ガイウス・ウォーゼル

登録日:2014/04/14 (月) 00:01:11
更新日:2022/10/18 Tue 23:28:55
所要時間:約 5 分で読めます





と女神の導きを。必ず再会できると信じている」

ガイウス・ウォーゼル(Gaius Worzel)とは英雄伝説 閃の軌跡シリーズのメインキャラクターの一人。



CV.細谷佳正




概要

トールズ士官学院特科クラス《Ⅶ組》の一員。
年齢は17歳。


エレボニア帝国北東方面に存在する異郷の地、「ノルド高原」出身の留学生。
帝国人と比較して少し肌の色は褐色。

ノルド高原は帝国と共和国が互いに領有権を主張する係争地だが、ノルド高原で挙兵したと伝えられるドライケルス大帝との繋がりから始まり、帝国の紋章である《黄金の軍馬》のモチーフとして高原の軍馬が使われていたりと帝国との交流が深く、どちらかといえば親帝国寄りの立場にある。

年齢不相応な落ち着いた性格で、常に温和な態度を崩さない。
ノルド出身ゆえ帝国の風習や歴史に関しては知らないことが多いが、それ以外ではⅦ組一の常識人。
故郷ではすでに成人を迎えており、精神的に成熟した言動が目立つ。

信心深い性格であり、リィンが彼を最初に目撃したのはトリスタの礼拝堂。
霊的な反応にも敏感で、上位三属性の作用を感じることができる。

体格はⅦ組の中では最も長身であり、それを活かしてノルド流の槍術を操る。
遊牧民出身ゆえ乗馬のスキルもかなり高い。

故郷には逞しい父と美人な母、可愛い弟妹達がいる。これで嫁がいればⅦ組屈指の勝ち組の名を欲しいままにするところだが、今のところ明確にそういう相手はいない様子。
ちなみにⅦ組内で実の両親がともに健在なのは彼のみ。

部活は美術部。
元々故郷でも趣味で嗜んでいたため腕前はかなりのものだが、我流故に基本が身に付いておらず、ちゃんとした絵の描き方を学ぶために入部した。


いつも物静かつ温厚なため、我が強いⅦ組メンバーの仲では地味になりがちなガイウス。
そんな彼の最大の特徴は、


この一言につきる。

ノルド高原には古来よりへの信仰が根付いており、七耀教会が他宗教に寛容なこともあって帝国との交流でその教えが浸透した今でもその風習が残っている。

その為かノルドの民は誰もがを読むことに長けており、特にガイウスは遠方から接近してくる敵の存在をいち早く感知したり、上位三属性を妙なとして感知したりと優れた感覚を持っている。

それ故彼のセリフには大体の確率でが入ってくる。

まず相手への祝福である「風の導き」に始まり、ないかいい事があれば「いい風が吹いた」、料理で失敗すれば「風の悪戯」、悪い予感がすれば「良くない風を感じる」といった具合。

あまりにも風風連呼するものだから殆どの人がその印象しか残らず、「風さん」、「風の人」等というあだ名が定着しつつあり、一部からは不遇のジンに続く不遇キャラとか言われたりもする。

人間的に成熟しきっているため、何かしらのトラブルに巻き込まれたりすることがあまりないというのも不遇の一因といえる。


人間関係

リィンとエリオットとはⅦ組発足初日からずっと良好な関係。
特にエリオットとは親しく、Ⅲでの帝都滞在時も彼の家に泊まっていた他、彼の演奏巡業にも同行していた。

同じ馬好きだからからか、ユーシスとの仲も良好。
大貴族扱いをうっとうしく思うユーシスは、留学生という身の上やその落ち着いた性格ゆえ、貴族や平民といったくくりに縛られないガイウスに好感を持ったのかもしれない。

一方で同じ大貴族のパトリックには、実技試験でのⅠ組対Ⅶ組の対決に負けた苛立ちからか蛮族と罵られた。
それでも声を荒げることもなく別に罵られたリィンをかばいながらパトリックを諭すガイウスの様子は、さすがとしか言いようがない。
その後パトリックもこのガイウスのたしなめをはじめとする様々な経験を経て、卒業する頃にはすっかり人間が丸くなり、この発言を相当後悔するようになる。
夏至祭の祝賀会でパトリックは改めて正式に謝罪し、ガイウスも全く気にしていないと言いそれを受け入れ和解した。

帝国との国境にあるゼンダー門に駐屯する第三機甲師団長・ゼクス・ヴァンダール中将とは個人的な知り合い。
ある時魔獣に囲まれていた中将をガイウスが助けたらしく、それ以降色々と交流を持っていたらしい。
士官学院への入学についても、協力してもらった。


