼ぶことからロシア系と思われる。
必殺技:ジュエリックティアーズ、ブリリアントラヴィーナ、ジュエリックダガーズ

  • カシオペア座のエルダ
CV:竹達彩奈(アニメ)
ショートヘアの黒髪の少女で、大変勝気な性格で炎系の技を使う。何気に結構な巨乳
上記の聖闘少女達より若干歳上のようで、特注品の大型バイクに乗っている。
元々は孤児で、先代のカシオペア座であるレベッカに付いていたが彼女の戦死によりグラード財団に保護され聖アカデミーを経由して聖闘少女となった。
聖アカデミーを襲撃したデスマスクと邂逅するも敗北し見逃される。
デスマスクを自分で倒せなかった悔しさからある意味で彼に対する憎悪の執着が内心に残っており、それをイヴィル・シードの苗床にされデスマスクを復活させられてしまう。
しかし、師レベッカの思い出に奮起して復讐心を乗り越える。
必殺技:グレイテストイラプション、バーニングラヴァレイン

  • オリヴィア
13年前、本来降誕したばかりのアテナ(沙織)を看る予定となっていた聖闘少女達のリーダーで、膨大な量の記録をその身に有している。沙織を殺害しようとしたサガの前に立ちはだかり、使いのフクロウを使ってアイオロスに急を知らせた。
響子と翔子の母親であるらしいが、娘たちの父親など詳細は不明。外見は響子そっくり。
サガに倒されたが、その体は長年生前と変わらぬ姿を保っていた。

  • カシオペア座のレベッカ
回想で登場する、先代のカシオペア座聖闘少女にしてエルダの師匠で、黒髪の美女。暗黒聖闘士との戦いで戦死。


◇本作オリジナルの聖闘士達

教皇(サガ)側につく白銀聖闘士
ユアンとゲオルクの白銀聖衣にはそれぞれ劇場版第一作の亡霊聖闘士・盾座のヤンと南十字座のクライストの意匠が施されている。
来日後、銀河戦争のテレビ中継(星矢VS紫龍)を定食屋でラーメンをすすりながら観戦する場面はインパクト大。

  • 盾座(スキュータム)のユアン
CV:逢坂良太(アニメ)
短髪黒髪の青年。待機時間に観光やグルメを楽しもうとするユルい面もある。
必殺技:アストラルグラビテーション

  • 南十字座(サザンクロス)のゲオルク
CV:前野智昭(アニメ)
髭面でやや厳ついめの男性。弟子が青銅聖闘士になっているらしい。
必殺技:ガイスティブリッツ

  • 風鳥座のシナト
CV:渡辺明乃(アニメ)
孔雀座のマユラの弟子の青銅聖闘士。風を操る能力を持つ。少年……と思われていたが実は男装した少女。マユラが聖域に居た頃から付き従っていた。
聖衣着用時は仮面の代わりなのか、アンダーウェアのネック部分を引っ張り上げた形のマスクをしている。

  • 小犬座のミライ
CV:金田アキ(アニメ)
マユラの弟子の少年である青銅聖闘士。雷を扱う能力を持つ。


◇『聖闘士星矢』本編からの人物

CV:水瀬いのり(ドラマCD&アニメ)
本作では私立流星学園に通う女子中学生でセーラー服を着ているが、既に学業は個別教育で済ませてしまっている。
そのため、学校にはほぼ籍をおいているだけで滅多に行かないらしく、他の生徒ともほぼ接触しない。

  • 辰巳徳丸
CV:江川央生(アニメ)
おなじみ沙織を護衛するハゲ。

CV:森田成一(アニメ)
第13話ラスト、響子を失い意気消沈する翔子の前に現れ、落としたペガサスのペンダントを拾い上げる。

CV:石川英郎(アニメ)
銀河戦争より前なのか、修行を終えて城戸邸に帰還する場面が描かれる。
沙織一筋なのは相変わらず。
後に100人の兄弟のうちの一人・斗樹と相まみえる事になる。

