アリーゼ(サモンナイト)

登録日:2014/05/29(木) 21:47:30
更新日:2024/03/21 Thu 19:48:57
所要時間:約 分で読めます




PS2用ゲーム、及びPSP用ゲーム『サモンナイト3』に登場するキャラクターの一人。


主人公が家庭教師をすることになったマルティーニ家の子女。
最初の選択肢で『女の子』→『変に考えるのはやめよう(まずは会ってお話しよう)』を選ぶと生徒となる。

引っ込み思案で人見知りのため、初対面の人や声が大きい人と話すのは苦手。また、男性には少し苦手意識がある。
いわゆる深窓のお嬢様タイプ。趣味は読書で、自分で物語を作ることもある。のちにアリーゼが作った物語が授業の教材となったことも。

一見すると口下手にも見えるが実際にはおしゃべり好きで、気を許した人が相手だとすごい勢いで話し始める。
か弱い外見に反して芯が強いところもあり、本気で怒った時のマシンガントークはイスラにトラウマを植え付けるほどおっかない。

一人称は『私』で、基本的に敬語で話す。ただし、年下や同年代が相手だと普通に話すことも。
髪型はオレンジがかった長い茶髪を左右で括っており(ちょうど初音ミク位の長さ)、青いワンピースとドロワーズを着用している。

先生以外のキャラクターだと、先輩乙女(?)であるスカーレルや霊属性の護人であるファリエル、その補佐のフレイズと仲が良い。
特にファリエルとは『おしゃべり好きなのに思うようにしゃべれない』という共通点を持つためか大の仲良し。

戦闘だと見事にテンパり、苦笑してなだめる先生との微笑ましいやり取りが見られることも。

アリーゼ「か、かかってきなさい悪党共!不肖アリーゼ、乙女の全身全霊全力をもって先生にほめ…」
レックス「…落ち着いて、アリーゼ」

アリーゼ「あわわわ… は、始まっちゃった…」
アティ「大丈夫 先生がついていますから、ね?」
アリーゼ「は、はいっ!」


  • PS2版
クラス1
生徒
クラス2
半熟導師
クラス3
優しき導師
スペシャルクラス
リボンの剣士

  • PSP版
クラス1
生徒
クラス2
半熟導師(魔法)、半熟剣士(物理)
クラス3
優しき導師(魔法)、希望を紡ぐ者(バランス)、リボンの剣士(物理)


ユニットとしては完全な召喚師タイプ。PS2版では召喚師にしない選択肢がほぼないと言っていいほどMP、MAT、MDFが伸び、霊属性の召喚ランクもSまで上がる。
霊属性の召喚術は回復、攻撃、補助全て充実している万能型のため、特に先生が物理型だと非常に重宝するユニット。
ただし、攻撃に関しては相手が徐々に霊耐性を持ち始めるので、後半に進むほど少し使いづらくなる。
スペシャルクラスは『リボンの剣士』で、剣と軽装が装備可能となる。
相手のZOCを無視するスキル『勇猛果敢』を覚えるのはいいが、元々物理型の適性がないので、これを目指すなら初めから物理型として育てないと使い物にならない。

しかしPSP版では『優しき導師』にしても霊属性の召喚ランクはB止まりに変更され、少し弱体化した。
広範囲にダメージを与える攻撃役ではなく、回復や状態異常をばら蒔く補助要員として運用するのが基本か。
サモンアシストの効果は『霊属性のランクアップ』。霊属性の攻撃役としてヤードを出撃させ、役割の違う霊属性召喚師をそれぞれ使い分けるのも悪くない。
また、同じく『霊属性のランクアップ』効果を有するファルゼンを前衛として採用している場合は攻撃、補助両方で運用することも可能。

弱体化した召喚師型に対してPSP版で強化されたのが物理型。
元々召喚師タイプのために育成が難しいのは変わらないが、途中のクラスで『俊敏』『勇猛果敢』を習得できるため、ある程度前に出しても持ち堪えるようになった。
一度『優しき導師』にクラスチェンジさせて『P・バリア(ダメージ軽減)』を習得させるのもアリ。というか、完全な前衛として運用する場合『P・バリア』の方が安全。
『リボンの剣士』になると必殺技として相手を麻痺にさせる『パライズアタック』を覚え、さらに『先制』も習得できるようになる。
しっかり育成すると、カイルやアズリアとは一風変わった前衛として活躍してくれる。

