サイコメトラーEiji

登録日:2014/04/06 (日) 16:52:45
更新日:2024/04/08 Mon 11:31:03
所要時間:約 7 分で読めます





サイコメトリーとは、
物や人に触れることで、
そこに刻まれた過去の出来事や記憶の断片を読み取る、
特殊能力である…!!

週刊少年マガジンに掲載されていたヤンキー+サイコサスペンス漫画。

★概要

原作は安童夕馬(樹林伸、天樹征丸の別名義)、作画は朝基まさし。
実質的な「金田一少年の事件簿」の兄弟作。

物や人に残る残留思念を読み取る「サイコメトリー」の能力を持ったヤンキーの高校生が、渋谷で起こるトラブルや凶悪殺人事件を解決していく物語。通常の推理ものの様なクローズドサークル系とは対照的に社会で連続する事件を題材に、犯人もトラウマによるものが多いがサイコパスの類が多いのが特徴。


同じ高校生を主人公にした推理モノである「金田一少年」に比べるとオタクいじりのネタやコギャル達のお色気やヤンキー同士の抗争など良くも悪くも当時の日本を思わせる通俗的な内容が目立つ。
また、「金田一少年」の被害者が明らかな落ち度がある者達であることに対して、こちらは被害者達にまったく落ち度がないことが多い。
(『サイレントストーカー』、『テロリストの挽歌』、『サイレントボマー』といった「金田一少年」と並ぶくらい被害者がクズなエピソードもあるが)
少年誌ギリギリのお色気シーンも多く、かなりエロいシーンも。

2011年にヤングマガジンにて続編の『サイコメトラー』が連載。
絵柄の変化や、一作目との矛盾する設定(その為、一種のパラレル的な続編と思われる)などもあり、一作目と比べるとあまり好評を得ていない。

日本テレビで2度ドラマ化されたが、現在は一作目の第3エピソード「ボクを殺さないで」は封印指定扱いになっている(「植物状態の双子の兄の生き霊に憑かれた小学生による同級生・教師ら集団殺戮」というあまりにもアレな内容のためと思われる)。

アニメ化はされていないが、1999年にプレイステーションでゲーム化はされている(ボイス有)。

★登場人物


●主要人物

  • 明日真映児(あすま えいじ)
演:松岡昌宏、CV:子安武人
ごく普通のヤンキー高校生だが、幼い頃から残留思念を読み取る『サイコメトリー』の能力を持つ。
かなりのイケメンでモテるが、その実奥手であり童貞。
喧嘩はマジで強く、ヤンキーやヤクザ程度なら数十人に取り囲まれても血まみれになりながらも全員ボコボコに出来る。
…そのためか、カンナビスや轟のような戦闘能力がインフレしまくった犯人が出てきたりもするが。
喧嘩はすれど、理不尽に他者を踏み躙る犯罪行為に手は染めないものの、仕事やバイト等で真面目に働くよりも嫌なら辞めればいいと言うどこか真面目に生きられないヤンキー発想が根幹にある。

中学生の頃はサイコメトリー能力が制御できず、両親とのトラブルも相まって人間不信な子供として育ち、トオルたちとも大乱闘になるなど荒れ切った生活を送る。*1
しかし、少年課の刑事である赤樹宗一郎(実は、彼自身もサイコメトラーだった)に諭され、現在はサイコメトリー能力を制御でき、おとなしくしている。
その能力はテストでのカンニング等の反則などは行わないが、割と享楽的な理由で使う事もある。
裕介とのバンドではベース担当。
サイコメトリー能力を使いすぎる*2と昏睡状態に陥る。二度ほど暴走状態になった事も…

なお、サイコメトリーで得た情報を周囲に伝えるためにスケッチする事があるのだが、画才がないようでトオルから駄目だしされるような絵になってしまう。
それでもちゃんと特徴は捉えており、酷評したトオルもスケッチを見て重要な情報に気付いた事がある。

