R-9C ウォー・ヘッド

登録日:2014/05/28 (水) 23:57:00
更新日:2024/02/04 Sun 20:58:08
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R-9C ウォー・ヘッドは、『R-TYPE』シリーズに登場する異層次元戦闘機である。
本項では量産型のR-9KとR-9S、関連の深いR-9/0についても記載する。


R-9C ウォー・ヘッド


第二次バイドミッションに備え、R-9A2 デルタによって推し進められた機体小型化と、第一次バイドミッションで得られた戦闘・環境データを元に、純粋な異層次元戦闘艇として資金や資材、倫理のあらゆる制限を完全に無視して再設計された本機は当時の技術レベルで到達可能な最高峰の性能を獲得する。

本機の装甲キャノピーやコクピットの脱出ユニット化、漂流時用の人工冬眠システム搭載し、それいてパーツのパッケージング化、ユニット化を徹底することでメンテナンス性も高水準に仕上がった一方、極限まで突き詰められた設計を技術職人による手作りのため生産性は最悪で、総生産機数は殲滅機として投入された機体と予備機を含め3機のみ。
このオリジナルのみを指す場合、初出時の型式番号である「R-9改」ないし「R-9カスタム」と呼ぶ場合がある。

しかし、『ANGEL PAC』という不穏な装備から『パイロット = 世界一高価なバイオコンピュータ』を乗せるスペースを削ってまで高性能を追求したとか、生身の人間では操縦負荷に耐えられないなどと推察されて、搭乗には四肢を除去して(一説には脳だけとなって)筒状の生体演算器として機体に直結という人道なにそれ美味しいの?な処置を受けなければならない………という囁かれている。

オペレーション・ラストダンスの頃にはベテランパイロット向けに少数機が生産されているが、生身の人間が扱えるレベルへダウングレードしており、性能ではオリジナルに劣る。
これらの流言飛語について、軍はまあ事実だとしても認めるわけにいかないだろうけど「事実無根」と完全否定。
FINAL2では「パイロットは長期間にわたる専用の訓練とコクピットの改造が必要」程度まで落ち着いた設定となり、真偽不明なままに、その高性能に着目した量産型が2機種開発された。


TACTICSシリーズでは比較的序盤から開発可能で重武装かつ高機動、R-9Aからの派生ではなく新規開発のため、貴重なエーテリウムを使用しないという懐にやさしい機体でもある。
さらに亜空間潜行機能を有し、終盤まで息の長い活躍が見込めるので、何も考えずに亜空間戦術を採用するなら本機一択と言えるだろう。

余談だが、漫画機動戦士ガンダム サンダーボルト」によく似た四肢切断必須、超高級カスタム機の「サイコ・ザク」が登場する。


武装

○拡散波動砲
デルタの実戦投入で得られたデータを元に実用化された。
拡散のタイミングが発射直後に変更されており、拡散後の波動弾も増加するなど火力が向上している。
オリジナルへの搭載型は発射タイミングがシビアだったが、後に改良されてループ維持が可能になった。

○フォース
スタンダード・フォースから単独突入用に徹底した強化改修が行われ、もはや性能面では別物と化した。
本来使用可能なレーザー弾体(対空反射対地)に加え、

着弾ないし一定距離で炸裂する高威力近距離戦タイプの「凝縮波動弾体(ショットガンレーザー)」
敵をサーチすると45°転回する「高速追跡型マイクロマシン弾体(サーチレーザーL45)」
既存レーザーより広範囲の円弧状に複数のエネルギー弾を放出する「拡散型高密度光弾体(スプレッドレーザー)」

の3種の最新型レーザーが追加された。

○スタンダード・フォースC(FINAL/FINAL2登場機)
スタンダード・フォースのマイナーチェンジ版。オリジナルと異なり、コスト面などからダウングレードされたためかスプレッドレーザー、対空レーザー、反射レーザーがオミットされた。
残されたのは
近距離で威力を発揮するショットガンレーザー
追尾型のサーチレーザーL45
スタンダード・フォースから続投の対地レーザー
の3種。

FINALではショットガンレーザー接射による高火力などが評価されていたが、FINAL2ではショットガンレーザーの火力低下にサーチレーザーの連射力低下と散々な弱体化を受けてしまった。