このPS2版とは180度違うユニット性能になったアリーゼに驚いたプレイヤーも多いはず。……仲の良い護人の影響を受けたのかもしれない。

また、自分のMPを対象のユニットに分け与える『慈愛の恵み』も習得する。
元々召喚師寄りな成長をすることもあって豊富なMP量を持つのに単体としては微妙という性能のため、他の召喚師の予備MPタンクとして見るのも有効。
物理型に育てた場合確実にMPは余るので、MPを有効活用するという観点では非常に使い勝手の良いスキル。


護衛獣はちっこい天使のキユピー。
主人公との協力召喚の『ホーリィスペル』は範囲内のユニットのHPと状態異常を回復させる。
その回復量は60と多く、状態異常も治してくれることを考えるとかなり優秀な回復手段。
ちなみに『ホーリィスペル』使用時には金髪で可愛らしい少女天使の姿へと変わる。キユピー本来の姿なのかもしれない。
ユニット召喚時は浮遊、勇猛果敢、隠密と移動手段に優れ、応援とダブルアイテムを習得する完全援護型。幻実防御と再生能力で生存能力もそれなり。
余談だが担当声優はゆかな。ヘイゼル、パッフェル、ハサハと並べるとCV.ゆかなが4体並ぶことになる。なにこのゆかな無双。


戦闘用ボイス

攻撃
『』
クリティカル
『行きます!やぁっ!』
召喚
『来てください…』
専用召喚
『お願い、キユピー』
必殺技(パライズアタック)
『いきます、先生!やぁ!はぁっ!それーっ!』
特殊スキル(慈愛の恵み)
『負けないで!』
戦闘勝利
『私にも、できた…!』『見ててくれましたか?』


番外編ではエンディング後の成長した彼女の姿を見ることができる。
主人公の留守の間、代役として『忘れられた島』を守っている。
主人公の持つ『果てしなき蒼』と同様の力を持つ魔剣の『適格者』となり、『抜剣覚醒』を彼女も使用できるようになっている*1
ベルフラウと違って胸も年相応に成長しており、メガネをかけた知的な美女という風貌に成長している。
服装は子供の頃の服をちょっとリメイクしたようなデザイン。
ベルフラウより『先生』という呼び名が似合う姿であり、実際に暇な時には先生として授業も行っているらしい。
教材に自作の物語を使うこともあるとかなんとか。

魔剣は『不滅の炎 フォイアルディア』。イスラ・レヴィノスの遺品"紅の暴君"(キルスレス)を改良した物。

ユニットとしては子供の頃と同じく召喚師型だが、やっぱり低い召喚ランクが気がかり。
霊属性召喚術での攻撃はアメルやマグナ(トリス)に任せて、こちらも補助に徹するのが無難。
レベルドレインを活用して物理型に育てなおすのも一つの手。

PSP版ではクラス1が『軍人候補生』、クラス2が『半熟導師』と『夢みる才媛(物理型)』に変更。番外編デフォルトのクラスは『優しき導師』。
必殺技名は「スタンブレイク」に変更されている。

本編の子供アリーゼとは別キャラ扱いなので、PSP版の傀儡システムによって同時参戦も可能。
ベルフラウ同士では将来の不安を感じつつ希望を捨てない子供ベルフラウの苦悩が見られたが、アリーゼはいろいろと成長しているために普通に仲良くなっている。
大「一緒に頑張りましょうね、アリーゼちゃん♪」
子「はいっ、よろしくお願いします!アリーゼさんっ!」

身体だけではなく精神もかなり成長しているようで、いつもあわあわしていた子供の頃が嘘のように大人びた女性に成長しているのが戦闘前会話でもうかがえる。
カイルに『イイ女になった』と言われて『レディに対して失礼ですよ』とあしらったり、マグナに対して『レディをしっかり守るのが殿方の役目』とプレッシャーをかけたりしている。

ちなみに主人公がアティの場合、『ラクできそう』という先生の甘えを『ダメです♪』とバッサリ切り捨てるやりとりになるが、レックスの場合…
ア「大きくなってみて、わかったのですが…先生って…子供みたいでカワイイですよね♪」
レ「あ、あははは…」

