マキアス・レーグニッツ

登録日:2014/04/08 (火) 23:50:56
更新日:2023/05/27 Sat 17:05:22
所要時間:約 7 分で読めます





「僕は、君とならこの帝国を変えていけると信じている…」


英雄伝説 閃の軌跡』のメインキャラクターの一人。

Machias Regnitz

CV.佐藤拓也


トールズ士官学院・特科クラス《Ⅶ組》の一員。
年齢は17歳。


革新派の有力人物であり、オズボーン宰相の盟友、帝都ヘイムダル知事、カール・レーグニッツの息子。
眼鏡をかけた秀才タイプで、学年二位の成績。
主席のエマをライバル視しているが、中間試験では必死に勉強した結果同点首位という結果となった。


貴族制を公然と非難し、貴族生徒に対しても敵対的に振舞うほどの貴族嫌い。
当然《四大名門》の子息であるユーシスにも敵対的で、当初は「貴族風情と一緒のクラスなど冗談じゃない!」という暴言を吐いた。
ユーシスもその喧嘩を買って挑発的な態度をとったため、犬猿の仲となり、初期のⅦ組の雰囲気はこの二人のせいで最悪だった。
リィンに対しても最初は普通に接していたが、彼が貴族だと知ると態度が悪くなった。まあこれに関してはリィンがはっきり答えなかったのも原因ではあるが。*1


特別実習でもその関係は改善されず、戦術リンクもままならずにリィンを負傷させてしまった。
この件とユーシスの過去を聞いたことで態度を軟化させ、その後領邦軍に捕らえられた際にリィン達とユーシスに救出されたことで戦術リンクを完成させた。
ユーシスとは相変わらず喧嘩腰だが、心の底では互いに認め合っており険悪な仲というより喧嘩友達といった具合になる。まあお互いそんなことは絶対に認めないわけだが。


部活は第2チェス部。
元々チェス部は貴族生徒御用達的な部活で、平民生徒はまともにゲームもさせてもらえない有様だった。そこで平民生徒が新たに立ち上げたのが第2チェス部。しかし第1チェス部の貴族生徒から露骨な嫌がらせを受け、部員は部長のステファン一人になってしまっていた。

当初、マキアスは貴族生徒を負かすためだけに部活に打ち込んでいたが、先の一件を機に態度を改めた。

そして存亡をかけた第1チェス部との決戦では相手側の助っ人になったユーシスと対決することになり、熱くなりすぎて実力を出せないマキアスをユーシスがあえて挑発して冷静さを取り戻させたことで勝利した。

その後、第1チェス部と合同で活動するようになり、学院祭でも共にチェス教室を開いた。


序盤ではGoogle検索で「マキアス うざい」と候補が出てくるくらいウザがられる彼だが、態度が軟化して以降はいじられキャラと化す。

とりあえずユーシスとの喧嘩を微笑ましく見守られることから始まり、フィーに煽られ、ミリアムに振り回され、ラウラとフィーの戦術リンクの実験台にされてフルボッコetc…

展開的にも捕まって人質にされるわ、アストライア女学院で他のメンバーがキャーキャー言われている中何故か一人だけ何も言われないわ、マルガリータに好かれているわと何かと不遇。終章でおみくじを引くイベントでもただ一人凶を引くという不憫さ。生きろ。

次回作でも展開的に囚われのヒロインポジになるのではないかと言われていたが…






「お互い必ず生きて戻る──そう約束したはずだろう?」

「君はそれを守ってくれていた……だから僕も守ることができた」

「ただ、それだけのことさ」



無事逃げ延びてました、ハイ。
トリスタから撤退後はエリオット、フィーとともにケルディック周辺で身を隠しつつ動いており、新聞販売の少年を通じてリィンに居場所を記した暗号を渡した。
その手の込んだやり方にトヴァルからは当初怪盗《B》かと疑われていた。
そして暗号を解いた末にケルディック郊外の風車小屋にてリィンにとって最初に再開したクラスメイトとなった。
その後は共に各地を転戦しつつ、カレル離宮における皇帝陛下奪還戦では同じ場に父親がいることもあり、主力として作戦の成功に貢献した。
内戦終結後は帝都ヘイムダルにある政治学院を受験、現知事である父の薫陶もありマキアスの年齢としては異例ながら見事合格を果たした。


