ウルトラ警備隊(平成)

登録日:2014/04/01 (火) 12:15:55
更新日:2024/02/21 Wed 13:23:44
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ウルトラ警備隊とは、円谷プロ製作の特撮TV番組『ウルトラセブン』及びその関連作品に登場する防衛チームである。

本項目ではTVSP「ウルトラセブン 太陽エネルギー作戦」~OV「ウルトラセブン EVOLUTION」
いわゆる『平成ウルトラセブン』に登場するものについて解説する。

昭和TVシリーズ時代のウルトラ警備隊はこちらを参照。

【概要】
  • テレビスペシャル
長い年月が過ぎ、地球の平和は一応の平静を迎えるまでになった。
フルハシ隊長率いる第2期ウルトラ警備隊は、世界各地から報告される環境破壊を分析。
その設立目的である地球の防衛に鑑みて、人々に警鐘を打ち鳴らす環境監視、及び保護体制を新たに敷いていった。

  • 誕生30周年記念3部作
フルハシ隊長が参謀へと昇格し、ウルトラ警備隊はシラガネ隊長を筆頭とした第3期へと交代していった。
本部も富士山麓から東京近郊に変更された。

  • 最終章6部作
フルハシ参謀の死に伴い、代わって元第2期ウルトラ警備隊員のカジ参謀が第3期ウルトラ警備隊の指揮を執る事になった。

だがカジ参謀は、隊員時代の熱血漢からタカ派に豹変しており、
知的生命体のいる惑星に先制攻撃を仕掛ける「フレンドシップ計画」を推し進める。
第3期ウルトラ警備隊はカジ参謀と対立しつつ、侵略者達と戦い続ける。

  • EVOLUTION5部作
地球と知的生命体連合との間に平和的不可侵条約が締結され、地球に平和が戻った。
第3期ウルトラ警備隊はカザモリとサトミが隊を離れて予備役となった。
地球防衛軍の活動も縮小されていく中、新入隊員としてキサラギ・ユキが入隊する。
だが実は、地球防衛軍は密かに侵略者に蝕まれていたのであった……


【隊員】
◇フルハシ・シゲル隊長/参謀
テレビスペシャル~最終章6部作に登場。
56歳(テレビスペシャル時)。かつてのウルトラ警備隊にして、第2期ウルトラ警備隊の隊長。
相変わらずの熱血漢。
後に参謀に昇格するが、最終章6部作にて……

◇カジ隊員/参謀
テレビスペシャル・最終章6部作に登場。
25歳(テレビスペシャル時)。
隊員時代は明るい熱血漢だった。
後に参謀に昇格するが、仲間の死(誰なのかは不明)と、
撤退した侵略者達を追撃しようとしなかったフルハシ隊長への失望から、タカ派へと豹変してしまう。
そして、とある真実を知ってしまった事から、前述の「フレンドジップ計画」を推し進め、宇宙の破壊者へと成り下がっていく……
誕生30周年記念3部作に登場しなかったのは、GUTS隊員として活躍していたからかどうかは不明。

◇トーゴー隊員
テレビスペシャルに登場。
31歳。冷静な判断力を持つ、実質的な副隊長格。

◇リサ隊員
テレビスペシャルに登場。
24歳。第2期ウルトラ警備隊の紅一点。行動力があり、少林寺拳法を得意とする。

◇シラガネ・サンシロウ隊長
誕生30周年記念3部作から登場。
第3期ウルトラ警備隊の隊長。
鋭い勘を持ち、物事に対してやや懐疑的。
隊長として厳しい決断を下す事が多く、それ故に様々な苦悩を背負う事になる。
妊娠中だった妻のショウコを交通事故で失っている。

◇シマ・ケイスケ隊員
誕生30周年記念3部作から登場。
第3期ウルトラ警備隊の副隊長格。
やや楽観的で大食漢。正義感は強いが、短期で直情的でもあり、サトミやルミと対立する事が多い。
9歳の時に母親と死別し、父親とも別れた。
EVOLUTION5部作では罪も無い人型生命体を射殺するという罪を犯してしまう。

オーグリーンだったかは不明。偶然だが『オーレンジャー』・EVOLUTION5部作とラスボスの中の人が同じだった。

◇カザモリ・マサキ隊員
誕生30周年記念3部作から登場。同作及びEVOLUTIONの実質上の主人公。
若くて直情的。セブンに入れ替わられた事もある。
「カザモリ君」と呼ばれる事が多いが、本人はこの呼ばれ方があまり好きではない。
EVOLUTION5部作では隊を離れて予備役となったが……

ちなみに完結した翌年、ある世界で彼にそっくりなサボテン怪人が現れ、ベルトを奪って一回だけファイズに変身していた。
これで演者は高野八誠・高槻純に次いで三人目の「ウルトラマンと仮面ライダー両方に変身した俳優」となったのだが、ライダーの方は単発敵キャラだったせいか殆どカウントされていない。
またさらに別な世界ではSSPメンバーの父親となり、最近ウェブアニメでウルトラマンスーツを纏う主人公のモーションアクターを担当する事に。

