オマージュ

登録日:2011/05/21(土) 07:39:27
更新日:2024/02/16 Fri 19:26:44
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オマージュ(仏:hommage)とは、敬意や尊敬を意味するフランス語である。
アニメなどの分野においては、尊敬する人物や作品に影響を受け、似たモチーフの作品を創作する事又は技法を指す。
自身の作品を元ネタとする場合は「セルフオマージュ」と呼ばれる。

好きな監督や作品などへの敬意や愛情を示すために、その作品をイメージさせる映像(演出)を挿入するわけなのだが、
同時に技術やセンス、なによりが試される手法である。

単に方向性が近いだけだったら、「インスパイア」「フォロワー」「○○ライク」という言葉が使われる。

シリーズ物のアニメやゲームなどでは、過去の作品を見たり、
プレイした人だけに分かる、思わずニヤリッとするような粋な計らいがあったりする。
(ラーゼフォンのように半公式で開き直っている特殊な例もある。)

別にシリーズ物に限った話ではないが、元ネタを知らない人にとっては、何のことだかさっぱり分からないことでもある。
が、好きな監督や思い入れのある作品のオマージュと分った時には、その作品へのもまた増すというものである。

似たような言葉に「パロディ」があるが、こちらは別作品を引用・元ネタとした 風刺 を指す。
日本では、そこから転じて別作品を引用・元ネタして笑いを取る事もパロディと呼ばれる。

追記・修正お願いします。



















なに? この項目! ○○○のパクリじゃないか!

よく話題になるのが「盗作(パクリ)」との違いである。
パクリとの違いは「元ネタに対する敬意の有無」「作者が元ネタを認めるかどうか」が論争の主軸になりがち。
俗に、
バレたら困るのがパクリ、バレてくれないと困るのがパロディ、バレると嬉しいのがオマージュ
と言われていたりする。
なお、日本国内では法律上の境界線は曖昧。
オマージュと明言したもの訴訟沙汰になるケース、逆にあからさまなパクリと言われていても放置されるケースもある。

また、
  • 法整備が進んでない以上、権利者本人であっても判断が難しい。
  • 現代の創作は、他作品の影響があって成り立っている(多少の影響は仕方ない)。
  • 創作物が多数溢れている現代では意識せずに似てしまう事もある。
  • パクられた側も実は過去に盗作じみた事をしている。
  • 上記に伴う訴訟合戦や批判を避けたい(自身の作品に盗作疑惑が出る事を恐れる)。
  • 穏便に済ませる(あっさり許す)事で、世間に「懐が深い人」「優しい人」という印象を与える
  • 争う労力を創作に回したい(訴訟を起こすにも多額の費用と長い時間が掛かる)。
  • 実際に裁判沙汰になる前に水面下で解決してしまう。
といった事情から、実際に裁判沙汰にまでなるケースは少ない。
だからといってパクって良いわけではないが……。

また、著作権法は原則親告罪(元ネタ側の行動次第)*1である為、外野が騒いだ所で徒労に終わるケースも多い。














のない「オマージュ」は、というかがない、敬意がない時点で「オマージュ」とは呼べるものではないのだが……。
絶対に許さない。

そして、シリーズ物でこれが行われた場合、悲劇が巻き起こされることがある。

今まで見て、プレイしてきた作品へのがある以上、到底許せるものではなかったりする。
絶対に許さない!

「パクリ」をした作品への憎しみへと変わるかもしれないのだ。
絶対に許さない!!


が、過去作品を知らない人にとっては、何に怒っているのかがさっぱり分からなかったりする。









正義と信じ、分からぬと逃げ、知らず! 聞かず!! その果ての終局だ! もはや止める術などない!!



来るべき対話の始まり。
それは、人類の目覚め──




「パクリ」と言われないために追記・修正お願いします。

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最終更新:2024年02月16日 19:26

*1 一部が非親告罪化されているが、あくまでも海賊版に対する非親告罪であり、盗作が摘発される可能性は低いと言われている。