ブレイカーズ・リベンジ

登録日:2014/04/14 (月) 13:30:06
更新日:2024/01/04 Thu 23:08:12
所要時間:約 3 分で読めます




ブレイカーズ・リベンジは、1998年にビスコから発売された格闘ゲーム。

◇概要
もともとは1994年頃に発売される予定だったが、お蔵入りとなってしまった『天麟の書 死嘩護(てんりんのしょ シカゴ)』が原型。
それを復活させ、設定などを一新してリメイクしたのが1996年稼働の第一作『ブレイカーズ』であり、
本作『ブレイカーズ・リベンジ』は新キャラを追加してさらにブラッシュアップしたバージョンアップ版にあたる。

『リベンジ』の家庭用移植は長らく実現しておらず、幻の一作と化していたが、
2016年2月にヨーロッパ限定で、2020年3月には日本国内でも、ビスコ公式ライセンスでSNK非公認のネオジオROM版が限定発売された。

◇斬新な要素
CPU対戦時、プレイヤーが同キャラとぶつかった場合、CPUが操作する方は、性能は同じだが名前や設定等が変わってしまう。

◇登場キャラ

  • 神威翔(かむい しょう)
本作の主人公で、空手を使う20歳の青年。
正義感あふれる真っ直ぐな性格の持ち主で、曲がった事が大嫌い。
後述の刀龍とはライバル関係にある。
同キャラ対戦時の名前は沢村陣(さわむら じん)で、ゲームメーカーに勤務しつつ空手を修行中の青年という設定。
陣の年齢は26歳で、翔や刀龍より年上。バンドグループ「TUBE」の大ファンらしい。

  • 李刀龍(リー・タオロン)
翔とはライバル関係に当たるカンフー使いの韓国出身の青年。23歳。
龍を神の使いとして崇拝しており、彼の必殺技の数々からそれがうかがえる。
白虎に父親を殺害されており、その仇を討つべく、大会に参加する。
同キャラ対戦時の名前は王劉凱(ワン・リュウクァイ)で、声優志望の中国人青年。
此方は失恋したのを何故か刀龍が原因だと思い込み、逆恨みで大会に参加したという、
何だかよく解らない設定になっている。

  • コンドル・ヘッズ
南米出身のパワーファイターで、マニトゥという聖霊を崇拝している巨漢のインディアン。37歳。
一見するとパワーファイターだが、乱舞系の超必殺技を持っている。
同キャラ対戦時の名前は、レッドギガースで、コンドルとは遠い親戚という設定。
ギガースは「大地の宝玉」という物を所有しているらしいが、実はこれは『死嘩護』由来の没設定。

  • シーク・マハール
アラブ出身の刀剣使い。48歳。
かつて大会に参加した戦友が非業の死を遂げたことで、仇討ちのために大会に参加する。
戦友の形見である三日月刀の他、聖霊を召還して戦う。
同キャラ対戦時の名前はジャバァで、商売道具を武器に戦う陽気な精肉店の主人になっている。

  • アルシオンIII世
古代エジプト出身の王子。推定4038歳。
父親に王の座を譲り受ける前の夜、邪悪なる意志を持つものによってとり憑かれたと思われる臣下の一人により、
父親を殺害され、前王の亡骸とともに小さな墓所に封印されてしまっていた。
そして長年の年月から蘇るが、全ての元凶であった邪悪な波動の持ち主である白虎の気配を感じ取り、大会に参加する。
手足が伸びる、毒霧を吐く、瞬間移動する、といった怪しげな技だらけの「ファラオ体術」を使いこなす。
同キャラ対戦時の名前はアトゥームで、此方は古代文明マニアでミイラの扮装をしているだけの現代人。
しかし、本人は知らなかったが実はアルシオンの子孫であり、その血筋ゆえか見様見真似でファラオ体術が使えてしまう。

  • ティア・ラングレー
本作のヒロイン。レオタードを身に纏って戦う台湾出身のキックボクサー。18歳。
キックボクシングの世界チャンピオンである兄のスターリンがおり、彼直伝の技を駆使して戦う。
因みに参加の動機は、白虎によって囚われた兄を救出するため。
同キャラ対戦時の名前はシェリー・ターラーで、彼女は過去にティアの兄と戦った事があるらしい。
シェリーは「水の宝玉」という物を所有しているらしく、こちらも『死嘩護』の没設定の流用である。

  • ライラ・エスタンシア
ブラジルの「女傑族」という一族出身。わかりやすく言うと女ブランカ。
ジャングルの狩人で、サルの様に木登りをし、豹の様に速く走る・・・!
本人が年齢を把握しておらず年齢不詳という事になっているが、実年齢は(どう見てもそうは見えないが)14歳。
同キャラ対戦時の名前はヴァーゴ・サンドラで、天涯孤独の身を「森の部族」に引き取られ、大蛇に育てられたという設定。
サンドラも「緑の宝玉」という物を所有している設定だが、例によって『死嘩護』由来である。

  • ピエール・モンタリオ
本作で一番のイロモノキャラ。
マスクで目元を隠しており、フェンシングを武器に戦うオカマ口調のエセ貴族。
フランス出身・・・と見せかけて、実はイタリア出身。32歳。
一部でカルト的な人気を誇っている。
声を担当したビスコスタッフによると「桜田○子のモノマネをするオカマの西城○樹」というコンセプトだったらしい。
同キャラ対戦時の名前はジョルジュで、此方はピエールと違い本物のフランス人である。
イタリア旅行の際、置き引きにあった過去からイタリア人を毛嫌いしているらしく、ピエールに勝負を挑んでくる。

  • 飛影才蔵(とびかげのさいぞう)
『リベンジ』で追加された新キャラクター。イメージイラストでも中央に描かれており、『リベンジ』ではメイン級の扱い。
白虎によって滅亡に追いやられてしまった忍者の里の生き残り。闇世界で最強と言われる忍。32歳。
里の皆の仇を討つ為、大会に参加する。
同キャラ対戦時の名前は雪影(ゆきかげ)で、此方は本物の忍者かただの忍者マニアなのか、
詳細は一切不明という謎に包まれた設定になる。

  • 黄白虎(ホァン・パイフー)
本作のラスボス。格闘大会「FIST」の主催者。
かつて数々の国を滅ぼしたとされる邪悪なる意志を持つものが、現在において得た肉体が彼である。
実は毎回の「FIST」の優勝者は常に彼であり、決勝戦に残った者を秘密裏に殺害してはその気を喰らい、強い肉体に乗り換えていた。
因みに現在の彼の身体は、元々は刀龍の父親の肉体を乗っ取った物である。
なお、白虎を使ってもラスボスは白虎のまま変わらないどころか、カラーすら同色になる。


ピエール「追記・修正は華麗に美しく・・・トレビア~ン!」

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最終更新:2024年01月04日 23:08