バニラビート(デュエル・マスターズ)

登録日:2014/04/04 Fri 12:12:24
更新日:2024/03/23 Sat 21:15:43
所要時間:約 25 分で読めます





失われていた9冊目の奥義大全。その中には、力なき者たちを導くための奥義が記されていた。

弱者が勝つ方法、それは数で攻める事。ここ、テストにでるからな!――アクア・ティーチャー



バニラビートとは、デュエル・マスターズにおけるデッキタイプのひとつである。


概要


バニラビート成立以前

デュエル・マスターズには、他のTCG同様、バニラと呼ばれるクリーチャーが多数存在している。
ただし、デュエル・マスターズというTCGは悲しいかな、他のどんなTCGよりもバニラが冷遇されている。

他のTCGではパワーがあればあるだけ有利になることが多い。基本的に相手を倒すには殴り潰す、というのがお決まりだからである。
また、パワーは相手のライフポイントを削ることにも使われる。MTGや遊戯王を初めとしてパワーが大きければ大きいほど有利になるTCGは枚挙に暇がない。
(遊戯王では通常モンスター=バニラだが、レベルの割に高い攻撃力を持つヂェミナイ・エルフが長きに渡って活躍していた。コストパフォーマンスさえ良ければ、バニラ単体でも活躍できたのである)

しかし、デュエル・マスターズのルールでは、パワーはそこまで重要じゃなくなってくる。もちろん、あればあったでいいことが多いのだが(除去されにくいとか,クリーチャーとのバトルに勝ち易いとか)、パワーがどんなに低くても攻撃さえできるならばシールドはなんと1枚も割ることができるし、どんなにパワーが高くても「W・ブレイカー」がついてなければたった1枚しか割れないのである

また、特定能力に対するメタなどをほとんどの場合クリーチャーで行うため,非常にクリーチャーの比重が重くなる。そこで、能力をもたないクリーチャーは投入を検討しにくいのである。

よって、毎回のようにエキスパンションに投入されたバニラたちは、さっさと部屋の隅にしまわれるか、店に売り払われるかしていた。

駱駝と先生の登場

そこに新たな道を示したのがDMR-07で登場した2体のクリーチャーであった。
駱駝の御輿(マツリダワッショイ) 自然文明 (1)
ビーストフォーク/ハンター 3000
ガードマン
このクリーチャーは攻撃することができない。
コスト3以上で、カードに能力が書かれていないクリーチャーの召喚コストを2少なくしてもよい。ただし、コストは1より少なくならない。 

アクア・ティーチャー 水文明 (1)
リキッド・ピープル/ハンター 1000
ブロッカー
このクリーチャーは攻撃することができない。
カードに能力が書かれていないクリーチャーを召喚した時、カードを1枚引いてもよい。
カードに能力がかかれていない、とはすなわちバニラのことである。つまりこいつらはバニラをサポートするために登場したのである。しかも駱駝はアンコモン、先生はコモンであり、バニラと同じ入手の容易さから組み易いデッキとなった。その後も続々とバニラサポートが登場した。
  • バニラ限定で2体リアニメイトする《砂場男》
  • バニラの打点とパワーをあげる《解放の女傑 ドラクロワ》
  • バニラを一気に展開する《神聖祈 パーロック》
  • バニラをサーチして召喚できる《無記のイザナイ ウェンディゴ・アパッチ》
  • バニラに対応したG・ゼロ持ちドラゴン《零次龍程式 トライグラマ》
  • バニラ専用ドローソース《純白設計図》
  • バニラに打点を与える《ナメナメ・ナメコー》
  • バニラ版の提督マッドネス《アクア提督 ザ・ミスター》
  • バニラカード版《メンデルスゾーン》の《バニラ・ゾーン》
  • バニラ版《新月の脈城オリジナル・ハート》のD2フィールド《パーロック・スマイリーストーリー》
今後もバニラサポートは増えていくと予想される。そのため、バニラの展望は決して悪くはない。