CV:櫻井孝宏(ドラマCD)/関俊彦(アニメ)
本作ではイケメンヒーローぶりが強調されており読者からは後述の役回りもあり「王子」とも呼ばれている。
5年前、闇のエデンに迷い込み、エリス復活を目論む者に狙われた翔子と響子を救う。
二人の逃れられぬ宿命を知りながらも、「命の火を燃やし全力で抗え…人には…運命を変える力があるのだからな」と言い残し去った。

教皇(中身はサガであるが当時は気づいていない)の指示でエリス神殿に単独乗り込み、邪精霊フォノスから翔子を救出。
獲物を奪われ逆上するフォノスにスカーレットニードルを打ち込んであっさり完勝。
そして、エリスの名を呼び倒れた彼を「マザコン」呼ばわりし、邪精霊の中でも上位のアテと対戦することになる。
なお、この時翔子を「聖闘士」と思っていたようだが、実際は「聖闘少女」である。
…といっても、翔子はまだ姉の響子が残した子馬座の聖衣を受け継いだばかりで正式に聖闘少女に認められてはいないのだが。

CV:梅原裕一郎(ドラマCD)/屋良有作(アニメ)
13年前、城戸光政に沙織を託して息絶えた。
その肉体は滅んだが、魂は射手座の黄金聖衣に宿り、アテナ=沙織を護っている。

エリス神殿に進軍したアイオリアの前に敵が生み出した幻覚として現れ、兄の姿をした相手に全力を出せないアイオリアを圧倒する。

CV:梅原裕一郎(ドラマCD)/田中秀幸(アニメ)
十二宮の戦いの直後ミロらとともにエリス城に進撃。サガと対峙する。

CV:難波圭一(アニメ)
第13話、教皇の間にて登場。沙織と邂逅し、神としての様を見せるよう諭すなど原作などより幾分理性的なキャラになっている。

CV:田中亮一(アニメ)
エリスの残党が寄生先として狙っていた聖アカデミーを襲撃、教官や候補生達ごと皆殺しにする残虐な面を披露する。
死後、邪精霊のポイネの核とされるが月の簪の力によって目覚めポイネを撃破、ツンデレ的な態度をとりつつ死人として冥界に残る。

CV:置鮎龍太郎(アニメ)
シリウス、アステリオン、トレミーを邪神エリスの討伐に向かわせようとするが、ミロの意見を受け彼を派遣させる。
十二宮の戦い後、自害したばかりながらエリスの手により、悪人格の部分のみが復活するが、邪霊衣は本物の黄金聖衣の力に及ばずその隙をミロとアイオリアの連携攻撃に突かれる。
この悪のサガは「戦神アレス」となり、エリスに見込まれる存在となる。

  • 巨犬座のシリウス
CV:酒巻光宏(アニメ)
  • 猟犬座のアステリオン
CV:駒田航(アニメ)
  • 矢座のトレミー
CV:若林佑(アニメ)
教皇の命を受け邪神エリスの討伐に向かおうとするが、ミロに阻まれる。

  • 鷲座の魔鈴
CV:喜多村英梨(アニメ)
翔子、美衣、シャオリンに特訓を課す。翔子に「猪突猛進向きの技」として流星拳を伝授。


◇エリス軍

  • エリス
CV:小林ゆう(ドラマCD)/M・A・O(アニメ)
「争いの女神」。魂に干渉する力を持ち、現世に未練を残した魂を「邪悪の種(イヴィルシード)」に結びつけて邪精霊とすることができる。
彗星レパルスの飛来と共に魂が復活。
かつてアテナに魂を黄金の林檎に封じられ、宇宙に投げ出されたのを恨んでいる。

翔子を自身の復活の依代とするために付け狙ってきたが、聖闘少女達に阻まれる。
後に響子に憑依し、完全復活の機会を待っている。
「争いの大樹(ウテルス)」で力を蓄え、邪精霊に力を分け与えることが可能。
復活してすぐは魂が本調子でなく、さらに沙織らに魂に傷をつけられたこともあり一度はミロに撃たれて消えたかに見えた。
しかし響子と心身共同一の存在になり、新たな神として再生する。
しかし暫くは響子の意識が完全に消えていなかったようで、アテナ軍を攻撃し「翔子の首を取った者に黄金の林檎を授ける」指令を出しながら一方で翔子をマニアとの対戦時に小宇宙で守るなどといった相反する行動もとっていたが、やがて響子の意識も飲まれていき、一見穏やかな口調や姿こそ響子のものではあるが、悪のサガを「戦神アレス」として側におき争いを美しいとみなす凶悪な女神と化した。


