ライオットシリーズ(スーパーロボット大戦)

登録日:2014/04/26 Sat 14:49:13
更新日:2024/01/21 Sun 11:57:56
所要時間:約 7 分で読めます




ライオットシリーズとは、ゲーム『スーパーロボット大戦UX』に登場する機動兵器。
作中では4機確認されているので、この項目でまとめて説明する。
メカデザインはいずれも露木篤史が担当。


ライオットB

全高:20.13m
重量:72.5t
動力:陽子ジェネレータ
開発者:ノーヴル・ディラン
パイロット:アニエス・ベルジュ(以下アーニー)→リチャード・クルーガー、コービィ他

地球連邦軍における次期主戦力となるべく開発された機体。「B」「バトラー」を意味し、近接戦に特化している。
新型の動力源「陽子ジェネレータ」を搭載していることで安定性と高出力を保っている。

…が、実は本来あるべきリミッターがないというとんでもない欠陥を抱えており、暴走の危険性をはらんでいる。
ちなみにこの仕様は、ノーヴルが意図的に仕込んだもの。

当初はアーニーの機体として授けられたが、エルシャンクとリベル・レギスの戦いの最中に、陽子ジェネレータが暴走。
リチャードによりやむなく撃破され、後に修理されるものの前述の欠陥によりUXに預けられることになった。

アーニーがオルフェスのパイロットになった後はリチャードが度々使用するが、
第二部中盤で奇械島のメルトダウンを防ぐべくアイアンカイザーと相討ちになったことで完全に消滅。
アーニーは師匠のみならず、かつての愛機をも破壊することになってしまった。

他にも人類軍所属のコービィが乗り込むも、ヒトマキナ襲来時に撃破された。


【武装】

ゲーム的にはあまりにインファイトに特化した武器性能のせいでぶっちゃけ使い辛い
下手すると1話からスクラッグ兵に射程外から蜂の巣にされたりする

  • 胸部機関砲
胸部に2門搭載された機関砲。ライオットシリーズの共通武装で、B唯一の射撃武器。
命中時に照準低下の特殊効果付き。

  • 試作型プロトン・セイバー
肩パーツに内蔵された手持ちのエネルギー剣。両肩に搭載されており、二刀流で戦う。
最大出力時には発振部を合体させて巨大剣を形成させることも可能。この時にサンライズ立ちをし、PV2のトリを飾った。
この時のライオットBは本当に輝いていた。

  • 試作型プロトン・スパイク
胸パーツが変形し、そこから形成された円錐状のエネルギー武器。
こちらも二刀流で、片方ずつ2回突き刺しながら両手で抑え込んで切断する。


ライオットA

全高:19.25m
重量:110.4t
動力:陽子ジェネレータ
開発者:ノーヴル・ディラン
パイロット:ジン・スペンサー、ナック他

ライオットBと同時に開発された機体。「A」「アーチャー」を意味し、射撃戦に特化している。
それ故、ライオットBより30t重くなっている。

こちらも陽子ジェネレータのリミッターが存在しておらず、ジンが暴走させてしまうこともあった。

他にも人類軍所属のナックが乗り込むも、ライオットB同様にヒトマキナ来襲時に撃破された。


【武装】

遠距離武器が充実しており、ブラスター・ガンで近距離も対応できるのではっきり言ってBより使いやすい。

  • 胸部機関砲
ライオットシリーズの共通武装。効果はライオットBと同じ。

  • 試作型ブラスター・ガン
射程1~4のエネルギー銃。この時点でBの最大射程より長い
ちなみに敵対時には右側バックパックに搭載されており、PV2に登場した時に左腕でそのまま取り出していたため「あ、コイツ裏切るわ」と察したプレイヤーも多い。
でも実際に裏切ったのはアーニーだった(様々な要因が重なったとはいえ)

  • マイクロ・ミサイル
バックパックの前面に内蔵。その名の通りミサイルを発射する。
射程が長く、プロトン・ランチャーとは違い気力なしで使えるAの強さを支える武器の一つ。
ノーヴル博士はなんでこれをCに搭載しなかったのか