多色カードのバニラ化

ルール変更により、「マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。」の文章が能力ではなくルールとして定められた。つまり「マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。」しか書かれていないカードはすべてバニラカードとして扱うことになった。
多色のクリーチャーは単色のクリーチャーよりもパワーやコストパフォーマンスが高いものが多いため、バニラデッキをより強力にしてくれるだろう。デッキの文明のバランスを整えるためにも役立つ。
ただしマナのタップイン自体はこれまで通り行ううえ、文明の支払いをする必要があるため、《駱駝の御輿》でコストを軽減できるのは「そのカードが持っている文明の数まで」となるため注意。

ツインパクトカードの登場

ツインパクトカードとは双極篇にて新たなギミックとして登場した、ひとつのカードにクリーチャーと呪文のふたつの特性を持つカードのことである。クリーチャーとして召喚してもいいし、呪文として唱えてもいい、という一枚で二枚分の力を持った強力なカードなのだ。
そしてツインパクトカードであっても、クリーチャー側に能力がなければバニラクリーチャーとして扱うことができる。ということで、バニラツインパクトカードが登場した。クリーチャー側はバニラクリーチャーとしてデッキの爆発力に貢献しつつ、呪文側に効果がある分、通常のバニラクリーチャーよりも汎用性が高く、バニラデッキの弱点である個々のカードパワーの低さを補ってくれる。
  • 《蓮根の槌/番長大号令》…3コスト自然のビーストフォークバニラ:1マナでハンターをサーチ。《駱駝の御輿》や《アクア・ティーチャー》などのデッキの核となるカードがハンターなので、それらを使うなら投入必須レベルのカード。
  • 《パーロックJr./新たなる旅立ち》…3コスト水のサイバーロード/オラクルバニラ:9コスト自然シールドトリガーで相手は自身のクリーチャーを2体選び、マナゾーンに置く。バニラデッキの構成上トリガーが少なくなりがちなので、呪文側で守りを固められるカードは貴重。ただしクリーチャー側と呪文側で色の違うツインパクトカードは、マナゾーンにタップインするので注意。
  • 《激竜王/ガイアール流激烈竜王破・滅》…7コスト火のレッド・コマンド・ドラゴン/ハンターバニラ。パワー25000。:1マナでパワード・ブレイカー付与。自身に使えば一気に5枚ブレイクも。
今後のバニラツインパクトカードの登場にも期待したい

バニラビートの特性


バニラビートの最大の特性は、「展開のスピードが早いこと」である。キーカードとなる《駱駝の御輿》はバニラのコストを2下げるが、自身が1コストでパワーが3000もある。またもうひとつのキーカード《アクア・ティーチャー》はバニラを召喚した時にドローできるが,同系統のドローソースでは一番軽量である。また水と自然というカードを展開するにはいろいろと都合のいい色がメインとなっているのも見逃せない。

また、バニラ以外のフィニッシャーも、正直今まで実用性にかけていたものばかりである。そのため、「驚くほど安く組めること」も要注目ポイントである。
以下ではだいぶ偉そうに採用すべきバニラクリーチャーについて講釈をたれているが、なに、気にすることはない
そもそもエキスパンションたくさん買えばバニラなんて自然と集まるので,それをキーカードとともに適当に放り込んでやればバニラビートがいっちょまえに完成する。そもそも使えないカードを使えるようにすることがコンセプトのデッキなので,最初はそのくらいでいいのである。ただもうすこし効率いい感じにしたいなあとか思ったら、その時参考にしていただきたい。

主軸


バニラビートは主にふたつにわけられる。
  • ひたすら並べたバニラを強化して数の暴力でワンショットする
  • 展開力をいかして特定種族を並べグラビティ・ゼロで無償降臨を狙ったり、最後に進化をして殴りかかる
初心者がバニラビートを組む場合は前者のワンショット型の方がよい。なにしろ、「バニラを適当にチョイス」するだけでいいのだから。逆に中級者以上は、種族をいかして並べた後、進化GVなどにつなげていく方がおもしろいかもしれない。ここでは両方について述べる。

