バイド系R戦闘機

登録日:2014/05/26 (月) 05:42:00
更新日:2023/04/07 Fri 17:51:20
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バイド系R戦闘機とは、『R-TYPE』シリーズに登場する異層次元戦闘機であり、同時に腐れ開発チームの技術力と狂気の結晶である。
本項では系列機開発の一里塚となったRX-12についても記載する。


RX-12 クロス・ザ・ルビコン

人類に制御し得るバイドエネルギーには一定の「限界」があると考えられていたが、この機体はその限界を突破するために開発された。
機体名は「ルビコン川を渡る」というユリウス・カエサルの故事から。「もう後戻りすることはできない」という意味を持ち、その名の通り「川を渡った」先の景色をぐう畜軍団に見せてしまった終身不名誉戦犯的存在。まあ、作ったのはヤツらだが
本機の稼働データから、TEAM R-TYPEはより強力で柔軟なバイドの制御技術を手に入れた。そして……

FINALのステージ3で本機を使うと特殊ルートの3.5へ行ける。どこか見覚えのある風景の果てに待ち受けるものは……

TACTICSシリーズではアルバトロスのそっくりさんにして要らない子。
バルカンが削除されるわミサイルの威力が削られるわ稼働時間が短くなるわ時期的にプリンシパリティーズが既に加入してるわ、何というか、うん……
真に情けないのはこいつから派生する機体が特にない、ということ。他の微妙機体と違って開発する意味が本当に無い。

元ネタはアイレムのシューティングゲーム「Xマルチプライ」の自機、X-002。
ただしXマルチプライはエイリアンに寄生された感染者の体内に潜入するストーリーであり、当然ながら大きさにかなりの差があるため同一機体ではない。

◇武装

○圧縮炸裂波動砲
衝撃波動砲の性能を維持しつつデバイスの小型化を企図し、見事に成功したモデル。
シンプルかつ小型なデバイスのおかげで、色々と容量に難のある機体にも積み込むことができる。
が、威力そのものは衝撃波動砲に毛が生えた程度。いや、十分強いんだけどね?

○フレキシブル・フォース
触手型フォースその2。テンタクルとは別チームが開発した。
触手型コントロールロッドにはX-マルチプル構造という、より柔軟な特殊構造が採用されている。
癖が強いが、細長い触手全体に当たり判定があるため盾としては非常に優秀。
レーザー弾種は
バイド体と触手両端(触手をたわませて発射位置の調整が可能)からレーザーを放つ触手イナズマレーザー
触手両端から3WAYレーザーを発射するジョイントレーザー
触手両端から二股のエネルギー刃を発生し、触手を動かして切り裂くダブルスネイルレーザー
の3種。


BX-T ダンタリオン


R-9C・R-9/0など、R戦闘機が能力向上のために問題のある進化を遂げたことはもはや周知の事実。
しかしそれは、あくまで「R戦闘機」として――つまり、人類が持つ技術の結晶としてのデザインを持っていた。
あのR-9W系列でさえ、ラウンドキャノピーというR戦闘機としての証を持っていたのである。

しかし、本機の姿をみたプレイヤーは、そんな常識以前の前提を完全に破壊されることとなる。

腐れ開発チーム「フォースだけでなく、機体にバイドブチ込んだらどうなっちゃうのかにゃー?」

毒々しいカラーリング、ギーガー調のシルエット、
そして明らかに生物的なキャノピー

そう、クロス・ザ・ルビコンから得られた知見を、機体そのものにバイドを使用するという明らかにやっちゃいけない方向につぎ込んでしまったのが本機、ダンタリオンである。

従来機種の限界を超えた兵器の開発、ただそれだけのために禁忌をガン無視した本機は、結果として後発機に優るとも劣らぬ強力無比な機体としてこの世に産み落とされた。
そしてそれは、人類の反攻手段であったはずのR戦闘機が、バイドの模倣と超越のための手段へとシフトチェンジしてしまった瞬間でもある。

あまりに既存の機体とかけ離れたその姿は非常に衝撃的だが、生体とメカがスタイリッシュに調和したスマートなデザイン。
というか、戦闘機としての体裁が整ってるだけ後発のバイド機よかまだマシ。

TACTICSシリーズでも地球連合側の強力な機体として参戦する。本作ではバイド系機体の多くがバイド側のユニットとして参戦しているが、この機体は唯一人類側で使用可能なバイド系戦闘機である。
威力・チャージサイクル・範囲のすべてが完璧に調和したダンタリオンの笛を筆頭に、移動力、索敵範囲、回避性能も高い。
強力なレーザー触媒となりつつ自己補修機能を備えているライフ・フォースも優秀。
唯一難があるとすれば、使用解禁が2週目以降であることか。


◇武装

○ダンタリオンの笛
迸るナマの力そのままを敵にBUKKAKEる極めてアレな見た目の波動砲。どう見ても精子です、本当にありがとうございました。
ベースは拡散波動砲、らしい。
2ループチャージしなくても拡散してくれるので雑魚殲滅力は悪くない。
発射時に魔法陣のようなものが現れる。バイドの建造には「魔導力学」などという技術が使われていたらしいが果たして……?

○眼球・ビット
標準的なビットの「ラウンド・ビット」はバイド系機体との相性が悪いらしく、代わりに用意されたのがコレ。
ラウンド・ビットの性能は維持しているが、相性問題を解決した影響か見た目が肉塊というか目玉っぽくなった。
TACTICSでは登場しない。

○目玉追尾ミサイル
こちらも相性問題で使えなかった追尾ミサイルの代わり。
やはり見た目が目玉っぽく、バイドバイドした外見。
外見が特徴的なだけの普通のミサイルらしいが…
TACTICSでは「小型のバイド生命体」とされ、人類軍の追尾ミサイルより威力が高い代わりに、命中率が下がっている。

○目玉誘爆ミサイル
FINAL2で追加された、バイド系機体用の誘爆ミサイル。
詳細な解説は無いが、通常の誘爆ミサイルと性能は同じである。

○ライフ・フォース
生命の持つ根幹機構を模して開発されたとされる特殊フォース。どう見ても受精卵です本当にry
まあ、それはあくまで建前だろう。
開発にあたって参考とされたデータは見た目的におそらくサタニック・ラプソディーでの戦闘記録と思われる。
見た目はあれだが、既存兵器の枠はまだ越えてはいないらしい。
開発時期は眼球ビットや目玉追尾ミサイルと同時期。
分離時のショットは60°間隔で全方位を攻撃する6WAYでなかなか優秀。

