吸血鬼(血界戦線)

登録日:2014/04/17(木) 03:56:00
更新日:2024/03/06 Wed 23:02:09
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――全く忌々しい話だ。
どうやっているかは分からんが。DNAに直接術式を書き込む出鱈目極まりない「人体改造」。
人知を超えた存在が 人間をベースに好き放題遊んだ結果。

それが吸血鬼(ブラッドブリード)



吸血鬼(ブラッドブリード)』とは、漫画『血界戦線』における種族の一つであり、作中におけるライブラの最大級の敵勢力である。



概要

別名『血界の眷属』
人界と異界(ビヨンド)が一夜にして融合、一変した都市【ヘルサレムズ・ロット】の誕生以前から人界に姿を現していた、いわゆる伝承の吸血鬼そのもの。
にんにくや銀を嫌い、日光を忌避し、心臓に杭を打たねば死なないなど、一般的な伝承そのままの存在とされているが、その正体は人体のDNAに直接呪文を書き込んで改造した生物兵器である。

誰が何故そんなことをしたのかは全くの謎*1であるし、その目的や生態、勢力なども不明。
ただ異界と人界の間に締結された様々な条約などを一切無視し、今も昔も人界に対し害を為す勢力といえる。

故に人界には「牙狩り」と呼ばれる、いわゆるヴァンパイアハンターの組織が結成されており、この漫画のメイン勢力「ライブラ」の主力メンバーの大半は「牙狩り」である。
彼らの能力や闘法が血液を媒介にしたものである理由も、血液を糧にする吸血鬼に対抗するために開発されたもの。
しかし、その能力は未だ彼らを制するには至っていない(後述)。

たいてい人そのままの姿をしていて、その存在を感知することは例外を除き殆ど不可能。
変身能力を有し蝙蝠や怪物姿形をいくらでも変えられ、果ては他人の死体に潜り込んで操ることも出来る。
ただ、鏡に映らないと言う特徴が能力の大小問わず吸血鬼全般に存在し、それで存在の判別が可能である。

血脈門と呼ばれる、蝙蝠の集合したマントの、ドアと一体になったような男の形をした空間連結術式を多用し、空間転移も容易に行う。
その他、対吸血鬼対策専門家の【豪運のエイブラムズ】に対し、小国なら国ごと滅ぶような練りに練った呪いをかけまくってもいるらしい(もっとも当人は完全に無傷であるが)など術式に関しても異界屈指の存在と言える。


十三人の長老(エルダーズサーティーン)

上位の神性存在が人間をベースに暇を持て余しお遊びで作りあげた血界の眷属、その中でも特に遺伝子の術式の精度が出鱈目に高く、人界に現れた超初期に現れた十三体の総称。
この十三人は「緋き羽根纏いし高貴なる存在」と古文書に記されているだけで観測されず、「現象」として認識されていた、最も能力の高い部類の吸血鬼である。

一回だけ彼らの一人と人界が交戦した際は、戦闘艦船一隻が乗っ取られ、船員343名の肉体で巨大な十字架を作って彼らを挑発し、去っていったという。
人界及び「牙狩り」は彼らの能力を一種の基準とし長老級(エルダークラス)と呼び、この名称で呼ばれた吸血鬼はつまり「人間じゃ勝てません」というお手上げ状態な奴らということになる。

まあこの長老級がいっぱい出てくるのがヘルサレムズ・ロットなんだけどね!!


