暗黒皇グレイテスト・シーザー

登録日:2014/05/02 Fri 22:28:35
更新日:2024/03/18 Mon 19:25:30
所要時間:約 3 分で読めます




暗黒皇グレイテスト・シーザー》とは、TCGデュエル・マスターズ」のカード。
DM-31「戦国編 第4弾 戦国武闘会(グレイテスト・チャンピオン)」初出のクリーチャーで、スーパーレアでの収録。


【解説】

暗黒皇(ダーク・カイザー) グレイテスト・シーザー 闇/火文明 (6)
進化クリーチャー:アーマード・ドラゴン/ドラゴン・ゾンビ/ナイト 13000
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
進化V-自分のナイト・クリーチャーまたはドラゴンのいずれか2体を重ねた上に置く。
このクリーチャーが攻撃する時、自分の墓地にある闇または火の呪文を、コストの合計が7以下になるように好きな枚数選び、コストを支払わずに唱えてもよい。その後、その呪文を好きな順序で自分の山札の一番下に置く。
T・ブレイカー

効果の方は《邪眼皇ロマノフI世》のパワーアップバージョンともいえるもの。
ナイトまたはドラゴン2体という揃えやすい条件で、攻撃時に闇または火の呪文をコスト7になるように自由に選んでぶっ放すことができる。
《地獄万力》《ガンヴィート・ブラスター》《英知と追撃の宝剣》などのパワーカードをぶっ放したり、《超次元ロマノフ・ホール》などの超次元呪文を撃ったり、小型呪文を連打したりと自由自在。《崩壊と灼熱の牙》と《無限掌》を唱えて複数回攻撃・呪文連射・大量除去を1ターンで行うタイプも。

同じナイトの《邪眼皇ロマノフI世》と違い、自身の効果では呪文を墓地に落とせないのがネックだが、なに、闇だから落とす方法なんていくらでもある。それに素打ちやSTの呪文の再利用だけでも十分に強い。
とはいえ、せっかくだから有効に活用するために、《ドリル・スコール》《エマージェンシー・タイフーン》《カラフル・ダンス》《プライマル・スクリーム》などを積極的にうち、自身も落として《貴星虫ヤタイズナ》や《魔光蟲ヴィルジニア卿》でよみがえらせるのも面白い。


【背景ストーリーでの扱い】

名の「最も偉大な皇帝」の通りナイトの長という設定で、関係性は不明だが《神滅竜騎ガルザーク》に似た装備とガルザークと関係のある《暗黒王デス・フェニックス》の名前を引き継いでいる。
他のドラゴン・ゾンビを含むナイトと違いアーマード・ドラゴン要素を色濃く表したデザインで、ロマノフ一族ではないもののナイトの長故にロマノフ中心収録の「マッドロックチェスター」にも収録されるなど、一族との関連性が示唆されている。

ナイトの長たる存在として登場し、ナイトから「超銀河弾 HELL」を受け取る。戦国編における事実上のラスボス
対する超聖竜シデン・ギャラクシーが「超銀河剣 THE FINAL」を取るのを躊躇ったのに対して、こちらは迷いなく受け取った。
ちなみに、コロコロコミックの付録「デュエル・マスターズ グレイテストカードファイル」では決勝目前~序盤と思われる両者を評したフレーバーが表記されているのだが、それが以下の内容。

ついに、戦国武闘会の決着がつく時が迫っていた。
サムライとナイトの両雄が決勝の舞台に立つ。
世界を滅ぼすべきほどの恐るべき呪文と恐るべきCG。
この闘いの先にあるのは、名誉か死しかない。
なんの利益もなく、なんの私怨もなく、2人はしのぎを削る。
最高の力を持つ2人が。なんと気持ちの良い勝負である事か。
そこには純粋な力への崇拝しかない。
互いの胸に、互いに対する尊敬の念がこみ上げる。
この場、この闘いへと立ち向かう自分への誇りを噛みしめる。
いざ、決戦。熱き2人の思いと共に、我らも戦おう。

一応、シーザーもシデンも互いに尊敬の感情は抱いていたとも考えられる。
「気持ちの良い勝負」と色々とツッコミどころもあり、背景ストーリーを考える際には特に参考にはならないかもしれないが。そもそも公式も覚えているか怪しい

