トルネイド(コピー能力)

登録日:2014/05/18 Sun 05:40:25
更新日:2024/04/09 Tue 20:43:52
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まわってます。 まわってます。
 まわって 
ま って   まわ て
うわぁぁぁ!!
*1

トルネイドとは、星のカービィシリーズに登場するコピー能力の一つである。




概要

風の力を利用したコピー能力。
帽子は緑色(もしくは青)のひし形の宝石と渦のエムブレムがついた輪になる。
これは後述のテレビアニメ版から逆輸入された要素であり、トルネイドは元々帽子が無かった。

その攻撃方法は至ってシンプル、竜巻を身にまとって体当たりするだけである。
発動中はある程度コントロールが可能であり、Wiiを除けば挙動も素直。
古参の能力ではあるが、未だにヘルパーは存在していない。幻に終わったGC版トレーラーにはトルネイドらしきヘルパーが映り込んでいたのだが、キャラごと没になっている。



と、これだけ書くと初見の方には「地味なコピー能力」と思われる事だろう。



だが実際は違う。
竜巻と化している間はなんと無敵状態になる。
それも、あの鉄壁防御で知られるストーン能力とまったく同じ性質の無敵。
どういう事かと言うと、具体的にはザコからボスまでほぼ全ての攻撃を無効化し
かつこっちから一方的に連続ダメージを与えることが可能なのである
比較的長めの発動時間も、この攻撃の強力さを助長しているといっても過言ではない。

一応、竜巻が途切れた瞬間に無敵が解けるという弱点を抱えてはいる。
しかし、その隙も短いことが多く、即座にまとい直せるので大した問題にならない。
ぶっちゃけ強すぎじゃね?



この恵まれた性能ゆえに、登場作品では高い確率で強コピーの座をほしいままにしている。
実際、適当にトルネイドを連発するだけでボスが楽々倒せてしまう程。
入手・操作ともお手軽で単純なのに凄まじく強いため、
「ボスの威厳や他のコピー能力の魅力が薄れる」としてトルネイドの存在を忌み嫌うプレイヤーも少なくない。
(本当は他のコピーが出来てトルネイドに出来ない芸当はあるのだが・・・)



ただ、星のカービィシリーズは「初心者でも遊べるアクションゲーム」をコンセプトに生まれた経緯がある。
それを踏まえて考えると、あくまでも初心者救済用のコピー能力と割り切るのが適切かもしれない。
根本的な所、気に入らなければ使わなきゃいいだけの話なのだから。



ちなみに、作品によって星ブロックを壊せるか否かの違いが存在する。
この特性が有ると無いとでは地味に使い勝手が異なるので注意。




登場作品



技の一覧


  • トルネイドアタック
概要でも説明した攻撃技。
実は初登場の『夢の泉の物語』だけ、
”中ボス以上“が使う一部の投げ属性の攻撃に対しては無敵が通用しない *2という
現在の活躍からは考えられない弱点を持っていた。

星のカービィWii』が出るまではトルネイドアタックが最大にして唯一の技だった。
Wiiでは移動時に慣性が強く掛かるようになっており、今までほどの使いやすさはない。

星のカービィ ディスカバリー』ではコピー能力全体の特徴として突撃技の無敵が削除されたものの、基本的にボスには接触ダメージが無くなっているため、弱体化したとも取れるものの普通に戦えるようになっている。
また、3D操作になった影響で縦方向への操作が撤廃され、空中を水平に移動することが出来る。
ホバリングに制限がかかっている本作でも、この技を使うことでかなり遠くまで落ちずに飛ぶことが可能。
更に、回転中にBボタンを入力することで「しゅんかんさいだいふうそく」に派生し、回転を中断することができる。
危ない場面でも早めに止まることが出来るのはかなり便利。
加えて本作では投げ技へと変化。回転中にザコ敵や星、ブロックなどを巻き上げ、「しゅんかんさいだいふうそく」で吹き飛ばしてぶつけることができる。


番外作品においてもこの技は採用されているが、細かい仕様が異なっていた。
『カービィボウル』・・・勢いがついている時だけ竜巻と化す。
一応空中をそこそこ飛ぶことは出来るのだが、正直パラソルと比べて安定性に欠ける(そもそも空中では自分で操作できない)
『カービィのエアライド』・・・クイックスピンの強化版といったところで、ヒット数と範囲が強くなる
『タッチ!カービィ』・・・概ねいつもと同じ。タッチしまくることで徐々に高度を上げる



  • 属性追加
現状では『星のカービィ 参上!ドロッチェ団』にだけ登場した。
トルネイドの巻物を手に入れると、トルネイドアタック中に一部の床に触れることでパワーアップ。
床に応じて炎、電気、氷の3属性に変化する上、竜巻自体も大きくなって攻撃力が上昇する。



以下は全て『星のカービィWii』にて追加された技。



  • しゅんかんさいだいふうそく
トルネイドアタックに追加された〆技。
攻撃中にリモコンを振るかボタン連打でエネルギーを溜め、終了時にカービィの周囲をより大きな竜巻で吹き飛ばす。
名前に違わず(?)威力も折り紙つき。ボスの立場からすればたまったもんじゃないが。
ただし発動後の後隙がやや長く、タイムアタックをやりこむとなると「瞬間最大風速を使わなきゃいけないのに後隙が大きくてタイムに響く」というジレンマを抱えたプレイヤーも多い。そのためか、後隙を接触ダメージで打ち消してすぐトルネイドアタックを再発動という特攻プレイが真格闘王トルネイドTAの基本となっているようだ。
『Wii デラックス』ではBボタン長押しで発動可能に。溜め時間がかなり短く、チョイ押し程度でなければ基本的に発動する。
『ディスカバリー』ではトルネイドアタック発動後もう一度Bボタンを押すことでしゅんかんさいだいふうそくを発動する。溜め時間はなく、ボタン連打で連発可能。