数の暴力型バニラビート


ひたすらバニラを数の暴力で並べていくバニラビート。
この場合バニラに求められるものはほとんどないが、あえて言うならばバニラ自体のスペックである。
たとえば、3コストなら最低パワー3000は欲しい。一応どうせ殴りかかる時点でいらなくはなるのだが、それでも高ければ高い方が相手のチャンプブロックを越えられる可能性が増える。ワンショットに失敗しても相手の立て直しがきかない状況には追い込んでおきたいものである。ちなみに各コストにおける最高パワーは以下のとおり。
コスト 最大パワー 該当クリーチャー
0 -5000 《ゾンビポンの助》 無色
1 1000 《忍式の聖沌 y4kk0》光
2 4000 《ちんぱんじー》 自然
4500 《夜に潜むケハイ》 光・闇多色
3 4500 《赤攻銀 ヴォタル》 光
6000 《虚空の力 レールガン》 水・火多色
4 6000 《ノウメン》無色
5 11000 《破界の右手 スミス》無色
12000 《死海竜》水・闇・火多色
6 5000 《メテオレイジ・リザード》火
7 25000 《激竜王》火
《激竜王/ガイアール流激烈竜王破・滅》火
《駱駝の御輿》の効果を使うため,できるならば奇数コストのバニラの方が優秀と言える。特に6コストバニラはあのデュエル・マスターズ七英雄がひとり、《メテオレイジ・リザードなのであまり使いたくはない。
ただし4コストバニラでも《ノウメン》《氷菓の超人》《氷河妖精アイス》などは優秀であるし、あまり気にしなくてもいいかもしれない。また、《ノウメン》や《破界の右手 スミス》は無色のため、バニラビートとしては重要な色の確保がしにくくなる点も考える必要はある(ただし、逆に無色を入れたバニラビートでゼロ文明キング決定戦に出た人もいる。当時無色は彼ら以外はたいがいゼニスか高レアリティアンノウンしかなかったため、金をかけずにゼロ文明戦にでるにはバニラビート軸がちょうど良かったのである)。
あと、数の暴力型では基本的にバニラの種類はばらしておきたい。《天使と悪魔の墳墓》など、いくつかの同名カードメタに引っかかる可能性があるからである。

エンドカードは火文明をいれているなら《解放の女傑 ドラクロワ》、闇文明を入れているなら《スネークアタック》、光文明を入れているなら《ダイヤモンド・ソード》、いずれも入ってないなら《カンクロウ・ブラスター》《ナメナメ・ナメコー》がおすすめである。ドローカードには《純白設計図》や《未来設計図》を採用したい。《ドンドン吸い込むナウ》も色の都合上合いやすい。

種族デッキ型バニラビート


バニラの種族を揃えてグラビティ・ゼロや強力な進化GVの早期進化を狙ったり、軽量で出したバニラに軽量進化を重ねて殴りかかるもの。都合上、自然または水の種族で行うことになる(キーカードの都合上、もっといえばビーストフォークリキッド・ピープル)が、特殊種族ハンターを生かす場合は火文明あたりが使われる。

ビーストフォーク軸

2コスト進化できる《大勇者「大地の猛攻」》の効果で他のビーストフォークを強化していくスタイル。殴り返しを防ぐために《諸肌の桜吹雪》も搭載して置くと強い。3コストのバニラが多いことから《S級原始 サンマッド》や《S級原始 サンマックス》の侵略による猛攻を仕掛けるプレイングも可能で、場に3体以上のパンプアップ条件もバニラの展開力のおかげで達成しやすい。
ビーストフォークの軽量バニラは7種存在する。
  • 2コスト:《炎のたてがみ》《無頼妖精スノー・シュンケン》《熊姫の面 ベアコダッシュ》
  • 3コスト:《白銀の牙》《蓮根の槌》《蓮根の槌/番長大号令》《無垢の面 ラニヴ》

