オリジン(デュエル・マスターズ)

登録日:2014/05/11 Sun 14:54:19
更新日:2024/03/21 Thu 07:15:43
所要時間:約 16 分で読めます






古代の力に追いつくには300万年の時が必要だった。




オリジンとは、デュエル・マスターズ種族である。


概要

神化編で本格登場した(実際には戦国編で先行登場)特殊種族
戦国編の戦国武闘会終盤において姿を現し、神化編のメイン敵役となった。

当初はナイトおよびサムライとの複合のみ登場していたが、後に他の通常種族との複合も登場した。
名称法則は特にあるわけではないが、ナイト/サムライとの複合は「蒼狼(せいろう。そうろうではない)」がつく。この場合オリジンなくてもそうだが。
基本的にその種族の冠詞を少しいじるかノータッチのままで、名前には世界の童話や寓話、神話などから名前をつける。

オリジナル・ハートからゴッドとともに襲来した種族であり(このゴッドもオリジン)、総数は多いが種族としての特徴はなんらもたない。
その代わり、大小合わせて多数の進化クリーチャーを持つ。これも、他の多種族と違う点として、両種族からのデュアル進化となっていることが特徴的である。
ファイアー・バードサイバーではオリジンは引っ張りだこである。


デザイン

オリジンクリーチャーは独特な風貌をしている…というか、本来の文明らしいデザインとはかけ離れたデザインをしており、一部は文明ごとの特徴がシャッフルされている。
  • 光文明…古代では頭脳よりも力で勝敗を決めていたことから、攻撃的なデザイン。
  • 水文明…体の何処かに球体があり、それがクリーチャーの体を分解または構成しているかのような、やや不完全なデザイン。
  • 闇文明…高貴な精神を持つ、赤い宝玉と黄金の装飾を纏ったデザイン。
  • 火文明…現在の光文明にも匹敵する科学力を持ち、未来的な武器を持ったデザインとなる。
  • 自然文明…呪術を使う、闇文明のような邪悪なデザイン。


代表的なクリーチャー

蒼狼の始祖アマテラス 水文明 (6)
クリーチャー:ナイト/サムライ/オリジン 5000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、次のうちいずれかひとつを選んでもよい。
►自分の山札を見る。その中からコストが4以下の呪文を1枚選び、山札をシャッフルしてからその呪文をコストを支払わずに唱える。
►自分の山札を見る。その中からコストが4以下のクロスギアを1枚選び、山札をシャッフルしてからそのクロスギアをコストを支払わずにジェネレートする。

ナイト、サムライの両種族を活かしたような能力を持つが、現在ではそれ以外でもいろいろな呪文を唱えるのに使われる。
基本的に呪文をクリーチャー化すると+1~2コストとなるため妥当な性能である…と思ったらデッキから好きに唱えられる時点で既に強かった。
除去、ハンデス、ランデス、マナブースト、パンプアップ、タップ、超次元となんでもかんでもできてしまうために遂には殿堂入り
ハイランダー構築を強いられるメガデッキデュエル7では当然のことながら大暴れ。またスーパーデッキMAXにもヒラメいて出せるために普通に入ってる。
とりあえず一枚持っていても損はない…とか言ってたらプレミアム殿堂になってしまった。

詳しくは個別項目を参照。

黙示賢者ソルハバキ 光文明 (2)
クリーチャー:ライトブリンガー/グラディエーター/オリジン 1000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、カードを1枚、自分のマナゾーンから手札に戻してもよい。そうした場合、自分の手札を1枚、自分のマナゾーンに置く。

こんなコモンがあってたまるか。
オリジンに多く存在する1コスト進化と絶妙に噛み合っているクリーチャー。
なにしろ回収して単色マナを置いてしまえばそのターン中にこいつが即、殴りにかかれる。
また必要なカードを埋めてしまった場合でも回収できる、白単でもアクロアイト効果で1コスト下がるため実質G・ゼロなど、なんかもう2コストウィニーのスペックでもない。
おまけにオリジンだけでなくライトブリンガーグラディエーターを持つため進化先も豊富。
えっ、この2種族はなかなか進化しない?英霊王スターマンさんを忘れてないかな?

