天罰(遊戯王OCG)

登録日:2012/10/05 Fri 17:28:17
更新日:2024/02/25 Sun 12:25:14
所要時間:約 4 分で読めます




遊戯王OCGに登場したカウンター罠。
初出は第4期で2番目のパック『RISE OF DESTINY』。


天罰
カウンター罠
手札を1枚捨てて発動する。
効果モンスターの効果の発動を無効にし破壊する。


【概要】

手札1枚と引き換えにモンスター効果の発動を無効にする効果を持つカウンター罠。

効果モンスターの効果を止められるカウンター罠はこれが初であり、待望の登場となった。

魔法を無効にする《マジック・ジャマー》
を無効にする《盗賊の七つ道具》
召喚を無効にする《昇天の角笛
を無効にする《神の宣告》

この4枚が第1期で既に登場していたのに対し、モンスター効果を無効にする《天罰》は第4期と、第1期の開始から実に5年以上もの間を開けての登場である。

一応《神の宣告》ならばモンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚を止めることで間接的に効果も封じることができたのだが、
LVモンスター」などのモンスター効果で出てきたモンスターには対処できず、フィールド以外で発動する効果には手出しができなかった。

スキルドレイン》ならモンスターの効果を無効にできたが、やはりフィールドの外で発動する効果には手出しできなかった。

このカードの登場により、モンスター効果を対処できる範囲が広がり、プレイングに大きな影響を与えたと言える。


しかし、あらゆるモンスター効果を無効にできる訳ではなく、

●永続効果
人造人間-サイコ・ショッカー》等の、フィールド上で表側表示になっている限り効果が継続するもの。

●特に種別がない効果
ルール効果とも呼ばれる。
例を挙げると

  • サイバー・ドラゴン》等のような、〇〇の状況の場合に特殊召喚できる効果
    (攻撃を受けた・効果が発動した等のアクションを受けてではない。例としてゴーズは攻撃を受けて、ヴァンタルキオンはカウンター罠の発動を受けての誘発効果なので、これには該当しない)
  • 生け贄なし(生け贄1体)で召喚できる
  • ダブルコストモンスター
  • 融合素材代用
  • 宝玉獣の永続魔法化
  • エクゾディアの特殊勝利
  • 甲虫装機の装備カードになる効果

etc

●装備状態のユニオンの効果
装備カードになる効果は無効に出来るが、装備カードになってからの効果は装備魔法扱いなので無効化出来ず。

●ごく一部の例外
現状では《ナーガ》《死霊ゾーマ》が該当

以上は無効にできない。

別の表現だと、チェーンに乗るものは無効にできチェーンに乗らないものは無効にできない
……ややこしい。

このカードを使う場合は、事前にルールを調べておく必要があると言えよう。
第9期からはテキストの書き方が変わり、チェーンに乗る=発動扱いになるものはきちんと「○○して発動する。××する」などと書かれるようになって見分けやすくなった。

しかし、上3つ以外のリバース効果・起動効果・誘発効果・誘発即時効果はこれ一枚で対策出来るのは魅力的。
手札1枚以外の条件はないので幅広い種類のデッキに入れられる。

ダーク・アームド・ドラゴン》やら《冥府の使者ゴーズ》やらの凶悪な効果モンスターが跋扈する現状では、活躍の機会にとても恵まれている。

カウンター罠なのでスペルスピードの関係で妨害もされにくい。《スターダスト・ドラゴン》にも強い。

さりげなく対象をとらない効果でもある。


一方で、発動時に手札1枚を捨てなければならないため乱発は出来ない。
よほど緊迫した場面ならともかく、使いどころはよく考える必要がある。

例えば、デッキに一枚しかない制限カードを狙い撃ったり、重めの帝等に使えばデメリットを軽減出来る。

また、ネフティスやグラファ、黄泉ガエル等の自己再生持ちのモンスターには弱い。これらには別の対策を用意する必要がある。




相性のいいカード

  • 豊穣のアルテミス
カウンター罠発動時に1ドロー。パーミッションの友。
天罰のコストによるマイナス分を取り戻せる。


  • 冥王竜ヴァンダルギオン
カウンター罠で無効にした相手のカードの種類によって効果が決定するモンスター。
天罰でモンスター効果を無効化した場合は自分の墓地からモンスター1体を復活できる。
天罰のコストにモンスターを使えば、そのモンスターを復活させることも可能。


