隊長ブランク

登録日:2012/07/23 Mon 00:35:24
更新日:2024/04/17 Wed 07:16:50
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ストロンガー……オレがコロす!

出典:仮面ライダーストロンガー/東映/第33話「ストロンガー 満月に死す!?」/1975年12月15日放送


◆隊長ブランク
声:辻村真人

隊長(たいちょう)ブランク」は特撮ドラマ『仮面ライダーストロンガー』の登場怪人。モチーフはフランケンシュタインの怪物と騎士
後半からの強敵「デルザー軍団」の一員であり、第一陣の改造魔人の中では最後の刺客となった。
尚、彼のみは他の改造魔人と違い、倒されるまでの主役回が無いのが特徴で、それぞれ狼長官ヘビ女の作戦行動中に横槍を入れたり、勝手に行動してストロンガーに襲いかかっては逃げられたり、返り討ちに遭ったりしていた。
ちなみに当時の雑誌には「イオン電子を動力源とする改造人間」とあり、腕力だけならば岩石男爵をも上回るとされていた。


【人物】

超有名モンスター・フランケンシュタインの怪物の子孫だが、理知的で非常に聡明な先祖には似ず*1、脳筋で単細胞。また何故か片言で喋り、ストロンガー/城茂からも「お前がフランケンシュタインの血を引く隊長ブランクか……その割にはあまり頭が良くないな!」と侮辱的な感想を述べられている。
……だが、メイン武器は短剣を発射するライフルと言うスマートな得物であり、ブランク狙撃部隊の隊長を務めるだけはあるようだ。

初登場からして、暫定的なリーダーであったジェネラルシャドウから特に命令された訳でも無いのに狼長官のアジトに彼の部下を射殺しながら乱入する武闘派ぶり。さらに、罠に捕らえられた上に催眠ガスで眠らされたストロンガーを目の前に、狼長官とライダーの身柄を取り合い始めた。

一度は、「お前程の実力者ならストロンガーなど何時でも殺せる」と言う狼長官の口車に乗せられかけるが、狼長官を芯からは信用できずその場で始末しようと眠ったフリをしているストロンガーを罠から解放してしまい、みすみす脱出されてしまうと云う失態を犯す


ストロンガー「お前の相手をしている隙は無い!!」

急ぎストロンガーを追うものの、チャージアップした彼のパワーには対抗出来ず、あっさりと包囲網を脱出されたブランクは、狼長官に続いて行動を開始したシャドウの腹心・ヘビ女の影に隠れてストロンガーの命を狙う。

ヘビ女を追跡する城茂を再び配下に急襲させるが、あっさり正体を見破られストロンガーに変身した茂と交戦。
……が、本来なら奇襲で葬るつもりだったからか予想外にひ弱で、ストロンガーにたやすく追い詰められるも、巨大な岩を投げつけ何とか逃走する。

その後も、心理作戦をも展開し着実に茂を追い込んで行くヘビ女の作戦に紛れ、奇岩山へ向かうストロンガーに3たび急襲を掛けるブランク!

部下を囮にしている隙に遠距離から巨大な岩爆弾を投げつけてストロンガーに大ダメージを与えると、それまでの鬱憤を晴らすかの如く肉弾戦を仕掛け、猛攻撃でストロンガーを追い込む。

しかし、持ち直したストロンガーに返し技で逆転され、チャージアップを許してしまった。
部下に手渡されたライフルで狙撃するも、弾丸(ナイフ)をあっさりと受け止められ投げ返される。

そして最後は、超電急降下パンチを3発浴びて地面にメリ込まされた後に、渾身の投げを受け、断末魔の叫びも上げずに倒れ込み爆死したのであった。


【武器・能力】

しつこく繰り返すが、超名門のフランケンシュタインの怪物の子孫の改造魔人。にもかかわらず、「電気人間殺し」の処置を施していた筈の改造魔人達の中では例外的に、通常状態のストロンガーにフルボッコされていた。また電気技も普通に通用していた事から、おそらく電気に対する対策は殆ど施していなかったものと思われる。
ぶっちゃけ、昼間時の狼長官と肩を並べる最弱の改造魔人と言っても過言では無い

また、岩石男爵に勝るとも劣らない力自慢で、
巨大な岩も軽々と投げつけて見せる程だが、もう1つの特技である狙撃とは正反対の能力であり、ぶっちゃけ両方の能力が互いの長所を打ち消し合っている気がしないでもない。
と言うよりも、互いの長所を生かす頭が致命的に足りなかったと言う事であろう……。

配下のブランク狙撃部隊は縦と左斜めに二本の傷跡がある灰色の仮面を着用。掛け声は「ブイッ!」

配下の狙撃部隊を含めて、ストロンガーの強敵と呼べる存在にはなり得なかったが、倒された事を知ったシャドウからは手駒が減った事を嘆かれていた

【余談】

同じデルザー軍団岩石男爵と並ぶおバカキャラだが、馬鹿なりにいろいろな策を考えた岩石とは違い、こちらは気の向くまま力任せに攻撃を行う、正に絵に書いたような脳筋キャラになっている。

ただし、すぐに騙された岩石男爵とは異なり、狼長官からの口車を(信じかけはしたが)最後は一蹴したあたりを見ると、どちらがより知性が無いと判断するかは悩ましいところ。


『仮面ライダー11戦記』では秘密結社ガイストの再生強化怪人として復活。
だがその扱いは、ドクトルGの手下として、ガイストの人工島に来た1号V3、RXを迎え撃つ怪人達の1体というモブ扱いであった。
ちなみにその回のメイン怪人は蜘蛛男ガニコウモル、タイホウバッファローであり、その他のモブ怪人として、ザンヨウジュー、ギョストマ、ガメレオジン、イカルス、ネプチューン、テレビバエ、ロンリーウルフ、ナメクジラ、奇っ械人ガンガルが確認されている。
仮にも改造魔人なのに、この連中と同列って…


追記修正いくぞぉ~、もういっぱついくぞぉ~!!


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最終更新:2024年04月17日 07:16
添付ファイル

*1 実は、原典のフランケンシュタインの怪物に使われている頭脳は非常に優秀で、学習能力も非常に高い。具体的には、蘇生直後に創造主に逃げられてしまうも、後を追い独学で言葉を習得し、創造主に逆らって楽園を追放されても仲間のいる堕天使やアダムとイヴと、特に創造主に逆らってもいないのに孤独な自分の身の上を比べて嘆くなど、まるで哲学者のような思索にも耽るほど。