レーザー弾種は
赤血球形のレーザーを前方に発射する、液質な発射音がなんとももにょるブラッドレーザー
精子バイド体を模した青いレーザーを上下に撃ち出す、赤玉じゃなくてよかったな諸君、なスパートレーザー
神経細胞状のレーザーをフォース上下に形成するニューロンレーザー
の3種。


B-1A ジギタリウス

高硬度かつ軽量な植物系バイドの表皮の性質をR戦闘機に活かせないものか、という研究目的のもとに生み出された実験機。
装甲材は純度100%のバイド体、(当たり前だが)フォースもバイド、そして波動砲までもバイド……と、植物由来の素材をふんだんに盛り込んだ素敵な機体である。
が、バイド体てんこ盛りの機体がパイロットの素肌にやさしい訳がなく、稼働に必須の薬液は人類にとっては劇薬である。*1
なぜ劇薬(そんなもの)が必要なのかといえば、これが無いと本機の特色である植物性装甲が維持できず、枯れてしまうから。つまり機体の水肥料である。
即ち装甲に使われたバイド素材は「生きたまま」使われているということ*2。本当に大丈夫なのか…?
が、よくもこんなキチガイ戦闘機を!なだけあって、R-9Aと比べて55%の強度上昇、13%の軽量化に成功している。

TACTICSシリーズでは対バイドマップでの敵ユニットとして、また、人類編クリア後のバイド編での自機として登場。
序盤から作成可能で索敵能力が比較的高い機体となっている。タブロックなんかと群れられると鬱陶しい。
が、亜空間潜行能力や火力が高い機体が後々出てくるので、徐々に出番と影が薄くなっていく。

◇武装

○バイドシード砲
波動エネルギーで植物系の擬似バイド体を作り出し、最大5発発射する。波動砲……?
最大2ループチャージ。バージョンアップごとにループ上限が1つ増え、着弾すると冬虫夏草よろしく相手にダメージを与えながら成長する。
ただしその場(空間)で根付くので、移動する敵には効果が薄い。本末転倒じゃねーか
コイツ以外にもバイド系の波動砲ユニットにはよく「擬似バイド体」というのが出てくるが、その詳細は不明。疑似じゃなくて本物のバイドなんじゃねーの
FINAL2では2ループチャージで同時発射数が10発に増加し、空間ではなくオブジェクトにしっかり根付くようになったが、形態としては芽が出るだけになっている。
また解説文も変更されており、「植物と結びついたバイドから取り出した種を放出する兵器」となった。もはや隠そうともしていない…

○フラワー・フォース
触手型コントロールロッドに植物系バイドを添加しており、機体の動きに合わせて触手が開閉する。コントロールロッドの方にバイド添加しちゃって良いんですか?
フォースの成長に応じて触手から『花』が咲く。ほーらお花畑ー
レーザーがアレなのは植物バイドが添加されたせい。
FINAL2では「レーザーエネルギーを得ると体組織をレーザーに乗せて放出する」とされている。レーザーとセットだからOK…なのか?

レーザー弾種は
水平方向に溜め撃ち可能なバイド種子型レーザーを発射するシードキャノン
水平方向に触手の開閉で弾幕密度を偏向できる棘型レーザーを最大5発発射するスパイクレーザー
触手から花型の近接攻撃用レーザーを発生させるフラワースイング
の3種。


B-1A2 ジギタリウスⅡ

腐れ開発チーム「改良しちゃったぜ(・ω<)」
バイドシード砲がアップデートされた他、装甲強度が大幅に強化された。
R-9A比70%もの強度アップに成功したが、強化装甲維持のためにより多くの薬液が必要となり、軽量化という面では後退している。
問題はそこじゃないからな!?

◇武装
武装は原型機準拠なので波動砲以外は省略。

○バイドシード砲Ⅱ
最大3ループチャージとなり、最大発射数は5発のままだが、五分咲きくらいまで成長するようになった。
FINAL2では3ループ時で15発と大幅増。蕾の状態まで成長するようになり「バイドシード砲に使用された”種”のテロメアを操作することにより、着弾後の”寿命”が長くなった」という設定が追加された。
つまりバイド侵食植物が種を落としても、そのままでは長持ちしない…ということが読み取れる。それを長持ちさせようとするのは危険な気がするがどうなのだろうか。


B-1A3 ジギタリウスⅢ

腐れ開発チーム「イケるとこまでイッちゃったぜ(・ω<)」
さらなる装甲強度を求めて開発された植物バイド添加型最終形。バイドシード砲も最終形にアップデートされた。
装甲維持システムに『バイド論理演算』なるものを用いることでよりバイドに近い制御を実現。

お い バ カ や め ろ

その結果、状況に応じて装甲強度を任意で変動させることが可能となり、薬液消費量の削減に成功した。(VPS装甲のイメージが近いだろうか)
一方で、薬液が必須であるのは相変わらずなことと、装甲維持システムの暴走によるバイド化を懸念され、正式配備は叶わなかった。

そこを問題にするなら最初から作んなよ!

◇武装
武装は原型機準拠なので波動砲以外は省略。

○バイドシード砲Ⅲ
最大4ループチャージとなり、満開まで成長するようになった。ここまで来ても同時発射弾数が5発のままで、瞬間火力が低いため火力を活かせる場面が少なく、お世辞にも強力とは言えないレベルである。
しかしFINAL2では4ループで20発もの種を発射し、敵を花畑に変える。敵に直接根付く仕様変更も合わせて一気に強力な波動砲になった。
総ダメージ量は「持続時間×命中弾数」となるため、基本的には最大チャージでの運用を狙っていきたいところ。
弱点を短時間露出させるタイプの敵に弱いのは相変わらずなので、そちらはシードキャノン等と組み合わせで対処しよう。


B-1B マッド・フォレスト

一部の植物系バイドの蔦状に伸びようとする『BI性質』を積極利用するために開発された実験機。
植物由来、という開発方式はジギタリウスと同系だが、使用するバイド種の違いからか、自己修復機能と蔦状エネルギーによる攻撃能力を獲得。
機能強化と改良にともなって、外観の醜悪さに拍車がかかるのも特徴。

TACTICSシリーズでは亜空間潜行能力を持ち、チャージサイクルの短く広範囲な波動砲のおかげでなかなか優秀な万能機。
Ⅱでは全体的にちょこっと弱体化したが、それでも相変わらずなかなか優秀である。
惜しむらくは開発解禁時期の遅さ。

◇武装

○アイビーロッド
蔦状のエネルギー触手を素早く伸展させて攻撃する波動砲。……波動砲?
どう見てもフリント地獄突きです、本当にry

○アイビー・フォース
蔦のような植物系バイド体を球状に丸めてコントロールロッドを打ったフォース。自機から離すとアンカー・フォースのように蔦で繋がれるが、ショットは出ない。
ちなみにアイビーとはまんま蔦のこと。