リキッド・ピープル軸

リキッド・ピープルを並べて《超新星マーキュリー・ギガブリザード》や《零次龍程式 トライグラマ》を展開していくスタイル。《アクア・スーパーパラディン》あたりも搭載して置くとブロッカーが邪魔にならない。リキッド・ピープルは派生のリキッド・ピープル閃を含めてバニラは5体もいるうえ、マーキュリー・ギガブリザードはグレートメカオーとグランド・デビルも進化元にとれるので、割と困らない。例えば《封魔ゴーゴンシャック》で相手の呪文をメタりながら、頃合いを見て進化するなど。あとS・トリガーで《アクア・サーファー》を採用してもよい。リキッド・ピープルがいるほどコストが下がる《龍素記号iQ サイクロペディア》やリキッド・ピープルから侵略できるWブレイカーの《侵略者 バロンスペード》も悪くない。
  • 2コストリキッド・ピープル:《アクア・ビークル》《アクア戦闘員 ゾロル》
  • 3コストリキッド・ピープル:《蒼狼アクア・ブレイド》《アクア船長 イソロック》《侵略者 タンサンマン》
  • 3コストグレートメカオー:《球体マンマル・カブト》《天鎧機装アメイジンガー》
上記の外,闇を入れるタイプでは《封魔神官バニラビーンズ》もグランド・デビルなので入れてもいい。

ハンター軸

この軸にすると何がいいかというと、キーカードの《駱駝の御輿》と《アクア・ティーチャー》はいずれもハンターであるという点である。そして、ハンターバニラやハンター進化を大量に搭載すると、《番長大号令》が「あればいいね」系のカードから「推奨カード」になる。このため回り易くなるが、一方で《凶刻の刃狼ガル・ヴォルフ》などに引っかかり安くなる点で注意。
ハンター進化では《鬼神!ヴァルボーグなう》を搭載でき、《反撃の城 ギャラクシー・ファルコン》もサポートで使えること、また墳墓避けを考えると火を搭載するのがおすすめ。《ドンドン吸い込むナウ》も使える。
  • 3コスト自然《蓮根の槌》《蓮根の槌/番長大号令》《夜更かしメイ様》
  • 3コスト水《球体マンマル・カブト》《ランボー・マンボー》《アセンブラ》
  • 3コスト火《暴騒兵スクラッチ》
  • 4コスト火《拳野郎メリケン・アロー》
ちなみに《解放の女傑 ドラクロワ》もハンターだったりする。また《必殺!オレの爆炎!!》もエンドカードにふさわしい。
あと、これらは全部エピソードシリーズで登場しているので手に入れるのはこの記事を書いている時点(2014年4月)では容易であろう。

スノーフェアリー軸

スノーフェアリー軸は、スノーフェアリーが3体いるとグラビティ・ゼロで場に出せる《武家類武士目 ステージュラ》や、墓地やマナからスノーフェアリーを回収する《ダイヤモンド・ブリザード》、スノーフェアリーが出るたびドローできる《恋愛妖精アジサイ》、全体の打点強化&チャンプブロック阻止《護蓮妖精ミスティーナ》、トリガー封じの《呪紋のカルマ インカ》などの優秀なカードたちを投入できるのが魅力。大量に出したバニラを《氷結龍 ダイヤモンド・クレバス》に超無限進化すればシールド全ブレイクを容易いだろう。《アクア・ティーチャー》や《恋愛妖精アジサイ》で増えた手札を利用し、ダメ押しで《エンドレス・フローズン・カーニバル》を発動できれば反撃の手段を奪うこともできる。
  • 2コスト《無頼妖精スノー・シュンケン》《雪精 ステッキ》
  • 3コスト《紳士妖精レンダン》
  • 4コスト《探検妖精ボロロン》《氷河妖精アイス》
またスノーフェアリーは各文明に多色カードを持つため、自分の入れたい文明のカードにカスタマイズするのもいいだろう。

