絶叫学級

登録日:2014/04/30 (水) 00:06:21
更新日:2024/02/03 Sat 23:51:47
所要時間:約5分で読めます





黄泉「こんにちは 絶学級の時間です。

   みなさん、このwikiは好きですか?

   私もつい時間を忘れて、色々な項目を読みふけっちゃったりして。

   コメントや追記・修正だけじゃなく、いつか項目作成にも挑戦してみたいものです。

   ふふ、みなさんは自分で項目を立ててみたことなんてありますか?」




学級とは、『りぼん』2008年10月号から2015年3月号まで連載されたオムニバス・ホラー漫画である。
集英社みらい文庫のレーベルから小説版が出ている他、2013年には実写映画化されている。
単行本は全20巻。偶然の産物なのか単行本最終巻は 13日の金曜日に発売された
しかし連載終了から数ヶ月後『りぼん』2015年7月号にて「絶学級 転生」とタイトルを変えて復活(連載再開)した。
野暮な事はさておき「転生」の単行本1巻は 10月23日の金曜日 に発売されている。
11月に発売したら大変な事になったかもしれない…(2015年は2月・3月・11月に13日の金曜日があるため)



作品の特徴

ホラー漫画らしく様々な怪異が登場するが、一貫したコンセプトは 「人間が一番怖い」
主人公たちは女学生であり、必然的に学校生活に関連した話が中心となる。
決して逃れることができない怪異や、それを突きつけられることで露呈する人間の狂気が恐怖の対象となる話が多く、物語の多数はバッドエンドを迎える。
自業自得な顛末であっても、主人公が元来的に悪人であることは少なく、日々への不満や自己啓示欲、他人の心ない行為に対する抵抗故の行動が、思いも寄らない形で自身の破滅を招いてしまうというパターンが多い。
後味の悪い結末にはなるが、ホラー漫画としてスプラッタな描写は少ないので、その辺に耐性の無い方にはオススメ。
稀であるが、ハッピーエンドで終わる話もあり、特に前後編は救いのある結末が描かれている。
バッドエンド系でも主人公にとっては、ハッピーエンドだったり、主人公以外がバッドエンドを迎えるハッピーエンドもある。
あと黄泉がかわいい。超かわいい。

余談だが、本作の連載中に原作者のいしかわえみは『うしろの光子(ひかるこ)ちゃん』という本作とは真逆のゆるこわホラー漫画も描き、
『絶叫学級』終了後に正式連載を初め、終了後に『絶叫学級 転生』を開始した。
前述のとおり『光子ちゃん』は、ゆるこわホラーかつ感動系なので、そちらもお勧めする。



主要登場キャラクター ※ネタバレ要素があります。

黄泉(よみ)

へそから下の下半身が消失している猫目でセーラー服の幽霊少女。
各話のプロローグとエピローグに登場するこの作品のストーリーテラー。
作者曰く 「恐怖の世界の案内人であり番人」
微笑みを浮かべながら、澄ました丁寧口調で読者に接してくる。本編にて少女達が凄惨に破滅しようともその態度は決して変わらず、時折、その笑みは残虐性を帯びる。

基本的にはストーリーテラーの立場にいるが、稀に本編に登場し、彼女の誕生秘話や、悪霊として人間たちを翻弄する姿が描かれることもある。
悪霊としての本編登場時の設定は各話ごとに異なり、姿と名前、何かを施す代わりに代償を求めるというスタンスをしていることが多いという事以外の共通性はない。口調もストーリーテラー時とは異なる。
その度の主人公を挑発的な言葉で精神的に追い詰めていく反面、人間側の一方的な要求破棄に関して肝要である。
黄泉曰く人間の要求に応じているだけという。人によっては黄泉に試されていた様にも感じる。
物語の終盤で自らの抱えた絶望に打ち勝っていった少女達を見送る彼女の表情はどこか優しげ。

幽霊だが、季節応じて制服を衣替えする。水着、パジャマ、浴衣、晴れ着、サンタ、花嫁、スク水、女教師、ネコ耳、ポニテ体操着等々、コスチェン姿は数知れず。
その度の物語のテーマにちなんで便所掃除したり、ブログ始めたり、携帯で乙女ゲーしたり、スマホに買い換えてツイッターやLINEに興じたり、正月に食い過ぎたのでダイエット始めたり、本を開いたまま状態で顔の上に乗っけて腕を組みながら居眠りしたりする等、時たまシュールというか幽霊として大切な何かを見失っている気がするお嬢さん。


黄泉男(よみお)

黄泉と酷似した雰囲気と名前が死ぬほど適当な気配を持つ謎の美少年。
時折、黄泉に代わってストーリーテラーを務める。
初登場はパラレルワールドに住む男版の黄泉という位置づけで登場したのだが、後に黄泉の弟という設定になり、独立した存在となった。

黄泉と似た雰囲気を持つが、彼には足が存在する。黄泉が下半身の無い少女の姿を持つのは理由があるのに対し、この少年の姿が何者なのかは謎である。

単行本カバーの表紙独占を狙っているが、姉さんに許してもらえず、絶叫する。結局、実現しなかった。
黄泉、ギャ王などが幼児レベルの微笑ましい画力対決をしている中、一人だけツインテール少女の萌え絵を描き上げて「まあまあかな」と呟く。
少女が酷い最後を遂げた次のページのエピローグで、いちご牛乳を片手に温泉に浸かりながら登場し、シリアスムードを木っ端微塵にする。
イケメン化したギャ王から「僕の体を好きなだけなめていいから」と言われる。

足が生えていて、顔がカッコいいので女の子にモテる。死ねばいいのに。あ、死んでるようなもんか。
姉同様、彼もまた腹の黒い悪い奴なのだと思われるが、姉のギャ王君に対する態度を見る限り、姉よりは人当たり良い人じゃないかと思えなくも無い。