レーザー弾種は
2本の細いレーザーが8の字を描くように交差しながら飛んで行くヴァインレーザー
緩やかなカーブを描きながら逆方向へ壁になるように飛んで行くウォールレーザー
レーザーを鞭のようにしならせて敵機を薙ぎ払うことが可能なウィップレーザー
の3種。
黄色のウィップレーザーは地形を貫通するため、入り組んだ地形やボスの部位破壊を狙う際に役立つ。


B-1B2 マッド・フォレストⅡ

BI性質の顕在率向上と強化が行われた改良型。波動粒子誘導の応用で攻撃能力が強化されている。
しかし自己修復機能の強化は本機の時点で頭打ちとなり、研究はストップした。
武装はアイビーロッドが棘状エネルギー体を伴うスパイクアイビーに強化されたのみで原型機と同一。


B-1B3 マッド・フォレストⅢ

波動粒子誘導のさらなる研究進展により、BI性質を究極的に引き出すことに成功したB-1B系列の最終発展機。
しかし波動エネルギーの過干渉でバイド体に拒否反応が現れ、機体としては若干の破綻をきたしてしまっている。*3
……若干でよかったな、若干で。
彼らは見た目に戦闘機らしさが残っていないことを「若干の破綻」と言うのだろうか。

武装はやっぱり強化されなかったが、波動砲だけはさらに強化され、バイドの花咲く「プリンセスアイビー」になった。
まあ、植物だし、花くらい咲くわなぁ。咲いたところでパイロットのSAN値直葬にしか寄与せんが。
ちなみにこの花は爆発する。爆発も含めるとかなりの火力になるので活かしたいところ。


B-1C アンフィビアン

バイド体の持つ自己修復能力の根源とされる『リボン体』を機体に添加し、損傷機体の復帰促進を目論んだ機体。
とはいえリボン体をただ組み込んだだけであり、「期待されたような自己修復能力は確認できなかった*4」とされる。……要するにSTG的には被弾即ミスのままである。
ちょっと機能を模倣しようとしただけでこんなアレな見た目になる辺り、やはり手出ししていいような分野ではなかったのでは……
無論、あの腐れ開発チームがそのような結果で満足するはずもなかった。
こいつの波動砲とレーザーをゴマンダーの内部で乱射するのは誰もが通る道。…え?違う?

TACTICSシリーズでは亜空間航行能力を備えた機体として登場する、敵として出てくるとちょくちょく波動砲のチャージをリセットされて鬱陶しい。
自軍で運用する場合は、命中性能はともかくレーザーの火力が葬式状態であるため、亜空間索敵に注力してもらうことになるだろう。

機体名の由来は“両生類”だが、見た目はどちらかと言うと胸びれの肥大化した古代魚に近い。

◇武装

○バイドスピリット砲
追尾能力を備えた無数の擬似バイド体をドピュッとぶちまける。やっぱり波動砲じゃねぇだろこれ
アップデート毎にループチャージ容量増加と発射時間の延長がなされるが、FINALではループに反比例して威力が落ちる。ダメじゃん……
FINAL2ではちゃんと威力も上がるようになり、しっかり強力な装備となったが、撃った弾が全て消えるまでチャージを再開できない弱点には注意。
ループ数により弾体形状が変化する。具体的にはカエルの成長段階的なナニカ。
開発スタッフは「ダンタリオンの笛」と同じ。またお前らか!
FINAL2の解説文では「継続して研究開発を続けた結果完成した」とのことで、技術的にはダンタリオンの笛の延長上にある模様。
さらに「成長システム」の導入を目論んでいたがこの時点では実現せず、次の機体に持ち越しとなったとのこと。

○ビースト・フォース
大小2対の触手を備え、それぞれに攻撃判定を持つフォースシュートが強力なフォース。
触手の開閉でレーザーの特性が変わるという触手型フォース特有の性質も完備している。
切り離し時の挙動も触手型フォース準拠の追尾式だが、4WAY弾を連射しながら敵を追尾する癖の強い動きをする。弾が散るぶん追尾する相手に火力を集中させられないため高難易度だと使いにくい。
ちなみにレーザーの弾体形状がどう見ても精子です本当にry

R-type FINAL2の解説文では「バイド生命体の組織を使用して作られたフォース」で「レーザーエネルギーを得ると単純な構造のバイド体を吐き出す。」とあり、もう疑似とかでもなく本物のバイドを撒き散らす存在に成り果てている。

レーザー弾種は
触手先端から水平方向にレーザーを発射する対空レーザーB
触手先端から地形反射能力を持つレーザーを上下斜め方向に発射する反射レーザーB
触手先端から地形追従レーザーを上下に発射する対地レーザーB
の3種。


B-1C2 アンフィビアンⅡ

リボン体の研究進展と、より“馴染む”素材の開発で再生能力が強化された。
が、自己修復には多量のエネルギーが不可欠で、機体の5%を再生しただけで航続距離が半減するというわりと致命的な欠陥は見過ごされたまま。
当然だが再生中はその部位の機能は停止し、さらには再生の停止・抑制ができず、再生させた結果行動不能になるという笑えない事態もありえる。
当たり前だが、多くのバイド同様に再生が追いつかないほどのダメージには意味をなさない。
再生機能の強化が主眼なので武装は波動砲のアップデートのみ。
見た目は触手や機械部品の埋め込まれた古代魚のような、あまりお目にかかりたくないデザイン。

◇武装

○バイドスピリット砲Ⅱ
目論見通り成長システムが導入され、チャージループの増加に伴いエネルギー体に足が生えるようになった。
が、足を生やしたからどうだというのか、オタマジャクシのままで威力強化ではダメだったのかといった点については一切説明がない…


B-1C3 アンフィビアンⅢ

再生能力再現機最終型。修復速度向上と消費エネルギー軽減を主眼にしているため、例によって武装強化は波動砲のバージョンアップのみ。
前型よりも再生速度2割増し、エネルギー効率の35%向上に成功した。
しかし、本機に搭乗すると体力を異常に消耗する(ような気がする)ためパイロットには不評。*5
当たり前だがパイロットまでは再生できない。
見た目はもはや魚ですらなく、むしろエビ。バイドバーガーの材料にでもしろと?
FINAL2では自機実装に先駆けて敵として登場
5面ボス・ウロボロスが大群を生み出しながら随伴させている。おまけにウロボロス自体もアンフィビアンをさらに発展させたようなデザインだったりする*6
繁殖する戦闘機とは一体……