ワイルド・ベジーズ軸

ワイルド・ベジーズは、バニラの数は少ないものの、ワイルド・ベジーズが4体いればグラビティ・ゼロの《味頭領ドン・グリル》はやはり強力。ドン・グリルを直接サーチできる《グレイト・カクタス》や《バロン・ゴーヤマ》で手数を切らさず展開できる。打点強化のカードには、同じワイルド・ベジーズである《ナメナメ・ナメコー》のほか、アタック・チャンス呪文の《千切秘伝ワイルド・ベジタブル》もあり破壊力も十分にある。マナ進化で実質スピードアタッカーの《味頭領ドン・ドリアン》も悪くない。
  • 2コスト《プリーチ・トマト》《賭博結社シーノミーズ》
  • 3コスト《マスク・ド・チェリー》

上記以外の種族のデッキでも、3種以上のバニラカードや、切り札になりうる進化クリーチャーや種族サポートがあれば種族デッキ型バニラビートはできる。意外なカードにスポットが当たることもあるかも?

その他


伝説の正体 ギュウジン丸》は水のクリーチャーが7体いれば1コストで出せ、相手のクリーチャーをすべて山札送りにできる超強力リセットカード。上記のリキッド・ピープル軸のデッキなど、水主体のバニラデッキを組むならぜひとも覚えておきたいし、1~2枚はデッキに入れて損はない。水のクリーチャーが5体以上でグラビティ・ゼロの《D2S 皇帝ワルスラ》も自軍が殴り返しを受けなくなる強力カードのため、バニラビートの阻害にならない程度に入れてもいいだろう。
3コスト以上のカードを使うのならば侵略者を使う手もある。手札の消費を《アクア・ティーチャー》で補えるうえ、個々のパワーが低めのバニラがいきなり侵略でパワーが上がったりWブレイクしてきたりすれば、相手の打点計算を狂わせることができるだろう。

その他には《神聖祈 パーロック》を使用する型もある。この場合,歴代のパーロックシリーズバニラをすべて搭載する形になる。コストがやや重めのため、コンボデッキ寄りに組んでやりたい。
D2フィールドに《パーロック・スマイリーストーリー》が登場した。自軍の攻撃時、ドローしつつバニラを手札から出せるというもので、クリーチャーを倍にするうえスピードアタッカーを付与できればそのままワンショットできる優れもの。ただし水・火・自然の3色で、そのうえ5コストと重く出しづらいため、専用のデッキで活躍させたい。

優秀なバニラ


ここであげるのはあくまで他に比べるとやや優秀というものであって、バニラビートなんだから好きなバニラを投入すればいい。なんなら《シザー・アイ》だっていいんじゃよ?

コスト 名前 パワー・備考
忍式の聖沌 y4kk0 1000
予言者クルト 500
希望の親衛隊ラプソディ 500/ハンター
光撃巨兵レーザリオン
白騎士の予言者エフィア
3500
赤攻銀 ヴォタル 4500
なんといっても1コストバニラが存在すること、そして他よりパワーが500上昇する傾向がある点が光が優秀であるポイント。
近年ではインフレの末にクルトのパワーを+500したy4kk0が登場したのも目を見張る。

コスト 名前 パワー・備考
アクア・ビークル 1000/リキッド・ピープル
アクア戦闘員 ゾロル 2000/リキッド・ピープル閃
パーロック ~最後の航海~ 2000/パーロック
蒼狼アクア・ブレイド 3000/リキッド・ピープル
アクア船長 イソロック 3000/リキッド・ピープル閃
球体マンマル・カブト 3000/グレートメカオー&ハンター
天鎧機装アメイジンガー 4000/グレートメカオー
ランボー・マンボー
アセンブラ
3000/ハンター
海賊の祈祷師 レディ・パーロック 3000/パーロック
パーロックJr./新たなる旅立ち 3000/パーロック/ツインパクト
リキッド・ピープル軸では《アクア・ビークル》が重要となってくるが、他の型ではあまり生きてこないか。一応それでもリキッド・ピープルをエンドカードに使用する際は投入を検討したい。ハンター軸、パーロック軸でも活躍できるカードが多い。愛さえあれば《シザー・アイ》もいいよ!4コストP3000だけどね!