なお漢字に直すと恐らく「瞬間最大風速」だが、厳密な気象用語としては「最大瞬間風速」が正しい。


  • スクリュータックル
突進技。
ダッシュ中にボタンを入力することで、竜巻をまといながら横に向かって突進を繰り出す。
こちらも攻撃中は無敵で、ダメージもそれなり。


  • とっぷうふきあげ
真上に向けて小さな竜巻を飛ばす。
そこそこ連射は効くが、当然ながら他の技と違って無敵はつかない。


  • とっぷうおろし
空中にいる時、真下に向けて小さな竜巻を飛ばす。
とっぷうふきあげに比べると、使用できるシチュエーションがやや限定されがち。
同様に無敵はつかない。


その他、バトルデラックスでは巨大な竜巻を起こし敵やアイテムを引き寄せる「ビッグトルネイド」という技もある。


テレビアニメ版では

16話から登場。


原作と同じく竜巻をまとって体当たりするのだが、その規模と上限が尋常ではない。
明らかに現実の竜巻と同程度の災害クラスにまで強化されており、巻き込まれた相手は成すすべ無く吹き飛ばされる。
凄い時には「モーゼの十戒」の如く海を真っ二つに割ってしまえるほど。
また、自分の口や渦巻きの帽子からも竜巻を発生させることが出来る。


特にトルネイドが活躍したのは、22話「孤島の決戦 老兵は死なず!」だろうか。
同じ竜巻の魔獣トルネイドンとの激しいぶつかり合いは必見である。



放送当時はドリルがなかった為、ハーデーのドリルを吸い込んだ時はこのコピー能力になった。もっとも、この件では「倒す意味ないから出さない方がいいだろ…」と思えるのだが…
歯ぁ~磨けよぉ~・・・・・・



関連キャラクター

  • ツイスター
球体の両手らしきものを持ち、オレンジ色の帽子を被ったようなコマみたいな造形のザコ敵。
カービィが近づくとその場で回転を初め、竜巻と化して襲い掛かってくる。更にカービィのものと違い、地形を無視するため、場所によっては厄介な存在と化す。
一部作品ではトルネイドアタック同様にコピー能力の技には無敵だが、カービィの吸いこみには全くの無力。


  • カーラー
現状『エアライド』にだけ登場。
竜巻をまとった宙に浮く芋虫みたいなザコ敵。
コース上をゆっくりと移動しており、何もしてこないが触れるとスピンしてしまう。
たまにでかい個体もいたりする。
『GC』のティザームービーにも登場していたが、ヘルパーのシステムが廃止されたためか、実際に完成した『Wii』で登場したのはツイスターであった。


『ディスカバリー』に登場したビースト軍団の一員で、白鳥のような見た目の中ボス。
トルネイド初登場から実に29年もの時を経て、遂にというかようやくというか、当能力の中ボス枠が登場。
バレリーナのごとく美しい回転をしながら様々な攻撃を仕掛ける他、腕を振ることで縦に長い竜巻を連続で打ち出すことも可能。
体力を減らすとカービィを引き寄せるほどの強烈な回転をしてこの時に触れると連続でダメージを受けてしまう。
裏モードに登場する強化版は打ち出す竜巻が増えたり回転中に風で形成された分身ができたり体力を減らした時の回転中、周りに竜巻を発生させるなどかなり手強くなる。
トルネイドのコピー能力進化には彼女をモチーフとした強化版「スワロトルネイド」というものもある。


  • トルネイドン
アニメ22話「孤島の決戦・老兵は死なず!」に登場。
脚のないトカゲのような姿をした、恐竜顔の魔獣
両手がプロペラスクリューになっており、ここから竜巻を出して攻撃を行う。
もちろん、自身が回転して巨大な竜巻と化すことも可能。


アニメ32話「歯なしにならないハナシ」に登場したデンタル魔獣。
大きな口が歯医者の椅子のようになっており、そこでドリルやペンチを使って治療を行う。
麻酔もなく、見てくれは恐ろしい荒療治で実際かなり痛々しい見た目の治療を施すが、治療時間は非常に短く、終わったあとは患者が全然痛く感じないというほどの素晴らしい腕前。
別に悪いことはしてなかったのにドリルをカービィにすいこまれ、トルネイドをコピーされ彼方まで吹き飛ばされた不憫なやつ。
今ならドリル能力をコピーできそうである




追記・修正は海を真っ二つに割ってからお願いします。

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最終更新:2024年04月09日 20:43

*1 夢デラ説明文より。実際の文では青文字と赤文字は表記がかなり崩れている。

*2 そのため、ほぼ常時掴み判定のあるローリングタートルは、天敵とも言える相手だった。もっともこれはトルネイドに限った話ではなく、突進中に無敵状態になれるホイールやバーニング等も例外ではなかった。唯一の例外はストーンで完全に無敵だった。因みに3DS版に移植された同作については、目コピによる再現のためかこの仕様は無く掴まれることは無い。(この辺りは凝り性の桜井氏独自のこだわりだろうか)