◇武装

○バイドスピリット砲Ⅲ
バイドスピリット砲の最終バージョン。4ループチャージが可能になった。
成長システムもアップグレードされ最大チャージ時のエネルギー体は尻尾がない成体となって射出されるが、この段階に至っても「成長させること」自体にどのようなメリットが有るのかは説明されず。
FINAL2で敵として出現した時に波動砲を撃ってくることは無いので安心しよう。


B-1D バイド・システムα

元々は回収された事故機であり、当初はバイド生命体だと思われていたが、内部分析で変質したR-9Aを確認。
レコーダーからノーメマイヤーとの戦闘後に変質したものと結論づけられ、バイド素子の研究用サンプルとして極秘裏に保管されていた。
FINAL』に登場する機体は腐れ開発チームが製造した複製の可能性がある。
FINAL2では一部ステージに敵としても登場する。

TACTICSシリーズでは序盤から敵機として登場するほか、バイド編の自軍に初期編成登録されている。
耐久性はあまり高くなく迎撃能力も持たないが、デビルウェーブ砲が特殊なので使い出はある。

◇武装

○バイド粒子弾
バイド生命体の標準装備。R戦闘機のレールガンと同等の性能を持つ。

○デビルウェーブ砲
機体のケツから撃ち出される珍しい波動砲。
波動エネルギーで擬似バイド体を形成し、解き放つ。波動弾(?)はR-TYPEⅢのラスボス「マザーバイド」が生み出すものと酷似しており、虫というか獣というか、名状しがたい姿をしている。
発射後は敵を追尾する。追いかけるというよりも「回りこむ」というべき軌道であり、正面が無敵な敵に有効。
つまり“夏の夕暮れ”のアロー・ヘッド相手にぶちかませってこった。
ただし地形反射・貫通能力はないので注意。
ちなみにこれも「ダンタリオンの笛」のチームが開発している。これ回収された機体ですよね?

TACTICSシリーズではその恩恵を最大限に受けることができる。
自機の周りを囲うように発射されるので、吶喊しての全方位攻撃から後方迎撃まで色々とこなせる。
仕様上後ろを振り向けない本シリーズにおいて、後ろを殴れる貴重な波動砲なので、強化しておくに越したことはないだろう。

FINAL2では解説文が変更され、「バイド工学収束技術とバイド体の破壊本能のコントロール化により、実現した」とのこと。
ダンタリオンの笛のチームについての記述は削除されているが、特に否定するような明言もなく、上記の解説文から人類の手で開発されたという点に変わりはない模様。

○バイド・フォース
見た目がバイドそのものの肉肉しいフォース。「バイド素子の研究によって完成した」らしいのだが、こんなバイドそのものなフォースの開発許可が下りるとも思えない…おそらく誰かが「わしが育てた」とでも言って手柄にしたのだろう。
フォースのコアは珍しい緑色。奇しくも非バイド系のシャドウ・フォースと似た色となる。
「鞭毛状のコントロールロッドを持つ」ともされているが、それはまさかこのフォースにまとわりついてウネウネ動く肉塊のことを言っているのだろうか?またバイド係数が極めて高いらしい。その割に有線制御を必要としないのはなぜなのか…

強化していくとフォース分離時に強酸性の液体を分泌し、ボタボタと垂れ流し始める。要は下方向にショットが集中している。宇宙空間ステージでも「下」に落ちるが、本当に垂れ流してるだけなのだろうか?

TACTICSでは設定を反映してか射撃武器としてバイド粒子弾ではなく粘液を発射できる。
FINAL2では母機のバイドシステムαと同様に敵としても登場し、ゴンドランレーザーを発射して攻撃してくる。やはり開発ではなく捕獲したのでは?
ただし敵として現れた際には普通に破壊可能であるため、フォースと似て非なるバイド生命体なのかもしれない。

レーザー弾種は
それっぽい形状のレーザーを飛ばすゴンドランレーザー
ガウパーの形をしたエネルギー弾を発射するガウパーレーザー
ノーザリーっぽい形状のエネルギー塊を発生させるノーザリーレーザー
の3種。名称はすべてバイド体の名前である。


B-1D2 バイド・システムβ

よせばいいのに開発されちゃった発展機。装甲はB-1Dから採取・流用しており、コクピットブロックはR-9Kから転用されている。
腐れ技術者どもの主張によると「これまで開発してきたバイドシリーズはちゃんとパイロットの体や心に影響しないよう配慮してたんだよ!よ!」だそうだが、


が、本機はそういった配慮ナシで開発が進められた。進めんなよ!

◇武装
武装は原型機準拠なので波動砲以外は省略。
○デビルウェーブ砲Ⅱ
最大3ループチャージになり、発射される弾の数が2発に増えた。上下に分けて発射されるため、上側が塞がっていても攻撃が可能になった。
FINAL2でも仕様は同じだが、解説文に「発射可能な疑似バイド体の数が増えている」とされ、一応弾体が疑似バイドであることは確認されている。


B-1D3 バイド・システムγ

いわゆる「バイドらしさ」にこだわって開発された。

こだわってどうする!?

武装はやっぱり波動砲だけアップデートされた。最大4発の波動弾を発射できる。
パイロットへの影響軽減ができずにプロジェクトは中止された。パイロットに配慮してないからね、しょうがないね。

FINAL2ではバイド・システムαを選んでステージ7.1、並びにDLCのZ7.1に進むと自機に変化する。

◇武装
武装は原型機準拠なので波動砲以外は省略。
○デビルウェーブ砲Ⅲ
最大4ループチャージになり、最大チャージで4発の弾が放たれる。
後方から発射され、上下に拡散するため他の追尾型波動砲に比べても広い範囲を制圧できるが、狭い通路では威力を発揮できない。
謎なことに「機体後部からの発射には異論を唱えるものもおり、この種の波動砲は本波動砲以降開発されていない」とされる。
後方からの発射にそこまで反対する理由とは一体…


BX-2 プラトニック・ラブ

時に硬く、またある時は柔軟な組織構成のバイド体の「柔らかさ」に注目して開発された実験機。
ハート型の肉塊にラウンドキャノピーと半透明の外装が取り付けられたブッ飛んだ外観が特徴。
バイド本来の性質を調べるための実験機だが、ナニがどうしてこうなったのかはおそらく作った奴にしかわからない。
使い道?F-Aで合体してる背景を冷やかすといいよ。
FINAL2ではDLCで実装され、外観がより肉肉しく、気持ち悪くなった。おまけによく見るとドクンドクン脈打っている。
ネタ枠と思いきや性能は高めで、慣れれば特殊な軌道の各武装を使い分けて器用に戦える。

◇武装

○ラヴ・サイン波動砲
特殊な(ハート)形に凝縮された波動エネルギーを特殊な(ハート)軌道で撃ち出す波動砲。
なぜ作ったし……と言いたいが、開発スタッフはダンタリオンの笛を作った連中である。おお、もう……
FINAL2の解説文には開発時期について「”ダンタリオンの笛”、”バイドスピリット砲”を開発したスタッフ達が次に完成させたのが、この”ラヴ・サイン波動砲”である」と明記された。デビルウェーブ砲からもダンタリオンの笛開発スタッフについては削除されているが、この波動砲が完成した後にB-1D3の開発が始まったということだろうか?
また、なぜこの形なのかについて偶然かどうかも含めて「今の人類に知るすべはない」とも書かれている。波動砲の開発スタッフを締め上げたら故意犯かどうかくらいは分かるんじゃないかな?