邪精霊(ドリアード)
エリスの僕で、エリスを「お母様」と呼ぶ人外の戦士達。
「人の悪意が人の形を成したもの」という伝承が聖闘士達にも伝わっている模様。
しかし人間と同様に痛覚もあり食事も取る。特に、人間の生き血を好み、血肉で若返る事も出来る。また仲間を養分とすることも出来る。
人間の肉体に寄生することも可能で、「生も死もない存在」であるため倒されてもエリスに力さえもらえれば復活できる。
響子と同化した後のエリスを「新しいお母様」と呼ぶ。

人間の心の隙を突きイヴィル・シードという種を植え込み邪霊士を創り出す能力を持つ。
戦闘時は「邪霊衣(リーフ)」という赤黒い色の鎧を纏う。
下記の名前が設定されている者以外にも名無しの戦士や、人の形に至らない霊体状の者が多数存在する。
また人間だった者が転生することもあり、マニア・アイソン・エモニ・ユウファ・元暗黒聖闘少女の3人は元人間であったことが判明している。

  • アテ
CV:立花理香(ドラマCD&アニメ)
邪精霊のリーダー格であり、「破滅を司る邪精霊」破滅(ルイン)のアテ」を名乗り、巨乳黒髪の女性形態。
かなり露出度が高い格好をしている。かつて老婆の姿で幼少期の翔子に接近しミロに追い払われたことがあり、その後人間の血肉で若返り現在の姿になっている。
本調子でない沙織を苦戦させる程の実力を持つがミロにアンタレスを打ち込まれリゲルに焼かれるもエリスが響子と同化した後にエモニを養分として復活。
自分たちを差し置いてエリスに重用されるリゲルやアイソン、サガ(アレス)に憎しみを抱いており、何かと彼らの足を引っ張ろうとしたり手柄を横取りしようとしていた。そんな所業が祟ってか、翔子との再戦で倒されたのち、エリスに引導を渡される。

必殺技:ミリオンヘイトレッド、バイオレントディザスター

  • アテ妹
CV:高野麻里佳(ドラマCD)
アテの分身たちで髪型や声が異なる。

  • フォノス
CV:野島健児(アニメ)
黒髪のイケメンで、殺戮(マーダー)のフォノス」を名乗る蜘蛛男。
弱点は強い光。
捕らえた翔子の傷の血を手始めに舐め取り、彼女の身体を生贄にしようとする。
その直前に現れたミロに応戦したが、彼のスカーレットニードルを受けて倒される。
後に復活し黄泉比良坂に現れるも、翔子やシャオリンらの連携で倒れる。

必殺技:パラライズシルク、デスペアーズバイト

  • エモニ
CV:高野麻里佳(アニメ)
ゴスロリ幼女で悪意(マリス)のエモニ」を名乗る。
斗樹を邪霊士に変貌させた張本人だが、美衣に倒された。
しかし響子と同化したエリスに力を与えられ、成長した姿で復活し美衣に復讐のためリベンジを挑みあと一歩の所まで追いつめるも、止めを刺す寸前でカティアに阻まれて再び立ち上がった美衣に倒され白いすみれの花となって消滅する。

必殺技:ナイトメアスキーム、ルナティックバインド、イノセントグラムネス

  • デュスノミア
女性形態で、目が前髪で隠れたロングヘア。無法(ロウレス)のデュスノミア」を名乗り語尾がカタカナになっている。
分身を聖域の霊安室に派遣してサガの乱で死んだ黄金聖闘士達を邪霊士にしようとするがシャカに阻まれる。
アテをして「身勝手」と言わしめるマイペースな態度だが実力は確かでシャカと再戦した際には天舞法輪を崩せるほど。
必殺技:リバース・オブ・ユニバース、不可侵領域(パーソナル・フィールド)絶対捕獲(アブソリュート・コンファインメント)

  • マニア
女性形態のようだが、敵と同じ姿を取る能力を持つ。狂気(マッドネス)のマニア」を名乗る。人間から転生したばかりの身であり、
人間時代は三つ編みお下げの少女で聖闘少女候補生の1人だった。当時は先輩である響子に想いをよせていた。

