植物族(遊戯王OCG)

登録日:2011/09/02 Fri 20:52:43
更新日:2024/02/04 Sun 15:36:30
所要時間:約 7 分で読めます





ここは「ブラック・ガーデン」…
モンスターの命を養分に 花咲かせる魔界の花園…


植物族とは、遊戯王OCGで登場する種族である。

●目次

概要

かつては種族間の繋がりがほとんど無く不遇と言われていたが、CROSSROADS OF CHAOSでサポートカードが登場してから強化されはじめ、今や1つのカテゴリーとなっている。

アンデット族機械族と並んで展開力に長けるのが特徴。
特に、リアニメイト(墓地からの特殊召喚。いわゆる蘇生)に極端に依存していたアンデット族と異なり、手札、デッキ、墓地、あらゆる場所からバランスよくモンスターを呼び出すことができる。
とりわけ墓地・デッキからの特殊召喚を得意とし、優秀なチューナーが揃っているのも特徴である。
偏りが少ないことが幸いし、序盤でも終盤でも安定してモンスターを出せるのは唯一無二の長所。

一方、全種族の中でも際立ってフィニッシャーの層が薄く、その質も悪い。
そのためモンスターを場に出すまではスムーズだが、出した後で場面を制圧する能力は弱く、デッキによっては戦況をひっくり返されやすい地盤の弱さがある。
他種族との混合デッキに大型モンスター召喚の踏み台役として組み込まれることが多いのもこの辺りに理由がある。
このような理由から、植物族単体のデッキを組むなら「敷いた布陣をいかに死守するか」がポイントになってくる。

またゲーム外での話になるが、その優秀な展開力ゆえに運営に目をつけられやすく、デッキの軸となるカードが禁止指定・制限指定されやすい傾向にある。
魔法使い族と並んで禁止カードへの出入りが激しいため、レギュレーションはこまめにチェックすると良いだろう。

遊戯王5D'sでは十六夜アキが使用するカード群である。


主なカード・関連カード

植物族を中心としたデッキを組む際、有用なモンスターを以下に示す。
禁止カードが多い?言うな


〈植物族モンスター〉


◆ローンファイア・ブロッサム(準制限カード)
1ターンに1度、自分フィールド上の植物族1体をリリースし、デッキからレベルを問わず植物族1体を特殊召喚する。
基本的には自身をリリースし、デッキから後述の上級・最上級モンスター、その状況に即した植物族モンスターをフィールドに持ってくることができる。
同名モンスターを特殊召喚することで墓地肥やしとデッキ圧縮をすることも可能。
植物族の中核を担うモンスター。
ちなみにリミット・リバースにも対応している。

椿姫ティタニアル
ロンファや豊富な植物族専用蘇生カードなどで特殊召喚するのが基本。1ターン目に持ってくることも容易い。
植物族をリリースして対象に取る効果を無効にできる。
アタッカー兼お色気担当。

◆ギガプラント
☆6のデュアルモンスター
再度召喚すると1ターンに1度、手札か墓地の植物族・昆虫族を1体特殊召喚が可能に。
このモンスターを中心とする場合、思い出のブランコや正統なる血統などの通常モンスターのサポートカードや、スーペルヴィスなどのデュアルモンスターのサポートカードを入れるとよい。
イラストを見る限り、尋常じゃない程の巨体。

◆ロードポイズン
戦闘破壊されたとき、墓地からロードポイズン以外の植物族を1体特殊召喚。
効果は受動的だが、この手の効果にしては珍しく攻撃力やレベル制限がなく、大型モンスターを蘇生して反撃につなげられる。
見た目がキモい。

◆ダンディライオン(禁止カード)
ご存知万能ヒマワリ…失礼、タンポポ。
どんな方法でも墓地に行けばトークンを生成するのでかなり便利。
デブリ・ドラゴンで釣ればレベル7シンクロにもつなげられる。