○愛のフォース
分離時はレーザーエネルギーを珍妙♡な波動として放出する。なぜ波動が出るか、何の波動なのかは案の定不明。というか動作原理から何からまったく不明。どうやって作ったし。
波動の広がりは結構な範囲♡になるので、使いこなせれば結構イケる。
レーザーも珍妙♡な曲がり方をし、その独特♡な軌道のお陰で攻撃範囲は悪くない。


B-3A ミスティ・レディー

霧状の防護膜を機体周囲に展開し、敵の光学兵器から機体を防護するシステムの検証機。
フレームを包む特殊ゲルを揮発させることで防護膜を形成する。
防護膜の発生が不安定なために実戦投入は見送られたはずなんだけどFINALでは普通に実戦に出せる
肝心の防護膜はというと、そもそもFINALというSTGの仕様上、被弾一発即撃墜なので何の意味もない。
本体の姿はこれまでのバイド機群とは打って変わって徹底して絞り込まれた細身の機体となっており、設定上もバイド素子との関係は薄いため何故本機がこの系統にいるのかは疑問が残る。
ちなみに本機と後継のB-3A2はFINALのAI対戦モードで敵の追尾兵装(波動砲含む)の誘導を受けない特性がある。

TACTICSシリーズでは他のバイド機と同等の火力に加え、ジャミングシステムを備えた高性能機として復活。
しかもジャミングを担うのがフォースである関係上、合体していれば半永久的にジャミングを維持できる。
光学兵器は相変わらず射角を下方に固定されているが、それだけに威力は高水準で、立ち回り次第では一方的に蹂躙も可能。

◇武装

○アシッドスプレイ
強酸性ガスを含む波動エネルギーをスプレー状に吹きつける特殊な波動砲。
STGでは何というか、色々と微妙。

○ミスト・フォース
霧状物質をまとったフォース。他のフォースとはなんか回転のベクトルが違う。
STGでは特筆すべき点はレーザーの指向性以外にないが、TACTICSシリーズでは広い索敵範囲とジャミング機能を備えた高機能フォースとなっている。
ジャミング状態で母機と合体することで、燃料消費やジャミング機の欠点である移動性能の低下を無視できる。
無論、合体しようがどうしようがジャミング中は攻撃できないことには注意が必要。

レーザー弾種は
雲の隙間から差し込む日光のようにレーザーを照射するビーム・日光
雨のようにレーザーを、もとい雨のようなレーザーを撃ち出すビーム・降雨
二股の稲妻を撃ち出すビーム・落雷
の3種。機体名と併せてお天気お姉さんな雰囲気が漂うが、バイド機である。ちなみに全部自機の相対的下方にしか撃ち出せない。


B-3A2 ミスティ・レディーⅡ

霧状防護膜の安定展開機構を備えるが、結局はフォース以上の盾にはなりえなかった。
相変わらず被弾したら即死だしね。
そのため、本機の系統はここで開発終了となっている。
FINALでは最後までネタ機の枠を脱却できなかった機体。バイド機が全体的にネタだとか言ってはいけない
FINAL2でも、一部のバイド機体が使いにくさを緩和される傍らこの系譜の機体は微妙なままであった……

TACTICSⅡでは高性能だった原型機よりさらに性能が向上し、位置取りさえしっかりしておけばタイマンも可能なほど。
腐食性ガスから可燃性ガスに強化されたニトロスプレイはある程度上方もカバーしているので隙が減った。
バイド編における自軍最強の一角と言って差し支えないだろう。……が、案の定開発解禁は最後。


B-3B メタリック・ドーン

B-1Dのように回収されたバイドサンプル。バイド系機体で“夏の夕暮れ”に突入すると、この機体に変化する。
流体金属は本来は不定形状だがバイドのそれは極小のナノマシンのようなもので、形状記憶・安定維持が可能。
ただし本機の機体フレームを構成する流体金属は、回収後にその柔軟性が失われたとされる。
原型は1面ボスのXelf-16が生み出したメルトクラフト(ザコ敵の一種)か、B-1D同様にノーメマイヤーとの戦闘後に変質したR-9Aであろうと推測されている。
本機はTACTICSシリーズには登場しないが、メルトクラフトが擬態能力を持つバイドユニットとして生産可能。

◇武装

○フォース波動砲LM
LMとはそのものずばり流体金属(リキッドメタル)のこと。
機体とフォースから流体金属の弾体を発生し、敵に叩きこむ。つまり質量弾なのだが、質量保存の法則はどこ行った?
まあ、エネルギーの物質化/固形化技術を実用化させたのかもしれないが……
あるいは、この流体金属がXelf-16同様のナノマシンの集合体によるものであれば、波動エネルギーで流体金属を増殖・分裂させているのかもしれない。
FINAL2では元のフォース波動砲の強化に乗っかってこちらも大幅パワーアップ。2ループでスタンダード4ループ相当の火力を叩き出す。

○メタリック・フォース
これまた流体金属製のフォース。
機体と違って柔軟性を保っており、切り離すと機体を模して(つまりR-9Aに擬態する)形状変化する。
レーザーエネルギーを得ることでWAY弾を撃つようになる。
本体より優秀ではあるがレーザーの貧弱さに加えて分離時のショットも最大3WAYと火力に乏しく、防御面も特筆すべき点が無いときており、正直フォースとしてはかなり弱い部類。
FINAL2では敵の小さな弾を反射する機能が追加され、若干マシになった。反射がほぼ役に立たないのであまり変わらないが

レーザー(?)弾種は
槍状にフォースをぐぐいと伸ばすランスメタル
V字型にフォースをぞぶりと伸ばすVメタル
I字状にフォースをモリっと伸ばすIメタル
の3種。どう見てもアナルプラグです本当にありがとうございましたアッー!