戦国武闘会決勝戦。ナイトとサムライの意地と誇りをかけた闘いで彼はHELLをぶっ放す。
空間までもを歪ませる弾によって、大会どころか世界が破滅する危険性もあった。

しかたなくシデン・ギャラクシーはTHE FINALを手に取ると、シーザーを、彼を守ろうとした多くのナイトごと一刀両断した―――



追記・修正お願いします。
























こんな彼だが、この程度ならぶっちゃけ項目を立てるには値しない。
こいつの正体、それは…



これ以後の全ての争いの元凶である。




登録日:2014/05/02 Fri 22:28:35
更新日:2024/03/18 Mon 19:25:30
所要時間:約 21 分で読めます


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12の王 DM DM-31 SR T・ブレイカー だいたいこいつのせい もう許してやれよ アーマード アーマード・ドラゴン クリーチャー コスト6 コスト踏み倒し コメント欄ログ化項目 シーザーさん スーパーレア ダークカイザー デュエマ デュエル・マスターズ デュエル・マスターズ プレイス トリガーハッピー ドラゴン ドラゴン・ゾンビ ナイト ラスボス 不遇 中西正樹 全ての元凶 凶悪 多色 多色クリーチャー 多色ドラゴン 悪夢 戦国編 暗黒王 暗黒王デス・フェニックス 暗黒皇グレイテスト・シーザー 準優勝 火文明 火文明のクリーチャー 火文明のドラゴン 絶対に許さない 背景ストーリーのラスボス 進化 進化クリーチャー 邪眼の使徒シーザー 邪鬼王来烈伝 闇文明 闇文明のクリーチャー 闇文明のドラゴン 龍魂珠被害者の会



煉獄の極魔弾は、復活の極魔弾。

銀河の理を超えて死を無とする。
*1

「えっ」
戦国編で死んでるじゃん」

うん、疑問はよくわかる。だが、以下を読み進んでいただければわかっていただけると思う。


【背景ストーリーに与えた影響】

神化編

「時空の裂け目」から古代の侵略者「オリジン」が来襲。
当初は少数だったが、「オリジナル・ハート」と呼ばれる小惑星が産み落とされ、そこからオリジンのゴッドとともに、地上を攻撃し始める。

この時空の裂け目は超銀河弾の威力によって生じたもの。つまり、シーザーさんが超銀河弾を撃たなければオリジンなんて存在しなかった。

もしも時空の裂け目がオリジンによって、シーザーさんや超銀河弾と無関係に生みだされたものであったとしても、黒幕がシーザーさんからオリジンになるだけである
ここから全ては始まったのだ。

覚醒編

《黒月の古城 オリジナル・ハート》の爆心地に超次元の穴が出現。これに目をつけた闇文明が覚醒の力を得る。
残る四文明も覚醒の力を得て対抗するが、光が裏切ったり闇が裏切り返したりする。

オリジナル・ハートが爆発しなければ超次元の穴が生まれることはなかった。つまり、シーザーさんが超銀河弾を撃たなければ闇文明が覚醒の力を得ることはなかった。

エピソード1

エイリアンが超次元の穴の向こうのパンドラ・スペースから襲来。ハンターたちとの争いを繰り広げる。
しかし、それは実はアンノウンの策略だったことが判明。エイリアンとハンターは和解してアンノウンと戦う。
また、この時期には時空の裂け目が開く切っ掛けになった二つの最終兵器がクリーチャーとして生まれ変わっており、二体の超獣《THE FINAL カイザー》《超銀河竜 GILL》が誕生している。

超次元の穴が開いた理由はもちろん前述のとおり。またアンノウンがエイリアンを利用したが、穴が開いてなかったら穴のむこうとこちらで潰し合わせるという戦略は取れない。
つまり、シーザーさんが超銀河弾を撃たなければ、プリン姫は行方不明にならず、ハンターも無駄にエイリアンと戦う必要もなく、エイリアンもまた然りで、争いが起こることはなくパンドラ・スペースが消滅することもなかった。

エピソード2

アンノウンの上司に当たるゼニスの登場。ハンターvsゼニスの「ゼニス大戦」がはじまる。
その黒幕(つまり覚醒編の黒幕の黒幕の黒幕の黒幕)であるシャングリラは「ガーディアン」であり、守りたいものたちが傷付け合うのを見て、「全て滅ぼせば全て守れる」という屈折した結論に至ったからである。