ドラマ版で演じていたのはTOKIOの松岡昌宏。松岡氏のドラマ初主演作であり、松岡氏の当たり役である。
あまりにハマり役だったため、原作には「エイジがキレると(ギャグシーン限定で)やたらとリアルな松岡顔になる」というある種のお約束まで出来た。
ドラマではサイコメトリーできる手は左手のみに限定されている。

  • 志摩亮子(しま りょうこ)
演:大塚寧々(第1期)→工藤静香(第2期)、CV:三石琴乃
メインヒロイン。
名門大学出身でプロファイリングに長けたキャリア組の女刑事。プロファイリングと足の両方を使った捜査方針が信念。階級は警部補→警部(『EIJI』最終話で昇進)。
おっぱいがデカくて谷間が開いた服装をした、色気満載の美人。エロい。
だが、本性はズボラで料理もまるでダメ冷蔵庫はビールだらけ片付けもヘタおばあちゃんに頭が上がらないなど、
どこぞのポケモンリーグチャンピオンみたいな残念な美人だがそれがいい
あまりのダメっぷりに唖然としたトオルが部屋の掃除と朝食を作ったことも。

赤樹とは過去に友人だったことがある。
作中二回もイメチェンした。むしろイメチェンの度に若返っているような気もする。むしろ初期はケバうわなにするやめ(ry
エロい恰好をするくせしてリアクションはかなりウブい。処女疑惑アリ。
エイジとははぐらかしながらもなかなかにいい感じ。あと一度裸を見られている。
ちなみに第1期の演者は後に沢木の演者と再婚し、第2期の演者は2期SP終了の3か月後エイジのリアル先輩とゴールインした。

  • 葛西裕介(かさい ゆうすけ)
演:小原裕貴、CV:岩田光央
エイジの親友で優等生眼鏡くん。童顔の美少年。心理学者志望との事。
エイジとは正反対の性格だが、エイジが小学生時代に下町から転校した時からの親友で、サイコメトリー能力の事も知っている。恵美に恋心を寄せている。
事件の時は非戦闘要員だが、エイジのサイコメトリーした映像等を推理し、サポートするワトソン的な存在であり、エイジの良き相棒。
志摩がいるからいらないとか言うな。実際に彼の推理がなくては詰んでいた事件も多い。
バンドマンとしても活動しており、キーボードと作曲を担当している。手違いがきっかけでヘビメタバンドに入れられそうになった事も…。

  • 江川透流(えがわ とおる)
CV:うえだゆうじ
エイジの親友で超絶イケメンの女たらし。中盤からの準主役。
後に大物政治家の愛人の子供で、ヤンキー達による自警団『リーグ』のヘッドという設定が付いた。
中学生の頃からエイジとは殴りあってきた仲であり、二人で同じ敵と戦ってきたこともある。戦闘能力はエイジと互角レベル。
女にはモテるようだが、本気で好きになった女の子は必ず不幸な目に遭い、命まで奪われるという悲しいジンクスがある*3
ブチ切れた時の行動力は凄まじく、ジュンを殺した相手から拳銃を奪って突きつけ、躊躇なく発砲したことも*4
舞の事件では犯人達に「生きて後悔させてやる」と言っていた。
幾島との関係もあり、エイジのサイコメトリー能力には気づいていたが、後半まで知らない振りで通していた。
事件の際は第三勢力といった感じであったが、カンナビスの事件以後はリーグの情報網を駆使して志摩に協力するなど、正式に捜査でも仲間に加わった。
ちなみに一年留年しているのでエイジと同学年だが年上。
初期の頃は前髪が触覚のように動いていたのは黒歴史。
ドラマ版では未登場。設定は下記の田宮章吉に統合された。

  • 田宮章吉(たみや しょうきち)
演:井ノ原快彦
エイジの親友。序盤の準主役。
お馬鹿でかなり悪く言うとボンクラ。愛すべきバカ。
カッコつけるためとはいえ、女に絡んできた池袋のコギャングをぶん殴ったり*5
付き合っていた彼女のキオミが沢木のテロによって腕だけ残して爆死したことにより涙を流す一面も。
この件に限らず、彼が事件に関わると酷い目に遭う。(中には、理不尽かつ苛烈な苛めを笑いながら思い出話で語る悪辣さもあり、自業自得な件もある)
女の子にはそこそこモテ、その後も彼女はちょくちょくできているようだが飽きっぽいのか、キオミの事が忘れられないのか、あまり長続きしていない模様。