戦闘

武器は十字槍。属性は突特化のSランク。

HPとDEFが高い壁役タイプ。

肉弾戦に特化したキャラであり反面アーツによる戦闘は不得手。クォーツは能力を上げるものを装備させよう。

当然戦術オーブメントには縛りがあり、回避を上げておくと槍のリーチの長さもあってカウンターが良く決まる。


クラフト

  • ゲイルスティング→ゲイルストーム

を放つ直線攻撃クラフト。
威力は低いが、敵を巻き込みやすい。
続編ではパワーアップし、消費が微増するものの、攻撃範囲の幅が広まり、バランスダウン効果まで追加されたためボス戦などでも利用価値が一気に上がった。


  • タービュランス

で相手を巻き込む範囲攻撃クラフト。
暗闇付加と崩しボーナス付き。


  • ワイルドレイジ→ワイルドレイジⅡ

野生の怒りを解き放つ、今回のCP回復クラフト。
今まではの専売特許的なクラフトだったが、今回は赤毛がいないからかガイウスに回された。
ⅡになるとHP消費量が増えたがその分CP回復量も増えた。ただしCP回復量は90で過去作と違いそのまま即Sクラフトに繋ぐことはできなくなり、少々工夫が必要になった。


  • サベージファング→サベージファングⅡ

遅延効果ありの範囲攻撃クラフト。
高威力で崩しボーナスあり。
Ⅱはほぼ威力強化。

  • ハンターウイング

相棒の鷹ゼオを呼び出し攻撃させる続編より登場した新クラフト。
駆動解除に加えDEF・ADFを50%ダウンさせる意外にえげつない鷹。どっかの白ハヤブサといい、軌跡の鳥は優秀なやつばっかである。
なおガイウスとの特定の絆イベントを見ることで、レベル到達による習得よりも一足先に習得することができる。


Sクラフト

  • カラミティホーク

の力を借り、空を征する鷹のオーラをまとって突撃する技。
威力も範囲も中途半端だが、ワイルドレイジと組み合わせて連発が効くのが強み。

  • イクスペルランサー

槍を両手に持ち、竜巻を二対発生させ敵へとぶつける新Sクラフト。
攻撃タイプのSクラフトとしてはⅦ組の中でも習得が最も早い。
性能もカラミティホークの完全上位互換。

  • 吼天鳳翼衝

ⅢにおけるガイウスのSクラフト。
対象に必ず遅延がつくというトンデモ性能だが、諸々の事情で使用できるようになるのは最終盤。


閃の軌跡

当初から落ち着いた性格であり、入学式当日の旧校舎探索ではエリオットと共にリィンに協力した。

3章ではノルド高原で特別実習が行われ、その場でリィンたちに自らの過去を語る。
雄大な自然と優しい家族に囲まれて愛する故郷で平和に暮らしていたガイウスだったが、ある時高原に共和区の基地とそれを帝国が監視するための監視塔が建てられる。
そうした中で巡回神父に歴史を学ぶ内に、ガイウスは故郷がいつまでも平和でいられる保証がないことに気づいてしまった。
《導力革命》によって世界の技術は目覚しい発展を遂げ、辺境の地であるノルド高原にも二大国の軍勢が攻めこむのが容易になる。
いずれ故郷が戦場になる可能性を恐れたガイウスは、外の世界を知っていずれ来るかもしれない脅威に備えることを決心。
懇意にしていたゼクス中将の推薦によって士官学院に入学することを選んだのだった。

3章ではメインキャラとして行動したが、他のⅦ組メンバーと違い自らを取り巻く状況や人間関係に問題を抱えていたわけではないので、全体的に地m… であった。
それでもノルド高原には帝国の歴史に関わる怪しげな遺構が存在したので、そこが次回作で活躍の糸口になるかもしれないと期待された。


閃の軌跡Ⅱ

…と思われたが、蓋を開けてみれば特にそんなことはなく、見せ場はリィンたちの窮地に馬を駆って颯爽とかけつける第一部の合流シーンのみ。ノルドの戦士の血を引くウォレス准将も登場したが特に絡みも無し。ノルド編以外ではやはり全体的に地m… であった。
とはいえ精神的に成熟している所は健在で、絆イベントなど節々で頼れる所を見せてくれる。お前ホントに17歳か?