強さ

彼らには上記の吸血鬼の弱点はもちろん通用せず、ただ灰にしたり微塵したどころでは冗談のように一瞬で美しく再生し、未来技術と異界技術がフュージョンした凶悪な兵器、銃火器や対象を跡形もなく爆散させたり、空間ごと消滅させる武器でも意味もなく概念的な力も一切効かず殺すことが出来ない。(ブログEF)
寿命なんぞも当然なく、現状人類が殺せる可能性は0。
上記の血を媒介にした対吸血鬼特化型の戦術であれば対抗はできるが、それであっても一瞬にして再生した挙句反撃してくる。

その戦闘能力はトンデモバトルものの本作の中でも遥かに飛び抜けており、ライブラの、ワンパンで数万トンの巨大車両を数百キロ以上吹き飛ばしたり、1ナノ秒間に繰り出される斬撃で都市をガレキにする程の半神と斬り合える膂力と反応速度を持つ面子ですら真っ向からではまずほとんど太刀打ち出来ず、
これ程の力を見せていてもまったくの手加減状態であり、その桁外れすぎる能力故に当然よけられる攻撃でも避ける気など無く、わざわざ食らっている。
それでもまったく勝負にならず、下半身が自律して襲いかかってきたものですらライブラメンバーは息をのむほどの脅威であった。
ただの指一本を触れただけで数トン級のパワードスーツを装備した人間をもろともに*2粉々にすることもしている。
その圧倒的な再生力と破壊力、感染力をもってその気になったら単独でも世界を一瞬にして終わらせられる脅威として認識されている。*3

ライブラ屈指の実力者であるリーダー、クラウスですら、この長老級相手では完全な防戦状態。
しかも全く本気になってもおらず赤子と触れ合う程度の力ですら失血死ギリギリで耐え続けて二分ちょっとしか持ちこたえられない時点で、その能力が分かるのではなかろうか。

真胎蛋(ツェンタイダン)

人智を超えた再生能力を超えて肉体を損傷させた場合に変化する最終自閉形態。
本来の再生を待つ間に超速迎撃してくる程度にはなるが、この状態であっても上記同様も殺すことは不可能であり眼にあたる器官を潰して行動を止める事しか方法はない。
現状それも作中でも規格外な存在であるザップの師匠が、敵の「下半身」のみを追い込んだ結果に過ぎないため、殆どの牙狩りにはまず不可能である。
ザップの師匠の場合はかなり高位な眷属さえ滅殺*4することが可能。
師匠は上記の高位眷属(の下半身)を頑丈で巨大なものが多い異界都市群*5が巨大なクレーターやらガレキを廃墟になるほどの力で真胎蛋の状態にしたが、今まで滅殺状態にしてきた高位の眷属にはどれほどの程の力をぶつけるのか想像を絶する。

一応高位の存在でなければライブラの面々でも滅殺することは可能。だがトーニオはクラウスにより潰されたがすぐ様に再生は始まっている。

おまけにこの形態でも下手に攻撃したら
  • それを受け止めた挙句カウンター気味に攻撃をかます
  • カウンターの際に動きを止められた際には器官を自切してから超速再生して不意討ちしてくる
といった感じで防戦一方で耐えるくらいしか手がない相手のが多い始末である。
つまり吸血鬼になった存在は完全には死滅せず、低級でも長い年月を掛けて再生し、【長老級】に至ってはそれが一瞬であるというだけである。
さらに現状、攻撃系の特殊な力、能力を見せておらず単純な物理的に殴りかかってきてるにすぎない。しかもまったくの手加減。
つまり完全に吸血鬼を殺すことは現在でも無理であり、その気は一切ないが、彼らのうち一人でもその気になれば世界は一瞬にして終了してしまう程。なにこれ?

対策

現状、唯一対策として可能なのは、彼ら自身の諱名(いみな)をレオナルドの持つ「神々の義眼」で読み取り、クラウスがその名を唱えて彼らの存在を浮き彫りにした上で、その心臓を「滅獄の血」を纏う拳で打ち抜き「密封」し封印することのみである。
これは彼らにとっても予想外であるらしく、今のところ失敗はしていない。
というのも、彼らはその不死性ゆえにガードが甘く、名前もある意味チート使って読み取っているようなものなので、普通にやっていたらまず解らない。
そして密封されても当然生きておりこの状態であっても殺す事は不可能な為、専用の箱のようなものに入れて保管されている模様。
ある意味そこまでしてようやく、という程度の相手なのである。