必殺技:ミラーオブダークネス、クイレジーディストラクション

  • アイソン
男性形態。元杯座の白銀聖闘士で、リゲルの旧知かつ彼より上位の者であったらしい。リゲルと並び、エリスと同化した響子の側にいることを許される。
かつてマユラを経由して託された幼い響子・翔子姉妹を日本に送り届け、その後サガ派の追っ手に討たれて死亡、その願いに付け込まれる形で邪精霊となった。

  • ユウファ
雑伎団に居た頃のシャオリンの旧友。
孤児だが物心つく頃まで母親が存命だったようで、母から聞かされた歌をシャオリンの前でよく歌っていた。
彼女がアカデミーに引き抜かれた後も雑伎団で修行するつもりだったらしいが、
シャオリンがいなくなった後雑伎団内の厳しい訓練や人間関係で追い詰められ、目指していた団内のトップも取れなかった。焦りから訓練中に不注意を起こし落命してしまう。
しかし魂が体から離れるその時にエリスから勧誘され、「飢餓のリモス」の力を与えられた邪精霊となる。
「神の果実」を探しにきたシャオリンの前に、成長した姿で現れ、スタイルの良い美女となっていた。
彼女を「弱すぎる」とし見逃して去るが、天上のエデンでシャオリンと再戦。自ら望んでリモスの力に全てを任せるが敗北する。
必殺技:飢餓の吐息、飢狼幻襲拳、飢狼幻襲牙、飢狼羽扇刃

  • ポイネ
独自の人間態は披露せず、本作では霊魂状の姿と、十二宮の戦いで死んだばかりの蟹座のデスマスクの魂をコアとして乗っ取り、彼の姿となっていた状態を披露している。
エルダにより月の簪を突き刺されてデスマスクの姿を保てなくなり、デスマスク本人の魂により異次元へ吹っ飛ばされる形で倒された。

  • マリア
元聖闘少女候補生でもあったカティアの妹。愛称のマーニャでも呼ばれる。
姉と同じく凍気の力を持っており、才能自体はカティアと互角にあり氷の防御壁を作ることに長けていたが、気が優しすぎて訓練でも相手を攻撃できず、アカデミー教官からは候補から落とされる判定を受けていた。
そんな矢先に邪精霊「忘却のレテ」に乗っ取られ、止めようとしたカティアの凍気コントロールを暴走させてしまい死亡する。
その後邪精霊としてカティアの前に現れ一旦は氷漬けにするが、奥底に残っていた優しい心が姉の小宇宙と共鳴して目覚め、レテと分離。レテと戦う姉に力を貸して勝利に導き、姉と共闘できたことに満足して消えた。

必殺技:バニシングスノウ
「忘却の雪」に相手を包み込み凍らせる。


  • ヒュスミネ
ツリ目ロングヘアの女性形態で闘争(デュエル)のヒュスミネ」を名乗る。
黄金聖闘士とも渡り合える高速の斬撃を放つ実力者。獅子座のアイオリアと対峙し負傷させるも敗北。
必殺技:セレイテッドブレード

  • ホルコス
男性形態で、誓言(オース)のホルコス」を名乗り「誓言の湖」に棲み水の技を使う。エドワードを召喚して彼の肉体を乗っ取ろうとする。
必殺技:エターナルリングス

以下の3人はかつてデスクイーン島を根城にしていた暗黒聖闘士の一派、「暗黒聖闘少女(ブラックセインティア)」で「虐殺の3姉妹」と呼ばれていた。
生前は私欲のためにその力を使いエルダに倒され、死後に邪精霊となった。
3人の共同技「デスクイーンデルタアタック」を使う。
  • アンドロクタシア
虐殺(マサカー)のアンドロクタシア」を名乗る。ヤンキー風ヘアスタイル。
必殺技:デッドリーヘルファイア
  • レイラ
略奪(ブランダー)のレイラ」を名乗る、太った中華娘ルックス。
  • パティ
欺瞞(ディシート)のパティ」を名乗る。浅黒の肌に縦ロール。