つきぬける最強

第二次バイドミッションの本命として実戦投入され、期待された通りの性能を発揮、最終的には敵中枢を粉砕し脱出に成功した。
この時、バイド中枢『ウーム』に捕縛され、再生用金属イオンの供給源となっていたR-9A 4機をレーザー通信で叩き起こし、連携&肉壁でバイド帝星を脱出。
パイロットは人工冬眠に移行し、ミッション完了から約250時間後に回収された。
公的にはパイロットは死亡したと発表されているが、広報映像にR-9Aを本機と偽って流していたため、真偽は定かではない。
まあ、施された『加工』を考えると、残りの人生は奪われたに等しいわけで……



R-9K サンデー・ストライク

R-9Cをベースに低コストでメンテナンス性の高い、言わばワーゲンめいた機体を目指して開発された量産型。
どうでもいいけど、ワーゲンって輸入するととたんに高くなるよね
もともとユニット化を徹底していたために低コスト化は簡単だったため、開発はサクサク進んだという。
母体譲りの汎用性と複数機ポシャっても懐の傷まないコストパフォーマンスから、試作機や実験機の母体または部品としてしばしばお呼びがかかった。(TLシリーズ(R-TYPE)など)
メタ的には移植版SUPER R-TYPEの方のR-9改が元ネタ。

一方TACTICSシリーズではウォー・ヘッドの改修機なのでエーテリウムが要る、フォースを共用できない、そもそも強化されたの燃料だけ、と良いところがない。
極めつけは同じフォースを使うストライク・ボマーもウォー・ヘッドからの改修なのでそっちのがお得、というありさま。
一応、拡散波動砲のままなので、直接戦闘用のストライク・ボマーとフォース共有の亜空間カウンター機として共存できなくはないが……

武装

R-9C準拠。

○スタンダード・フォースK
スタンダード・フォースCのマイナーチェンジ版。たぶん低コスト。
レーザー弾種は
より安価に機能を実現したが、改は改でも改悪なショットガンレーザー改
オリジナルから受け継いだスプレッドレーザー
スタンダード・フォースから続投の対地レーザー
の3種。

FINAL2でウォー・ヘッドが理不尽レベルで弱体化したのに対し、こちらはショットガンレーザー改の連射力改善とスプレッドレーザーの誘導性強化&弾の大型化と上方修正されており、低コスト量産機なのに原型機より強いという変なことになっている。



R-9S ストライク・ボマー

R-9Cをベースに開発された量産機だが、こちらはある程度のコスト高騰を受け入れつつ性能を維持した高性能タイプ。
太陽系外周警護艦隊に集中配備されていたが、第三次バイドミッション前のバイド襲来で全滅してしまう。
強力な波動砲を有した高性能機の部隊をもってしても全滅という最悪の結果が、エリミネート・デバイス開発の引き金となった。
後述するが、本機は全波動砲の中でも非常に強力なメガ波動砲を有し、機体性能も高い。
R-9/0(本来の表記は0の中に/だが、携帯からじゃ出ないので)の開発母体ともなっており、機体の素性はむしろ良い。
にも関わらず全滅というあたり、バイドはどれだけの多勢でもって攻めかかったのか…

ミサイルの配備が地上投下系のみであり、また機体名から察するに、戦闘爆撃機的な運用を前提としていたのではないか、とも推測できる。
まあ、TACTICSシリーズでは爆撃機といえばストライダー系なのだが。
そのTACTICSシリーズでは、トレジャー入手でウォー・ヘッドから一発改修が可能な強化型亜空間潜行機。
拡散波動砲からチャージ据え置きで威力がダンチなメガ波動砲のおかげで、直接戦闘能力は大幅に向上している。
が、波動砲の横への巻き込みが少なくなった分、亜空間カウンターでまとめて削るような運用は難しくなった。

武装

○メガ波動砲
スタンダード波動砲を全面的に見直し、最新技術による改良を加えたもの。
障害物を貫通し、しかも威力が減衰しないという極めて強力な特性を有し、最大2ループチャージにもかかわらず破壊力は最高クラス。
なお、こんな恐ろしいもん積んでるが、本機は高級機とはいえ量産機である。
太陽系外周警護部隊に配備された機体は拡散波動砲を搭載していたとする説もある。
FINAL2では威力がスタンダード波動砲と同等まで下がり、ある程度硬い敵は貫通できないなど大幅に弱体化したが、それでもやはり地形貫通の強みは大きく、頼りになる機体である。(むしろ2ループでボス級のバイドを沈めていたFINALのメガ波動砲が異常だったので妥当な調整との声もある。)