詳しくは個別項目を参照。

エンペラー・キリコ 水文明 (8)
進化クリーチャー:サイバーロード/オリジン 13000
進化-自分の「サイバー」と種族にあるクリーチャーまたはオリジン1体の上に置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある自分の他のクリーチャーをすべて、好きな順序で自分の山札の一番下に置く。その後、山札の上から、進化ではないクリーチャーが3体出るまでカードを表向きにする。その3体をバトルゾーンに出し、山札をシャッフルする。
T・ブレイカー

普通の進化クリーチャーは進化元を消費するディスアドバンテージの元に成り立っているにもかかわらず、こいつは逆。進化クリーチャーなのに、出したら盤面が増える。
デッキ構築はやや難度が高く、メタられやすいのが玉に瑕だが、実力を発揮すると強いカードがポンポンでてくるので相手は対処できない。
このため、エクスとNを獲得したあとは大暴れし、遂にはプレミアム殿堂になってしまった。
温泉旅館の彫刻にもなっているらしい。

詳しくは個別項目を参照。

パーロック 水文明 (4)
サイバーロード/オリジン 4000

エピソード3で海賊神となる青年、その若き日の姿。
オリジンだったはずなのにいつのまにかオリジンを捨て、エイリアンになり、エイリアンも捨て、しかし彼女を得たかと思ったらになった。
4コストバニラはネタカードでしかなかったのに、名称ルールとバニラサポート、そして何より神になった自分自身のお陰でこのカードも長い歴史がある。

詳しくは個別項目を参照。

6体リンクというアホみたいな神様だが、実は五元神5体セットより早く揃う。
そして一度出してしまうと止まらない。おまけに相性のいい能力を起源神自身が持つために特に何か別のカードを用意しなくてもいいのが強み。ガイアールにも焼かれない。

唯一の難点は6体神であるためにタップが大変なこと。自分だけでなく相手にも迷惑をかけるので大会で使うときはちゃんと相手にも配慮しよう。
フリーの時は事前に神を使うとかは言ってもいいかもしれない。

後の王来篇では熱血星龍と連結させられている
神核となっている肝心のアトムはガイギンガと入れ替えられる形となった。

絶望神サガ R 水/闇文明 (3)
クリーチャー:ゴッド/オリジン 3000
このクリーチャーが出た時、または自分のターンのはじめに、カードを1枚引き、自分の手札を1枚捨てる。その後、自分の墓地にクリーチャーが3体以上あれば、コスト5以下のゴッドまたはコスト5以下のオリジンを1体、自分の墓地から出してもよい。そうしたら、このクリーチャーを破壊する。

あの《創造神サガ》がオリジンとなって令和の世に降臨。
自分同士で破壊と蘇生を繰り返す「サガループ」によって無限に墓地を肥やせるため、他の墓地利用カードと組み合わせて容易に即死コンボを組める。
その極悪性能で環境を蹂躙し、キリコマスターズならぬサガマスターズに染め上げた。

詳しくは個別項目を参照。


背景ストーリー

基本セット時代よりも遥か昔に五文明の文化を築き上げていた「始祖」或いは「先住民」とも呼べる種族として登場。
現代と異なる価値観や文化を持っていて、その力に追い付くには300万年の時が必要とされる。

オリジンの起源

神化編以降は背景ストーリーからフェードアウトしているが、太古の超獣世界に触れるその設定などには謎が多く、考察する声は少なくなかった。

そして神化編から実に12年後。
レジェンドスーパーデッキ「神歌繚嵐」に収録されるカードのフレーバーテキストより、王来篇のラスボスとして登場した《Volzeos-Balamord》の前身である五大龍神と共に原初の超獣世界を掘り下げる形でその起源が明かされた。