シーザーさんが争うのもガーディアン的には良くなかったはずだし、そもそも超次元の穴が開かなければゼニスたちもアンノウンをエイリアンを操るのに送ることも出来ないから、そこまで活躍できなかった可能性も大きい。つまり、シーザーさんが超銀河弾を撃たなければ、ゼニス大戦はここまでひどくならなかった。

エピソード3

「自由」を求めるアウトレイジと、「平和」を求めるオラクル教団の争い。
アウトレイジはハンターに出自が由来する存在であり、一方のオラクル教団はシャングリラを至高神として定めていた。

つまり、ハンターがいなければアウトレイジが、ゼニスがいなければオラクル教団が生まれることはなく、つまりそれはエイリアンの住むパンドラ・スペースがこちらの世界と繋がらなかった場合であり、それはつまりオリジンなんていなかったら、という話になるので、つまり、シーザーさんが超銀河弾を撃たなければ、エピソード3の争いは起きていなかった。

カツムゲンとイズモの和解でアウトレイジとオラクルの戦争は終結、フレーバーテキストで「次の物語は別の世界(ドラゴン・サーガ)に移る」と語られ、これでファンの間では「シーザーの起こした争いは解決した」
「シーザーさんが許された」と思われていた。ところが・・・

ドラゴン・サーガ

公式でもパラレルワールドに移ると語られ、今までのデュエマ世界とは切り離された、つまり全く無関係の背景世界だと思われていた。

しかし超王道戦略ファンタジスタ12の《ノウメン》のフレーバーテキストにおいて、「ドラゴン・サーガの世界はパンドラ・スペースと交流があったが《偽りの名 13》によるパンドラ・スペース崩壊で切り離され独自の道を辿った」ことが明かされ、
つまり、シーザーさんが超銀河弾を撃たなければ、結果的にパンドラ・スペースは崩壊せずこの世界の物語は生まれなかった。

無論ドラゴン・サーガの世界のドラゴン1強時代や争いがおこることも無く、もし争いが起こっても、全く違う形になったのは言うまでもない。

革命編

ドラゴン・サーガから少し時間が経過した世界での物語。
「侵略の日」に起きた出来事によって「侵略者」となったクリーチャーとそれに対抗する「革命軍」のクリーチャーが鎬を削っており、裏で世界を破滅に導く存在と言われている「禁断」の封印が解かれようとしている。

最終弾にて、革命編における一連の戦いの原因の全ては伝説の正体 ギュウジン丸にあったことが判明。
遂に!遂にシーザーさんは許されたのである!初登場からほぼ丸6年、ようやくシーザーさんが直接的にも間接的にも関与していないラスボスの登場である。
ギュウジン丸もかなり昔からいるクリーチャーであり、パンドラ・スペースが崩壊する以前から存在していた可能性が高い。無論、切り離された後に誕生しているのであれば、シーザーさんのせいになる可能性も十分にあるので、まだグレーゾーンにいることは言うまでもない。

革命ファイナル

特にシーザーさんが関係する出来事は起こらず、ドルマゲドンXもシーザーさんとは無関係に生まれたものだった。
それどころか、デッドマンを慢心させ、ギュウジン丸を自惚れさせたのもドキンダムXであり、ドルマゲドンXだったのだ。
フレーバーテキストから推測するに、シーザーさんがいなくとも世界にドキンダムXは振り撒かれ、いずれはドルマゲドンXと禁断の星がこの世界に現れていただろう。
つまり、ドギラゴールデンがドルマゲドンXを倒し、禁断も侵略者もギュウジン丸もデッドマンもいない真の平和が訪れ、ようやくシーザーさんが真の意味で許される日が来たのだ、と思われた。
というか思いたかった

だが、最後の最後でとんでもない事になってしまった。
問題が判明するのは《求愛の面 フレガータ》のフレーバーテキストである。


ドギラゴールデンは、ハムカツマンの力を借りて、ドルマゲドンXを倒すことに成功した。だが、ふたつの巨大なエネルギーのぶつかり合いが世界を完全に作り変えてしまった。世界からドラゴンはいなくなり、新しい時代が始まる。


そう、超獣世界全ての生命の力を得たドギラゴールデンがドルマゲドンXと激突したせいで世界が作り変えられてしまい、ドラゴン・サーガ世界のドラゴンが絶滅してしまったのだ。
そもそも偽りの名 13がパンドラ・スペースに星を落としたためにドラゴン・サーガ世界がこうなったわけなので…なんてことをしてくれたんだ13
大体13が星を落とすハメになったのは、社会のダニことゾルゲの計画の破たんのせいなのだから、覚醒編からエピソード1の騒動の元凶となったゾルゲも戦犯である。
あれ、という事は…

これ、結局元を辿れば超銀河弾をぶちかましてオリジナル・ハートを登場させてしまったシーザーさんのせいじゃね?