○ミラーシールド・ビット
FINAL2での追加武装。シールドビットに敵弾反射機能が付いた。
レーザーがやや頼りないこの機体の上下方向の死角を多少カバーできる……かもしれない。
地味ではあるが素体のシールドビットからして優秀な装備であるため強力であることは間違いない。
どういうわけか アスクレピオス には付かなかった


B-3B2 メタリック・ドーンⅡ

こちらはR-9A2に擬態して形状維持している。見た目と波動砲がバージョンアップした以外は特に差異はない。
こっちはサンプルというわけではないので、腐れ開発チームが頑張って作ったのだと思われる。

◇武装
○フォース波動砲LMⅡ
前身から唯一強化された波動砲。
通常のフォース波動砲にはない3ループチャージができるので、同ループのスタンダード波動砲を2発発射するFINAL2の仕様ではただでさえ最強クラスだったフォース波動砲の上位版という悪魔的性能を誇る。


B-3C セクシー・ダイナマイト

ゼリー状のバイド物質「BJ物質*7」をフレーム材質に使用した機体。BJは「Bydo Jelly」の略だろうか。
BJ物質は一部の機械系バイドにみられる物質で、バイドが機械を制御(というより支配)するために使うとされている。
これは強制的に過剰な情報を注ぎ込む従来のナノマシン型インターフェイスと異なり、ナチュラルな神経伝達と高い同調性を持ち合わせた優れたマテリアルだった。
このBJ物質を用いることで、パイロットを『加工』することなく機体と直結させることが可能。言わばバイド由来のサイバーコネクタである。
機体の殆どの部分をBJ物質で構成するという徹底ぶりで操縦性能は「R-9A比で40%向上した」とされており、その意味で成功例と言えなくもない。
さすがにバイド由来の素材をコクピット周りに配置すると汚染されかねんということで、コクピットにだけはBJ物質を用いていないって言ってるけどゼリー状物質がキャノピーを覆っているのは気のせいだろうか

TACTICSシリーズには例によってバイドユニットとして参戦。
機体側に波動砲がない代わりに生成したデコイ『セクシージェル』から波動砲の発射が可能。
攻撃範囲も斜め方向に2ヘックスずつ計8ヘックスとなかなか広いが、肝心の移動力がたった1+という罠が。
Ⅱになると左右にも攻撃できるようになって射程も1ヘックス伸びるなどさらに加害範囲が増すが、やっぱり移動力は1+のまま。

◇武装

○セクシー波動砲
BJ物質の塊をムニュっと発射する2ループチャージの波動砲。バージョンアップでチャージ容量が増える。
弾速が遅く伸縮しながら進むため、攻撃判定が長く威力も高い。
研究途上のものを使うってどうなん?というツッコミをガン無視して強行開発されたという背景がある。*8
波動エネルギーどこいった?
ちなみにR-type FINAL2では、キャノピー(ゼリー状物質)の色を変えると波動砲の色も同じ色に変化する。

○セクシー・フォース
2対の触手からなるフォースで、例によって開閉機構も実装済。
フォースにもBJ物質を使用しており、機体と接続した際に妖しく震える様からこの名がついたという。
フォースからのショットは出ないが4本の触手を伸ばしての体当たりを行う。
当たり判定の大きさとレーザーの強力さから、なかなか使い勝手がいい。
暴れすぎたのかFINAL2では威力がややナーフされたが広い攻撃範囲は健在。

レーザー弾種は
触手先端から切れ目なくレーザーを放つリップスティックRAY
触手全体が発光する近接攻撃のアイシャドウRAY
触手先端から上下方向に光弾を放つマスカラRAY
の3種。レーザーの名称は化粧品由来。
特にリップスティックRAYが切れ目なく発射し続けるうえに可動式で斜め方向にも対応するなど、非常に強力。


B-3C2 セクシー・ダイナマイトⅡ

腐れ開発チームの作った機体にしては限りなく有情だった前身機とは一転、「身体を直接BJ物質に接触させれば、それだけで機体を操作できるはず」という理論のもと、コクピットにまでBJ物質を用いることで文字通りの思念操作を実現。
しかし代償としてパイロットは

最低限の生命維持装置だけ付けてBJ物質のプールにドボン
バイドと素肌のお付き合い

というどうあがいても絶望、SAN値直葬待ったなしな境遇を強いられた
このどこぞのLCL漬けを超えるあまりのアレさ加減にパイロット達の多くは拒否反応を起こし、「実用化のためには専用に訓練したパイロットの育成が必要」という結論に達したという。
「結論に達した」だけで訓練が実行されたかについては判断材料に乏しいのだが、FINAL英語版の解説文にはもう少し踏み込んだ内容が書かれており「However, most humans reject the process, and a special training school was established.(しかしながら殆どの人間はこのプロセスを拒否し、専門の訓練機関が設立された)」とされている。
つまり訓練機関を設立したからには実際に訓練は行われたのであろうと読み取れる。実用化に至らなかった以上、参加したパイロットのうち訓練に耐えられた者は多くなかったと思われるが…
また、見過ごしがちであるが「人間のほうが拒否反応を示すことが多く」「most humans(殆どの人間)」と表現される通り、素でこの扱いを受け入れたパイロットが僅かながら存在したという事実。彼らは一体何を思って自ら進んでバイド漬けになろうなどと考えたのだろうか。

ついでにゲーム中の機体解説には「BJ物質がパイロットの精神に与える影響に関しては、明らかになっていない」とトドメを刺すような一文が添えられている。

……バイド漬けになったパイロットって『人間』でいられるのかね……
パイロットを『加工』するR機と、『バイド漬け』にされる本機……究極の選択ってレベルじゃねーぞ!
なお、パイロットに拒否権なんぞ存在しなかった模様。テストパイロットはその後どうなったのだろう…


BX-4 アーヴァンク

バイドから採取した鱗を表面に滅菌処理した"だけ"で使用した試験機。ちなみにフレーム素材もバイドの表皮。
腐れ開発チームがナチュラルにイッちゃってるのを如実に表す好例だといえる。
とはいえさすがにバイド素材の扱いに慣れてきたのか、戦闘性能は極めて良好。
バイド系でも随一の防御力を誇り、再生可能な鱗は攻撃手段としても有効活用されている。
血の色の鱗に覆われた蛇の如き、おおよそ戦闘機らしくない外観が目を引く。
ちなみに『アーヴァンク・トラップ』という言葉があるが、詳細はWebで。

TACTICSシリーズでは防御力に優れた機体として参戦。
機体・フォース共に自己修復能力を備え、さらには射程1-4まで隙なく迎撃できる。
バリア弾ほどの迎撃率はないが弾数で圧倒的に勝るスケイルディフェンス弾を備え、射程内での迎撃能力は屈指のもの。
さらには移動力と索敵能力も水準以上で、性能面で隙が全くない。
高い展開力と索敵能力、そして迎撃性能を活かし、部隊の先駆けとして非常に適正が高い。
開発してから終盤まで息の長い活躍が見込めるだろう。