神歌創世記前五文明紀行


蒼狼の一族が現れるより前から世界を支配していた五大龍神。
彼らがどこから来たのかは誰も知らない。

基本セット時代よりも遙か昔、超獣世界五大龍神と呼ばれる5体のドラゴン炎龍神ヴォルジャアク天龍神アークゼオス地龍神バラフィオル黒龍神モルナルク海龍神クリスド*1が支配して秩序を保っていた。
彼らの統治下における超獣世界の様子は『神歌創世記前五文明紀行』として記録されており、以下のように記されている。
  • 火の章機械仕掛けの計画都市では、炎の龍神が生み出した技術によって最強の兵器が生み出されている。
  • 光の章天上コロッセオでは、天の龍神に仕える戦士を選ぶべく、日夜剣闘士による模擬戦が行われている。
  • 自然の章呪術の世界樹では、地の龍神に伝えられたと言われる呪術を学ぶべく妖精たちが集う。
  • 闇の章虚飾の宮殿では、黒き龍神の貪欲な要求に対応するべく配下の者たちが紅き宝石を献上している。
『水の章』は欠落しているのか水文明については不明だが、このような文明を築いていたようである。
何処かで見覚えはないだろうか?優れた科学力を誇る火文明、闘争的な光文明、呪術を操る自然文明、宝石を好む闇文明…
そう、デザインの項目で挙げられたオリジンの文明その物である。
オリジンの介入(下述)以前からこうなので、文明の特色に関しては起源どころかオリジンの登場より前に成り立っていたようである。

神歌創世記


五大龍神が保っていたはずの秩序。
それを破壊したのはむきだしの暴嵐の力だった。

しかしある時、《蒼狼の王妃 イザナミテラス》と《蒼狼の大王 イザナギテラス》を首領とした「蒼狼」を名乗る一族が台頭。
一族の王女である《神歌の歌姫 アマテラス・キリコ》が奏でる神歌の力によって、未知の世界から《暴嵐竜 Susano-O-Dragon》と《八頭竜 ACE-Yamata》という暴嵐のドラゴンが呼び出され、支配下に置いた末に五大龍神に仕向けた。
暴嵐竜という未知なる存在を出された五大龍神は力でこそ劣ってはいなかったが、不意を突かれる形となり封印されてしまった。

その後、イザナギテラスが海龍神の治めていた地域を再構成して本拠地とするなどして、蒼狼の一族は世界を五文明に分割する。
僅かに分割されなかった土地は後の仙界となり、異次元に閉じ込められた一部の一族はシノビのルーツとなる。
五大龍神から世界の支配権を奪った蒼狼の一族は、超獣の始祖を名乗った

つまりオリジンとはあくまでも「自称の始祖」であり、超獣世界のクリーチャーの純粋なルーツ的存在と呼ぶには怪しい部分がある。
ただし、仙界を誕生させるなど基本セット以降の超獣世界の基礎になっていること自体は間違いでもない。
特に現行の文明に関しては五大龍神時代のものからオリジンの再編によって形成さ(せら)れた可能性が高く、文明の構成という点では始祖と言えるかもしれない。


続けて蒼狼の一族は、封じた五龍神に代わって超獣の信仰を集めるための神を神歌で召喚することとした。
五龍神の数に対応して5柱の神を呼び出し、能力などに応じてそれぞれに役割や名前を定めた。





1柱は封じられし古の支配者たちが復活した時に降臨し戦う神。その名と姿と力は未だ明かされていない。

要するにオリジンのゴッドとは、蒼狼の一族が神歌でどこかの世界から呼び寄せた外来種のゴッドだったのだ。
オリジンという種族も、創世神が生み出し続けたことで増えていったことが示唆された。

更には、自分たちのルーツであるクリエイターの《創造神サガ》をあたかもゴッドであるかのように偽り始めた。
これによって新しくゴッドの《絶望神サガ》を祖としたオリジン達は、世界創世を成したゴッドの正統後継者として始祖の位を確固たるものとしていった。