コスト 名前 パワー・備考
究極男 3000/ハンター
封魔神官バニラビーンズ 3000/グランド・デビル
闇は優秀なバニラがこの2種しかいないが、いずれも優秀な種族を持つ。また《スネークアタック》や《砂場男》などのキーカードが揃っていることから、これらを使うなら入れておきたい文明でもある。なお《究極男》は9つの種族とすべてのソウルを持つので,オリジン進化とかヘドリアン進化など変り種のバニラビートを組むことができる。《封魔神官バニラビーンズ》もオラクルを持つため、《無記のイザナイ ウェンディゴ・アパッチ》と揃えてもいいかもしれない。

コスト 名前 パワー・備考
暴騒兵スクラッチ 3000/ハンター
爆炎野郎ジョー
クラッグザウルス
プンスカ
組頭リュウノスケ
3000
アシタモ・ハレッチ 5000
激竜王 25000/ハンター
激竜王/ガイアール流激烈竜王破・滅 25000/ハンター/ツインパクト
火はむしろエンドカードのために入れたい文明になる。ヒューマノイド持ちが多くドラクロワもヒューマノイドだが現状ヒューマノイドバニラビートは赤黒ヒューマノイドほど強いとはいえそうにない。
《激竜王》は出せば相手が対応できないこと間違いなし。

自然

コスト 名前 パワー・備考
蓮根の槌 3000/ハンター
蓮根の槌/番長大号令 3000/ハンター/ツインパクト
紳士妖精レンダン 4000/スノーフェアリー
夜更かしメイ様 4000/ハンター
霊騎デュナス
ポッツーン
4000
無垢の面 ラニヴ 4000/ビーストフォーク號
氷菓の超人
氷河妖精アイス
純白類 ヴァニュラエグジット
5000
他よりバニラの質がいい。ただし種族縛りで組む場合にはあまり役立たないことも。
ただし最近はバニラ自体のフィーチャーがなされるため、強い自然のバニラはそれだけで重宝されている。

無色

コスト 名前 パワー・備考
ゾンビポンの助 -5000
ノウメン 6000
破界の右手 スミス 11000
規格外のパワーなのだが色が出ないのでその点でバニラビートの足をひっぱることもある。そんな機会少ないとはいえ考えて搭載すべき。無色をひとつの文明と割り切って使うのもありか。パワー-5000の《ゾンビポンの助》はアクア・ティーチャーがいるとき0コストの1ドローとして使える。

多色

コスト 名前 パワー・備考
夜に潜むケハイ 4500/光・闇
無頼勇騎ゴンタ 4000/火・自然/ヒューマノイド・ビーストフォーク
虚空の力 レールガン 6000/水・火
死海竜 12000/水・闇・火/レインボー・コマンド・ドラゴン
パワーが高く、色が複数出せるためデッキの色のバランスをとりやすい。注意するべき点としては、マナがタップインするため1ターン目に駱駝の御輿やアクア・ティーチャーを出したい場合、数を入れすぎないこと。また文明の支払いが必要なため、文明分はマナを支払う必要があること(例えば3コスト2色のカードの場合、駱駝の御輿の効果で2コスト下げても1マナでバトルゾーンには出せない。文明の支払いはマナゾーンのカード1枚につき1文明だけだからである)。