かくして、シーザーさんは第1弾~エピソード3次元で神化編~エピソード3まで続く戦乱・災厄を引き起こしただけでなく、ドラゴン・サーガ次元でドラゴンが隆盛し、そして滅びる原因を作った存在となってしまった。本人全く出てきてないのに

彼が真の意味で許される日はまだ来ないのか…。
いや、ある意味ではシーザーさんがもたらした災厄がドラゴン・サーガ世界では「ドラゴンの絶滅」という形で終わったとも取れるが。

総括

まとめると、だ。
シーザーさんがHELLをぶっ放して時空の裂け目を作り
時空の裂け目からオリジンとオリジナル・ハートが現れ
オリジンがオリジナル・ハートを落とした超次元の穴からサイキック・クリーチャーとエイリアンが現れ
エイリアンが傷つけたクリーチャーからハンターが生まれてハンターとエイリアンが戦争を起こし
戦争の影にいたのがエイリアン・ファーザーの側近のリヒャルト(ゾルゲ)で、そのゾルゲの計画が失敗し、パンドラ・スペースに星を落として破壊したのが13(とシャーロック)
(ここでエピソード3世界とドラゴン・サーガ世界以降の世界が分裂する)

このように、神化編からエピソード2までの間がそれほど大きく開いておらず、ストーリーにも一区切りが付いていなかった(聖拳編~転生編にエターナル・フェニックスは絡んでおらず、転生編~不死鳥編では5大カタストロフィーによる破滅、極神編~戦国編では五元神による世界の浄化を挟んでいるが、神化編~覚醒編ではオリジナル・ハートの爆心地から物語が始まる)ため、結果的に全て地続きなストーリーになっていた点こそが、「シーザー元凶」説の根拠である。(時が進むにつれこじつけ臭くはなっているが)歴史は繋がっているのである・・・。

極神編で平和にされなきゃサムライもナイトも出なくて済んだんだが…


【更なる罪状】

シーザーさんが初登場を飾り、戦国編の最終決戦、そして終幕が描かれた戦国編最終エキスパンション、DM-31 「戦国編 第4弾 戦国武闘会)」(2009年3月20日発売)より、
およそ8年半の時を超え、再び戦国編を舞台に発売された構築済みデッキ、DMBD-02 「クロニクル・レガシー・デッキ 風雲!! 怒流牙忍法帖」(2017年8月11日発売)において、
今まで、
「最後の試合の幕切れと共に、シノビ達は次元の狭間へと帰っていった。」(DM-31版「フォース・アゲイン」のフレーバーテキストより)
と伝えられていたシノビ達が、
「第100回戦国武闘会決勝戦において、ドルゲユキムラや怒流牙十勇士ら多くのシノビ達がその身を犠牲に超銀河弾超銀河剣の激突による絶大な力から世界を守り抜き、人知れず散っていった」(DMBD-02版西南の超人、霞み妖精ジャスミンのフレーバーテキスト参照)
という真実が明らかにされたことにより、
「多くのシノビ達が命を落とすきっかけを作ってしまった」
というシーザーさんの罪状がまた一つ増えてしまうことになってしまった。



【冤罪、そして減刑】

シーザーさんは神化編以降の時代を戦乱に巻き込んだ世紀の大戦犯。全ての元凶。
そう、思われていた。これまでは。

2021年発売の「20周年超感謝メモリアルパック 究極の章 デュエキングMAX」収録の《超次元バリバリ・ホール》にて、超銀河剣と超銀河弾(と超銀河槍)はスターノイドであるニョライが持ち込んだものだったこと、三つの武器には本来次元に穴を開けるような力は備わっていなかったこと、にも関わらず次元が接続したのはパンドラスペース側からも穴を開けようとしていたからなど数々の新事実が判明する。
また、ニョライのイラストをよく見てみると背景に月が二つ(=オリジナル・ハート)浮かんでおり、オリジンとの関わりを臭わせている。
これにより、超銀河剣に酷似した武器を持つ神核アトムでも示唆されていた「戦国編時点でのオリジンの関与」がほぼ確定的となった。