ところが、蒼狼の一族と神の支配体制は最終的に何者かに打破された。
神化編の時空から《時空工兵タイムチェンジャー》が移動してきた時間軸において、タイムチェンジャーは蒼狼の一族が月と大地に引き裂かれ、神々もまたG・リンクを解かれてバラバラに分裂し、両方とも封印されている光景を目撃。
オリジンが敗北した過去があることを知って安堵を覚えたタイムチェンジャーは、その後にオリジンとの共存を果たすことに成功する。

オリジンの支配体制の謎

五大龍神の封印とそれに伴う世界の分割後の動向は現時点では分かっていないことが多い。

起源が掘り下げられた一方で神化編に至るまでの謎も増えており、
  • 世界の支配者を倒せる規模の存在を召喚し、超獣の魂の根源にまで響く魅力を持つ「神歌」を操る蒼狼の一族は何者なのか?
  • 現代では「蒼狼の始祖」を名乗っているアマテラス及びアマテラス・キリコと酷似した見た目のエンペラー・キリコ、二人のオリジンの名を併せ持つアマテラス・キリコとの関係性。
  • 蒼狼がオリジンの原点だとした場合、戦国編において出現した非オリジンの蒼狼や星狼凰との関係性。
  • オリジンのルーツとされるサガの経歴。
  • 五大龍神の撃破に貢献した暴嵐竜などのドラゴンは神化編時点ではどこに消えたのか?
  • 世界の支配権を握った一族がなぜ時空の向こうでオリジナル・ハートと共に封じられていたのか?
  • オリジナル・ハートに封じられずに活動出来ていた一部のオリジンは結局何者なのか?そして、何故封じられずに活動が出来ていたのか?
  • 何故光文明のオリジンは大地を見守るためにシルヴァー・グローリーで眠ることを決めたのか?
  • そもそも文明を再編したはずのオリジンがどうして五大龍神時代の文明を自分たちで抱えているのか?
  • 神歌で超獣世界に呼び寄せられたゴッドはそもそも本来はどこの世界の存在なのか?
  • サガとの関係が示唆され、神化編ではオリジン勢力に加担した非オリジンゴッドのゼン&アクとはどのような関係性となっているのか?
など不明点は多い。

デュエチューブによると、2つ存在しているオリジナル・ハートの地上側の衛星はパンドラ・スペースの入り口を封鎖していたらしく、オリジンが封じられた事件にパンドラ・スペースの存在が何か関係していると語られている。
《貴星虫ヤタイズナ》のイラストを担当したおけら氏は、自身のpixivにて「闇文明のオリジンは禁断の果実(赤いオーブ)を食べたことで今のような闇文明に堕ちたという設定がある」と明かしているが、現時点でこの設定が示唆されているフレーバーテキストなどは存在しない。

少なくとも、基本セット以前の時系列で歴史の表舞台から姿を消したのは確かである。

戦国編

戦国武闘会決勝で《暗黒皇グレイテスト・シーザー》が乱用した《超銀河弾 HELL》とそれに対抗しての《超銀河剣 THE FINAL》の使用の結果、超獣世界に作り出された「時空の裂け目」。
その「時空の裂け目」から突如と産み落とされた小惑星「オリジナル・ハート」*2から古代の軍勢としてオリジンは出現した。

ただし、実際にはオリジナル・ハート出現以前から一部のオリジンは何らかの形で戦国武闘会最中の超獣世界に侵入して行動を開始していた。
シーザーの暴走に関わっているとの説もあるが、あくまで推測の域を出ない。
他にも、一部のオリジンは太古からシルヴァー・グローリーに留まって今まで眠りについていた。