◇ハヤカワ・サトミ隊員
誕生30周年記念3部作から登場。これ以降の作品の実質上のヒロイン。
高い格闘能力と射撃の腕を持つ。やや理想主義的。
幼い頃、父・イチロウ友人である辺見芳哉に読んでもらった小説をきっかけに、ウルトラ警備隊を目指した。
EVOLUTION5部作では隊を離れて予備役となり、小説を書いていた。
そして隊に復帰したが……

◇ミズノ・タクマ隊員
誕生30周年記念3部作から登場。
分析や整備などの担当だが、身のこなしが俊敏で、射撃やウルトラホークの操縦なども得意。

◇ホンジョウ・ルミ隊員
誕生30周年記念3部作から登場。
オペレーター担当でコンピューターに関してはプロフェッショナル。
明るいムードメーカーで、酒豪でもある。サトミと仲が良い。

◇キサラギ・ユキ隊員
EVOLUTION5部作に登場。
地球防衛軍特殊部隊から転属して入隊した女性隊員。クールで男勝り。
幼い頃、両親から虐待を受けていた過去があり、当初は攻撃的で他人に心を許さなかったが、
次第に他の隊員達と打ち解けていき、特にサトミを慕うようになる。

実は4年前……
未来の世界でインターシティ警察に所属しているかどうかは不明。


【地球防衛軍TDFメンバー】
◇サハラ・ケンジ長官
テレビスペシャルに登場。
地球環境保全委員会のメンバーに参加した。
タケナカ参謀とは別人らしい。

◇サガミ副長官
テレビスペシャルに登場。
地球環境保全委員会の進行を務めた。

◇タケナカ長官
誕生30周年記念3部作・最終章6部作に登場。
かつてのTDF参謀。
最終章6部作ではカジ参謀によって活動休止させられた第3期ウルトラ警備隊の活動再開に尽力したり、
人類の運命を左右する重要な決断を迫られる事になる。

◇イナガキ参謀
最終章6部作・EVOLUTION5部作に登場。
保安部を使ってオメガファイルの秘密を守っていた。
後に地球防衛軍トップとなるが、ある人物に騙されて星人の手引きをしてしまう。

◇サイジョウ参謀
EVOLUTION5部作に登場。
強い正義感と卓越した洞察力の持ち主で、地球防衛軍内に星人の手引きをしている者がいるといち早く察知した。
地球防衛軍壊滅後も自らの部隊を率いてウルトラ警備隊と共に戦い続けた。

◇諏訪将校
EVOLUTION5部作に登場。
かつてユキ隊員が属していた特殊部隊の隊長。
その正体は……


【平成ウルトラ警備隊の退治・対処した怪獣】
  • ヴァリエル星人の円盤(本人は生存)
  • ヴァリエル植物
  • ガッツ星人二代目(円盤ごと)
  • レモジョ星系人3人
  • ボラジョの実多数
  • 侵略派ペガッサ星人
  • ゴドラ星人二代目
  • 植物生命体ミツコ(罪もないのに射殺したので実績とは言えない)

エレキング三代目戦、メトロン星人三代目戦、サルファス戦、ボラジョ戦、キングジョーⅡ戦では
ウルトラ警備隊の援護によってセブンの勝利をもたらした。


【メカ】
ウルトラホーク1号
今回は分離しない。
詳細は項目を参照。

◆ウルトラホーク3号
最終章6部作・EVOLUTION5部作に登場。

ポインター
昭和TV版ではクライスラーがベースだったが、平成では市販車がベースになっており、しかも作品毎にベース車が違う。
詳細は項目を参照。

◆警備隊4WD
誕生30周年記念3部作でポインターの補助に使われた非武装車。

キングジョーⅡ
カジ参謀の計画で、兵器を製造している新甲南重工のカネミツユタカ会長と結託し、
神戸港に沈んでいたキングジョーの残骸を修復したもの。
プロトタイプとして軍事用の電子頭脳を搭載し、最終的には軍事ロボットとして世界各支部に配備する予定だったが……
ウルトラホーク1号とは違い、こちらはちゃんと分離する。


【装備】
◆隊員服
昭和TV版のライトブルーからグレーへと基調色が変更されている。

◆ヘルメット
昭和TV版と同様。

◆ウルトラガン
昭和TV版と同様。

◆ビデオシーバー
昭和TV版と同様。

◆ストラグル7000
最終章6部作に登場。高性能火炎放射器。

◆地球外生命アナライザー
生命の残存波動もキャッチできる、高性能生体感知器。ミズノ隊員が開発。

◆ワープ航法ミサイル
フレンドシップ計画で使われる主力兵器。惑星を破壊するほどの威力を持つ。ワープして目標の惑星に接近し、到達する直前に実体化する。


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最終更新:2024年02月21日 13:23