更に、シーザーさん誕生の経緯も《イビルアイ・アドバンテージ》のフレーバーテキストにて掘り下げられた。
そもそもグレイテスト・シーザーが誕生したのはロマノフⅠ世が《邪眼の祈祷師ザビ・ミラIV世》(ちなみにこいつは種族がエイリアンである)にデス・フェニックスの魂を手に入れさせ、「邪眼の使徒シーザー」に封じ込めたためである事も明らかに。*2

長らく「シーザー1人の手で次元に穴が開けられその後の戦禍を招いた」とされてきたが、これらの新事実によって
  • 超銀河弾をぶっ放したシーザー
  • サムライとナイトに武器を渡したニョライ
  • その調達元と思われるオリジン
  • 次元を開通しようとしていたパンドラ・スペース
  • シーザーさんに魂を埋め込んだロマノフⅠ世とザビ・ミラⅣ世
  • シーザーさんに取り憑いたデス・フェニックス
このように罪が分散され、結果的にシーザーさん単独の罪状は大幅に減る事となった。ヤッタネ!
もっとも、今回判明したのは次元が繋がってしまった背景事情であって、超銀河弾を乱射したシーザーさんの「実行犯」としての罪は永遠に消えることは無いのだが…。

しかし、デス・フェニックス、及び進化系のゼロ・フェニックスはデュエプレにて、「暗黒王は、その業火で世界を包み込み、憎悪と怒りに満ちた世界へ変えようとしていた。」「世界に終わりなき暗黒を。」なんて語られるような奴であり、自分のせいでここまで世界がめちゃくちゃになったこと、その罪を問われることは、悲しく思うどころかむしろ大歓迎だろう。

因みにデス・フェニックスはこれで通算3回ラスボスを務めたことになる。
「暗黒王」から「暗黒凰」を経て「暗黒皇」に至ったと考えるとなかなかに感慨深い。
ただし、「暗黒凰」と「暗黒皇」の時期において「超聖竜」の名を持つ者に2連敗したということでもあるので、なかなかの苦労人である。


新章デュエル・マスターズ以降に与えた影響】

革命ファイナルのラストでドラゴン達が絶滅してから更に10万年もの歳月が流れたため、世界観が一新されシーザーさん含め旧来の因縁は殆ど無くなっている。
物語も新たな世界観から紡ぎ出され、新章デュエル・マスターズ双極篇超天篇十王篇では新たな種族や勢力が台頭していく。
十王篇後には上述のように次元が繋がってしまった背景事情も判明し、このままシーザーさんの罪は風化していくものと思われたが…。

王来篇

背景ストーリーにて敵ボスから名指しされる形で物語に浮上。
名前だけとはいえ、本編ストーリーでの登場は戦国編以来実に13年ぶりである。

事の発端は超獣世界を破壊するために襲来した新勢力「ディスペクター」の王が一人、禁時混成王 ドキンダンテXXII
石柱として出現したドキンダンテは時計の文字盤が動く度に滅亡の現象を巻き起こし、石柱の針が「Ⅳ」を指した瞬間、使い手のいない超銀河弾がいきなり虚空から発射されてそれぞれが超次元と繋がる9000個もの次元の穴を空けてしまう。*3
数十万年の時を経て戦国編の惨劇が再現された瞬間である。

そして完全覚醒したドキンダンテは告げた未来を実現する力でもって「リュウセイはプリンを救えなかった」「シデンはシーザーに負けた」と宣言。
すると光文明は荒廃した砂漠と化し水文明の大気は有毒ガスに汚染され火文明はマグマが噴き出す死の大地へと変貌してしまった
まさかの公式による「シーザーさんのせい」である。
リュウセイがプリンを救えなかったIFも同時に発動しているのでシーザーさんがシデンに勝ったIF単体での影響がどれほどかは計り知れないが、三文明に途方もない悪影響を撒き散らしており凄惨な未来が窺える。