ギャ王

ディフォルメされた骸骨の幽霊。作中のマスコット的な存在である。
おまけ漫画では主役を張り、同じくマスコットのwa王や、人外のお婆さん達からモテる悪魔くんなどにイジメられるリアル地獄の日常が描かれている。
誰からも舐められる下僕気質。作者にすら9巻まで「ただの石ころ」同然に思われていた。
毛がない。筋肉もない。骨だからね。
黄泉の事は「黄泉ちゃん」と呼び、深く慕っているが、当の黄泉ちゃんから食糧扱いされている。ソースかけて食う。ははぁ、さすが姉さん。
亜種として「ギャオ子姫」なる存在も10巻のカバー下にいる。

おまけ漫画によると、地獄には様々な魔物が住む黄泉王国があり、黄泉ちゃんが仕事で不在の際には彼がその留守を預かっているらしい。「何故、黄泉が王制を敷いているのか」とか「どうして日本出身の黄泉の自宅が西洋のお城なのか」等という余計なことは気にしなくていいよ。

人間化すればイケメン。だが彼がモテることは無かった。無かったのである。

友達であるはずの黄泉ちゃんからの扱われ方は極めてぞんざいで、お茶酌みやらされたり、頭かじられたり、頭ペロペロされたり(可愛がっているという意味ではない)、呪いの黒板に名前を書き込まれて存在を抹消されかけたりする。


秋元 優美(あきもと ゆみ)

故人。美しく気高く、友達想いだった少女。中学三年生。

常に落ち着いた態度でいることに目を付けられ、一部の女子を中心としてクラス中から極めて陰湿ないじめを受けていた。
屈することなく強くあり続けた彼女だったが、幼馴染の親友である少女「まこと」にいじめの危害が及ぶことを忌避した結果、いじめ主犯の女子達を道連れに家庭科室でガス爆発を起こして自殺。下半身を吹き飛ばされ、即死する。

その後、優美は成仏することなく旧家庭科室に潜む幽霊となってしまうが、
当時の在校生であり、幼馴染に対して人一倍の友情を抱くという意味では自分と似た少年「瑞樹 悠」と一時的に交流することになる。
しかし悠の幼馴染の少女「詩織」が同級生から苛烈な嫌がらせを受けていたことが発覚。その他の原因が重なり合った結果、悠の憎悪が、人間の怒りや悲しみの掃溜めとして祀られ、絶望の固まりと化した神「黄泉様」を引き込んでしまうという事態が発生する。
優美は悠に、怒りで死者の自分と同じになってはならないことを説きながら「黄泉様」をその身に封印し、彼らの前から姿を消す。

以後、彼女の意識は「黄泉様」に乗っ取られ、優美は「黄泉」と呼ばれる存在になるのだった。

融合後も黄泉が幻の中で人間に接触を図る際には「秋元 優美」の名を騙ることがある。
今現在も彼女の意識が黄泉に残っているかは不明だが、黄泉が容易に人間を見逃すのは彼女の存在に関わりがある節はある。
また融合直後の描写では、黄泉がこの「絶学級」にて授業を行っている相手とは優美なのではないかと思わせるセリフが存在する。

登場話が限られていながらも、何故か毎度バトル漫画のような壮絶で雄々しい散り様を見せる。
あと黄泉のコスプレ具合から鑑みるに「黄泉様」は優美の容姿を謳歌し過ぎな件。


秋元 楽

『転生』から登場した青年。名前は授業18でゲストキャラから呼ばれた後、授業42で知人のある女性からも言われた事で判明し、フルネームないし本名は『転生』9巻の194ページで明かされた。
職業は霊能力者で、授業18「13人目の宿泊者」ではコテージで起きた不可解な現象に立ち会う、授業21「追われる者」・授業42「恋人たちのクリスマス」ではある場面で幽霊と会話する等判明する前にもそれらしき姿は見られた。
彼の素性や知人女性の背景については謎が多いが、登場話では基本「他人ないし霊から依頼を受け、『真実』から目をそらす人物に、冷酷な形でそれを思い知らせる」役割を果たしている。
また授業41ではエピローグにどこか彼に似た少年が登場しているが、関連性は不明。





単行本収録作品リスト


























立て主「はあ、はあ…

    ここまで書けば、あとちょっと…

    それで全部、終わる…!

    ふふふ、あははは!ざまーみろ!!

    …………え?

    何これ?画面?画面から……?

    い、いや!やめて!


    いやああああああああ…!!!
















黄泉「…………。

   ……おっと、失礼。項目をハシゴするのに夢中になっていて気づきませんでした。

   …えっ?この項目の立て主に何があったって?

   (クス)どうやら、この項目に食べられて文章の一部となってしまったようです。

   でもこれで大好きなこのwikiといつまでも一緒です。

   ふふふ、うらやましい。

   …………。

   …………しかし、良い項目にしたいという欲望は止まることを知りませんね。

   ほら? …気づきませんか?

   今だって、立て主は追記・修正して欲しそうに画面の中からあなたの事を見ていますよ。

   ふふふ。それではまた、次回の絶学級でお会いしましょう。」




この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • りぼん
  • 怖い話
  • 死亡フラグの宝庫
  • スパルタカウンセラー
  • 長期連載
  • バッドエンド
  • チラへそ
  • 地獄少女ではない
  • てけてけ
  • とりあえず少女が死ぬ
  • 足なんて飾りですよ
  • どうあがいても絶望
  • 絶叫学級
  • いしかわえみ
  • ホラー
  • ようこそ、恐怖の授業へ!
  • 実写化
  • 漫画
  • 集英社
  • 人間が一番怖い

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年02月03日 23:51