◇武装

○スケイル波動砲(FINAL)
波動エネルギーの塊を放出し、着弾か一定距離進んだところで炸裂して鱗状の波動弾をばら撒く。
広範囲をフォロー可能で雑魚掃討に便利なほか、分裂数の多さから上手く当てれば大型バイド戦にも有効。

○スケイルディフェンス弾(TACTICS)
スケイル波動砲の代替装備。敵弾を鱗状のエネルギー弾で迎撃する。いわゆるひとつのバイド版バリア波動砲。
ストライダー系のバリア弾には迎撃性能でわずかに劣るが、装弾数が倍の6発となっているため前線にとどまりやすい。

○スケイル・フォース
母機と由来を同じくする鱗で覆われたフォース。
鱗はフォースと一体化しており、損傷しようがお構いなしに回復する。
それどころか全てが制御下にあり、随時パージして発射することさえ可能。

レーザー弾種は
鱗状のレーザーを連射するスケイルシュート
6WAYレーザーを撃ち出すスケイルブラスター
反射能力を備えた鱗型レーザーの槍を斜め方向に撃ち出すスケイルランサー
の3種。特にブラスターが攻撃範囲の広さと瞬間火力の面で優秀。


B-5A クロー・クロー

アーヴァンクの開発コンセプトをさらに推し進め、牙状の硬質素材を用いて開発された。
機体名が示唆しているが、形状的には牙というよりは爪*9。機体に生えた爪状のアームはアンドロマリウスのアームと同様フォースの位置に合わせて動くようになっており、フォースの制御システムの一部となっている。
ちなみにこっちのマテリアルは滅菌処理すらされずに使われている模様。まあ、たかが滅菌程度で無害化できるようならバイドはとうに駆逐されてるわけだが。
形状に違わず近接戦闘が得意で、フォースレーザーもほとんどが近接攻撃。

TACTICSシリーズにもバイドユニットとして参戦している。
ひと癖ふた癖では済まないバイド機の中でもビックリするほど癖がなく、いわば突撃型ウェーヴ・マスターとでも言うべき感じ。
ただし迎撃武装がなく、単独では突撃ができない。そしてフォースには自己修復機能がない。なぜだ。
とはいえ、バランスのいい山本選手、もといバイド機は希少であり、ニッチを埋める機体としては重宝する。
前線に突撃するのではなく、ジャミング機や旗艦の護衛に使うのが確実だろう。

◇武装

○クロー波動砲
クロー・フォースに似た形状の波動弾を発射する。最大2ループ。
形状以外に特筆すべき点はないが、癖がなく威力が高い。

○クロー・フォース
コントロールロッドにバイドの牙(爪)状部位を用いたフォース。
見た目同様使い方もアンカーフォースと似たようなもの。非常に不安定である、という点も似ている。
母機に据え付けられた巨大なアームで暴走を抑制されており、無線での安定制御を実現した。
分離時はショットが出ないものの、フォースシュートで敵に喰らいつく機能を持っている。

レーザー弾種は
前方に楔形レーザーを発生させる近接型のスクリューレーザー
斜め前方に、障害物に当たるとバウンドしつつ地を這うように変化するレーザーを撃ち出すアークレーザー
ロッド部分から巨大な爪形レーザーを展開する近接型のレーザークロー
の3種。
全体の傾向としてはTLシリーズのシールド・フォースに近い。
黄色のレーザークローはショットボタンを押さなくても常時展開しっぱなしになるため、敵をレーザーで抉りつつ波動砲をチャージすることもできる。


B-5B ゴールデン・セレクション

これまで培ってきたフレーム添加技術を応用した機体。
素材としての安定性に着目してか、金銀銅といった貴金属をふんだんに使用しておりコストがバカ高い。
バイド素材を使っているようには見えないが、これまでの開発で培った技術のために同系列に組み込まれたのだろう。
攻略本*10で語られたところでは、「豪華なやつがほしい」という要望で産み出されたもので、没案にはツタンカーメン像のようなものもあったらしく続くプラチナPOW共々デザイナーを本当に困らせた機体だとのこと。
どことなくだが、R-9Leo2に似た特徴を持つ。
B-3Bのように特定の機体に似せたのだろうか?

◇武装

○ゴールドラッシュ砲
黄金色の波動砲。一見すると色以外は極普通のスタンダード波動砲だが、フォースに当てると6方向へ拡散する。
当然、フォース装着時に発射すれば直後に拡散する。

○ゴールド・フォース
コントロールロッドに貴金属類を用いたフォース。波動砲の偏向/拡散機能を持つ。
すべてのレーザーが黄金色に輝くという問答無用の成金趣味無駄に豪華な特徴も持っている。
全体的に癖強なバイド機の系譜ながら分離時のショットはスタンダードな4WAYで扱いやすい。

レーザー弾種は
水平方向にレーザーを発射しつつ、粒子弾をそこから拡散させるゴールデンアロー
自機前方に粒子弾を設置するゴールデンスフィア
敵をサーチすると垂直方向へ拡散する、地形追従レーザーを上下に放つゴールデンシーカー
の3種。

B-5C プラチナ・ハート

バイドの攻撃で壊滅したコロニー「エバーグリーン」の追悼・慰霊用に建造された。
どういう選出基準かは定かでないが、外観はPOWアーマー、表面装甲は白金製というネタと技術力が同居したシロモノである。

……と、これだけなら単なる慰霊碑だったのかもしれないが、なんとこいつ、実機なのである。

実機なのである

実 機 な の で あ る

大事なことなので強調しつつ三回言いました。もちろん何時でも出撃できるよう整備も万全とのこと。
どこをどうトチ狂ったのか専用の波動砲やフォースコンダクタを完備してるのである。しかも専用のフォース(バイド兵器)(もちろん白金仕様)まで。加えて開発系譜に型番までもがバイド系機体のソレである。

考えて見て欲しい。この機体は、ヒロシマの原爆ドームやナガサキの平和祈念像が、核武装したあげく空を飛んで敵と戦い、それらは実は核兵器開発計画の一環だったといったようなシロモノなのだ。

こんなもん作らせる軍に腐れ開発チームをどうこう言う資格あんのか……?