バニラオーラ、超誕


バニラオーラの概要

バニラオーラとは、超天篇において生み出されたまったく新しいバニラデッキである。
そのまったく新しいところとは…

メインデッキの中にバニラカードを1枚も入れないというもの

「いやいやバニラが入ってないとバニラデッキじゃないじゃん!」という感想はごもっとも。しかしこのデッキは紛れもなくバニラデッキなのである。
その理由は、超天篇より登場した「超GRゾーン」にある。これは超次元ゾーン以来の新ゾーンであり、12枚のGRクリーチャーが裏向きで山札のように置かれており、「GR召喚」という能力を発動してランダムにGRクリーチャーを召喚するという新ギミックなのだ。GRクリーチャーには多種多様な能力をもつカードがたくさん登場しているが、当然エキスパンションのレア度などの仕様上、バニラのGRクリーチャーも存在している。
そしてそのGRクリーチャーをGR召喚する手段のひとつとして「オレガ・オーラ」というものも誕生した。これはGR召喚でGRクリーチャーを登場させつつ、このオーラをクロスギアのようにGRクリーチャーにつけることによって、"オレガ・オーラの能力を持ったかのような"GRクリーチャーを登場させることができるというものである。オレガ・オーラそのものがクロスギアのように能力を持っており、その能力の種類は多岐にわたる。

つまり「超GRゾーンをバニラGRクリーチャーだけにすれば、オーラ出すたびアクア・ティーチャーでドローできて手札減らないじゃん!」という超画期的な発想から作り出されたデッキがこの新感覚バニラビート「バニラオーラ」なのである。

バニラオーラの利点

このデッキは既存の"メインデッキにバニラカードを大量に入れる"タイプのバニラビートの弱点を克服しているという点が優れている。
  • オレガ・オーラの能力でアドバンテージを稼げる
バニラはしょせんバニラ、場に出してもマナを増やしたりクリーチャーを除去したりして状況をひっくり返したりできないのである。何をいまさらと思うかもしれないが劣勢時の今引きでの逆転カード来た!みたいなことは期待できないのである。しかしオレガ・オーラならば、オーラが持っている能力でそれができる。しかも《アクア・ティーチャー》のドロー付きで。
  • オレガ・オーラでパワーが上昇し全体除去に強くなる
オレガ・オーラはGRクリーチャーのパワーを上昇させることができる。上昇幅はカードによって異なるが+4000~+6000程度上げられれば全体火力からは逃れられるだろう。オーラの中にはパワード・ブレイカーを付与するものもあるので、2~3枚ブレイクできることもある。
  • シザー・アイが採用できる
最重要…というのもシザー・アイのGRクリーチャー版《シザー・アイGR》が登場しているのだ。本家据え置きのパワー3000はバニラGRクリーチャーのなかでは普通に使えるラインなうえ、コスト4は他にはいない(他のパワー3000のバニラはコスト3)ため、コストの数字を選んでの規制や除去をかわしやすいという地味な利点もある。またオレガ・オーラは同じGRクリーチャーに何枚でも付けることができその分パワーも能力もプラスされる、これにより往年のシザー・アイデッキ「シザー・愛」まで再現可能というシザー・アイファンには垂涎のデッキである。デュエル・マスターズ七英雄が一柱、シザー・アイを使えるというのは全デュエリストの悲願と言えよう。

使用するバニラ

GRクリーチャーのバニラはそこまで多くないので、入れるカードは選べるほどはない。
コスト 名前 パワー・備考
《シザー・アイGR》 パワー3000/水
《ワイラビIV》 パワー4000/自然
《純白の意志 ヴィンチ》 パワー3500/光
《The カップラー漢》 パワー3000/無色
《無罪 TV-30》 パワー3000/水
《ホッピーホップ》 パワー3000/火
《ムガ 丙-三式》 パワー3000/闇
《愛魂憎男》 パワー3000/光・水・闇・火・自然
《キョム 乙-二式》 パワー2000/闇
《クリオ・ネック》 パワー2000/水
モンスのゴブリン略奪隊 パワー1000/火
GRクリーチャーの同名カードは2枚までなのでこの中から6種以上を選ぶことになる。文明や種族依存のカードを使わない限りは、とりあえずパワーが高ければいい。

