ザングース

登録日:2014/04/12 Sat 12:25:06
更新日:2023/12/20 Wed 17:16:30
所要時間:約 4 分で読めます






【もくじ】

 

【データ】


全国図鑑No.335/ホウエン図鑑No.123/イッシュ図鑑No.186
分類:ネコイタチポケモン
英語名:Zangoose
高さ:1.3m
重さ:40.3kg
タマゴグループ:陸上
性別比率:♂50♀50

タイプ:ノーマル
特性:めんえき(毒・猛毒状態にならない)
隠れ特性:どくぼうそう(毒・猛毒状態の時、物理技の威力が1.5倍になる)

種族値
HP:73
攻撃:115
防御:60
特攻:60
特防:60
素早さ:90
合計:458

努力値:攻撃+2


 

【概要】


白を基調にした体毛に、所々稲妻のような赤い模様が入ったポケモン。
マングースをモチーフにしているが猫のような立派な耳が付いていて、ネコイタチポケモンと分類されている。
マングースは漢字(中国語)で「猫鼬」と書くため、それに由来しているのだろうか。

その鋭い爪や目つきとは裏腹に、ボリューム溢れるモフモフとぽっこりお腹からケモナーから絶大な人気を誇るポケモンでもある。

同じく第三世代から登場する、ハブをモチーフにしたポケモンハブネークとは、宿命のあるライバル同士と言うことになっている。
長年の戦いの記憶がDNAレベルにまで刻み込まれており、出会っただけで即座に交戦状態に入るほどである。
……まぁ特性や種族値を見ても、ザングースの方が圧倒的優位な立ち位置にいるのは間違いないだろうが。
あとタマゴグループは同じなのでやろうと思えばこの2匹でタマゴ作りも可能。

またザングースはホウエン図鑑番号123。全国図鑑の番号123のポケモン「ストライク」との共通点の多さも当時はよく取りざたされたものである。
一方でサファイア版を選んだプレイヤーにとっては非常に影の薄いポケモンであり、特にアニメでムサシがハブネークを入手したり、フロンティアブレーンのアザミの手持ちとして抜擢されて以降はすっかり知名度に差がついてしまった。

ちなみに現実のマングースは、ハブ退治の名目で沖縄に持ち込まれたものの、
肝心のハブ退治はしないどころか島の小動物を襲いまくり生態系を崩してしまった事例がある。
ハブVSマングース』の項目を参照。


 

【ゲームにおけるザングース】


第三世代ではハジツゲタウン西の114番道路に棲息。
出現するのはルビーのみで、サファイア、エメラルドに出現するハブネークとは対をなしていた。
第四世代ではルビー版のダブルスロットに設定することで出会えていたが、第五世代ではハブネークと共に野生でエンカウントするようになった。

さらに第六世代のY版では、ハブネークの群れの中に一匹混じった状態で出現する。
天敵同士というより最早共存しているレベルではないのか…と思いきや、このザングース、トレーナーにではなく味方のハブネークたちに集中攻撃する。
どうやらハブネークたちがザングースをただリンチしてただけらしい…。
ちなみにX版ではこれの逆になり、ザングースの群れの中にハブネークが出現する。

ポケダン時闇では「チームかまいたち」のリーダーとして登場。チームメイトはストライクサンドパン
他の2匹に比べるとぶっきらぼうでクールだが、裏ではひそかにマナフィのことを気遣っていたりする。
要するにツンデレ

第九世代の図鑑写真ではハブネークを察知して警戒態勢に入ったシーンが映されているが、実はハブネーク側の写真はこのシーンを別アングルから撮ったものだったりする。


 

【対戦でのザングース】


種族値115という高い攻撃力と、それなりの素早さを持つ速攻物理アタッカー。
無駄に両刀な種族値になっているハブネークと比べるとかなり使いやすい。
一方で耐久面は全く期待できないレベルなので運用には注意したい。
種族値は決して悪くはないのだが、ノーマルタイプの速攻アタッカーには強豪がひしめいているため地味な存在である。
先輩にはガルーラケンタロス、後輩にはエテボースチラチーノといった壁が立ちはだかる。

特性は「めんえき」。
毒状態にならないので、耐久型ポケモンの攻撃手段を封じることができる。
が、同タイプにはカビゴンという(いろんな意味で)強力な上位互換がいるので微妙である。
やはり先述した速攻アタッカーたちも、「いかく」や「テクニシャン」などの攻撃に役立つ優れた特性を持っている点が痛い。
一匹などは第六世代でメガシンカしてしまった。
ザングース涙目である。