◇武装

○ハッピーシャワー砲
水平方向に白く輝く波動弾を放つ。ゴールドラッシュ砲と同様の特性を持つが、弾道が交差するように改良されており、より隙間なく広範囲を攻撃できる。
しかし、仮にも慰霊碑にハッピーシャワー、ねぇ……

○プラチナ・フォース
コントロールロッドに白金を用いて製造したフォース。ゴールド・フォースの波動砲偏向機能の改良型でもある。
バイド災害の慰霊碑にバイド兵器積むってどうなの?
生成されるレーザーが非常に細く絞りこまれているのも特徴。
レーザー弾種は
切れ目なく極細レーザーを発射するホリゾンタルレーザー
一定距離で切り返す、サーチ機能を持ったレーザーを2本放つチェイスレーザー
上下方向に切れ目なくレーザーを撃ち出すヴァーティカルレーザー
の3種。ホリゾンタルレーザーは敵と敵の隙間を通して後方の敵を狙い撃てるほどの細さが特徴。

○追尾ミサイル・改
POW系お馴染みの強力なミサイル。

○ミラーシールド・ビット
FINAL2で追加。性能はメタリック・ドーンのそれと同じ。
このビットを貰った上にニードル・フォース系列の弱体化もあって、FINAL2のPOW系はこいつとMr.ヘリが頭一つ抜けた高性能となっている。

B-5D ダイヤモンド・ウェディング

人類が知る中で最も硬い物質……つまり炭素結晶、もといダイヤモンドを装甲に使った(予算的な意味で)狂気の沙汰も甚だしい機体。
こいつ1機にR-9K換算で720機分ものコストがかかる、といえばどれほどのものかおわかりいただけるだろうか。
ヘタすると兆ドル単位で予算を吹っ飛ばしかねないのだが……
まあ、バイド素子添加プロジェクトの末端である以上、ただのダイヤモンドかは怪しいところだが……

※ダイヤモンドは衝撃に弱く、バイドや敵弾に接触すると粉々に砕け散ります。日々のご使用やお手入れにはくれぐれもお気をつけ下さい。

◇武装

○プリズムリズム砲
韻を踏んでるオシャレな波動砲。他の貴金属シリーズ同様、ダイヤモンド・フォースに撃ち込むと拡散するが、これはその際七色に発光する。
その様はまさにプリズム。

○ダイヤモンド・フォース
例によってダイヤモンド製のフォース。
波動弾を撃ち込むとレーザーエネルギーを添加したうえで分散させる、という特性を持つ。……が、ゴールドとプラチナにはあった分離時のショットが無いという致命的な欠点がある。
レーザー弾種は
機体前方で星のようにエネルギーが渦巻く中距離用のスタースパイラル
フォース上下から青く輝く光が飛び去っていくシューティングスター
星屑のようにレーザーの雨を降らすスターダスト
の3種。ダイヤモンドは永遠の輝き……ってやかましいわ!


B-99 アポカリプス


それは「バイドをもってバイドを制す」可能性の極致か

それとも新たなる絶望の黙示録(アポカリプス)となるか

有料DLC第三弾でついに「登場してしまった」バイド系専用互換機。

外見はB-1Dに似ている…が、実際はR-99~101がバイドに取り込まれて歪に合体したような姿をしており、よく見るとB-1Dのような肉塊からそれぞれのパーツの一部分が飛び出している。このせいでか、機体としてはほとんど破綻しており、飛べることすら奇跡的だという。
ともかく、バイド素子を用いた兵装との高い親和性とB-1Dとは桁違いのバイド係数から、「バイド素子添加プロジェクトの終着点」と考える者もいるようだ。

しかしこの機体、開発経緯も開発時期も、そして開発者も一切合切が不明。


何ゆえられたのかも
いつられたのかも
誰によってられたのかも

何もかもが謎に包まれているのだ。

◇武装
「バイド素子添加機体」すべての波動砲・フォース・ミサイルを装備可能。
本項目で挙げられているバイド機体群はもちろんのこと、人造腐れPOW堕天した火炎武装機の武器も含まれる。
また、波動砲を発射すると短時間の間攻撃判定のある残像が発生する。

○イービルウェーブ砲
デビルウェーブ砲がさらに変質した専用の波動砲。
波動砲チャージ中、2ループ目で1体、3ループ目で2体、最大4ループで4体の疑似バイド体が、自機を守るように周回するようになる。
もちろんこの時の疑似バイド体にも攻撃判定があり、低威力ながらも敵や地形を貫通し、速度変化に応じて周回範囲も変わる。
射出するとデビルウェーブと同様に敵を追尾するのだが、周回中だった場合は進行方向からそのまま射出されるせいで明後日の方向の敵に向かっていく可能性があると一長一短の性能。

○バイドフォース改
バイドフォースの進化系。ただでさえ高かったバイド係数が危険レベルに至っており、平時では完全隔離されるほど。
見た目は元のバイドフォースの鞭毛が多少増量した感じだが、長さが均等ではなくなった。
分離時の液体攻撃は据え置きだが、フォースシュート時にも微妙にこの液体が飛び散るようになっている。
レーザー弾種はバイドフォースから一新され、
6x3ブロックに分かれて敵や敵弾を相殺する暴走巡洋艦型のボルドレーザー
波打つように飛び、着弾と同時に残った破片が飛び散るムカデ型のムーラレーザー
画面端や壁で垂直に向きを変える、持続性の長い自走コンテナ型のドップレーザー
と、3種とも中型バイドがモチーフになった。


追記・修正はバイド素子まミれにナッてかラヲ願イしまス。

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最終更新:2023年04月07日 17:51

*1 英語版では薬液について「the nutrient solution has a powerful narcotic effect on humans.(この栄養液は人間に対して強力な麻薬作用がある)」と言及されている。

*2 先述の通り、英語版では「nutrient solution(栄養液)」であり、防腐剤などではない。つまり死んだ植物表皮を薬品で維持しているとかではない。

*3 英語版の解説では「However, the Wave energy causes a reaction in the Bydo plant tissue, and the use of the Wave Cannon is thereby limited.(ただし、波動エネルギーが植物バイド組織に干渉し波動砲の利用が制限される結果となった)」とされており、破綻の内容について具体的に言及がある。

*4 英語版の解説文では「but the expected rate of repair was note achieved(しかし、期待された修復率は達成できなかった)」とのことなので、自己修復機能そのものは働いたようである

*5 英語版では「But it was unpopular with pilots as it totally drained their energy.(しかし、パイロットの体力を奪うので不評を買った。)」とのことで、パイロットのエネルギーを吸うことがハッキリと示されている。

*6 元々は「FINAL2」の発売前に発表されていた新機体の候補だった

*7 英語版では「J-zyme」と改められている。「zyme」は直訳で「酵素」という意味

*8 英語版では「Opposition to using J-zyme for the frame and wapons did not deter developers from developing the weapon.(フレームや武器にJ-zymeを使用することに反対する声もあったが、開発者はこの武器の開発を止めなかった。)」とあり、明確に開発に反対されていた模様。

*9 英語版の解説文では「talon-like(鉤爪状の)」と明記されている

*10 R-TYPE FINAL 公式マスターズガイド