○スタンダード・フォース(FINAL)
安心と信頼の元祖フォースユニット。フォースをこれに差し戻すことで、波動砲の強化を図っている。
この頃には既に旧式化している節がなくもないが、安定性と信頼性は無類のもの。
レーザー弾種についてはR-9Aの項を参照。

○スタンダード・フォースK(TACTICS)
R-9Kを参照。TACTICSシリーズでは一応元祖より高火力になっている。



R-9/0 ラグナロック

オペレーションコード・サードライトニングの本命として火星基地で建造された。
系統としては、R-9C直系の上位機種にあたる。
R-9Sを母体としているがフレーム以外は完全に別物で、例によって採算を度外視、対バイド中枢単独殲滅に特化した性能が与えられている。
スタンダード・シャドウ・サイクロンの3種のフォースと接続可能なマルチプルコンダクターを搭載し、主砲はメガ波動砲の改良型。
さらには切り札としてハイパードライブシステムによる波動砲の超連射を携え、最先端技術で全身を鎧った文字通りの最強機として生を受けた。
まあ、ハイパードライブには稼働限界を超えると強制冷却が必須で、その間波動砲がまったく撃てなくなるという欠点もあったが。
非公式情報だが、14歳程度に幼体固定した23歳の女性をパイロット兼生体コンピュータとして直結しているとされており、(R-9Cほどではないにせよ)なかなかにエグい機体でもある。

FINALではある程度生産されており、コスト面を意識してかデチューンされている。
メガ波動砲がオミットされ、ハイパー波動砲も出力を抑えられたが、ハイパードライブの強制冷却は解消された。
さらにTEAM R-TYPEがストラグル・ビット(ラウンド・ビットとシールド・ビットの両方の特性を持つビット)を再現できなかったため、FINAL機はオリジナルに比べてかなり微妙な機体に…
どうしてこうなった。

また、TACTICSⅡではグランゼーラ革命軍が有する唯一のフォース装備機として参戦。
威力は控えめだが長射程かつ連射可能なハイパー波動砲はなかなか強力で、終盤まで十分に使っていける。

FINAL2ではver1.07の目玉機体の一つとして満を辞して実装。FAINALと同じ量産タイプ。
FINALのは流石にまずいと思ったのか性能面がかなり改善されている。


武装

○メガ波動砲(Ⅲ)
R-9Sからさらに改良され、余剰エネルギーを機体周囲に拡散させることで敵弾を打ち消せる攻防一体型。
無論貫通能力と威力は健在。

○ハイパー波動砲(Ⅲ、FINAL、FINAL2)
ハイパードライブシステムを稼働させて波動砲を超連射する。
一発あたりの威力はさほどでもないが、レールガンのように絶え間なく放ち続けられる波動弾幕の破壊力は尋常ではない。
特にオリジナルは、強制冷却と引き換えに絶大な破壊力を叩き出している。
逆に量産機では稼働出力が抑えられたことにより単位火力が落ち、代わりに強制冷却が不要となっている。
FINAL2では連射力の大幅パワーアップに加えて着弾時の爆風が地形を貫通する仕様も追加。それでいて冷却いらずというⅢとFINALのいいとこ取りじみた高性能となっている。

○シャドウ・フォース(Ⅲ、FINAL、FINAL2)
ビットデバイスの技術を昇華させることでついに実現した、非バイド由来フォース。
シャドウユニットという支援ユニットを搭載しており攻撃に死角が生じにくい。
ラピッドリターン機能により、従来のフォースの倍近い速度で呼び戻せる。

レーザー弾種は
水平方向に2本、斜め45°に一定距離で135°転回するレーザーを1本ずつ発射するリバースレーザー
水平方向に2本、さらにシャドウユニットからもレーザーを射出するオールレンジレーザー
水平方向2本と上下に1本ずつ地を這うレーザーを撃ち出すガイドレーザー
の3種。

○サイクロン・フォース試作型(Ⅲ)
青いゲル状のバイドコアにアクティブコントローラーを組み込み、コントロールロッドなしで制御可能となった高バイド系数の超攻撃型フォース。
切り離し時にイオンリングを形成し、攻撃/防御範囲を拡大する機能を持つ。
また、切り離し時のフォース呼び戻しをキャンセルできる機能を備える。
高バイド係数ゆえにフォースシュートの威力は抜群。