また彼らのほぼ全てが世界の破滅などに興味がなく、むしろ人間であったころのように人界はそれぞれ楽しんでいる*6
ライブラからしてみれば、そんな事情は知らないため「何度戦ってもつかみどころのない存在」とされている。


個体数

作中、「十三人の長老」の名を記しているとされる紙片を読み取る際、力を目に受け、神々の義眼の能力が暴走気味になったレオナルドが、吸血鬼の住処であるとされる異界をヘルサレムズ・ロット中心部【永遠の虚】から視認したことがある。
その際に見えたものは、見渡す限りを真っ赤に染め上げた眷属たちの神々しいまでの緋光であった。
そう、つまり「十三人どころではなく、千を遥かに超えるほど潜んでいる」のである。
最初期の13人以上のやつかもしれず、神性存在と同等か以上かもしれない*7奴ばかりの化物が、である。無理ゲーである。
異界の奥には光点一個一個すらも人界でみるBBの羽より遥かに巨大で、更にその中には明らかにサードインパクトも真っ青なデカイトンデモサイズの羽根まで見えていたが、この存在等が超初期に現れた十三体の一人かどうかは語られていない。一体どれほどの魔物が住んでいるのやら…


転化

吸血鬼らしく、襲った人間を怪物に変えてしまう能力も存在する。これを「転化」といい、現在二種類存在する。

一つは糧になった存在がなる屍喰らい(グール)
もう一つがトーニオという若者がなった、「血界の眷属」への完全な転生である。
転化したトーニオは未熟かつ長老級と一緒ながらライブラの精鋭二人と互角に渡り合う、クラウスに一瞬肉薄するなど、転化後数日であろうにもかかわらず恐ろしい戦闘能力を発揮している。
それと、トーニオは童貞ではなく作中変身した「長老級」の眷属とオタノシミしていたりもするので、処女・童貞のみが転化による転生をするわけではないようだ(まあ改造方法からすれば当たり前であるが)。


登場キャラ

ヴァルクェル・ロッゾ・ヴァルクトヴォエル・ギリカ


CV:能登麻美子

記念すべき最初の血界の眷属にして長老級の実力を持つ眷属。
見た目は鮮やかなピンク色の髪でショートヘアの美女。
地下鉄にてトーニオとともにライヴラをおびき出そうと暴れ回り、指一本を触れただけで数トン級のポリスーツを木端微塵にしたり、血を吸ってグール化させるなどを行っていた。
そこへ到着したスティーブンとK・Kのコンビを相手にまったくの手抜きで圧倒、血の攻撃をもろに受けた関わらず一瞬にして復元、一回の反撃で二人を戦闘不能にするなど、圧倒的な吸血鬼の暴威を見せつけた。
血を指にまとわせ爪のようにしたり、肉体を巨大な顎のようにして食らいつくなどの攻撃を使った。
最後には結果的に時間稼ぎをされたことにより到着してしまったクラウスに一撃を回避され、カウンターからの999式で「密封」された。
トーニオのやり取りではツッコミとコミカルな面を見せている。


トーニオ・アンドレッティ


CV:置鮎龍太郎

ギリカに捧げられる生贄としてマフィアに子飼いにされていたお調子者の若者。
HLに来てから最初の疑問が「異界人の女のアソコはすごいらしい」と兄貴分に騒いだり、その夜にはもう異界人(に変身してたギリカ)をナンパしてヤりまくってたりと、下半身で考えるタイプ。
だがそれも「異界の事物への抵抗感がない」「人外になることに疑問を抱かない」という能天気さの表れとも言える。
結果的に心変わりしたギリカにマフィアの面々は惨殺され、彼は彼女こと「マスターシニョリータ」によって血界の眷属へと「転化」した。
そのお誘いの際には、化け物になることへ全く悩むことなく快諾。
彼の師匠となるギリカはそんな彼を「性格も含めて逸材」「太陽の匂いのする眷属」と称した。

