アレイスター=クロウリー(とある魔術の禁書目録)

登録日:2014/05/13 Tue 17:39:10
更新日:2023/10/01 Sun 15:06:35
所要時間:約 9 分で読めます




アレイスター=クロウリーとは、とある魔術の禁書目録及びそれに関係する作品に登場する架空の人物である。
モデルになったのは、実在した伝説的な魔術師アレイスター・クロウリー



【科学サイドの長】
主人公の上条当麻達が暮らす学園都市の最高責任者である統括理事長。
同時に世界最高の科学者でもあり、魔術サイドと相反する科学サイドのトップでもある。

服装は緑色の手術衣で、男にも女にも、子供にも老人にも、
聖人にも囚人にも見える『人間』と作中では称されており、変人揃いの本作でも異質な存在である。

科学サイドのトップではあるが、魔術サイドの存在も知っており、
イギリス清教の最大主教であるローラ=スチュアートとは度々取引をする顔見知り。
割りとお中元っぽく学園都市製のお風呂を贈っているらしい。

普段は「窓のないビル」に安置されている弱アルカリ性培養液に満たされた「生命維持装置」の中に何故か逆さまで引きこもっており、
そこから外に出ることはない。というか普通の方法では出られない。

「窓のないビル」は生きるのに必要な大気ですら内部で製造してしまうため、入り口はおろか排気口の類すら一切ない。
そのため空間転移能力者の能力を使うことでしか内部に入れないし外部に出られない。

因みにこの「窓のないビル」、「演算型・衝撃拡散性複合素材」という特殊な装甲で覆われており、
核ミサイルが直撃しても全くの無傷であり、一方通行が地球の自転を利用したベクトル攻撃を行っても、
「外がちょっと騒がしいな…」程度の被害しか無い。

上記の「生命維持装置」により、人間が行う活動の殆どを機械に任せている。
具体的には、目を動かすという僅かな動作ですらアクションとして認識されてしまうほど機械に頼りきっている。
本人曰く「機械にできることを、わざわざ人間が行う必要はない」とのこと。

推定寿命は1700年ほどで、世界で最も健康的な体を維持している人間らしい。

学園都市上に浮かぶ衛星と、表には情報が公開されていない70ナノメートルのシリコン塊「滞空回線」を学園都市中にばらまくことで、
引き籠もりながらにしてありとあらゆる情報を入手することが出来る。
つまり学園都市で起きたことの大半はアレイスターの掌の上ということである。

外部から取り寄せた上条当麻、というより幻想殺しと50年かけて作り上げた一方通行を利用し、
『プラン』と呼ばれる計画を遂行中。詳細は不明だが、どうやらレベル6(絶対能力)のさらに先にあるものらしい。

なおこの『プラン』の中で死ぬはずであった浜面仕上は彼の思惑とは異なり生き残ってしまい、
『プラン』をかき回すイレギュラーとなってしまったので、修正のため刺客を差し向けている。

他にも『プラン』の要に「ドラゴン」またはエイワスと呼ばれる、
ヒューズ=カザキリを製造ラインとして現出(厳密には違うらしい)した謎の存在が居る。
分かっていない事の方が多いのであまり書くことはないが、アレイスターに協力的というわけではないようだ。


【世界最高最強の魔術師】
その正体はかつて世界最高最強と言われた魔術師、アレイスター=クロウリー本人。
その実力は新約聖書に登場してもおかしくないレベルの、「伝説級の魔術師」と言われている。

活躍したのはおよそ70年ほど前だが、
その70年で数千年を超える魔術の歴史は塗り替えられてしまったと言っても過言ではなく、
現在の魔術師の五割がアレイスターの影響を受けているとも言われる。

しかし魔術を極めた彼だが、なんの心変わりがあったのか魔術を全て捨て科学の道に走ってしまう。
頂点を極めた魔術師である彼の行動に世界の魔術師は激怒し、「世界で最も魔術を侮辱した魔術師」として世界中の魔術師を敵に回す羽目になる。

イギリス清教の刺客に襲われ致命傷を負い、
イギリスの片田舎でボロ雑巾のようになっていたところをカエル顔の医者に救われ、
その後学園都市を作る上で手伝ってもらったらしい。なお公式ではこのイギリスの片田舎で死亡扱いとなっている。

生存しているのがバレていないのは、
イギリス清教はこれまでに蓄積した「アレイスター=クロウリー」の情報を元に追跡を続けているのだが、
その情報は彼自身が意図的につかませている誤情報であり、元の情報が間違っているので正体が分かっていないということらしい。
他にも魔術行使に必要な生命力も機械で生成してしまっているので、魔力探査にも引っかかっていない。

直接会ったことのあるステイルも同姓同名の別人であると思っており、
正体を知っているのは今のところ土御門やバードウェイといった極小数のみ。
ローラは確証こそ無いが薄々勘付いている。

その実力は文字通り次元が違う。
シークレットチーフの一学説であるエイワスの『窓口』であり、 アンナ=シュプレンゲルと似たように、存在そのものが曖昧。
「言葉で説明できない」という領域におり、その存在は既に0と1だけで表現する事が出来る域にはなく、
学園都市に設置されたビーカーに居ながらにして、ロシアや別の場所にも同時に存在することすら可能ともはや何が何だか分からない存在である。

他にも「オシリスの時代」や「ホルスの時代」と言った発言もしている。

詳しい用語解説は自分で調べていただきたいが、
「ホルスの時代」に居るアレイスターには「オシリスの時代」に居る魔術師はどうあがいても勝てないらしい。
「法の書」の完成とともに十字教の時代は終わった、というのが持論らしいのでなにか関係があるかも知れない。