好みのタイプは年上の女性。母を亡くしたレーグニッツ家を世話してくれていた従姉の影響だと思われる。
エリオットの姉のフィオナに会った時は照れまくり、リィンがクレア大尉にバーに呼び出されたことを知った時は「綺麗なお姉さんと差しつ差されつとは…なんて羨ましいーーじゃなくてけしからん」と本音がダダ漏れだった。
続編でフィオナは従姉に雰囲気が似ているらしいことが判明、だがフィオナは別のある男性とフラグを建てるのであった。生きろ。

またいじられキャラとしてのポジションが更に昇華し、とあるクエストでは攫われて監禁されることに。生きろ。
ちなみにフィーがいなければ地雷を踏んで死んでた可能性が大きかったりする


ヴィータ・クロチルダの大ファンで、アーベントタイムのパーソナリティ、ミスティのファンでもある。
同一人物であることを知らないにも関わらず二人の声が好きなことからあの王国の住人疑惑がかかっている。

料理ははっきり言ってそれほど得意ではなくⅦ組の中でもユーシスと並んで下の方に入る。
大のコーヒー党ということもありコーヒー関係は非常に得意。
だが帝都のソウルフードであるフィッシュ&チップスにも使われているであろう「フィッシュフライ」が苦手。
「新鮮野菜ジュース」「シーフードサラダ」が苦手であり、単に野菜嫌いの可能性がある。

エンディング後は帝都の政治学院に編入する。
その後、「司法監察院」入りを果たす。

【戦闘】

武器はショットガン。属性は射A、剛B。

ステータス的には特筆すべきところはないが、とにかくクラフトが便利。また、得物がショットガンということもあり通常攻撃は範囲攻撃である。

ちなみに武器がショットガンだからといって上着を脱ぎ捨てて拳を振るったりはしない。


【クラフト】


  • ブレイクショット→メイルブレイカー→ドレッドブレイカー

威力あり、駆動解除、崩しボーナスありの強力クラフト。
通常攻撃が範囲攻撃なのに何故か単体攻撃。
続編では直線範囲クラフトになり、威力も増加した。
Ⅳでは更に強化され大型のショットガンで狙撃するようになっている。


  • エナジーシェル→エナジーシェルⅡ

唯一のEP回復クラフト。しかも範囲も広いので便利。
続編になると回復量が増加したⅡに進化。


  • ソリッドカート→ソリッドカートⅡ

石化50%の広範囲攻撃クラフト。石化は自然治癒しないので決まれば簡単に無力化できる。
Ⅱは威力や範囲はそのままだが石化確率が倍増、耐性を持たない魔獣に対しては一気に無力化できるように。

  • バーストドライブ→バーストドライブⅡ

加速クラフト。対象の順番を早める上に範囲Mなため超便利。上級アーツを加速して即発動は鉄板。
ただ、ディレイが凄く、一度使うと中々順番が回ってこなくなるのでクロノバーストやオーバーライズ、仲間のグラールバーストと併用するなど一工夫が必要な上級者向けクラフト…だったのはⅡまで。
Ⅲ以降ではユウナが持つ同効果のクラフト「クイックスター」とお互いを巻き込む形で交互に使うことでCPの続く限り味方全員が無限に行動できる超バランスブレイカーと化した。つーか、バランスブレイカー多くね?