ドラマ2期ではトオルの設定が流用されてメチャクチャかっこよくなっており、作者自身も原作後半で活躍を激減させてしまったのを後悔したほど


  • 明日真恵美(あすま えみ)
演:松本恵(現・松本莉緒)(第1期)→後藤理沙(第2期)→酒井彩名(スペシャル)、CV:本多知恵子
もう一人のヒロイン。かわいい。
エイジのかなりブラコン気味な妹…
だが実はエイジの父の再婚相手が連れていた娘。その為血の繋がりはない義理の妹。かわいい。
何故か怪しい男にいつも目をつけられ、二回ほど命の危険に晒されている
義理の兄であるエイジに恋心を寄せるが、同級生の深海に対しても案外まんざらでもなさそう。
だが、裕介の思いには全く気付いていない。
志摩の事は尊敬はしつつも恋敵として認識している。女子力はそこそこ高い。かわいい。

ドラマ1期ではエイジとは義理でなく実の妹になっており、劇中でサイコメトリー能力が覚醒、暴走してしまう。

  • ジュンペー
トオルの舎弟その1。トオルの側近のような存在で中学生の頃のエイジに最初に殴られた相手。あんまり出番がない。

  • 飯島タカシ
演:三浦勉(第1期)
トオルの舎弟その2。
姉がアイドルだったり、『サイコメトラー』で祖父が過激派という過去が付いたりと色々忙しいやつ。
姉の清水晶子は事件の発端だった「人気のあったリエがレイプされて、それを知った朝美といずみが脅していた
というゲスな件に唯一関わっていなかったにもかかわらず殺された可哀想な人。
姉と名字が違うのは、両親が離婚して別々に引き取られたため(清水は父の姓、飯島は母の姓)。
ドラマ1期では赤樹リエの弟に変更されており、名字が「赤樹」になっている。

作中屈指の癒し系キャラ。
本業は健康器具の訪問販売員。19歳。
警察マニアでコスプレ趣味(婦警も含む)のおデブちゃん。愛称はみっちゃん。
性格は温厚かつ気弱で、押しに弱い。コスプレをしている時に様々な事件に巻き込まれ、その度に志摩の捜査を助けることになる(ただしほぼ全てが偶然や幸運によるもの)。
一度目に「男性警官」に扮した際は正体が露見して逮捕されたが、殺人犯逮捕に協力した功績で、お咎めなしで釈放された(なお、居合わせたエイジがマスコミの取材に「いやーアレ(オモチャの銃)には犯人も目がテンになってたねー」と応じてたりする)。
その後は「婦人警官・福島ミツコ」に扮するようになり、女装時はエイジにも志摩にも最後まで正体がバレることはなかった。
…エイジとの女装時の初対面時は正体バレてるようにも見えなくもないが、その後のエイジの対応からどうやら単に彼がレイプされかけたときの悲惨な形相を見て暴走しただけな模様。
(事実、この後エイジが何度か触れてもサイコメトリーが発動していない。)
最初はいかにもなキモヲタ系の容姿だったが、段々と愛嬌のあるゆるキャラっぽい感じになった。
何故か女装時は(デブ専やブスフェチなど)その筋の方を中心に異様に慕われる。(本人も「女に生まれるべきだったのかな?」と思ってしまうほど。)
ちなみにこいつも志摩の裸を見た事がある。

当該項目も参照。

  • 武藤国光(むとう くにみつ)
エイジの友人。下町の蕎麦屋の息子。
子供の頃より髪の毛に剃り込みを入れており、行動は無鉄砲だが愛すべきバカ。
友人・能条蓮治が起こした事件に関わるうちに政治に興味を持ち、
後にトオルの父(代議士)の元に弟子入り。その後、スピンオフ作品である「クニミツの政」の主人公となり、「平成の田中角栄」と称されるまでになる。
なお、「クニミツの政」はドラマ化されたが、本作と違ってフジテレビ系の放送のため、本作とのつながりは描かれていない。演じたのは押尾学のため、再放送は絶望的(DVD化はされている)。