◆ボタニカル・ライオ
攻撃力が自分フィールド上の植物族×300アップする。
自身も植物族のため、単体でも1900打点の下級アタッカー。守備力も高く壁になれる。

◆ヘル・ブランブル
☆6のシンクロモンスター。
植物族以外のモンスターを召喚する際に1000LPを払わせる効果を持ち、植物族以外の大量展開に足枷を付けられる。

コアキメイル・グラヴィローズ
手札の植物族を1体見せないと自壊するが、スタンバイフェイズ毎にデッキから☆3以下のモンスターを墓地へ送る事が出来る。
妊婦。

◆ボタニティ・ガール
フィールドから墓地へ送られた時、デッキから守備力1000以下の植物族モンスター1体を手札に加えることができる。
発動しやすいがロンファはサーチ出来ず任意効果故タイミングを逃すのに注意。

◆イービル・ソーン
自身をリリースし、相手に300ポイント与えた後、イービルソーンを2体までデッキから攻撃表示で特殊召喚できる。
シンクロ素材や、ランク1エクシーズにつなげられる。

◆キラー・トマト
ご存知我らがトマト。闇属性リクルーター。
多くはないが植物族には有用な闇属性もいるので十分活躍できる。

◆フェニキシアン・クラスター・アマリリス(禁止カード)
攻撃すると自壊し、破壊されると相手に800ポイントのダメージを与える。
さらに墓地の植物族1体を除外することで蘇生できる。
墓地に植物族モンスターがいる限り蘇生でき、ついでにバーンもできるが、蘇生手段の豊富な植物族を墓地から除外するのは痛く、このカードを使う場合は専用デッキを組むことが望まれる。

グローアップ・バルブ(制限カード)
☆1のチューナー。
デッキの一番上のカードを墓地に送ることで墓地から蘇生できる。
デュエル中1回しか効果を使えないとはいえ、ノーコストの自己再生と墓地肥やしをこなす優秀さからライトロードなど他のデッキにもお呼びがかかる多忙な球根。

スポーア
☆1のチューナー。
デュエル中1回だけ墓地の植物族1体を除外し、そのモンスターのレベル分だけこのカードのレベルを上げて墓地から蘇生できるチューナー。
可愛い見た目だがやることはゾンビキャリア顔負け。除外する植物族によってレベルを変えられるのは便利だが、植物族は墓地利用がキモなので注意。

◆コピー・プラント
☆1のチューナー。
フィールドの植物族1体と同じレベルになれる器用なやつ。効果を発動すれば高ランクエクシーズにも。
効果を使わずにレベル1としてシンクロ召喚することも可能。

◆プチトマボー
☆2のチューナー。
戦闘破壊された時、デッキからプチトマボーorトマボーを2体まで特殊召喚できるが、この効果で特殊召喚されたターンにはシンクロ素材にはできない。
トマボー共々キラートマトからリクルートできる。トマトゲーである。

◆パペット・プラント
手札から墓地へ捨てることでエンドフェイズまで相手フィールド上の戦士族・魔法使い族1体のコントロールを得る。
最近六武衆のメタとして多方面で活躍中。
サイドデッキ向き。


◆【アロマ
クラッシュ・オブ・リベリオンで登場した「アロマ」と名のついたモンスター群。
属するモンスターは《アロマポット》を除いて植物族で統一されている。ライフゲインをトリガーとする効果や自分のライフが相手のライフを上回っている場合に得られる効果を持っているのが特徴であり、それ故にライフ・アドバンテージが重視される。
コントロール色が強い長期戦タイプのデッキではあるが、型によっては通常のビートダウンの動きも行える。
アロマージは芳香を意味するギリシャ語のアロマと魔法使いを意味するメイジを掛けた造語。

〈植物族専用の魔法・罠〉

◆増草剤
永続魔法
1ターンに1度、通常召喚できなくなる代わりに墓地から植物族1体を特殊召喚できる。
この効果で蘇生したモンスターがフィールドを離れると破壊されるが、このカードが破壊されても蘇生されたモンスターは破壊されない。
ギガプラントを蘇生した場合、すぐに再度召喚できないので注意。スーぺルヴィスを使おう。