神化編

地上世界に本格的に姿を現したオリジン達は、一夜で戦国武闘会後の復興に勤しむ世界を地獄絵図に変化させる。
シーザー敗北後のナイト達も壊滅させ、彼らを一時的に次元の狭間に追いやる。
長き眠りで肉体が朽ち果てたオリジンはアークと呼ばれる特殊な力を現代のクリーチャーに使い、闘魂編以降の種族も同族として取り込んだ。
オリジンの力の吸収を狙ったグランド・デビルもアークで逆に取り込み、古代にはいなかったハイブリッド種族を同族に抱えたことで超獣世界の進行を予想以上に加速させる。

現代世界のルールを無視して侵略行為を行うオリジンは、侵略行為に抵抗する「白騎士」「死神」などの勢力を抱えた現代世界の五文明との本格戦争に突入する。
ちなみに、戦争の開始は各軍の一騎当千の猛者同士が肉弾戦で戦ったそうな。
その戦争の最中でオリジンは現代では埋もれていた秘術の使用や世界各地に残していた数々のオーパーツを回収する。

衛星軌道上の異変と侵略への怒りで生み出された究極進化獣達から世界に溢れた進化の力も逆利用し、自身達も謎の大爆発以降の力である進化の力を手にした。
神帝神王などの古代の神々の復活や禁断の魔獣の解放などによって、超獣世界の現世のクリーチャーとの一進一退の攻防を繰り広げた。
オリジンも現代クリーチャーの姿勢を学んだり、現代の水文明の時間を旅行するあるクリーチャーと古代の過去で交流したりもした。

最終的に生み出された起源神の元、オリジンは最終決戦に挑む。
更に《予言者パシャ》発案でオリジナル・ハートを地上に爆弾の如く落とそうとする無茶苦茶な作戦が行われるが、白騎士とロマノフカイザーNEXの決死の行動で防がれた。
起源神も敗北して、古城や古代の神は闇と共に永遠に封印される結末で、オリジンの戦いは幕を閉じたのだった。

デュエル・マスターズ プレイス版

破壊龍神ヘヴィ・デス・メタル》の出現による超獣世界の混乱を好機として、《蒼狼の始祖アマテラス》に率いられたオリジン軍が侵攻を開始。
エンペラー・キリコ》がアークの力をもたらしたことでオリジン軍は一気に強化を受け、現代世界の連合軍を劣勢に追い込む。
キリコは超獣世界に眠るオリジンのゴッドを取り戻すことを目的としており、神歌によって世界各地に異世界に通じる門を出現させ、そこから現れた伝説の龍を使役した。

古の光軍はシルヴァー・グローリーを襲撃、古の水軍は海底都市ホムー・アムリタ*3を襲撃してグレートメカオーを制圧して占領、古の火軍はドラゴンが脅威になると考えて先手を打つために火山要塞フォートレス・NEXを半壊に追い込んだ。

キリコによって快進撃を進めるオリジン軍だったが、《白騎士の聖霊王 HEAVEN》が出現すると戦況は一変し、《聖霊王イカズチ》などが敗北したことで白騎士に追い込まれてしまう。
それでもキリコは究極進化の力を奪って伝説の龍と共にルナティック・エンペラーを蹴散らすが、《神羅ライジング・NEX》の決死の猛攻で撃破される。

そんな中で2つのオリジナル・ハートがリンクしようと地上に激突する寸前になるが、一時的に手を組んだ白騎士・死神・NEXがそれを阻止しようと試みる。
オリジナル・ハートの防衛を行うオリジンは白騎士に蹴散らされ、最終的に衝突を抑え込まれたオリジナル・ハートは崩壊した。
オリジンは戦争に敗れたばかりか、TCG版とは異なって神帝の復活を果たせずに終わってしまった。ちなみに、今もオリジンゴッドは封印されたまま過ごしているらしい。

覚醒編以降

兵器として落とされかけたオリジナル・ハートの爆心地に超次元の穴が作り出され、この穴を通して超獣世界に様々な勢力が去来。
後々の世に悲劇を呼び寄せる結果となる。

オリジン自体は神化編終了以降も、各地に残存勢力が残っていた。
オリジナル・ハートを失ったオリジンは生き残る為に各地に散らばったが、絶滅の危機は進み、その中で今は亡き神の元へ戻ることを切望したのだった……。
それでも一部のオリジンは現代の超獣世界の住民として必死に生き延び、エピソードシリーズでも戦っていくことになる。