地下鉄決戦の折、クラウスにより脳天からぶっ潰されミンチになって、現在鋭意再生中。彼の次の出番に期待したい。
またこれが滅殺の状態かは不明。


オズマルド(の中身)


CV:立木文彦

地下闘技場のオーナー、拳豪オズマルドの身体に潜り込んで操っていた眷属。
オズマルドは彼が見つけた時にはすでに何らかの原因で死体となっており、それに入って日々ステゴロ試合を見たり参加して楽しんでいたようだ。
なりは小さく、皮が剥がれたような見た目ではあったが、軽く指で押し込んだだけでクラウスが軽々吹き飛ばされ、ぶつかったリングの巨大フェンスが倒れる程の衝撃を生んだ。
長老級かは不明だが、アニメではギリカのように真っ赤な羽根のオーラが禍々しく広がっていた。
レオは彼を「転化前はステゴロが大好きなただの人間」と推測。
死体に潜っていた理由も、眷属となってまともな殴り合いなんかできないほど自分が強化されてしまったからではないかと語った。
特に何もせずに、正体がバレてからはクラウスをふっ飛ばして一瞬にして痕跡も残さず消えてしまった。


エルルエル・ルカンド・ロゾ・ティエトカゥア・ギ・ムルムハヴァト

インド国軍グワーリヤル空軍基地に現れ、全ての職員をグールに「転化」させた眷属。
ワカメっぽい灰色の髪と紫色の瞳を持つ中年の男。

空軍基地に出没した理由は一切不明。単なる食事か、はたまた交戦した相手に用事があったか……謎である。
対応に現れた裸獣汁外衛賤厳(以下師匠)とツェッドと戦い、下半身だけ師匠とH・Lへ行き、ライヴラともやり合った。
長老級と思われ、下半身だけでも数トンのポリスーツと車両が数えきれないほど宙を舞い都市を瞬時に瓦礫の山になる攻防をザップの師匠(師匠は素手での応戦)と繰り広げ、スティーブンらを戦慄させたほどの上位種である。
その後ツェッドによって上半身もH・L入りし、交戦しながら下半身と合流。
その際スティーブンに凍結させられ、その隙をザップとツェッドにより突かれた挙句上空からの999式で「密封」された。
ザップとツェッドに対する奇襲が失敗し「残念」と発言をしたり密封される直前まで慌てる様子もなかったするなど茶目っ気と豪胆さがみられる。
いち早くレオの存在に感づき攻撃をしたり、腕を上空にあげた衝撃だけでHLの超巨大な構想ビル(上記の通り超頑丈)に風穴を開けたり、融合時はツェッドが圧倒され死を覚悟するなど、特に凄まじい実力の相手である描写がなされていた。
実際ブラッディ・ハマーが投入されてたりとライヴラの警戒も最大レベルだった。
見た目は少し痩せぎすのダンディな成人男性。下半身のみもトレンチコートに帽子とシャレオツなコーディネート。


ザメドル・ルル・ジアズ・ナザムサンドリカ


CV:鈴村健一

三年前に大崩壊の真っ直中にあるブラッドベリ総合病院に現れた眷属。
犬みたいな食獣植物のペットを連れており、その餌として病院の患者を狙ってきた。
大崩壊のことについて何かを知っているような口ぶりだったが、最後までは語らなかった。
交戦したクラウスとスティーブンは初の長老級眷属を相手に防戦一方。
攻撃を避ける素振りすらみせず、ナノ秒下で半神とあれだけの攻防するライブラの面々の二人の攻撃により部位を破壊しても一瞬にして冗談のように治っていく有り様、手を抜いているのにもかかわらず一方的に追い詰められ病院の防衛が出来なかった。
当時のクラウスがタイマンで持ちこたえられるのが100秒、という恐ろしい相手である(現代では伸びた)。

その後、世界の再構築によりお流れとなったものの、三年後の現在で浮上した病院内でまた再戦。
今度は諱名を見切るレオと、三年前より強くなったクラウスに粘りきられて敗北、「密封」された。