◆薔薇の刻印
装備魔法
墓地の植物族1体を除外して相手モンスターに装備し、自分のターンのみコントロール奪取できる。
奪ったモンスターはリリースやシンクロ素材にしてしまうのが吉。

◆超栄養太陽
永続魔法
自分フィールド上のレベル2以下の植物族1体をリリースし、そのモンスターのレベル+3までの植物族を1体手札・デッキから特殊召喚できる。
ローンファイア・ブロッサムを呼ぶことができ、イラストのわりに効果は優秀。

◆狂植物の氾濫
速攻魔法
自分フィールド上の植物族全体の攻撃力を、墓地の植物族の数×300ポイントアップさせるが、自分フィールド上の植物族モンスターはエンドフェイズに破壊される。
植物族版リミッター解除。墓地が肥えてないと大した強化にならないが、数が多ければ素のステータスが貧弱な植物族でも爆発的な攻撃力をたたきだす。

◆世界樹
永続魔法
フィールド上の植物族モンスターが破壊されるたびにこのカードにフラワーカウンターを置き、カウンターを任意の個数取り除くことで以下の効果を適用。
1つ:エンドフェイズまで植物族1体の攻守400ポイントアップ。
2つ:フィールド上のカードを1枚破壊。
3つ:墓地の植物族1体を蘇生。
どれも強力だが、速攻性に欠けるのが痛い。

〈相性のいいカード〉


ブラック・ローズ・ドラゴン
植物族デッキだとフィールドリセット効果だけでなく、墓地の植物族を除外して相手の守備表示モンスターを攻撃力を0にした上で攻撃表示にする効果も使えるように。

◆バイオレット・ウィッチ
戦闘破壊された時、守備力1500以下の植物族モンスターをサーチでき、ロンファもサーチ可能。
黒き森のウィッチとの関連は不明。

◆ブルーローズ・ドラゴン
フィールドで破壊され墓地へ送られると、墓地のブラック・ローズ・ドラゴンか植物族モンスターを蘇生。
効果は優秀だが自身が植物族でないうえ、ATK1600なためサーチが難しい。

◆夜薔薇の騎士
☆3チューナー。
召喚成功時、手札から☆4以下の植物族1体を特殊召喚できる。

◆UFOタートル
ご存知炎属性専用のリクルーター。ロンファだけでなく、ギガプラントとシナジーする炎妖蝶ウィルプスもリクルートできる。

◆デブリ・ドラゴン
ご存知デブ。
☆3で攻撃力500以下のロンファやダンディライオンを蘇生すればすぐブラック・ローズ・ドラゴンの召喚に繋げられる。

◆おろかな埋葬(制限カード)
植物族は墓地利用が多く、さまざまな場面で活躍する。

◆貪欲な壺
ロンファを使いまわすことで墓地にモンスターがたまりやすいので、発動条件を満たしやすい。

◆強制転移
植物族には戦闘破壊されることで効果が発動するモンスターや攻撃力が低いモンスターが多く、そいつらを攻撃表示で送りつけるのに使える。

◆サンダー・ブレイク
植物族の除去手段に乏しい点を補い、手札に椿姫ティタニアルなどの上級モンスターがきてしまったときに使える。
ライトニング・ボルテックス、天罰なども同様。

他にもまだまだサポートカードは豊富。

墓地利用が多く、墓地へ送られた時に効果が発動するカードも多いので、除外には弱い。
また、特殊召喚を封じられると辛くなる。



追記・修正はローンファイア・ブロッサムをリリースしてからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 遊戯王
  • 遊戯王OCG
  • 植物族
  • 遊戯王5D's
  • 遊戯王ファイブディーズ
  • 十六夜アキ
  • 元不遇
  • 遊戯王OCG種族項目
  • 出張
  • 捕食植物
  • 森羅
  • アロマ
  • 六花
  • 聖天樹
  • サンアバロン
  • 聖蔓
  • サンヴァイン
  • 聖種
  • サンシード
  • 蟲惑魔
  • ユーリ
  • スペクター
  • 蕾禍

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年02月04日 15:36