また、現代においてはオリジンではなく森羅万象の力が表出した存在とも言われるジャイアントこそが最古の種族だと主張する一派が出てきているようだ。

王来篇

背景ストーリーで久々に登場。
超獣王来烈伝』において歴代の王として神帝の存在が記録されていたのだが、その神帝を初めとした一部のオリジンの肉体が《龍魂珠》に悪用されている。

ディスペクターの一人である禁時混成王 ドキンダンテXXIIが巻き起こす「滅亡の現象」の中で時計の針が「VII」を指した瞬間、闇文明の円卓を媒体としてオリジナル・ハートが再生した
この影響で闇の七王復活。更に七王はゴッドになっており、ゴッド・リンクの起動で新たな闇の王が誕生する。
更に針が「VIII」を指すと、オリジナル・ハートは隠された存在だった《業王 ディガロ》と《幻王 ザイン》をもゴッドとして復活させ、先の七体ゴッドと合流して九体ゴッド・リンクによる闇の王が爆誕する。
しかし直後には《覇王ブラックモナーク》とイデア・フェニックスが顕現した衝撃により一瞬で消し飛ばされてその出番を終えた。とんだ出オチである。

なお、神化編の世界とはパラレルワールドである新章(十王)世界の過去にオリジンがいたのかは不明。

王来MAX

十王篇で立ちはだかったデモニオ達が住む鬼の世界と共に、第二の王来烈伝「邪鬼王来烈伝」が登場。
こちらの王来烈伝では起源神と創世神がそれぞれ「起源王」「創世王」として名を連ねており、「超獣王来烈伝」における神帝も加味するなら龍/鬼の永い歴史の中でオリジンのゴッドが三体も「王」の称号を与えられる、という種族の観点で見ると凄まじい厚遇を受けている。
ここまで来るとオリジンゴッドで一人ハブられた神王が逆に不憫である

だが、鬼の世界では「創世王」のディスペクターもまたデモニオの首領であるジャオウガに屈服し、鬼レクスターズへと取り込まれてしまった模様。
この際、「創世王」を含む一部のオリジン達はアダムユニット・イブユニットなる謎の種族として登場している。

また、鬼の世界では五大龍神に相当する五大鬼王という太古の支配者がいたことが語られている。
超獣世界の並行世界のルールを適用すると鬼の世界でも神歌創世記に似た歴史が発生して五大鬼王が撃破された可能性は高いが、果たしてそれで鬼の世界においてもオリジンが活躍したのかは不明である。

ゴッド・オブ・アビス

古代から存在する種族として新たにアビスロイヤルが登場。
ファイブ・オリジン・ドラゴンの登場といい、オリジンの始祖としての印象はだいぶ薄くなりつつある。

そして、神化編の戦争でも姿を見せなかったオリジンゴッド最後の1柱。
封じられし古の支配者が復活した時に降臨するとされるその神は、超獣世界に今一度顕現するのだろうか…?



追記・修正は始祖を自称してからお願いします。

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最終更新:2024年03月21日 07:15

*1 彼らの肩書きは五元神のものと共通している。

*2 オリジナル・ハート自体は突然生まれたような記述がされているが、実は基本セット最初期の時点で「超獣世界の惑星にある二つのに似た衛星」という設定があり、後付けか狙ったのかは不明だが伏線自体は張られていたと言えなくもない。

*3 TCG版の神化編における水文明の本拠地となる海底都市は「海底都市ムー・アメリタ」なので名前が微妙に違うのだが、恐らくワールドマップの見間違いによる誤植だと考えられる。或いは、TCG版のパラレルワールドのために微妙に名前が変わったのかもしれない