紅林遊月

登録日:2014/04/28 (月) 23:23:24
更新日:2023/12/07 Thu 14:42:15
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オリハルクで攻撃だ-!



紅林遊月(くればやし ゆづき)とは、Vジャンプにて連載開始となった遊戯王WIXOSSの主人公。
漫画媒体の作品とはいえ、遊戯王シリーズにとっては歴代初の女性主人公である。
これは原案を務める高橋和希先生の「随分前から女性のデュエリストも増えてるし」という意向に基づくもの。
作画担当が違うとはいえ髪型も奇想天外なものではなく至って普通な黒髪ロン毛という、様々な意味で遊戯王シリーズ主人公としては異端の存在。


明るく真っ直ぐな少女で双子の弟である紅林香月とも非常に仲が良く、親友を敵の追っ手から身を挺して守り抜こうとするなど、家族や仲間をとても大切に思っている。
人やカードの絆を信じ、自分の夢を果たす為に一途な想いを貫こうとする信念は強い。

このように、性別こそ女性だがオーソドックスな少年漫画の主人公然とした性格。
一方、これまでの主人公では見られなかった年頃の少女らしい精神的に不安定な面が見え隠れし、デュエル以外の部分で思い悩む時も。意外だが、タイプとしては髪型がクラゲ大先輩な遊城十代に近い。


小型のモンスターを高速展開して火力と切り札で相手のライフを削りきる王道のビートダウン戦法を好むが、かえって攻撃一辺倒なプレイングが読まれやすく、守備面もおざなりになるという弱点も。
ただし、それがわかっていても本人は意地を張ってこの戦法に固執しがち。
結果として苦戦や敗北の描写が多く、今後の成長劇に期待される。


【使用デッキ】
炎属性で統一された『アンビション』と称される和風の女性モンスターを使用。
幼少の頃は「好きな絵柄」という理由でE・HEROバーストレディをエースとした、戦術も何も無い「ただ組んだだけ」のデッキでデュエルを楽しんでいた。

★花代・肆
エースにして象徴である、主人公御用達の攻撃力2500モンスター。
謎の白い少女『コクーン』の導きでE・HEROバーストレディのカードが変化した。
レベル1の花代・壱から段階的に進化させなければならない面倒な召喚手順を踏む必要があるが、そのバーンと破壊を両立させた効果は強烈。

★羅輝石アダマスフィア
女版ベクターだのファンサービスの使い手だのと言われている蒼井晶にコテンパンにされた後、香月からプレゼントされたレアな魔法カード。
香月が姉の力になりたい一心で苦労しながら探し回り入手してくれたので、遊月は宝物に等しい思い入れを抱いている。



だったら信じたい

カードに貰った奇跡で追記修正して、もう一つの奇跡を叶えたい!







































ごめん嘘です +

   n ∧_∧ n
 + (ヨ(*´∀`)E)
   Y   Y  *







「まっすぐで何が悪い!」



紅林遊月(くればやし ゆづき)とは、selector infected WIXOSS/selector spread WIXOSSの登場人物。
CV:佐倉綾音(1~8話)/ 川澄綾子(8話~)


夢限少女を目指せる運命に選ばれたセレクターの一人で、使用デッキはレッドアンビション
好物はとんぺい焼き。
弟に対する花嫁修業の成果なのか意外と家庭的で料理の下ごしらえが上手い。


劇中るう子の前に最初に姿を現したセレクターであり、当初こそカモにしようとしたものの、やがて親交を深めて最初の親友となった。
良くも悪くも思った事がすぐ顔や態度に出るタイプで、それが裏目に出ることが多い。
また同じくセレクターの植村一衣とも仲良くなり、WIXOSSを通じた仲良し3人組を結成する。

双子の弟である香月を本気で愛しており、叶えたい願いは『香月を自分のものにすること』
手が触れただけで赤面して動揺するなど、血の繋がりさえなければ本当に恋する乙女に他ならない。
どこぞのヨスガってた妹やアキでソラな姉ちゃんと違って如何せんモラルはあるだけに、かえって禁断の愛に葛藤して苦しんでいる。

恋心は遡ると幼稚園時代には既に抱いており、当時から「香月のお嫁さん」として王子姿の香月とお姫様な自分の絵を描いていた。
その様を周りのクラスメイトに指摘されたことで逆上し、香月の部分だけを黒く塗り潰している。案外、本来なら自然にフェードアウトしていく無邪気な愛情がこの一件をキッカケに逆に消えないまま残ってしまったのかもしれない。