右方のフィアンマが第三次世界大戦を引き起こしたことにより、『プラン』に許容できない誤差が生まれてしまう。
上条当麻も生死不明で自分の手から離れてしまい、人並みに「怒り」を感じていた。

そして当麻との戦闘で幻想殺しに内包される何かを垣間見たフィアンマを、
自身の計画が逆算されることを防ぐため自ら動き、霊装である「衝撃の杖」を用いてこれを瞬殺(殺せていない)。
しかし自ら動いたことによってイギリス清教に自身の生存を露見させてしまう。この時点でローラに完全に正体がバレた。

新約に入ってからは全くと言っていいほど姿を見せていない。
これは『プラン』の修正方法が現時点では分かっておらず、下手に動くと『プラン』そのものが崩壊しかねないため。

そのため学園都市に接近するラジオゾンデ要塞の対応に遅れたり、バードウェイに煽られてムキになったり、
「窓のないビル」に監禁してたフロイライン=クロイトゥーネが外に逃げてしまったりと失態が続く。

挙句の果てには隻眼のオティヌスというチートキャラが出てきたことにより、
一部ファンの間で実力を疑問視する声も出てきている。



やぁ諸君。やっと見つけたぞ『グレムリン』



と思っていたらやっぱり裏で涙ぐましい内職をしていました。

アレイスターがオティヌスを放置していた理由、それはオティヌスを格下扱いするような更に飛び抜けた魔神達、
『グレムリン』を『位相』から実在する世界へと引きずり出し、潰すためであった。

実在しない数字を十進数に置き換え座標を特定し、魔神に至ることなく『人間』のまま神域へと足を踏み入れたアレイスターだったが、
相手に恐らく自分のトラウマ部分を指摘されたのかマジギレし、魔神達と戦闘を開始する。
掲げる魔法名は「Beast666」。

キーワードは「日記の中に唯一残る、涙の染み」と「エイワスは完全な失敗作」。
どういうことなのかはまだ分からないが、恐らく新章での重要なキーワードになると思われる。


新約11巻では魔神達との戦闘の結果、体の三分の一を焼かれ現在は治療中であることが分かった。
話によるとあの時点で魔神たちと邂逅するのは失敗であったようだが、それでも必要な事であったらしい。

このことを木原脳幹に「一見理知的なくせに、実際には感情で片づけてしまおうとするのが君の悪い癖」と指摘されており、
本人も否定せず「科学者とはすべからくロマンチスト」と返している。

流石に魔神の集団相手にはどうにも分が悪かったようだが、脳幹が学園都市の不穏分子を撃滅したので再び全権力を握ることに成功。
ようやく魔術撃滅のため動き出すと思われる。

アレイスターの今後の活躍に乞うご期待。




※以下12巻以降のネタバレ注意













と思っていたら、なんととんでもないことをしてくれましたこの御仁。

オティヌス撃破のタイミングで彼が魔神に単騎で挑んだ理由、
それは日記の染みで激高しただけではなく(だけではないと言ってる辺りブチギレてたのは事実のようだが)、
魔神が世界を歩くため自らの肉体に共通の術式を使用することを見越して、
好き放題にパラメータ書き込むため直接接触して魔神のパラメータを入手する必要があったためであった。

つまり魔神と戦闘して生きて帰ってこれた時点で、アレイスターは目的を完全に果たしていたのである。

そのアレイスターの言に『僧正』は、それを為すためには万全の状態のブードゥーの魔神『ゾンビ』を倒して術式を交換する必要がある。
だからそんなことは不可能だと反論するが、
アレイスターはそんな彼らの前に有刺鉄線で雁字搦めにされ、タングステン鋼を大量に打ち込まれた『ゾンビ』を見せつけ、こう言い放つ。




まさかと思うが、お前達は私をただの馬鹿だと侮っていたのかね?





ラスボス候補としての格を完全に取り戻したアレイスター。
そして科学と魔術の全面戦争がついに始ま―――
















―――らなかった。

魔神達を弱体化させ、彼らの殲滅に向けて準備の整ったアレイスター陣営。
その後学園都市を巻き込んだ騒動の末、上条と僧正の戦いに割り込む形で脳幹が僧正を彗星ごとドリルで粉砕。
僧正を撃破して一息つく脳幹だったが、そこへ入ったアレイスターからの通信に彼は首をひねる事になる。
斃した魔神はこれで一人目、ゾンビを含めても二人目。
グレムリンに属する魔神がアレイスター達と対面しただけしかいなかったと仮定していも、まだネフテュスと娘々が残っているはず。
なのにアレイスターの口から洩れたのはグレムリンが『ほぼ壊滅した』事への喜びの声だったのである。
遅れてアレイスターもようやく自分と脳幹の認識に齟齬がある事を理解し、脳幹と共に戸惑いを浮かべる事になる。
……あの街では一体何が起きている?と



彼らが僧正を撃破したのとほぼ同時刻、他の魔神達の前に現れていたのはとある平凡な高校生上里翔流。
そして彼が『理想送り』と呼ばれる謎の右手で次々に魔神達を消し去って行くのを察知しながら、
遠く聖ジョージ大聖堂で最大教主ローラ=スチュアートがまだ何も理解できていないアレイスターを嘲笑っていた。




追記・修正は学園都市に入学した方がよろしくお願いします。

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最終更新:2023年10月01日 15:06