戦艦大和(ストライクウィッチーズ)

登録日:2014/06/02 Mon 20:24:55
更新日:2023/07/19 Wed 14:30:31
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■諸元
基準排水量:65,000t
満載排水量:72,809t
全長:263.0m
水線長:256.0m
全幅:38.9m
喫水:10.4m
機関:ロ号艦本式重油専焼缶12基、艦本式タービン4基4軸
出力:192,000shp
最大速度:29.7ノット(公試)
装甲:舷側410mm、主砲防盾650mm
航続距離:11,000海里(16ノット)
乗員:3,332名
航空機:6機

武装:
45口径46cm3連装砲3基
60口径15.5cm3連装砲2基
40口径12.7cm連装高角砲12基
25mm3連装機銃35基
単装25基
13mm連装機銃2基


扶桑皇国が造った戦艦。
ネウロイ戦用の切り札である。当時の価格で1億3780万円ものコストがかかっているらしい。

海から地上のネウロイを超長距離砲撃で攻撃するための高速浮き砲台として設計されていて、後に対空性能が強化された。
これは建造している途中で欧州にてネウロイが侵攻を開始し、迎撃に出た艦艇の多数が飛行型のネウロイによって多大な被害を受けたことからの教訓とされる。

機関となる高圧タービンにはカールスラントの技術が使われていて、速度は最大で29.7ノット(公試時)まで出せる。
防御力もかなり高く、主砲防盾として650mmもの分厚い装甲を持つ。ただし、これは対実体弾用である。
この他に欧州での教訓から木材とゴムを充填する新型防御が新たに水密区画に採用されている。
ちなみに「装甲を削減して34ノットまで出せるようにしよう」という案も出たが、現時点でも主力空母と一緒に運用することが可能なので防御力と砲撃性能を優先した方がいいということで却下された。

欧州への派遣も念頭に置き、航続力や居住性はかなり高い。
また旗艦設備も充実していて、「司令部をそっくりそのまま連れて行くことができる」と言われているほどである。
火力もかなりのもので、中でも3基装備された45口径46cm3連装砲は非常に強力。ネウロイX-18の重装甲をも一撃でブチ抜いている(それでも大したダメージは与えられなかったようだが)。

艦の後部には航空機やウィッチが発進するためのカタパルトが設置されている。
当初は「一式一号一一型射出機」と呼ばれる火薬式カタパルトが採用されていたが、現在は油圧式の「二式三号一型カタパルト」に変更。これはリベリオンとの技術交流の産物で、本艦に試験的に採用されることになった。
ちなみに油圧式は火薬式よりも機体への負担が軽く、連続発射や火薬式では不可能だった大型機体の運用も可能という利点があり、後に改良タイプの二型が空母などに採用されている。
牽引用作業索は2本になっているが、これはウィッチを運用するため。
なお、滑走車(カタパルトに設置されている発進用の台車)もブリタニアやリベリオンとの技術交流を経て改良されたものが設置されている。

本艦の最大の特徴は「魔導ダイナモ」を搭載していることである。
これはウォーロックに搭載されていたコアコントロールシステムをベースにして開発されている。元々はブリタニアの技術だが、暴走したウォーロックによって沈められてしまった空母赤城の代償として手に入れている。
コアコントロールシステムは周りのネウロイのコアを操る機能があったが、こちらではオミットされている。代わりに大和に搭載されたコアのみを制御することで、暴走させることなく大和をネウロイ化させられる。
これによって火力が強化され、さらに飛行能力と再生能力が付加される。
しかし稼働時間は10分だけで、またシステム自体がかなりの大型なので搭載できる艦が非常に少ないという短所もある。
ネウロイのコアについても確保するのは困難なので(ちなみに大和に搭載されたコアはどこで入手したか不明である)、このシステムを戦略にまともに組み込むことはできないと考えられているようだ。

余談だが、「1回限りの作戦に大和を投入する上にネウロイ化までさせるとか、それってコスト的にどうなん?」という声も挙がっている。
これについては「海軍側の面子から出た意見」と考えられているようで、「なら大和みたいな金のかかる艦を使わずに魔導ダイナモ専用に合理化させた艦艇を造ればいいだけじゃね?」と反論されている。
大和の建造はおおっぴらに喧伝されていて、1942年に行われた特別大演習観艦式に参加した際には御召艦になっている。



●劇中の活躍
◆2期
艦長は杉田淳三郎大佐で、副長は樽宮敬喜。両者ともかつて赤城で艦長と副長を務めていた。

初登場は第1話で、横須賀の軍港に寄航している。
この時、みっちゃんが艦のスペックを芳佳に説明していた。
その後、欧州緊急支援作戦「援三号作戦」の主力として艦隊を率いて欧州へと向かったが、到着間際に医務室で爆発事故が発生。
芳佳リーネが治療のために派遣され、そのおかげで奇跡的に全員無事で済んだ。
その直後にネウロイX-18が襲来し、迎撃するも凄まじい再生能力の前に万事休すとなるが、リーネが盾になっている間に戦線を離脱した。

最終作戦「オペレーション・マルス」ではストライクウィッチーズの護衛を受けつつヴェネツィア上空にあるネウロイの巣を撃滅すべく艦のネウロイ化を敢行。
なお、この時の大和は空母天城からコントロールされていて、艦内は無人になっていた。
ネウロイ化後はその圧倒的な戦闘力でネウロイX-22を破壊しながら巣に突撃し、零距離から砲撃をブチ込もうとする…が、ここに来て問題が発生する。
魔導ダイナモの出力不足で火器管制システムが起動しないのである。
作戦は失敗したかに見えたが、坂本少佐が大和に乗り込んで残っていた魔法力を魔導ダイナモに注ぎ込むことで砲撃を行った。
これによってネウロイの殲滅に成功した





かに思われたが、新たにネウロイX-23が出現する。しかし、大和の艦首に刺さっていた坂本少佐の烈風丸を使って芳佳が放った「真・烈風斬」を受けて撃破され、ネウロイ化が解除された大和は海中に落下。
エピローグにて、どこかの海岸に打ち上げられている姿が映っている。


◆劇場版
緊急任務を受けた坂本少佐らによって回収・修復されて登場。
サーニャエイラを乗せつつ芳佳の元へ向かい、ネウロイに囲まれる彼女を砲撃で救った。

ちなみにこの時は艦体に浮き輪らしきものを付けてライン川を遡上している。
これを見たお姉ちゃんをして「扶桑の海軍はデタラメだ!!」と言わしめた。



●同型艦
◆武蔵

二番艦。
高度な旗艦設備を備えているらしく、この艦は司令部として使われるために魔導ダイナモの搭載は不適当と判断され、搭載されなかった。
竣工して間もないにもかかわらず、大和と共に特別大演習観艦式に参加している。

今のところ劇中には登場していない。





追記・修正はネウロイ化してからお願いします。



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最終更新:2023年07月19日 14:30