  • 羽根山末吉(はねやま すえきち)
演:永澤俊矢(第1期)→加藤茶(第2期)、CV:壌晴彦
警視庁捜査一課の警部。志摩の上司…だったが、現在は階級を追いつかれて同格となった。

原作漫画・ドラマ1期・ドラマ2期で大きくキャラクターが異なる。
原作漫画ではイヤミなヅラ親父。
ドラマ1期では(心の底では)志摩の成長を願い、悪を憎む正義の警察官だったが、最終話で沢木によって洗脳されて妻を殺させられた挙句、沢木に殺害された。
第2期では小心者のカトちゃん。でも大人として聡明な面もある。


●犯罪者

本作の犯罪者は基本的に何かしらの強烈なこだわりに由来する殺人を行う*6
それに伴い、死体は極めて特徴的な異常性を持った状態であることが多く、不可能殺人か否かという観点を除けばChaos;HEADかよと言いたくなるレベル。
同時に犯人の表面的な印象からは遠く、基本的な捜査やプロファイリングだけでは犯人に到達することが不可能となっている。
酷い時は、大昔の殺人力士の霊に乗っ取られて殺人を犯していたなんて場合もある。
よって、犯人を見つけるためには複数の殺人時の共通項や計画完遂を間近にした意識のゆるみなどを待つ必要があり、大体においては逮捕時点で結構な人数が死んでいる。だってマガジンだもの。
その過程で、殺人者たちの奇妙な言動が挟まれることがあり、それもある意味見所の一つ。

  • 沢木晃(さわき あきら)/アップル
演:田辺誠一(第1期)、CV:関智一
志摩の大学生時代の同期。志摩に淡い好意を持っている。
表向きはヘタレな好青年だが、本性は実の父親に捨てられた不遇な少年時代から人格が破綻している凶悪なサイコパス
時計じかけのリンゴ」という無差別爆弾テログループのリーダーとして
元傭兵のレッド、爆弾製造のプロであるゴールド、パシリのグリーンを手駒にして完全犯罪を実行しようとした。
その後は脱獄し、複数の猟奇殺人を殺人者達を通じて実行させる。
「金田一」における高遠遙一のようなポジションと言えるが、
上記の通り彼が関わった事件の被害者達は一部例外を除いて何の落ち度もない善良な人間であることがほとんどであるため、
その悪質さは高遠以上といえる。
最終的にエイジの銃撃で重傷を負って夜の海に消えるが、それでも生存していることが最終話で示唆された。

ドラマ1期でもラスボスとしてエイジと志摩を苦しめたが、最終的には反撃に遭って惨死の憂き目に。
ちなみに第1期の演者はその後、何と志摩の演者と本当に結婚している。

  • 幾島丈二(いくしま じょうじ)/カルロス(ドラマ版)
演:真木蔵人(第2期)
中学の頃のトオル(ドラマ版では章吉)の知り合いの青年。
最初は渋谷に戻ってきた安岡という狂犬ヤンキーとの戦いの援軍であるかのように現れたが、
実は彼こそが安岡を裏で操っていた麻薬密売の黒幕であり、エイジとトオルとの戦いの末に姿を消した…

その正体はエイジと同じサイコメトラー
能力はエイジよりもはるかに強力で、相手に触れなくても読み取ることが出来るというとんでもないチート。(しかも、回数制限もない模様)
その能力を駆使して、麻薬密売では渋谷界隈の不良達を意のままに操った他、闇社会でサイコメトリーの能力を使った情報屋として台頭し世界を転々とする。
闇社会では一目置かれた存在。沢木でさえも「手強い」と危惧している。
だが単なる悪人とも言い切れない一面もあり、一種のダークヒーローとなっている。
なお、トオルはサイコメトリーを以てしても意のままに出来なかったため、逆に思い入れが深かった模様。

