リィン・シュバルツァー

登録日:2014/03/29 (土) 23:54:04
更新日:2024/02/21 Wed 21:53:44
所要時間:約 16 分で読めます




「自分の“道”を見つける。──まずはそれからだ」


英雄伝説軌跡シリーズの登場人物であり『閃の軌跡』シリーズの主人公。

Rean Schwarzer

CV.内山昂輝、演:松村龍之介


【閃の軌跡】


トールズ士官学院特科クラス《Ⅶ組》の一員。
年齢は17歳。

《北の温泉郷》ユミルの領主、シュバルツァー男爵の養子。
シュバルツァー家に拾われる前の事は何も覚えておらず、元々が平民なのか貴族なのかも不明。しかし両親からは実の息子のように愛情を注がれて育った。

だがこれをきっかけにシュバルツァー男爵は貴族達から「嫡男も居ないのに得体の知れない子どもを養子とした」と批難され、貴族間の交流を疎んじて領地に篭るようになった。

養父含め家族はそのことを大して気にしてはいないのだが、リィン自身はそれに強い引け目を感じており、将来自分が男爵家を継ぐべきではないと考え、トールズ士官学院に入学。卒業後は実家に戻らずに何らかの“道“を目指そうとしている。

Ⅶ組内ではその生い立ちによる独自の視点から「重心」として活躍する。
さりげないフォローやサラッと口にする口説き文句でメンバーを攻略しつつ、その重心スキルで険悪な相手の仲人まで務める。
要は面倒事を押し付けられているだけのような気もするが。

そしてシスコン。半端なやつに妹をやる気はないらしい。とりあえずパトリックは不合格。
でも妹の好意には気付かない朴念仁。

もちろん前作の主人公同様、様々な女性を射止める天然ジゴロの才能の片鱗を垣間見せる。
同級生のアリサ達はもちろんのこと、残念教官にロリ生徒会長に義理の妹、果ては皇女殿下にまでフラグを立てる。
それでいてどのキャラに対してもこちらからの恋愛的な好意はほぼ見せないというスーパー朴念仁。焼け爛れろ。
しかし「Ⅱ」以降では、誰とくっつこうとしても強大な壁が立ちはだかることになる。
  • アリサ→完璧超人シャロンさん。くっつくまでは積極的に応援してくれるだろうが、事後は全てを管理されることになるだろう。まして浮気などしようものなら…
  • ラウラ→今作随一のチート親父アルゼイド子爵様。彼から一本取れるくらいになるまでは、仲を認めてはもらえまい。
  • エマ→ツンデレ黒猫が小姑として付きまとう上に、神出鬼没の姉弟子と奔放なババアに振り回されること間違いなし。
  • フィー→西風の旅団全員が敵。最凶の親バカ軍団を相手にして、君は生き延びることができるか?

あとおっぱい星人。
エマの巨乳を意識してしまって勉強に集中できなくなったり、水着姿のアリサの胸をガン見したり、プールならではのトラブルを起こしたり、シスター見習いの同級生ロジーヌと相合傘で歩いていた時は「修道服って体の線を隠す効果もあるのか」と分析したりとかなりむっつりなことを考えている。

ドラマCDでの温泉会ではアリサとラウラの全裸を目撃している。…何故映像化しなかったファルコムめ!

【戦闘】

Attack Rank
-S-
RANK

NONE

NONE

NONE

ORBMENT
Line 1            
Line 2  
Line 3  



7年前に《剣仙》ユン・カーファイ老師と出会い、弟子として《八葉一刀流》の指南を受けている。
実力的にはまだまだ遠く及ばないが、カシウスアリオスの弟弟子に当たる。
ただ、ある理由から剣の道に限界を感じ、初伝を授かるに留まっている。

伝授された型は《七の型》。
老師曰く、無明の闇に刹那の閃きをもたらす剣であり、その極みは他の型と比べてさらに遠いという。
老師は《八葉》を完成させる最後の弟子としてリィンを選び、その型を伝授した。
潜在能力はカシウス、アリオスと比べてもかなり高いようで、《八葉》を真の意味で完成させる一刀としてリィンが選ばれている。
更にリィンは《七の型》以外の全ての型も《七の型》と同じ位に修練を積んで、戦闘に使用している。