邪霊士(ゴースト)
邪精霊にイヴィル・シードを植え込まれ、下僕と化した戦士達。

  • 斗樹(トキ)
CV:武内駿輔(アニメ)
聖闘士修行に送られた城戸光政の100人の子の1人。
わずかの隙をつかれてエモニの手で邪霊士に変貌、城戸邸に来襲するが邪武と激突し倒される。
やがて、沙織の小宇宙に触れて正気を取り戻し、スノードロップの花びらになって消滅した。
花言葉は「希望」。

  • リゲル
CV:加瀬康之(アニメ)
アテに仕える元・オリオン座の白銀聖闘士。
身に纏う聖衣には劇場第一作に登場した亡霊聖闘士・オリオン座のジャガーの意匠が施されている。
技名は『聖闘士星矢Ω』のオリオン座のエデンよろしくラテン語中心。
聖闘士時代には黄金聖闘士にも並ぶ実力として知られていたが、
サガに乗っ取られた聖域に反し聖域から去り、その後聖アカデミーに出入りしていた模様。その後何故か邪霊士になっていた。
アカデミーで修業時代の響子と何か関わりがあったらしく、彼女に強い執着を持っている。
エリスを倒すために響子の肉体毎破壊も辞さないミロとは真っ向対立し彼を苦戦させる。
その後エリスにより邪精霊に転生し「悲愴(ペイン)のアルゲア」となる。

必殺技:イグニスファトゥス
超高温の青い炎を発生させる技で、黄金聖衣ですら防ぎきれない威力。
技名はラテン語で『鬼火』を意味する。

イグニスファトゥスサルターレ
上記の上位互換技。サルターレとはラテン語で『救い』という意味。




◇アレス軍
  • 戦神アレス
双子座のサガの悪の部分が神格として覚醒した姿。
神としては、かつてエリスの弟だった。


邪闘霊(ファントム)
アレスに仕える戦士。
  • デイモス
恐怖(フィアー)のデイモス」を名乗る。
必殺技:インフィニットフォール、インフィニットフィアス スターズ
  • ハルモニア
デイモスの妹で、「調和(ハーモニー)のハルモニア」を名乗る。「エデンの花園」を守る魔女で戦いを好まないが聖闘少女たちを奈落に落とす。
必殺技:ブレスオブパラダイス、カースオブパラダイス
  • 敗走のポボス
デイモス、ハルモニアの弟。
必殺技:ディファイアントヴォルテクス

◇その他の聖闘士関係者

  • 孔雀座のマユラ
CV:佐藤利奈(アニメ)
翔子の師となる女性聖闘士。以前に沙織とも面識があったらしい。
全身や覆面に包帯を巻いた和服姿で車いすに乗っており、当初は自分の口で喋らず、使役した鳥を経由して言葉を発している。
本調子でない現状でも遠隔地に他人を飛ばしたりと強力な力を持ち、健在であったときは相当の実力だった模様。
かつては聖域でも屈指と言われた実力で女性聖闘士の中では頂点と呼ばれ、短期間で幾人かの聖闘士を育てた実績を持つが、何をどうしてか日本の戸隠高原に隠遁している。
鷲座の魔鈴には「姐さん」と呼ばれていて以前から交流がある模様で、
ムウには敬語を使っているが13年前の沙織殺害未遂事件時点で既に成長した姿だったため、年齢は20代半ば以降はいっている模様。

翔子を「凶星をもって生まれたゆえにこの先もまた己の毒によって邪悪を芽吹かせるあわれな宿命」の持ち主とみなし一度は封印しようとするが、
その中に無限の力を生み出す源を見出し彼女を弟子にし、沙織の危機に翔子を飛ばして返し、銀河戦争期間中にカティアらの襲撃があった際も沙織ら3人を飛ばして助ける。
実は上記の状態は小宇宙を溜め込むためで、聖衣を纏って立ち上がり本来の実力をいかん無く発揮、その後は普通に喋っている。