ちなみにイスラを傀儡召喚すると全方位に喧嘩を売っていく戦闘前会話が繰り広げられるが、アリーゼが相手だと…
イ「不思議だよね。キミを見てると…」
ア「なんですか?」
イ「イヤな汗が…止まらない…」
完全にトラウマを植え付けられ、縮み上がるイスラという珍しい光景が見られる。
ちなみにイスラのトラウマとなったのは、本気で怒ったアリーゼのマシンガントーク。
他の生徒とのやり取りだと逆ギレするだけだが、アリーゼの場合完全に気圧されていた。

大人アリーゼの戦闘前会話では、ファリエルに「無茶はダメですよ」と忠告したり、
エスコートしようとするフレイズに「王子様は間に合ってます」と返すなど、先生以外の相手にも精神的に成長したのがわかるものがたくさん。
ある意味最強キャラクターとも言えるほどの精神的余裕をもった立派なレディーに成長した。

また、アリーゼと夜会話を進めていくと、イスラのシーンより先に怒りのマシンガントークを聞くことができる。

アリーゼ 「ああいう無茶はもう、ぜったいやめてくださいね 先生は平気かもしれないけど 私はそのたびに、泣いてしまうんですから」
レックス 「もしかして怒ってる?」
アリーゼ 「ええ、怒ってますよ」
レックス 「うわ・・・」
アリーゼ 「そもそも、いつだって無茶をするほうより無茶をされるほうが疲れるんですよ
      先生は心配をかけるばかりで心配する立場になったことがなさすぎです
      試しに、私が無茶をやってみましょうか?
      ああ、そうですね いいかもしれません
      もっとも、私に先生と同じだけの能力があるわけないからきっと本当に危険ですけど
      でも、そのほうが心配する身のつらさが何十倍にもなりますね
      ああ、いいかもです
      そうでもしないと先生みたいな人には毒にも薬にもならないと確信でき…」
レックス 「わかったよ!わかりましたから!俺が悪かったです 全面的に…」
アリーゼ 「わかってくれればいいんです」

このマシンガントークはある意味声優の本気が見られる場面で、怒ってるとわかる声色で矢継ぎ早に畳み掛ける釘宮さんの演技はさすがの一言。
あまりの怖さにイスラ同様トラウマになったプレイヤーもいるとかいないとか。
トラウマにはならずとも、アリーゼの特徴としてプレイヤーの心に刻み込まれたのは確実だろう。

ちなみにアリーゼを攻略しているレックス先生がマシンガントークを聞く場面は二度ある。
まあこれは心配をかけたレックス先生が悪いので、甘んじて叱責を受けよう。
好感度を上げていくとレックスを異性として好きになるが、ベルフラウと同じく、鈍感な先生に呆れることも。


今となっては担当声優である釘宮さんが『ツンデレの女王』と言われるまでにツンデレのエキスパートとなったため、
最近『サモンナイト3』に触れたプレイヤーからは「ベルが釘宮さんじゃないのか」と困惑する声もよく上がるが、
『3』が発売した2000年代前半にはそもそも釘宮さんに「ツンデレ役」のイメージは付いておらず、当時のプレイヤーの大半も役に違和感を持っていなかったと思われるため、
「ベルを釘宮さんが演じていない」ことに違和感を覚えるという現象は、時世の流れを感じられるものと言えるかもしれない。

そんなプレイヤーの中には、釘宮さんが演じる「大人しいお嬢様」なアリーゼに最初こそ違和感があるかもしれないが、
元々釘宮さんはツンデレに限らず少女役を得意とする声優さんであり、プレイしていってアリーゼのキャラ・声に慣れていけば、
『ツンデレじゃない釘宮さんもいいな』と思わせるほどの可愛さを見せてくれるので、
釘宮さんの声が好きだったり、アリーゼに惹かれるものを感じたりしたのならば、思い切ってアリーゼと共に戦っていってほしい。
ちなみに、上述の「ベル」ことベルフラウはご想像の通り強気なツンデレお嬢様であり、声を担当するのはかかずゆみさん。
キャラクターもかかずさんのツンデレボイスも可愛いので、アリーゼとEDを迎えたらベルフラウでツンデレ分を補給するのもおすすめ。

更に余談だが釘宮氏は「サモンナイトX 〜Tears Crown〜」でも出演。
こちらではツンデレ高飛車お嬢様な「エルナディータ」を演じている。


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最終更新:2024年03月21日 19:48

*1 ただし戦闘では使用できず、シナリオのみで使用する