ステータスは歴代主人公の中では珍しい物理タイプの器用万能型。HPやSTR、SPDにAGLなどが全て高く、一見前衛型寄りだが、DEFやATSも平均以上の数値を誇り、ユーシスのような魔法剣士型に近い運用も可能。
そのため、総合力ではⅦ組トップクラスのステータスを誇る。


【クラフト】

  • 紅葉切り

《八葉一刀流》四の型。低コスト、地点指定、駆動解除、遅延、崩し発生ボーナスのお得クラフト。
初期習得技ながら終盤まで十分使える性能。
Ⅱでは真・紅葉切りにバージョンアップ。

  • 激励

主人公伝統のSTR補助クラフト。地味にCP回復効果もある。

  • 弧影斬

弧状の斬撃を放つ直線型クラフト。こちらも遅延が便利。
またディレイが通常攻撃と同じであるため、CPが維持できれば一方的に嬲り殺すことも可能。
Ⅱでは真・弧影斬にバージョンアップ。

  • 疾風

前作で風の剣聖が猛威を振るいまくった《八葉一刀流》二の型。
流石にあそこまでとんでもない性能ではないが、結構な高威力・広範囲クラフトなので雑魚の一掃に便利。
Ⅱでは疾風・改にバージョンアップ。

  • 業炎撃

《八葉一刀流》三の型。業火を伴う渾身の袈裟斬り。
高威力に加えて炎傷・気絶付加だが範囲の狭さがネック。
Ⅱでは龍炎撃にバージョンアップ。



○Sクラフト

  • 焔ノ太刀

炎傷付加100%の高威力Sクラフト。
終章で唐突に「蒼炎ノ太刀」にパワーアップする。理由はドラマCDを参照。

  • 終ノ太刀・暁
Ⅱの終盤に会得するSクラフト。
範囲は全体で高威力、火傷付加200%と恐ろしい性能を誇る。
八葉一刀流の奥義にカテゴライズされる技。


以下ネタバレ



【“鬼”の力】

実は得体の知れない謎の力を秘めている。

リィンの胸には謎の痣があり、感情が昂り箍が外れると銀髪に赤目の姿へと容姿が変わり、普段とは比べ物にならない身体能力を発揮する。
この力を使うには相当の消耗を強いられるらしく、全開で引き出せばおそらく命はないとリィンは直感している。

加えてこの痣には特定のものを前にすると疼くと言う特徴がある。
旧校舎の扉とか、ノルド高原の巨像とか、《鉄血宰相》ギリアス・オズボーンとか。

今までに妹が窮地に陥った時や、妹が窮地に陥った時等に発動している。

妹ばっかりかよと思うだろうが、実際ほとんどがそうなので仕方ない。

幼少期に初めてこの力を発動させ、リィンは自分とエリゼを襲ってきた熊を惨殺したが、それ以来その力に恐怖を抱き、それを制御することを目的として《八葉一刀流》の修行を始めた。
しかしその畏れが原因となって前に進めず、剣の道を断念せざるを得なくなったのが修行を初伝で終えた理由。

しかし仲間との時間を経てその力と向き合うことを決めたリィンはラウラの父、《光の剣匠》ヴィクター・S・アルゼイド子爵に手合わせを願い、その力を発動させた上で完膚なきまでに叩き潰された。

「力は扱いきれなければ空しいものだが、在るものを否定するのは“欺瞞”でしかない」

この言葉を受けて老師の教えである「天然自然」の意味を理解したリィンは、故郷での一件を機に中伝を授かった。

ちなみにこの故郷での一件はドラマCDで語られる。だから何故本編に入れなかったファルコムェ…






更なるネタバレ






汝、力を求めるか?

我が選び、汝が選べば 《契約》は成立する──

求めるのであれば 我が名を呼ぶがいい──

“焔”を刻まれし者……《起動者》よ。


(……そうだ……確かに俺は知っている……)

(……“彼”の名を……懐かしさすら覚えるあの名前を……)


「来い──────」

「《灰の騎神》ヴァリマール!」


【ヴァリマール】


旧校舎地下に封印されていた謎の騎士人形。

“巨いなるチカラ”の欠片の一つであり、世界を呑み込む“焔”にして“顎”。

旧校舎は普通の人間にとっては入る度に構造が変わる不思議なダンジョン的な遺跡に過ぎないが、《起動者》候補の来訪によってヴァリマールの拘束が解除される仕組みになっている。