ドラマ2期では下記のカンナビスとサイレントボマーの設定が一部流用され、ゲリラだった過去がある。
弟の幾島タケル(本物のカルロス)と山で遭難した時彼の「兄さんが死ねば、食糧を独り占めできる」という考えをサイコメトリーしてしまい、絶望のあまり彼を射殺。
世の中は弱肉強食」という考えに囚われ、弟になりかわってカルロスと名乗り、日本でテロを起こそうとしていた。
最終的にエイジのサイコメトリーによって弟の真意を思い出し、夜の海に消えることになる。
エイジがサイコメトリーする手は左手だったのに対し、幾島は右手。発動時のオーラもエイジが青で、幾島は赤となっている。

  • 轟省吾(とどろき しょうご)/テロリスト
演:夏八木勲(第2期)
志摩の元上司。現在は少年課勤務。
見た目は定年前の温和そうなおじさんだが…実は天才的なスナイパー。
オリンピックの銀メダリストであり、格闘技の達人立てこもり事件をたった一人で解決し、FBIの指導員として招聘された経歴もあるという怪物。
劇中ではトカレフとドラグノフ狙撃銃を操り、その腕前は、トリックで窓を開けさせ、ビル二軒越しに防弾チョッキを着た標的の頭を狙撃するほど。
エイジでさえも「オレは帰る!」「とんでもねー化け物じゃねーか!」と言わしめ、心底ビビらせた。

志摩に虚勢を張ってモデルガンを突きつけた強盗の少年を射殺してしまったことから捜査一課を辞めたが、
ある日、孫娘である舞が5人組の少年にレイプされて自殺。しかも加害者達が保護観察処分で済むという最悪の悲劇に見舞われる。
自殺しようとトカレフを入手して、彼らの一人をたまたま発見、せめてものあてつけに彼の目の前で頭を撃ち抜こうと思うが…
そいつは携帯でなんと

「ま、いーんじゃないの? ほら、俺ら鬼畜系だし」

という完全に孫娘の全てを侮辱した発言をしていた。
その一言で轟は司法と自分自身の無力さに完全に絶望。孫娘を犯した目の前の鬼畜生を射殺してしまう。
そして同じくレイプを行った3人も容赦なく射殺。最後に生き残ったリーダー格のカツアキも追い詰めるが、
志摩とエイジに追跡されて銃撃戦となり、最終的に機動隊のスナイパー達に射殺されてしまう。

変態揃いの犯人の中、「金田一」の犯人に匹敵するくらい悲しい境遇を背負った復讐者であり、
またカツアキ達も舞以外に多数の女性をレイプしていることが複数の描写で明らかになっていることから、
野放しにしておいたらトオルにシメられていたどうなるかはたやすく想像できるため
幾島と同様のダークヒーローとして人気のある悪役である。
(後に「金田一」でも「このような事件」で同様のテーマを扱っている)

  • カンナビス
世界を股に掛ける、プロの犯罪請負人。
端正な容姿の美青年だが、普段は美しい女性の姿に化けている。
これは自身の凶暴性と殺人願望を封印する為のものであり、男の娘と呼べるかどうかは…微妙。
細い体に似合わず常人離れした腕力を持ち、改造した携帯電話に仕込んだワイヤーで人間をくびり殺す事ができる化け物。

実は日本人で本名は宏明(ひろあき)。(姓は不明)
商社マンの息子だったが、セスナ機の事故で偶然ゲリラ側の地域に墜落してしまい、両親は目の前で射殺され、妹とも引き離され、「カンナビス」と名付けられゲリラとして育てられた。「カンナビス」は大麻を意味する英語。
しかし、両親を殺された復讐を忘れていなかったカンナビスは18歳の誕生日にゲリラを皆殺しに。
ボゴダのモルグ街の住人となり犯罪請負人となった。
なお、ゲリラ殲滅の際に自分の妹を火炎放射器で焼き殺してしまったため、炎に対して異常なまでの恐怖心を持っている。
誘拐、要人暗殺など何でもこなすが、依頼人の「殺人はするな」というリクエストを守るなど、仕事に関しては誇りを持っている。
だがその分依頼人のウソには容赦せず、そのことが原因で暴走することに…