必殺技:秘閃破折調伏



  • ミト
聖闘少女の訓練期間「聖アカデミー」の教官。
エルダと友人同士だったようだが、デスマスクの襲撃で命を落とす。

  • クラウス
聖域の助祭長で、教皇(中身はサガ)を補佐し忠誠を誓っている。
聖闘士か聖域職員かは不明だが、会話を封じるレベルの能力はある。


◇アルテミス軍勢

  • カリスト
「NEXT DEMENTION」からの出張キャラ。
月の女神アルテミスの侍女だが基本的に人間を見下しており男嫌い。やってきたカティアとエルダを拘束する。

  • リュトス
カリストの部下の少年。人間かどうかは不明だがアルテミスに拾われて月の神殿にいる。幼い幼年であるため月の神殿に居られるが、成長すると男扱いで神殿には入れなくなる身分。

  • へカーテ
「NEXT DEMENTION」からの出張キャラ。時系列的にロリ化する前なので本作中では老婆の姿。リュトスの頼みを叶える。

◇一般人

  • 翔子の父
CV:間宮康弘(アニメ)
「両星道場」という空手道場を営む空手家。5年前にグラード財団と契約をし響子を送り出す。
アニメ第1話では朝食を作っている描写が見られており、男手一つで響子と翔子を育てていたと思われるが、娘たちとの血縁の有無は不明。
辰巳とは旧知の間柄で彼を兄さんと呼ぶほどの交流があった模様。

  • ルミ
CV:大橋彩香(ドラマCD&アニメ)
翔子の友人で同じく私立流星学園に通うツインテール少女。
滅多に学校に姿を見せない沙織に興味津々。

  • エドワード
美衣の幼馴染の男性。


【本作初出の設定】

  • 聖闘少女(セインティア)
聖闘士の中の特別枠で、「素養が高く純潔な完全なる女子」を数名選出する。
処女神アテナの身の回りの世話をするという役割上、「女子である」ことが大前提となるため、一般の女子聖闘士と異なり仮面は着用せず、聖衣のアンダーウェアもスカートタイプ。
また料理や礼儀作法などのスキルも必要となる。
アテナの世話の他は勿論通常の聖闘士並みの戦闘も行い、諜報活動にも従事する。
アテナがいなくなれば聖域を去る事になっており、彼女らの職務上残す記録はアテナの身体の情報を含む事情も有り教皇以外閲覧は出来ない。
彼女らの伝承を受け継ぐのは教皇と当代の聖闘少女達のみで、
アテナの降臨していない時代には必要でないため置かれないことも多いようで、黄金聖闘士ですら実在を把握していないこともある。

本作では13年前に沙織の降誕にあわせて用意されていた聖闘少女達(シオンにより任命されたと思われる)が、
オリヴィアを筆頭として聖域に控えていたが、シオンを殺害して教皇になりすましたサガに全員が倒された模様。
そこで沙織の養家である城戸家及びグラード財団が「聖アカデミー」というエリート女子校に偽装した訓練施設をスイスに設立し、
そこで世界中から財団の特待生名目で選抜された候補生の少女達の中から新規に聖闘少女が育成されている。
本作に登場する聖闘少女は全員が青銅聖闘士。

  • 聖アカデミー(セントアカデミー)
グラード財団がスイスに造り上げた、古城のような外見の施設。
表向きは「世界中から選抜した財団の特待生が学ぶエリート女子校」だが、
実態は聖闘少女専門の訓練施設で、サガに支配されていた聖域と別ルートで沙織のための聖闘少女を育てていた。
教員の素性は不明だが、ミトをはじめとした複数の女性教官がいる模様で、襟の大きなワンピースの制服がある。
在籍する候補生達は表向き保護者と財団が契約を交わす形できているが、
少なくとも響子やカティア・マリア姉妹はここが聖闘士養成施設であることを最初から認識していたため、実際のところはそういった生徒も少なからずいたのかもしれない。
「一等候補生」などのように力量により階級が設けられている。本作に登場する聖闘少女は翔子以外の5人がここの出身。
デスマスクの襲撃で壊滅し、教官も生徒も全員死亡した模様。

  • 流星学園(りゅうせいがくえん)
翔子、ルミの通う私立中学で、ミッションスクールである模様。
城戸沙織や美衣も在籍しているが、沙織は実質の教育を個別で済ませているため、形式上の在籍でたまにしか登校せず一般生徒とも交流しない。
制服はセーラー服。



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最終更新:2023年11月11日 14:51