成長しても、香月がカードショップの女性店員と一緒にいる姿を見かけ、激しいショックを受けてるう子に八つ当たりをしてしまうなど、香月のことになると何かにつけて暴走しがち(るう子には後に謝罪した)。
そもそもファーストコンタクトで勝ち星を稼ぐ為に無知なるう子に一方的な対戦を強要したあたり、願いを叶える為ならなりふり構わない一面が見受けられる。
バトル中断後に「(再戦して)わざと負ける」というるう子の提案を断っているが、その理由もプライドや罪悪感というより「香月に嫌われたくないから」

また、普通ならとっくの昔に処分しているであろう幼稚園時代に描いた絵を今も隠し持っているという、一本気な気質に反して少々ヤンデレな素養も。
このように普段の明るい性格とは裏腹にメンタル面ではかなり不安定な危うさを秘めており、真っ直ぐでありながら歪んでいる矛盾した恋心が彼女自身のアンバランスさに直結している。

実はWIXOSSは願いを叶える為の手段に過ぎず、楽しんではいるもののそれほどゲーム自体には興味がない節がある。
そもそも彼女がセレクターになったキッカケが香月に勧められてWIXOSSを始めたら、花代が入っていたというもの。
使用デッキであるレッドアンビションに飾られたAMBITION野心・野望・大望などを意味する言葉。
禁じられた想いの行き着く先は果たしてどこになるのか…。


3回敗北した一衣を目の当たりにしたことで脱落したセレクターの末路を知り、花代が知っていながら黙っていたのもあってセレクターバトル自体に強い不信を抱く。
しかし直後に他の女子と仲良く遊ぶ香月を見たことで「香月を手に入れられないくらいなら」と思い詰め、セレクターバトルを続けることを決意。
なおこの際、下ろしていた髪をポニーテールにまとめており、以降は遊月のチャームポイントとなる。
それに留まらず、街を徘徊して積極的にセレクターを探し手当たり次第にバトルを挑む、るう子や伊緒奈とは別ベクトルの狂犬と化してしまっている。
そして、遂に夢限少女の座へ到達するが……。

+ 夢限の最果
バトルの果てに資格を得た遊月は花代とともに宣誓を行い、夢限少女へとたどり着く。
何度も相棒の揺るがぬ意思を確認した花代は、光に包まれながら涙を流した。
それに遊月が気付いた瞬間、世界は暗転。遊月は暗闇に飲み込まれてしまう。


それと同時期に遊月との関係が原因でクラスメートの女子を信じられなくなった香月の元へ、いつものように“遊月”は帰宅。髪型も元に戻っていた。
不思議に思う香月を彼女は誘う。まるで、人が変わったかのように……。

「遊月、何かつけてる?香水とか?何かいい匂いする」

「誰かをいい匂いって思うのはね、遺伝子が惹かれ合ってるんだって」
「運命の相手は、いい匂いがするって」

淫靡に微笑む“遊月”。
担当声優が佐倉綾音から花代役の川澄綾子に変わっていることで、視聴者は夢限少女の真実を悟ることとなる……が、悪夢はまだ始まりに過ぎなかった。


バトルに3回敗れ、願いが反転して記憶と『友達』を奪われ、家に引きこもる一衣を心配した母親が、WIXOSSの新しいデッキをプレゼントとして買ってくる。
記憶こそ失ったものの本能的な恐怖でそれを壁に叩きつけてしまう一衣だったが、散らばったカードのうちの1枚が、彼女に声をかけた。

「はじめまして。セレクター」

それは紛れもなく、ルリグと化した紅林遊月の姿だった。



ユヅキ
CV:佐倉綾音
夢限少女となった遊月がルリグと化した姿。
ルックスは人間だった頃のままで服装のみが変わっている。
髪型はポニーテール。

当初は花代の裏切りを目の当たりにしたことで彼女への復讐を目論んでおり、自分も一衣を乗っ取るつもりだった。
しかし、親友である一衣を裏切ることはどうしてもできず、また花代が自分の代わりに「遊月」の体で香月と結ばれたことで何か吹っ切れたのか、以降は人間に戻ることよりも一衣のサポートを優先するようになる。
『浦添伊緒奈のファンの集い』という名目で集まったセレクター達のバトル大会では一衣とともに決勝まで進出。
るう子に一衣の本当の願いを託し、3人の友情を取り戻した。
伊緒奈&ウリスとるう子&タマの決戦を一衣と観戦、タマの消失と「イオナ」の誕生を見届ける。