バニラ以外のカード

オレガ・オーラは水・闇・自然に集中しているので、大抵は青単、青黒、青緑あたりで組まれることとなる。
《アクア・ティーチャー》はバニラオーラでも核となるカードになる。オーラにもドローできるカードはあるが、このカードを引けているかいないかで安定感や回転率が違うので、《番長大号令》や《トレジャー・ナスカ》などのサーチカードで確実に手札に引き込みたい。
《*/零幻チュパカル/*》はオレガ・オーラのコストを1下げるオーラ。駱駝の御輿(マツリダワッショイ)がバニラオーラではコストを下げることができないので、それの代わりとなる。《プロト・コア/暗黒の不法侵入》もこいつ自身はオーラではないが、オーラのコストを下げられる。
デッキに入れられるオレガ・オーラは、候補が多すぎるのでここでは紹介しない。低コストのオーラを出しまくってまさしくバニラビートな動きもできるし、オーラに付属した強力な能力を使いまくりバニラデッキらしからぬカードパワーの強さを楽しむのもいいだろう。かなりの種類があるので、作ろうとしているデッキの文明や能力、マナカーブ、S・トリガーや除去の比率などを考えて構築する、まさにデッキビルダーの腕の見せ所といったところだろう。このWiki内においては、大卍罪 ド・ラガンザーク 卍ドラゴン・コード(デュエル・マスターズ)トリックス(デュエル・マスターズ)が記事になっている。
GR召喚を規制するメタクリーチャーがいると身動きが取れなくなってしまうので、直接除去できるカードやマッハファイター持ちのクリーチャーを入れておくと安心できる。
また、1枚でGR召喚を2回できる「ギガ・オレガ・オーラ」なるものも登場した。《アクア・ティーチャー》で2枚ドローできる強力なカードとなる。

作中での活躍


デュエル・マスターズVSではナメ高の高校生、滑川ナメヒコがこのデッキを使用した。当初勝太は「バニラばっかりじゃん」と馬鹿にしていた(バニラという呼称はデュエル・マスターズでは公式の通称になっている)。しかしナメヒコが《ナメナメ・ナメコー》で強化して殴りかかると一転勝太はピンチに追い込まれる。ぶっちゃけ、《龍世界 ドラゴ大王》がいなかったら負けてたんだな。漫画でもやはりバニラビートを使用する。同じくドラゴ大王にやられていたが。

開発部でもバニラという呼称が使われており、みんなで思い思いのバニラビートを組んでいる。ただ、なんというかえげつないことで有名な開発部だけあって、並べやすい事自体に目をつけて《ボルメテウス・剣誠・ドラゴン》を踏み倒そうとしたりするとかやらかす(実際サムライのバニラは究極男さんを抜いても3種存在するため出来なくはないが)。
また、《神聖祈 パーロック》の特集回でもバニラデッキを何個も組んでおり、いつも通り《ヒラメキ・プログラム》から《神聖祈 パーロック》を出してパーロックたちを大量展開するのは序の口、能力で水のクリーチャーが大量に並ぶのを利用して、山札操作して《斬隠オロチ》から《サイバー・J・イレブン》を相手ターンに呼び出し、相手ターン中にエクストラウィンするという、さすがの開発部の青い悪魔っぷりをみせつけた。

また、バニラビートと呼ばれてはいないが『ビギニング・ドラゴン・デッキ 神秘の結晶龍』は《アクア・ティーチャー》とバニラリキッド・ピープル、《零次龍程式 トライグラマ》が入っており事実上リキッド・ピープルのバニラビートになっている。こちらはべんちゃんが使っているが初回登場時から他の2デッキと異なり改造済みだったのでバニラビートとして運用されることはないであろう…。



アニヲタたちの使用する、数で攻める追記!その戦略こそ、ティーチャーが皆に授けたものだ!

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • バニラ
  • デュエル・マスターズ
  • デッキタイプ
  • ストレージから颯爽と登場
  • バニラビート

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年03月23日 21:15