レーザー弾種は
広い攻撃範囲と地形貫通能力(ただし貫通後に減衰する)を持つ楔形レーザーを撃ち出すスルーレーザー
前方5方向に炸裂性レーザーを発射するスプラッシュレーザー
フォースの向きに準拠したレーザー発射能力を持つフォース大のカプセルを設置するカプセルレーザー
の3種。
カプセルレーザーは黄色レーザーには珍しいビット支援攻撃が得られる。

エリミネート・デバイス

銀河系中心に本拠を構えるバイド支配領域への侵攻に投入され、空間座標Q3681119へ突入。
激戦の果てに電界25次元に潜むマザーバイドを撃滅し、地球衛星軌道上に帰還した。

「ヲヤスミ、ケダモノ。BYE^2 BYDO」

なお、パイロットのミッション完遂後の去就は不明。
本機の開発コードである『エリミネート・デバイス』には抹殺装置とか除去装置といった意味があり、バイド滅殺への強い意気込みがうかがえる。


R-9/02 ラグナロックⅡ

ハイパードライブシステムを一発の波動砲に集約させた、ギガ波動砲という禁じ手を持つラグナロックの発展機。
その破壊力たるや、中途半端なチャージ状態でさえ高耐久バイドが沈むというトンデモ級。
『最終波動砲搭載機』の名は伊達ではない。というか、これ以上強力な波動砲があってたまるか。

ギガ波動砲とサイクロン・フォースの超越的な攻撃性能から、究極互換機を差し置いて「チート機」の名を恣にする。
前身機とは真逆のほぼブラック単色の機体が青く蠢くサイクロン・フォースを伴に戦場を蹂躙するさまは、まさしく“漆黒の破壊者”の名に相応しい。
しかし、こんなえげつない機体作っておいて、本当にバイドシリーズを開発する必要はあったのだろうか……?

R-type TACTICS 2では登場しないが、作りかけの没データが存在しているため登場させる構想はあったようだ。

FINAL2では「最強機体」の触れ込みと共にver1.3.0で遂に実装。……されたはいいが、よりにもよって究極互換機と同時実装だったため話題性を持って行かれた感は否めず。

武装

○ギガ波動砲
ハイパードライブシステムを応用し、その安定性とエネルギー容量をただ一射に費やすことで極限まで破壊力を高めたメガ波動砲。
最大出力で発射しようとすると45秒間の7ループチャージを強いられるが、その破壊力は圧巻の一言。
どう見ても惑星破壊波動砲より強力そうに見える
簡単に言うと「特殊プロセス必須なボス以外はほぼ一撃必殺」。
途中で開放してもメガ波動砲として運用できるので、状況に応じてチャージ途中での開放も視野に入れる必要がある。
FINAL2でも最強クラスの波動砲として君臨しているが6ループ以下だとメガ波動砲同様威力がナーフされているため、高難易度のボスを即死させるには7ループが必要な場面が増えた。
ちなみにチャージ時のゲージ表記は

BEAM(普通の波動砲)→HIGH(ここからメガ波動砲)→STRONG→GREAT→SPECIAL→DEVIL→BYDO

おい最後

○サイクロン・フォース制式型
基本的にはR-9/0と変わらないが、イオンリングの展開半径が大きくなっている。
またレーザーもちょこちょこ仕様変更されており、スルーレーザーは減衰率緩和と引き換えに攻撃範囲が狭まり、カプセルレーザーはカプセルのサイズが小型化された。

赤レーザーが全体的に弱体化傾向にあるFINAL2ではスルーレーザーがサイズダウン&威力大幅低下と悲しいくらい弱体化。波動砲が強すぎるバランスを取らされたと言えばそれまでではあるが……
代わりに性能ほぼ据え置きのスプラッシュレーザーが主力となるだろう。


余談

2000年頃から一時期、アイレムの格闘ゲーム『パーフェクトソルジャーズ』の「アラビアンムーン」というキャラが後のR-9パイロットであるという都市伝説が流行したが、
「後に"フォース"と名付けられた未知のエネルギー体の衝突で次世代人類が誕生した」という世界観、
ラスボスの腹にフォースのようなレーザーを発する球体がはまっていて「バイド」と名乗るエンディングなどつながりをうかがわせるものの、
アラビアンムーン自身はそのエンディングを「まあいっか 細かいことは!」で済ませ彼女がパイロットになったという描写はない。
ついでにこのゲームの女性キャラは二人とも14歳はとうに過ぎている。




追記・修正は幼体固定された後にANGEL PACに詰め込まれてからお願いします。

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最終更新:2024年02月04日 20:58