  • 解放のアリアドネ
カウンター罠に関する効果を持つペンデュラムモンスター。
P効果によって、カウンター罠の発動に必要な手札・LPのコストが不要になる。
手札の消費がネックだった天罰にとってはありがたい効果と言える。
P召喚を狙わないデッキでも、この効果のために採用の価値がある。

モンスター効果は、破壊された時にカウンター罠をサーチするもの。
こちらも天罰と相性がよく、相手に割られても無駄にならない。

また、Pゾーンにある状態で破壊されてもサーチ効果が使えるため、発動の機会は多い。


役割の似たカード

1000LPを払って発動する永続罠。
フィールド上の表側表示のモンスターの効果を敵味方問わず無効にする。
自分にも影響が及ぶが、相手モンスターの効果をシャットアウトし続けることができる。
昨今はモンスター効果に頼ったデッキが多いので、これを貼るだけで機能停止するデッキも多い。
墓地に効果を発動する「竜星」や「グレイドル」などと相性がいい。

ただし、永続罠ゆえに「サイクロン」などのチェーンに弱く、フィールド以外で発動する効果は止められない。
また、効果処理時にそのモンスターが裏側表示だったり、フィールド以外にいると無効にできないという欠点がある。


フィールドの相手モンスター1体の効果をターン終了時まで無効にする。
また、このカードが墓地に送られたターンでないならば、自分のターンに墓地からこのカードを除外することで、さらにもう1回同じ効果を使える。 

「天罰」と違って対象のモンスターを破壊はせず、スペルスピードも遅いが、手札コストがいらない。
また、モンスターの永続効果を止めることができるので、対処できる相手が多い。
ミドラーシュ」の特殊召喚を制限する効果を無効にするのによく使われた。

さらに、墓地からの除外で2回効果が使えるのは魅力的。このカード1枚で2枚分の働きができる。
フィールドからの発動ではないので「サイコ・ショッカー」にも対処可能。

デッキからランダムにカードが落ちる「ライトロード」とは相性がいいのでおなじみのカード。


禁じられた」シリーズの1つ。
フィールドのモンスターを1体指定し、ターン終了時まで攻撃力を400ポイント上げ、効果を無効にする。

こちらもブレスルと同じく、スペルスピードは遅いが手札コスト無しで効果を無効にできる。
こちらは速攻魔法なので、自分のターン中ならば手札からチェーンできる利点がある。

攻撃力を上げるのはメリットにもデメリットにもなるので、状況を見て使いたい。


相手ターンのメインフェイズに手札から墓地に送ることで、相手モンスターの効果をターン終了時まで無効にするチューナー。

例によって破壊はしないものの、消費はこのカード1枚で済む。
手札誘発なのがポイントであり、相手に察知されにくいのが大きな利点。

ただし、使えるのが相手のメインフェイズに限定されているので注意。
「墓地に送る」のはコスト扱いなので「マクロコスモス」や「ダーク・ロウ」があると発動ができなくなる欠点もある。

いざという時はレベル1チューナーとして使えるので完全に腐ることは少ない。


  • 神の通告
1500LPを払って発動。モンスターの特殊召喚か、モンスター効果の発動を無効にして破壊する。

事実上、天罰の上位互換となるカード。
コストが手札ではなくLPになり、モンスターの特殊召喚も潰せるようになった。
天罰では対処できなかった「チェーンに乗らない特殊召喚」にも反応できるのは非常に大きな差だろう。

1500のライフロスは決して軽くないが、手札を増やす手段が少ない遊戯王ではLP以上に手札コストが重く見られやすい。

2017年7月1日の改訂では準制限となったが、だからと言って天罰が採用されるかはまた別の問題である。


A:メタモルポットの効果を発動します
B:天罰


A:カオス・ソーサラーの効果を発動…
B:天罰


A:オネストの効果を発…
B:天罰
 悔しいでしょうねぇw










Upper :Copy!
CONMAI:Divine Wrath






追記・修正はアンチクショウ共に天罰を下してからお願いします。

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最終更新:2024年02月25日 12:25