また、シーザーさんも誕生の一端を担っているシャングリラの肉体が悪用された零獄接続王 ロマノグリラ0世もディスペクターの王として降臨し、強制ゼニス化によってレクスターズ相手に猛威を振るっている。
このように、革命ファイナルからある程度沈静化していた所を五年越しに罪をほじくり返される事態となってしまった。

一方で当のシーザーさんの肉体はというと、「俺」の頂 ライオネルと結合させられた暗獅連結 グレイテスト・ネルザなるディスペクターと化していたが、黒幕のある思惑によってライオネルから引き剥がされ、新たに敵であるシデン・ギャラクシーと結合した戦国接続 ギャラクテスト・シデンシーザーとして造り直されたうえで闇文明を襲撃した。
超銀河剣 THE FINALと超銀河弾 HELLの両方を駆使して暴れ回り、背景ストーリーでも強キャラと名高いあの∞龍 ゲンムエンペラーを苦戦させるというとてつもない活躍を見せ付けるが、最終的にはテ・ラ・スザークとゲンムエンペラーの連係攻撃の前に敗れ去った。

ドキンダンテ越しにかつての惨劇を再現させられたりしたが、シーザーさん自身はと言うとグレイテスト・ネルザとギャラクテスト・シデンシーザーで二度も肉体を利用されたり被害者としての側面が目立つ。
また、ラスボスであるVolzeos-Balamordの前身・五大龍神はかつてオリジン達によって封じられたという過去を持ち、オリジンの黒幕度が上がった事で相対的にシーザーさんの罪も薄まっている。
このまま新たな罪が発掘される事なく進めば良いが…果たして今後はどうなる、シーザーさん。

王来MAX

王来篇の物語が繰り広げられた『龍の王の歴史』と対極をなす、龍頭星雲の向こう側にある『鬼の王の歴史』におけるシーザーさんの動向が新たに判明。

こちら側の歴史でディスペクターとして12の王と合成させられていたクリーチャー達こそが実はあちら側の歴史における12の王であり、『龍の王の歴史』ではグレイテスト・ネルザとして獅子王と連結させられている素材でしかなかったシーザーさんもまた、『鬼の王の歴史』では「暗黒王」として「邪鬼王来烈伝」に記録されていた王の一人だったようである。肩書きが二つ前の形態に退行している?気のせい気のせい
「獅子王」と「黒月王」で合成する際の余り物扱いだったこちらの歴史とは対照的に、最終局面にて「邪悪王」ザ=デッドマンと王同士で縫合させられた《終末縫合王 ザ=キラー・キーナリー》として誕生する。
しかし、ジャオウガがVolzeos-Balamordと対面した際には12の王の魂全てが取り込まれた状態で挑んでいる事から、そこに至るまでにザ=キラーキーナリーもあえなく敗北してシーザーさん(とデッドマン)の魂はジャオウガに吸収されてしまった。

最終的にはモモキングとジャオウガが共に柱の礎になるという形で決着。
ジョーカーズの大半もタマシードから戻れなくなってしまったものの、五文明はようやく訪れた平和を享受するようになり、革命ファイナルの時ほどの大勢の犠牲が発生する事も無く、ハッピーエンド寄りのビターエンドで新章デュエル・マスターズの物語は幕を閉じた。

また、そもそも新章から始まった世界とドラゴン・サーガの世界はパラレルワールドの関係であり、新章世界ではドギラゴールデンとドルマゲドンXの激突ではなくジャオウガが予め龍を滅ぼしていたという新事実も発覚する。
シーザーさんを遠因としたドラゴン絶滅の因果は、ここにようやく断ち切られるのだった…。


サバイバーの復活よろしくEP世界やDS世界が今後の展開で再び取り上げられる事も無きにしも非ずだが


【関連カード】

超銀河弾(ギャラクシーショット) HELL(ヘル) 火文明 (10)
呪文:ナイト
相手のクリーチャーをパワーの合計が9000以下になるように好きな数選び、破壊する。その後、こうして破壊したクリーチャー1体につき、相手のシールドをひとつ選び、持ち主の墓地に置く。

背景ストーリーでも使用した禁断の超銀河弾。
相手クリーチャーを除去しつつその数だけシールド焼却できる。
なお、コストの関係で実際にはシーザーさん自身の効果では《超銀河弾 HELL》をぶっ放せない。おそらく効果ではなく自身の実力でぶっ放したものと思われる。
後にクリーチャー化した。