第2期『spread』でも相変わらず一衣のルリグで積極的なバトルは望んでいなかったが、終盤花代と遊月の正体に香月が気づいてしまったことで「香月と結ばれたい」という遊月の願いを叶えられなくなった花代はルリグへのペナルティを受けて昏倒。

「私のことなんかいいから、早く願いを叶えて!」
「じゃないと…花代さん死んじゃうよぉ!!」

かつての『相棒』の危機に泣き叫ぶユヅキ。
ルリグが見えないはずの香月は何かを感じ取ったのか、一衣とともに全ての黒幕である「」の正体を追うこととなった。

そしてるう子とタマ、イオナが全てに決着を付けたことで遊月、花代ともに解放され、最終回では元の身体でるう子・一衣とWIXOSSで遊んでいた。


カードとしての「ユヅキ」は、赤単色のルリグ。(一部のカードでは緑と混色になる)
カード名は「遊月」でルリグクラスは「ユヅキ」となっている。

使用クラスはドラゴンや恐竜、爬虫類をモチーフとした「龍獣」
別ゲームの主人公っぽい名前だが、使用カードも兄妹作の主人公っぽい。
エース龍獣にはボルシャック・ドラゴンをモチーフとしたカードも存在する。

得意戦術は赤の焼き、緑のエナチャージに加え、エナを直接破壊する所謂「ランデス」
これによりアドバンテージを引き離して相手を粉砕するのがユヅキの基本。
代わりに手札やエナの消費が荒く、長期戦が苦手。なんともユヅキらしいまっすぐなスタイルである。
「炎のドラゴンで戦いたいぜ!」「恐竜さんのパワーを見せつけてやるザウルス!」という君はユヅキを選ぶと良い。まあみんな可愛い女の子になってるけどな!

ユヅキが初収録された第2弾はselectorにおいて遊月が花代さんに身体を奪われたタイミングに合わせて販売されており、衝撃の展開にネット上が騒然とする中、
公式サイトでは「第2弾ではユヅキもカードとして収録します!」という凄まじい販促を行っていた。
ストーリー再現の為、カードプールが少なかった黎明期のユヅキは花代のルリグタイプも持っており、そのためユヅキ限定だけでなく花代限定のカードも使える。
(これにより花代さんの低レベルはユヅキの下位互換となってしまうという不具合があるのだが……)
近年の収録は、花代のタイプを持たない独立したユヅキが主流となっている。

因みに、ルールすら知らないるう子相手に初心者狩りを試みながら大ピンチに陥り、セレクターでもない香月にすら腕前が劣るらしくコーチされながら戦法にダメ出しをされ、晶にはズタボロに負かされるなど、中盤まではカードバトルで良い所がない。
おかげで一部の視聴者からは最弱疑惑を抱かれてしまっていた。

ただし、公式イベントにおいて遊月役の佐倉綾音さんとるう子役の加隈亜衣さんがそれぞれ劇中でのデッキを使って第1話で中断された局面からスタートするエキビションマッチを実施。
最終的に佐倉さんが勝利したので、展開次第ではあのまま戦っていても遊月にも十分勝機はあった模様。

ちなみにTVアニメ放映終了後に公開されたWIXOSSのCM「WIXOSSしよっか!」シリーズでは、るう子・ひっとえー・あきらっきー・伊緒奈がそれぞれ勝利している(皆盤面的にライフを守りぬいている)中、唯一手札事故の末に敗北していた。まあ可愛いから良いか。

「あうぅ……もう1回!もう1回だけ!」

ついでにいうと他の4人と比べてカードの置き方がものすごく雑。可愛いから良いか。


花代
「おらきたーっ!」
CV:川澄綾子
遊月のルリグ。通称『花代さん』
気っぷの良い姉御肌な性格をしており、それでいて知的かつ冷静。実は初登場時から話が進むにつれてキャラがかなり変わっている。
遊月との関係性は非常に良好で、精神的に脆い一面を抱える彼女に時に的確な助言を与え、時に叱咤激励する、まさに姉貴分。
コンビを組む相棒としては完全に当たりとしか言いようがない。ただし組んだ相手が遊月だったので…
他がバトルジャンキーや腹黒や不気味な存在な面々のせいか、緑子と共にルリグの良心とさえ呼ばれることも。
が、そんな彼女もパートナーである遊月に明かせない秘密があるらしく…。
遊月の「花代さんは嘘つきだ」というセリフが、彼女の全てを物語っていた。