幾島とはとある依頼でコンビを組んだことがあり、親友ともいえる間柄となっている。

エイジとトオルのタッグでもまともに太刀打ちできない凄まじい強さで暴れ回ったが、エイジのサイコメトリーでトラウマを抉られて発狂。
幾島に射殺された…。

と、思われたが、実は幾島は彼を沈静化させるために敢えて銃撃したらしく、一命は取り留めていたらしい。
今も元気なようで、依頼を受けている姿が見られた。
余りの強さからトオルは半ばこの人の存在がトラウマになったらしく、あるエピソードでエイジとセットで何者かに狙われた際、相手の正体候補としてエイジが名前を挙げた時に
「依頼抜きで殺しに来る」みたいなことを言って否定するなど、トオルは彼の再来日を非常に恐れている。
…正直気持ちはよくわかる。

なお、彼との仲介役の人物は日本でラーメンの屋台を営んでいるが、トオルやエイジが常連になって使っている食材を絶賛するほどの腕前
職業選択誤ったんじゃなかろうか。

  • 能条蓮治(のうじょう れんじ)/サイレントボマー
エイジが墨田川町にいたころの友人で、天才花火師。
住んでいた町で地上げ屋の被害に遭い、それが原因で祖父が亡くなり復讐を決意した。
特攻隊志願者の祖父からは、半ばマインドコントロールに近い教育を受け続けており、戦後の世の恨み辛みを聞きながら育てられてきた。
花火の技術を応用した爆弾で地上げに関わっていた者を爆殺。
その際には、被害者を綿密に調べ他人を巻き込ませなかったり、スモークで凄惨な死体を見せないようにしたりと細かい配慮を行った。
その為、当初は志摩に軍事のプロと勘違いされていた。

その後、エイジ・志摩・国光に正体がバレるも復讐を完遂し、一旦はエイジ・志摩に捕まるも自身の左手を焼き切って逃走。
遂には国会議事堂に潜み、自身の命もろとも政治家たちを皆殺しにしようとするが、立てこもった国光達の必死の説得によって出頭した。

その後は少年とは言え殺害人数の多さから無期懲役の判決が下ったそうだが、刑務所の中で特別に花火の制作が許されたそうである。


追記・修正お願いします

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 日本テレビ
  • パチンコ化
  • 漫画
  • 週刊少年マガジン
  • 講談社
  • 安童夕馬
  • 朝基まさし
  • 超能力
  • 猟奇殺人
  • サスペンス
  • 兄弟作
  • 金田一少年の事件簿
  • サイコメトラーEiji
  • エログロ
  • 土9
  • 土曜9時
  • 日テレ土曜9時ドラマ
  • サイコメトラー
  • シバトラ
  • クニミツの政
  • でぶせん
  • 松岡昌宏
  • サイコメトリー
  • 外道な犯人
  • 実写化
  • 実写ドラマ化
  • 実写版は別物

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年04月08日 11:31

*1 小学生の下町に住んでいた頃は能力もあまり気にならなかったらしく、その時の友人には慕われている

*2 だいたい一日10回前後が限界らしい

*3 バイトの同僚だったジュンは騙されてAV出演した過去から男性不信気味になっており、トオルと仲良くなった矢先にAV出演が原因で性的倒錯者に殺されたまたま助けた舞は、その後ヤンキーかぶれのようなDQNのクズ共に遊び半分で輪姦されて絶望のあまり自殺してしまう

*4 空砲だったので相手は死なずに済んだが、恐怖のあまり失神してしまった

*5 その後余計なことを言ったせいで、コギャング達とトオルのグループの抗争が始まってしまうなどややミソがつく結果になるが

*6 死体に服を前後逆に着せる、舌を切り取る、大量の食事を行わせる、など。