地下の階層にはそれぞれの階層を守護する魔獣が存在し、これを倒すことで拘束が解除されていく。

そして第四拘束までが解除されると、《第一の試し》オル・ガディアを解き放ち、《起動者》候補を試す。

それを乗り越え、第六拘束までを解除すると、《第二の試し》として巨イナル影ノ領域への道が開く。

更にその最奥にて《最後の試し》、灰色ノチカラ《ロア・エレボニウス》が待つ異界の戦場に引き込まれる。

これら全ての試しを乗り越えた者には《起動者》の資格が与えられ、契約を交わすことでヴァリマールへの搭乗が可能になる。


トリスタを襲撃してきた《帝国解放戦線》の機動兵に対抗するために出撃し、スカーレットの駆るシュピーゲルを撃破したが、直後に《C》の搭乗する《蒼の騎神》オルディーヌに大敗。

そしてⅦ組の面々はリィンを逃がすためにオルディーネに立ち向かい、ヴァリマールはセリーヌの命令に従って撤退を始めてしまう。


「やめろ、やめてくれええええッ!」


叫ぶリィン。流れ始めるやたら疾走感のあるエンディングテーマ。


The story is still continuig…



……終わりかい!

と誰もがツッコミを入れたであろうが、『閃の軌跡』はマジでここで終了である。

満を辞して登場した割にいきなり負けた主人公機といい、なんとも微妙な気持ちになるエンディングではある。





閃の軌跡Ⅱ



オルディーネとの戦いから一ヶ月。
初めての“同期”と、オルディーネから受けたダメージのフィードバックによって死にかけていたリィンはヴァリマールの霊力(マナ)によってどうにか回復したが、目覚めた時にはそれだけの時間が経過してしまっていた。

そして突如現れた暗黒時代の魔導のゴーレム“魔煌兵”に襲撃されるが、ある人物から連絡を受け、その場に駆けつけたトヴァルによって助けられ、故郷のユミルへと帰還する。

仲間を守れなかった事を強く悔いたリィンは、「自分が災厄を招き寄せてしまった」、「最初から士官学院に入ろうなんて思わなければこんな事にはならなかった」と自分を貶めてしまうが、混浴イベントによるエリゼの励ましによって気力を取り戻し、自分を追ってきた魔煌兵を撃退するため、再びヴァリマールへと乗り込む。……まるでロボットアニメのような展開である。

ヴァリマールに搭乗したリィンは、見事魔煌兵を撃退したが、直後に貴族連合に雇われた《北の猟兵》がユミルを襲撃し、父であるシュバルツァー男爵が重傷を負わされ、ヴィータとアルティナによってエリゼとアルフィン殿下を拐われてしまう。

そしてリィンは二人を取り戻すため、《Ⅶ組》の仲間を探し出すため、旅立ちを決めるのだった。


その後、ヴァリマールの探知能力及び《精霊の道》によって各地を巡り、散り散りになった仲間たちを集め、貴族連合に協力する強敵たちや《機甲兵》との戦いを潜り抜け、遂に一人を除いて揃った《Ⅶ組》、そして協力者たち。
相変わらずの攻略スキルと混浴イベントによって好感度をグイグイ上げつつ、今後の行動を決めようとしていた矢先、突如ユミルに貴族連合が奇襲をかけてきた。

そしてリィンは《C》──《Ⅶ組》最後の一人であるクロウ・アームブラストの駆るオルディーネに再び敗北。ユミルの安全と引換えに囚われの身となってしまう。

貴族連合の総主宰であるカイエン公爵からの勧誘を受け、クロウの過去を知ったリィンは自分の進む道について思い悩むが、同じく囚われていたアルフィン殿下との再会、そして彼女の口からエリゼの本心を聞かされ、自分が守ると意気込んでいた家族や仲間達に自分もまた守られていたことに気付き、その心の境地が新たな力となって現れる。


(そうか……俺に足りなかったのはこれだったのか……)

(人が人に影響を与え、支え合い、お互いがお互いを生かし合う……)

(力以前に、そんな当たり前のことすら俺には分かっていなかった……)

(師匠にもらった中伝……やっぱり早すぎたんだな……)

(でも……今なら)

(この心に宿った光があればきっと……!)