詳細は個別項目を参照。

暗黒邪眼皇ロマノフ・シーザー 闇/火文明 (6)
進化クリーチャー:アーマード・ドラゴン/ドラゴン・ゾンビ/ナイト 13000
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
進化V:自分の闇または火のクリーチャー2体の上に置く。
T・ブレイカー
メテオバーン:このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの下にあるカードを1枚選び墓地に置いてもよい。そうしたら、自分の墓地にある闇または火の呪文をコストの合計が7以下になるように好きな枚数選び、コストを支払わずに唱える。その後、その呪文を好きな順序で自分の山札の一番下に置く。

シーザーさんがロマノフと融合したと思わしきクリーチャー。肩書きはダークカイザーから一転して「あんこくじゃがんおう」となった。
進化元が幅広く取れるようになった代わりに誘発条件がメテオバーンとなり、効果の使用に回数制限が付けられた。
何気にシーザーさんのリメイククリーチャーとしては唯一である。

煉獄魔弾グレイテスト・ゲート 闇文明 (8)
呪文:ナイト
バトルゾーンに自分のクリーチャーがなければ、この呪文を唱えるコストを1少なくする。
KM−進化ではないクリーチャーを1体、自分の墓地から出す。
ナイト・マジック(バトルゾーンに自分のナイトがあれば、この呪文のKM能力をもう一度使ってもよい)

冒頭のフレーバーテキストが載っているナイト呪文。
邪眼の祈祷師がこれを用いて暗黒王の魂を手に入れ、その魂を「邪眼の使徒シーザー」に埋め込み「グレイテスト・シーザー」が誕生したらしい。
効果としては非進化クリーチャー1体のリアニメイトだが、8マナ以上なのでシーザーさんでは効果を発動できず、加えてシーザーさん自身は進化クリーチャーなので効果で蘇生できないという二段構えの不親切仕様となっている。
超銀河弾然り、自分に纏わる呪文なのに恵まれないシーザーさんであった…。

戦国接続 ギャラクテストシデンシーザー SR 光/闇/自然文明 (8)
クリーチャー:ディスペクター/ナイト/サムライ 14000
EXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く)
W・ブレイカー
このクリーチャーが出た時、カードを3枚まで、自分のマナゾーンまたは墓地から手札に戻す。
自分のディスタスとディスペクターの召喚コストを最大2少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。

因縁のライバルであるシデン・ギャラクシーと接続させられたディスペクター。
召喚時にマナゾーン及び墓地からカードを三枚回収する効果と、ディスタス及びディスペクターのコスト軽減効果を持つ。

詳細は個別項目を参照。

暗獅連結 グレイテストネルザ VR 光/闇/火文明 (10)
クリーチャー:ディスペクター/ゼニス/ナイト 15000
EXライフ
スピードアタッカー
T・ブレイカー
自分の手札に加えるシールドカードすべてに「G・ストライク」を与える。(「G・ストライク」を持つカードを自分のシールドゾーンから手札に加える時、相手に見せ、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。このターン、そのクリーチャーは攻撃できない)
このクリーチャーが攻撃する時、コスト10以下の呪文を1枚、自分の墓地からコストを支払わずに唱えてもよい。そうしたらその呪文を唱えた後、墓地に置くかわりに山札の下に置く。

ライオネルと連結させられたディスペクター。
本来の歴史ではライオネルから引き剥がされギャラクテスト・シデンシーザーとして接続されたために表舞台に出る事なく終わった幻の存在だったが、パラレル・マスターズにてカード化された。
手札に加えるシールドにG・ストライクを付与する効果と自分の墓地にあるコスト10以下の呪文を1枚踏み倒せる効果を持つ。
二番目の効果によって(ライオネルとの合体ありきではあるが)ついに超銀河弾を撃てるようになった

詳細は個別項目を参照。

終末縫合王 ザ=キラーキーナリー SR 水/闇/自然文明 (10)
クリーチャー:ディスペクター/ジュラシック・コマンド・ドラゴン/ドラゴン・ゾンビ 15000
EXライフ
T・ブレイカー
このクリーチャーが出た時、相手のクリーチャーを1体選ぶ。その選んだクリーチャーを相手の手札へ戻してもよい。その後、その選んだクリーチャーのコスト以下のクリーチャーを1体、自分の墓地から出す。
相手のクリーチャーが出て、その能力がトリガーする時、かわりにその能力はトリガーしない。