アラン・フォスター


CV:てらそままさき

「BRATATAT MOM」に登場。
K・Kの息子ケインのクラスメイトであるキャロライン・フォスターを「訳あって」育てている眷属。
娘はれっきとした人間であるため血縁関係ではない様子。
娘の養育のために用心棒稼業を行っているがK・Kのように娘を溺愛しており、娘の授業参観に行くためだけに首から下だけを分離させて仕事に励んでいた。
授業参観と同時並行で行っていた仕事の中でライブラと交戦していたが同席していたK・Kに正体を見抜かれ、一触即発の空気のなかキャロラインとケインが現れたため戦意を喪失。
その後、キャロラインを守るために共にHLを離れた。


アルダマハエル・ジ・ジルラヒア・オル・ザルツマイロロス


CV:浜田洋平

ラリントンパーク53街路に突如現れた眷属。
自我、理性もなくHLPOの炸裂弾(上記の通り通常兵器も異界技術で進化している)により頭部を粉砕できた。
上記の通り理性がない上に長老級ではなかったようで頭部の再生に失敗しているが、それでも血界の眷属の力を持ちただただ暴れている為、「血界の眷属の力を持ちながら理性無く暴れるだけの獣」とスティーブンに称された危険な存在であった。
Dr.ガミモヅの弁では「ここまで風格の欠片もない個体は珍しい」との事。
ライブラの超人達の攻撃で真胎蛋になりかけたがクラウスにより密封される。
どこから来てどういった経緯でこのような個体になったかは一切不明。


タイクーンブラザーズ

ズールディーズオークションに出品された世界崩壊幇助器具「カロプス人蠱」の警備を務める、常に行動を共にする二人組*8の眷属。
裏社会でも名の通った有名なボディーガードであるが、闘った者の中で生存例はゼロなので名前だけが知れ渡ってそれ以外の実情がまるで不明だった。

外見は両者スーツを着たハンサムな青年で、性格は二人ともいたってクールで寡黙かつ理性的な比較的穏健な眷属。
2人共ことさらに戦いや殺しを好む様子などは見せず、あくまでも人蠱とその落札者の護衛やオークションで発生した不始末の対処に徹し、クライアントの要請を忠実に果たそうとするプロフェッショナルな面を見せる。

そんなあまり好戦的でない素振りに反して戦闘能力はこれまで登場した眷属の中でも最強クラスで、数多の高位眷属を屠ってきた裸獣汁外衛賤厳をして「初めて逢う次元の存在(もの)と言わしめる超存在。
戦いでは自らの血液を素材とした暗器を駆使する暗器使い。
プラズマ化した状態からでも即座に再生するほどの治癒力に加え、眷属としての特殊能力に頼らない体術と純粋な暗器術の力量でライブラの面々を苦しめた恐るべき強豪。
極め付けはこれまで眷属戦で有効打になっていた諱名を読み取ってからのクラウスの密封のコンボを無効化できること。
具体的には密封のような封印を用いた眷属の攻略法をいずれ人類が編み出すと予測していたらしく、対抗策として心臓を2人で共有している。
つまりは規格外の強さを誇るブラザーズ2人の心臓を同時に攻撃しなければ打倒(密封)できない規格外のしぶとさを見せつけた。


劇中ではカロプス人蠱の押収・強奪を目論む「Ex-G.I.」「強欲の狂人達」と交戦し、後に人蠱の中身を持ち出したライブラの面々にも強襲を仕掛けた。
その中で、
  • スティーブンとK・Kのコンビを容易に一蹴
  • 斗流血法禁戒奥義「刃身ノ獣 解法」で強化されたザップとツェッドに対しても即座に術を模倣して互角以上に渡り合う
  • 「強欲の狂人達」の一斉攻撃にも優に対応してみせる
  • (弟子の強化に力を割いていたとはいえ)作中最強格である裸獣汁外衛賤厳すら一度は苦戦することなく退けてみせる
といった具合にとことん底の見えない恐るべき実力で作中の多くのキャラクターを圧倒。おまけに終盤ではその常識外れの特性を以て密封を力技で抉じ開けて攻略。
戦いに乱入したキュリアスの時間加速能力を受けてもダメージを受けるどころかダメージを逆に回復させる無法っぷりまで見せつけ、クラウスを窮地に陥れようとしたが、慢心からザップとツェッドから模倣した刃身ノ獣の危険性を見誤り、不用意に使い過ぎた結果肉体が風船のように醜く膨張。
最後は断末魔の絶叫を上げながら全身が肉体崩壊を起こして弾け飛び、弾け飛んだ血肉はカロプス人蠱に吸収される形で自滅した。
これによって彼等2人がどうなったのかは不明である。