「八葉一刀流、中伝」

「リィン・シュバルツァー、参る!」


神 気 合 一


【神気合一】


自らの“鬼”の力を完全に制御することに成功したリィンの新たな力。

その力は凄まじく、本来は遥か格上のブルブランとデュバリィの両者を驚愕させ、ゼノとレオニダスを分身して突破し、アルティナとクラウ=ソラスを一太刀で吹き飛ばし、かつてラウラ、フィーと共に3人掛かりでも及ばなかったクロウを1対1の戦いで上回る程に力が上昇した。

しかし、ヴァリマールを目前にして肉体が限界に来てしまい、再び窮地に陥るが、カレイジャスで駆け付けた仲間達の救援によって戦況は五分五分に陥り、ヴィータのとりなしによってその場は見逃されることになった。
そしてリィンはクロウにこう宣言する。


「今度こそ全てを取り戻してみせる……!」

「士官学院も、エリゼも……」


「そしてクロウ────お前もだ!」


ついでに帰る前にデュバリィアルティナに若干フラグを立てていきました。パねえ……


ちなみにこのイベントから神気合一がクラフトとして使用可能に。
ディレイ無しでSTR,DEF,SPDを+50%、状態異常無効と4つのバフがかかる上に、クラフトが超絶強化される。
デメリットはコストが100と重い所と、神気合一中はアーツが使えなくなる所…なのだが、後述するクラフトが強すぎてアーツなんか使わない(そもそリィンは物理寄りのキャラなためアーツは補助程度にしているプレイヤーも多いと思われる)し、コストも各種クォーツ・装備品・料理アイテムやアリサ&シャロンのクラフトでいくらでも補充できてしまうためデメリットになっていない。

【クラフト(神気合一中)】
  • 滅・紅葉切り

真・紅葉切りが強化される。低コスト、地点指定、駆動解除、遅延、崩し発生ボーナスのお得クラフト。
威力がC+→Aに跳ね上がり、デバフ効果や確率も2倍近いとかなり強化されているのだが、ぶっちゃけ裏疾風が強すぎて霞んでしまっているクラフト。

  • 滅・弧影斬

真・弧影斬が強化される。元々遅延が便利だった所に威力がB→Sに強化。さらに50%の即死効果までついた。
…が、ボスには即死は効かないしそもそも神気合一時のダメージ量ならザコはほぼ100%即死のため、追加効果にあまり意味は無い。裏疾風が強すぎて霞んでしまっているクラフトその2。

  • 裏疾風

疾風・改が強化される。前作で風の剣聖が猛威を振るいまくった《八葉一刀流》二の型が使えるようになってしまった…
極太の直線範囲(ほぼ全体攻撃と同義)に威力S+で2回攻撃というそれだけでも破格の超性能…なのだが、このクラフトの真価はクォーツによる強化や特殊効果が2回攻撃の全てに乗ってしまう所にある。
どういうことかって?順を追って説明しよう。
そもそもこのクラフトのエフェクトは「範囲内の敵を順番に1度ずつ斬りつけ」「敵後方から孤影斬でまとめて追撃」というものなのだが、実はこの一連の流れすべてで「一撃」とみなされる。
そしてクオーツの中には「覇道(戦闘開始後、最初に与えるダメージを2倍にする)」という物がある。最初に与えるダメージ…なので、モーション内の最初の斬りつけ分のみが2倍になるかと思いきや、最後の追撃分にまできっちり乗る。乗ってしまう。つまり威力S+の2倍が2回攻撃である。神気合一中のSクラフト(超必殺技)が威力4S+だと言えば、その威力の恐ろしさが伝わるだろう。
で、実際どのくらいのダメージが出るかというと…2体以上が一度に出てくるタイプのボスなら一撃で全滅させる*1。高HPの単体ボスですら7割以上は持っていく。
おまけに装備とクオーツ構成を工夫すれば道中でも気軽にぶっ放して行けるだけの回復量が確保できてしまう。
もはやぶっ壊れという言葉すら生ぬるい、中盤以降のゲームバランスを完全崩壊させてしまった原因である。

  • 滅・業炎撃(滅・龍炎撃)

業炎撃(龍炎撃)が強化される。業火を伴う渾身の袈裟斬り。
威力がS(S+)→SS(SS+)に強化され、デバフ成功率も2倍(滅・龍炎撃なら100%に達する)なのだが、裏疾風の方が総ダメージ量が大きいという逆転現象が起きてしまっている。裏疾風が強すぎて霞んでしまっているクラフトその3。