  • ヒュージバレット

特注のショットガンで攻撃する。広範囲、高威力、崩しボーナスに加えてバランスダウン効果まで備えた優良新クラフト。
ただしCP50消費と燃費はやや悪いのでハチマキなどを装着したうえで使用するとよい。


○Sクラフト

  • マキシマムショット

大型ライフルをぶっぱなす。何度も言うが拳は振るわない。
そして弱い。他のクラフトを使ったほうがいい。

  • トリニティクローズ
チェスの駒を使用した新Sクラフト。拳h(ry
威力も大幅に増加し、範囲も広くなったうえ状態異常付加確率もアップ。
ただそれでもクラフトが優秀なので彼の場合そちらに回したほうがいい気も。

  • ジャスティスバレット
接近しながらショットガンを何発か撃ちつけ敵の懐に飛び込んで2丁の小型拳銃を乱射、再びジャンプして別の2丁拳銃で乱射しながら着地して、大型ショットガンから爆発する弾を発射して命中させる。



以下ネタバレ



実は彼の貴族嫌いは革新派である父の影響や偏見などではなくれっきとした理由がある。

昔、マキアスにはトリシャという従姉がいた。

母を亡くし、男所帯になったレーグニッツ家を世話してくれていたマキアスにとっての姉さんであり、憧れの女性でもあった。

そしてある時、カールの部下にあたる貴族の男のアーサーと彼女は恋仲になり、婚約を交わした。彼はマキアスから見ても好青年で、彼女も幸せそうだった。

だがしかし、その彼に《四大名門》の筆頭であるカイエン公爵家の娘との縁談が持ち上がり、彼の実家はその婚約を潰すために彼女にありとあらゆる嫌がらせや脅しを加えた。
(閃の軌跡Ⅲでカイエン公爵家に子供や親戚がいないということが明かされたので、縁談の相手はバラッド侯爵家のような遠戚の家系ではないかと思われる。)

そして圧力に屈した彼は彼女にこう言った。「愛妾として大切にしてやる」と。


マキアスとカールがそれを知ったのは全てが終わった後、彼女が自ら命を絶ってからのことだった。

その後、カール・レーグニッツはオズボーン宰相の協力と自らの実績を持って帝都庁の貴族達を押しのけて帝都知事に任命された。

そしてマキアスもその事件を機に貴族そのものを忌み嫌うようになり、彼らに勝てるだけの力を追い求めてきた。

しかしその考えもⅦ組の面々と過ごす内に変わり、平民だろうと悪人は悪人で、貴族でも尊敬できる人間はいる。結局はその人となりの問題なのだと自分なりの答えを出した。

Ⅱでは自分の未熟さを素直に認め反省し、ユーシスのことも自分の考えを改めた人物として認めている。物語を通して最も成長したのは彼なのかもしれない。

そして、Ⅳでアーサーとまさかの再会を果たす。
彼は法務省の管轄だったが、国家総動員法の執行役員になっていた。
内戦を機に貴族に絶望してしまい、国家総動員法のルールを悪用して貴族の力を削ぎ、戦争の糧とする道を選んだ。しかも呪いの影響を受けていた。
トリシャの死を後悔し続けていたようで、罪滅ぼしのために、帝都庁を去って、別の部署で仕事し、カイエン公爵家の縁談も断り、実家から縁切り同然の扱いを受けながら、それでもたった一人で自分なりに帝国や貴族のあり方を変えようとしていたのだった。
マキアスはリィンやユーシスたちⅦ組のみんなと過ごした先で新しい視点と監察院の道を見つけることができたことと、新しい視点を見つけるためなら力を貸すことをアーサーにぶつけ、彼の呪いが無事消えた。

ストーリーを進めると、このトリシャの死関連は、帝国の呪いが関わっていたことが判明する。

また、滅多に男性にあだ名をつけないランディから「マッキー」とあだ名をつけられていた。


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最終更新:2023年05月27日 17:05

*1 現在でこそ出自やシュバルツァー家に引き取られた経緯がハッキリしているが、この時のリィンには答えようがなかった。なんせ貴族か平民かとか以前に、そもそも自身が本当にエレボニア帝国に関係あるかもわからなかったのだから。