  • 試作型プロトン・ランチャー
手持ちのエネルギー砲。左側バックパック(敵対時)に搭載されている。


ライオットC

全高:21.1m
重量:95.0t
動力:陽子ジェネレータ
開発者:ノーヴル・ディラン

ライオットシリーズの量産型。「C」「コンポジット」を意味し、AとBのデータを反映させた武装を兼ね備えている。
こちらには陽子ジェネレータのリミッターが付けられており、熟練度の低い兵士でも乗りこなせるようになった。

作中ではジンの部下三人や人工知能が乗ってくることが多い。
ちなみに前者は撃墜時に脱出装置が全く作動しなかったという謎のアクシデントが発生していた(明言されたのは一人だけだが)。


【武装】

簡単に言えば、AとBの悪いところだけ集めてみた武器性能。どうしてこうなった……

  • 胸部機関砲
ライオットシリーズの共通武装。効果はA・Bと同じだが、地味に射程が1だけ長い(と言っても1~3)。
プロトン・ランチャーが使えないと最長射程武器がこれになってしまう。

  • プロトン・スパイク
Bのデータを反映した武装。試作型と同じ性能。つまり射程が1~2

  • プロトン・ランチャー
Aのデータを反映した武装。こちらも試作型と同じ性能。つまり気力が120必要


ライオットX

全高:21.1m
重量:32.0t
動力:陽子ジェネレータ(推定)
開発者:ノーヴル・ディラン(推定)

前述のライオットシリーズ3機の流れを汲む機体。「X」が何を意味しているのか不明。
連邦および人類軍が使用したケースはなく、ヨグ=ソトースの門の向こう側にある「終焉の地」に存在する。
ジンやマスターテリオンだけでなく、何故かカリ・ユガもこいつを召喚する
見た目・武装からCの発展型と思われるが、どこか生物的なフォルムをしている。重量が異様に軽く、エナジーウイング発振器を所持している等、謎が多い。

操縦するパイロット*1も、従来のライオット系機体に搭乗する汎用兵士の色違いながら、戦闘中は一切喋らず無言であり、意志を持った人間かすら怪しい。

ノーヴルがかつての輪廻で造り上げた、別のルーツを持つライオットと思われる。


【武装】

武装にはどれも「イミテイト(模倣する)」の名を冠している。
そして、Cからさらに気力制限が悪化しており、最初はイミテイト・ガンしか使えない。本当にどうしてこうなった……

  • イミテイト・ガン
胸部機関砲のイミテイト。頭部から発射する。
本機の実質的なメインウェポン。
気力100でこれしか使えないライオットXの明日はどっちだ。

  • イミテイト・ブラスター
Aの「試作型プロトン・ランチャー」のイミテイト。どこからか捻じれた形状のランチャーを召喚して発射。
勿論気力120必要

  • イミテイト・アサルト
Bの「試作型プロトン・スパイク」のイミテイト(「イミテイト・スパイク」と呼ばれる事もあるがXはスパイクを単体で使わないため、実は正式名称が不明だったりする)で連続攻撃を仕掛ける。
戦闘アニメが妙に力が入っている。
やっぱり気力120必要


■余談


  • 今までのスパロボシリーズではゲーム開始時に機体の名前を変更することができたのだが、ライオットBにはそれが無かったため疑問に感じたプレイヤーも多いだろう。
    名称変更ができるのはオルフェス(およびオデュッセア)で、第一部ラストでやっと変更が可能になる。

  • 短期間でしか使えないためか、ツメスパやキャンペーンマップで活躍する機会が多い。

  • 隠し要素が多い本作において、当初は「隠し機体として使い続けることができる」というデマも存在したという。

  • ライオットシリーズのデザインを担当した露木篤史は2019年頃に自身のSNSにて「不遇な機体(笑)でしたがデザイン~演出作成までほぼ1人で携わった思い出深き機体です」とAとBの書下ろしイラストと共に振り返っている。
    また露木氏は2020年頃にあくまで非公式のIF設定と前置きした上で、大破したオルフェスとライラスのパーツのレプトンベクトラーを予備機として保管されていたライオットBに移植し、次期開発プランとして想定されていた新型ライオットのコンセプトを導入して急増された機体「ライオットUX」のイメージイラストを描き下ろしている。


追記・修正は陽子ジェネレータが暴走しないようにお願いします。

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最終更新:2024年01月21日 11:57

*1 正確にはライオットXの登場以降は、雑魚敵として登場するA・B・CのパイロットもXと同じバージョンの兵士に置き換わる。