イングウェイ

諱名は「ザイオラルユンド・リユグ・ガノス・ギ・ギ・ホロウウヴ」
黒髪+赤のスーツ+黒のYシャツの方のイケメン。スーツはラフに着ており何故か犬を常に連れている。
非戦闘時には目元を覆うバイザーのような装備品を身に着けていた。

割と饒舌かつ尊大な言動が特徴で、「手に余る現実に抗う必要はない。お互い心穏やかに見逃し合うべきだ」と語るなど、人類に自分達は殺せないことを前提とした超上から目線ではあるが人類との融和・共存を重んじるかのようなスタンスを取っている。

使用武器は血を変化させた長い棘のような針。
投擲により超高速で飛んでくる上に、サイズは自在に可変可能。刺さるとイングウェイの任意で無数に細かく枝分かれしながら伸びることで内側から標的の体内をズタズタに破壊してしまう。
針のサイズをコントロールして短剣のように扱うだけでなく、標的に最大の激痛が生じる人体の箇所を正確に針で撃ち抜く技量を持つおまけつき。

マクシミリアン

諱名は不明。
茶髪+黒のスーツ+首元まで覆う赤色のシャツの方のイケメン。
イングウェイと比べて自己主張や口数少なめだが丁寧な言動を取る男。
非戦闘時には目元を晒し目元から下全体を覆うマスクのような形状の装備品を身に着けていた。

使用武器は己の血を変化させた単分子で繋いだ斬殺ワイヤー。
針のような凶悪ギミックこそ無いが、単分子ワイヤーを用いて縫合できない密度での高速斬撃を一瞬で行い致命的なダメージを加えてくる他、縦横無尽に糸を操り攻防一体の戦いを得意とする糸使い。



誰ひとり 言葉を発さなかった
たった一瞬でこの暴威 これが項目全消し(ラグナロク)
そうだ こんなものが奈落の境界に千迫る数潜んでいるのだ
無理もない
誰だっ…て…


あれ?
違う?

違うの?

気の遠くなるような事実はのしかかって 逆転は望み薄
緊張の今を限られた手数で凌いで 奇跡的に生き残っても
明日は分からない

事実はそれだ 僕なんかより実感しているはずだ
でも言ってる
この色が 光が
疑いようもなく叫んでいる

事実に打ちのめされるのと 追記・修正しないことは違うことだと

程なくして また日常は戻り

めいでんのアナルは崩壊した。

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最終更新:2024年03月06日 23:02

*1 人智を超えた存在と推測だけされている

*2 上記のように異界技術と融合した世界観のもの

*3 実際にはその感染力ではなく物理的な力だけでもHLの結界もろとも一瞬で世界を終わらせられるレベル。HLの結界は多元宇宙を超越する神性等の上位存在が暇つぶしで関わった結果出来たもの。ブログEF 内藤と仲間達がトークショー

*4 灰にはなっているが再生してる状態で生きている

*5 内藤と仲間達がトークショー

*6 まあ楽しみ程度でも被害が出るが。

*7 といっても上位の神性存在は多元宇宙、時間軸などあらゆる次元を超えたような存在でトライガンの大元のプラント的みたいなのばかりだったりするが※ブログ「EF」

*8 どちらが兄でどちらが弟なのか、そもそも本当に兄弟なのかは不明