+ 「花代さんは嘘つきだ」
遊月を騙して彼女の身体を得た花代だったが、ルリグには「身体の持ち主の願いを叶えなければならない」という命題を果たさなければ命を失うというペナルティがあった。
そのため香月を積極的に誘い、ついには恋人関係になることに成功。
なおこの際の演技は川澄氏いわく中学生ということを忘れてやりすぎたというほどの色気を発していた。

なお、花代さん自身は香月とは無関係ながら身体の持ち主の遊月は香月とは双子の姉弟なわけだが、そんな実の弟とどこまでやっていたかは不明。
花代さんは「……キスくらい……あはは。冗談だよ」といつも通り嘘をついていたが、花代さんは嘘つきなのでどっちの意味なのかも含めてなんともいえない。

しかし遊月のふりをして彼女の身体で香月と接するうち、やがて自分が遊月なのか花代なのかわからなくなり、精神的に追い詰められてしまう*1
加えて花代さん自身が香月を好きになってしまったこと、そしてるう子たちの話を聞いた香月が真相に気付いたことで、取り乱した花代はその場から逃走。
更に「遊月と香月が結ばれる」という願いを果たせなくなった花代はペナルティを受けて倒れ、生死の境をさまよう。
るう子によって解放されたことで元の身体を取り戻し、その後は学友達と話しながら遊月や香月を見かけて微笑んでいた。

また、劇場版追加シーンでは同じく人間に戻った緑子と出くわし、思い出やこれからのことを語りあい、再会を約束している。
当初は遊月達には二度と会うつもりはなかったようだが、彼女との会話で思い直して会いに行くことを決めた。

なお、緑子の本名が「市川(いちかわ)(みどり)*2」であることを「そのまますぎる」と笑っていたが、花代さん自身は雲上(うんじょう)華代(はなよ)と更にそのまんまなので緑子にやり返されていた。

ちなみにこの本名はゲーム版で示唆されていたが、カードのフレーバーテキストや台本上は「雲上代」と統一されていない。
後者が公式とするならルリグ名に全くひねらずに本名を使っていることになる。

また「花代さんは嘘つきだ」といわれるほど嘘や隠し事の多い花代さんだが、彼女が初期に語ったルリグの設定についても中盤以降は無視されている物が多い。
(ルリグは一度戦うとしばらく動けなくなる、負けると例外なく記憶を失うなど)
マリーお馴染みの設定投げ捨て
花代さんの嘘つきっぷりやそもそもの勘違いと解釈されたり、更にはルールを作った繭自身の度を超えたポンコツ具合を考えるとあまり気にされていなかったりする。
またWIXOSS3周年の際も花代さんは「嘘つきなあなたへ」とされていた。

そんな彼女にもセレクターであった時代があったが、ここでは割愛する。

カードとしての花代さんは「宝石・鉱石」もしくは「ウェポン」を軸とした赤単色ルリグ。
レベル2~5と各レベル毎のどの形態を主力とするかで戦術が大きく異なる。
武器は炎の鞭や火炎放射器など。
宝石でキラッキラのデッキやフレイスロ部隊による「汚物は消毒だー!!」デッキ、はたまた西部の銃声で相手を射殺するロマンデッキを組みたいあなたにどうぞ。

WIXOSS世界大会で3止め花代さんを使い3位に輝いた台湾代表選手のハヤミ氏は、インタビューにて「花代サン、最高」という至言を残した。

花代さんは嘘つきで、そして最高です。




紅林香月(くればやし かづき)
CV:小林裕介
遊月の双子の弟。天パで髪を後ろに括っている。顔も遊月にそっくりだが、体格は良い。
人当たりのよい性格で、女子にもモテる。
しかし遊月を馬鹿にされるとマジギレするあたり、彼も相当なシスコンな模様。

彼が遊月にWIXOSSを教えたのがいろんなことの引き金と言えなくもない。ちなみに本人はピルルクたんを使っていたが、そういう趣味なのかどうかは不明。
もちろん男性なのでユヅキを含むルリグの声は聞こえないが、2期終盤で遊月が陥っていた事態とセレクターバトルの真実を知り、るう子・一衣とともに事態の解決に奔走する。



晶、知ってるよ。そーいうの、何て言うか教えてあげる

・・・・・・っ

追・記・修─────

黙れええええええっ!! 黙れ、黙れ、黙れ

黙れえええええええええええええええええええええっ!!!!

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最終更新:2023年12月07日 14:42

*1 花代に限らず、大半の元ルリグはこのように精神を病んでしまっている模様。

*2 漢字表記は初回特典の台本縮刷版で判明