また、騎神戦では最強のゲーム的に最強のパートナーとして活躍してくれる。

ドライケルス帝と共に戦った戦士に倣い、第二の故郷と友のために尽力。エンディング後はノルドに帰還した。

ウォレス准将やとある星杯騎士との関係性が新たに浮上したので、次回作はぜひともいい風が吹くのを期待するばかりである。


閃の軌跡Ⅲ

ノルド高原に帰還したはずのガイウスであったが、なんと旧Ⅶ組メンバーの中で唯一音信不通となっている。
発売前は新衣装が某組織のものに似ていたことから、様々な憶測が立てられいた。

本編での登場は3章から。
長らく音信不通だったが、ユーシスとミリアムに通信で連絡を取ることで物語に登場する。

その後捕らえられたミリアムを救うべく、アリアンロードと鉄機隊を相手に戦うリィンたち新Ⅶ組のもとへ救援に颯爽と登場。
その際アリアンロードに何かを感じさせ、リィン達を連れての撤退に成功した。
結社と猟兵に占拠されたジュノー海上要塞攻略にも旧Ⅶ組やオーレリアとともに参戦。
異変解決後はウォレス准将と彼らの師に関する意味深なやり取りを行っていた。




以下ネタバレ











4章では他の旧Ⅶ組メンバー同様、帝都を来訪。
帝都に吹く悪しき風の出所をゼオと共に捜索する。
そして終章、ついにガイウスは自らに何があったのかを明らかにする。




「ああ――そういえばまだ名乗っていなかったか。第八位《絶空鳳翼》ガイウス・ウォーゼル――《吼天獅子》に代わりお相手する!」




実はガイウスは前作ED後、教会の秘密裏の実働部隊、星杯騎士団の頂点にたつ12人の守護騎士の一人となっていた。

地精と結社が巨イナル黄昏に向けて動き出したことで、帝都の大聖堂にて新旧Ⅶ組に自らに何があったのかを打ち明ける。
故郷に戻っていたガイウスは二大国の動向に目を光らせていた。
そんな中、共和国軍の船が第七機甲師団の防衛を突破し、ノルドの集落を襲撃。
不在の父に代わり家族たちを守ろうと戦おうとするが、巨大な現代兵器の前に槍一つではなす術もなかった。
死を覚悟したとき、ガイウスの目の前に一人の老人がその身を呈してガイウスを守った。
その人物こそ、かつて巡回神父として幼いガイウスを導いた守護騎士第八位《吼天獅子》バルクホルン卿だった。
そして彼は致命傷を負ってしまい、自らの聖痕をガイウスに託して息を引き取った。

その後聖痕を受け取ったガイウスに、すでに帝国に潜伏していた守護騎士第二位《匣使い》が接触。
半年間アルテリア法国で騎士団としての修練を積むことになり、旧Ⅶ組と一時音信不通になったのだった。

一連の事実を明らかにしたガイウスは新旧Ⅶ組と共に黒キ星杯の攻略に参加。
一向の最初の関門として立ちはだかったのは、シリーズに登場したキャラにおいて最強の座を争うアリアンロードとマクバーンの二人。
ガイウスは上記のセリフと共に、自らの聖痕の真の力を解放。
師範代となったラウラと強大な魔力を制御するに至ったエマと共に、リィンたちを最深部へ向かわせるため「至高」と「最強」を足止めすることを引き受けるのだった。


これまでその微妙な出番から空気と言われ続けていたガイウス。
しかしこれまでの不遇を補って余りある「守護騎士」という強大な設定を手に入れた。
これからは閃の軌跡はおろか、それ以降のシリーズでの活躍も期待できることになり、彼の今後が大いに楽しみである。



閃の軌跡Ⅳ

今回は初めから登場。旧Ⅶ組のメンバーと共にエリンの里に避難している。

親しかったリィンが《贄》と化してしまったことや、受け継いだ聖痕を十全に扱えずそれを助けられなかったことでさすがに少し意気消沈していたものの、他のメンバー達と同じく立ち直る。
以降はエマ達と共に仲間の転移をサポートしたり、バルクホルンから受け継いだ特殊作戦艇《メルカバ捌号機》を駆使してリィン奪還を援護したり新Ⅶ組の機甲兵の運搬を手助けする等、トールズⅦ組としても守護騎士としても終始頼れる仲間として活躍してくれる。

そして最終決戦の前日譚にて、トールズで同じ美術部の同級生だったリンデと何だかいい雰囲気を(お互いに無自覚で)醸し出していた。

追記修正はいいが吹いてからお願いします。

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最終更新:2022年10月18日 23:28