今度は《龍覇 ザ=デッドマン》と縫合させられたディスペクターの王。
デッドルナと同じく、名前と存在だけは判明していたがカードとしてはお目見えしない状況が続き、DM23-BD1にてついにカード化を果たした。
効果としてはあまりシーザーさんの面影が残っていないものの、非常に制圧力の高い性能に仕上がっている。

詳しくは個別項目を参照。


デュエル・マスターズ プレイス

暗黒皇グレイテスト・シーザー SR 闇/火文明 (6)
進化クリーチャー:アーマード・ドラゴン/ドラゴン・ゾンビ/ナイト 13000
進化V−ナイト・クリーチャーまたはドラゴンのいずれか2体
バトルゾーンに出た時、自分の山札から、最もコストが大きい呪文1枚を墓地に置く。その後、山札をシャッフルする。(複数あるなら、その中からランダムに1枚)
メテオバーン1:攻撃する時、このクリーチャーの下にあるカードを1枚墓地に置いてもよい。そうした場合、自分の墓地から闇、火またはナイトの呪文を探索し、その中からコストの合計が10以下になるように好きな枚数選び、コストを支払わずに唱えてもよい。その後、その呪文を唱えた順番で自分の山札の一番下に置く。
T・ブレイカー

TCG版からの主な変更点は、cipで山札から最もコストが大きい呪文を一枚墓地に置けるようになった事と、墓地からの呪文詠唱はアタックトリガーにメテオバーン要素が付加された上で効果範囲がナイト呪文にまで広がり、コストの合計が10以下まで拡張された
そう、とうとう超銀河弾が自力で撃てるようになったのである!
cipの最重量の呪文を山札から墓地に落とす効果とシナジーしており、召喚と同時に攻撃して狙いの呪文をメテオバーンで直ぐに撃つことが可能。
《超銀河弾 HELL》に拘らずとも合計コスト10以下ならTCG版では考えられてこなかった組み合わせも実現できるため、理想的な強化を得られたと言える。


【余談】

  • 公式の闇鍋第二弾超ブラック・ボックス・パックでは他作とのコラボに力を入れており、その一環でMtGのキャラクターがこちらに登場する事になった。その内ジェイスがこちらに来た事に関しては時々値段がヤバくなるだけでそんなに問題は無い。だが、もう片方のニコル・ボーラスは(発売日的な意味で)デュエマの物語が始まる前からMtGのストーリー上で暗躍し、「恐れ多い」と言う理由で公式が一人だけ苗字呼びしているレベルの凶悪なドラゴンである。
    そんなヤバイ級のラスボスがポッと出した事についても、二人が共通して次元を超える能力を持っている事も手伝って「シーザーさんが超銀河弾を撃ったせいで時空が不安定になり、それによってMtGから次元移動出来るようになった」と言われる事もある…が、こちらは後付けのおかげで幸いな事にこじつけに終わった。


  • DMX-19の再録ではDramatic Card仕様で迫力が増した姿で登場した。
    イラストには大きく「悪夢」の文字が光っているが、これはDS時期に登場したファンキー・ナイトメアを進化元に用いられることを意識したデザインと見られる。
    しかし、一説には背景ストーリーの全ての元凶である(=「悪夢のような争いの始まり」)ことの意味合いがあるのではないかとも。



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最終更新:2024年03月18日 19:25

*1 画像出典:Twitter https://twitter.com/handstandhippo/status/1451498439716442120 作成者:イラストレーターhippo氏 画像投稿日:2021年10月22日 Twitter会長:ブレット・テイラー ©Wizards of the Coast/Shogakukan/Mitsui-Kids

*2 一見すると唐突な後付けのように見えるが、記事冒頭にも記述されている通りシーザーさん自体が元々ガルザークとデス・フェニックスの意匠を纏っており、また肩書きもデス・フェニックスの物を引き継いでいる。

*3 後述の新設定では超銀河弾自体に次元の穴を開ける程の力はないとされており矛盾しているように思われるが、発射の直前には「Ⅱ」で二体の超神星が降臨したザ・ユニバース・ゲートが発生し、「Ⅲ」ではゼニス達が通過する時空の裂け目までもが開いており、次元自体が相当緩まっていたため超銀河弾でも容易く開通しまくったと思われる。