しかし、ノーマルタイプだけに豊富な技を覚えられる点が魅力。
レベルアップ技には5割の確率で防御を下げる「ブレイククロー」、攻撃を上げる「つるぎのまい」、対鋼タイプに有用な「インファイト」が並ぶ。
そしてタマゴ技では「じたばた」を覚えることが可能で、一致「じたばた」を撃てる速攻アタッカーの中では最高レベルの火力を誇る。
一応、桁違いの強さを誇るケッキングも使えるが、あちらはかなり特殊なポケモンなので引き合いには出されない。

第三世代の頃から低めの耐久を活かし、「こらえる」→「カムラのみ」→「じたばた」のコンボが有名。
先制技や悪天候には注意。またゴーストタイプやはがねタイプはもちろん、「きしかいせい」と違って弱点を突くことができないので火力がたいへん不足しやすい。
サブウェポンが優秀だったバシャーモやヘラクロスに比べると悲しくなるほど止まりやすい。
結局一発ネタの域は出なかったが、それでも当時は「ちゃんと戦うことができる」というだけで十分すごいポケモンだった。
第四世代でも戦略面は相変わらずであり、むしろ天敵となる戦術が増えたことでこらじたを捨てて単なるアタッカーとして用いることが増えた。これ自体はこらきし使いのヘラクロスも同じである。
インファイトを習得したこともあり、スカーフやハチマキやいのちのたまなどを持たせて適当に殴るだけで十分強いというか「他に変なことを考えない方がいい」って感じの枠。
他ポケモンとの差別化の問題もあるが、それ以上にあまり使う意味や利点のなかったポケモンである。使いやすいし普通に戦えるのだが、裏を返すと「普通にしか戦えない」つまり対処が容易なポケモンだったのだ。

さらに第五世代からは隠れ特性「どくぼうそう」を習得。
「こんじょう」の毒状態限定版であり、第六世代時点でこの特性を持っているのはザングースのみである。
「どくどくだま」を持たせて特性を発動させた上で撃てる一致「からげんき」は、火力だけならリングマに次ぐ破壊力を誇る。
ただし元々の素早さが決して高い数値ではない上、ただでさえ低い耐久を犠牲にしてしまっているので、対速攻アタッカーや先制技には要注意である。

第六世代では「はたきおとす」の強化が追い風に。
特に一致技や「インファイト」が通じないゴーストタイプに対して有効なサブウェポンとなった。

第七世代のUSUMでは教え技として「じごくづき」を習得。
同じ技でもメガシンカZワザ持ちに対してはこちらの方が有効。

第8世代ではリメイクを除いてお休みになってしまったが、第9世代で本編復帰。
世代を一つ越えた為か、攻撃・積み技・補助技に至るまで多数の新技に恵まれる事になった。
なぜか「はどうだん」まで覚えだした。
実はこいつら同様、ザングースもタマゴ技を全没収されているのだが、なぜか全て自力習得(しかもLv.1の思い出し技)に回されている


総じてハブネークに比べると堅実なポケモンという枠である。

 

【アニメでのザングース】

AG編48話に短パン小僧キヨの手持ちとして初登場。
CVは真殿光昭
ムサシハブネークと激闘を繰り広げた。

さらにDP編51話、53話にも登場。
サトシヒコザルにトラウマを植え付けた張本人で、シンジがヒコザルに戦力外通告をすることになった原因でもある。
サトシの手持ちになった後、53話でザングースたちに打ち勝ち、トラウマを克服することに成功した。

一方、このザングースはロケット団のもとにも現れていて、ムサシのハブネークと熾烈な争いを繰り広げた。
この時ハブネークはザングースの気配を感じ取った瞬間、強引にモンスターボールから出てザングースたちと戦った。
彼らの戦いの歴史を象徴するエピソードである。

ちなみに無印20話ではまだザングースが未登場だったので、ゴースは動物のマングースに化けてアーボを驚かしていた。

 

【余談】

  • ハブネークとの対決ネタこそあれどゲーム本編やアニメでは脇役的なポジションで収まっているため、一見地味なポケモンであるが、初登場時からケモナーを筆頭に一部のファンから熱烈な人気がある。
    • 特にイラスト投稿サイトのpixivで顕著な人気を誇っており、今日に至るまで多くのザングースの絵が投稿されている。その数なんと全ポケモン中22位の5149枚に登る*1R-18イラストの枚数に限定するとその順位はさらに上がる。



もてあましたヒマが さいだいのぶき。なんせだいにも わたって ついきしゅうせいを おこなってきた。

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最終更新:2023年12月20日 17:16

*1 2022年5月時点。