そしてこの後、オリヴァルト殿下アルゼイド子爵からカレイジャスを託され、正規軍とも貴族連合とも異なる「第三の風」として内戦に関わる事に。
貴族連合に人質にされていたフィオナや軟禁されていたイリーナを救出したり、自らの領地を焼き討ちするという蛮行を行ったアルバレア子爵を皇族の名の元に逮捕したりとカレイジャスの機動力を活かして正規軍が手を出せない案件を解決していく(端から見ていると正規軍に協力しているようにしか見えないが)

そしてトリスタ及びトールズ士官学院の解放にも成功し、クロスベルの結界消滅に伴い最終決戦になだれ込む内戦の中、エリゼの救出に成功。
いよいよリィン達はクロウを連れ戻すために煌魔城へと突入する。

行く手に現れる身喰らう蛇の刺客や西風の旅団を協力者達の援護でくぐり抜けつつ、遂に最上層に到達したリィン達。

そして騎神同士の激突の末、彼我一体の境地、“剣の至境”の一端を開いたリィンはクロウに勝利した。

が、空気を読まないカイエン公の暴走によって《緋き終焉の魔王》が呼び起こされ、クロウとの共闘によってどうにかこれを撃退したが……


その戦いでクロウは致命傷を負い、命を落としてしまった。

しかし悲しみに暮れる暇もなく状況は動き続ける。現れた《鉄血宰相》ギリアス・オズボーン、明かされる《鉄血の子供たち》の筆頭の正体。クロウが全てを賭けた復讐が失敗に終わっていたことを知ったリィンは思わずオズボーンに掴みかかり、


「……どうして……どうしてアンタが生きている!?」

「クロウが撃って死んだはずだろう!?」

「お祖父さんの敵も討てず……!アンタに一矢も報いられず……!」

「クロウが────あいつがした事が!」

「あいつの人生が……全部無駄だったって言うのかよ!?」


思いの丈をぶちまけるリィン。しかしそこで、リィンは更なる衝撃を受ける。
目の前にいる男が、自分の何であるのか。それを思い出したリィンは言葉を失い……


今〜わかーれの〜時〜(EDテーマ)


……終わりかい!(その2)

またしても続きが気になりすぎるところで終了かと思いきや



外伝


クロスベル侵攻


終わってなかった。

内戦終結後、即座にクロスベルに侵攻し、クロスベルを併合したエレボニア帝国。
リィンは内戦を終結させた英雄、帝都解放の立役者《灰色の騎士》として祭り上げられ、クロスベルへ侵攻してくる共和国の軍勢と戦っていた。

そして適度にヴァリマールの脅威を共和国に知らしめた後、もう一つの要請としてアルティナと共にクロスベルの機密情報の獲得のためジオフロントに向かい、その機密情報を消去しようとしていたロイド・バニングスと対峙することに。

アルティナとタッグを組み、ロイドとリーシャの二人を相手に余力を残しながらも互角以上の戦いを繰り広げ、初期化を防ぐことは出来なかったもののヴァリマールによって集中端末室の設備を破壊し、“痛み分け”としてロイド達を見逃した。
そしてロイド達が走り去っていった後、「羨ましいな」と静かに口にするのだった。

その後、情報局の要請を達成し、トリスタに戻ったリィンは仲間達に迎えられる。

しかし、内戦によって揺れ動く帝国の中、仲間達はそれぞれの道を志し、リィンもまた、トールズ士官学院に残り、《灰色の騎士》として各地の安定のために戦う道を選択していた。

《Ⅶ組》の解散が近付く中、旧校舎で《裏の試し》が起動し、その異変を解決するために再び旧校舎を探索することに。

そして裏の試しを乗り越え、全てを終えた皆は終わりを実感し、涙を流す。そして3月25日、《Ⅶ組》は解散となり、再会を約束してそれぞれの道へと向かうのだった。


閃の軌跡Ⅲ


内戦の終結から一年半。トールズ本校を卒業したリィンは、軍属となる事を固辞し、第Ⅱ分校の教官となった。
第Ⅱ分校では歴史学と機甲兵訓練、そして特務科《Ⅶ組》の担任を担当。

一年半の間、帝国政府からの要請で各地で活躍し、オズボーンの「英雄として役に立ってもらう」という言葉通り、《灰色の騎士》として英雄扱いされ、帝国では知らぬ者の方が少ない有名人となっている。
そのため、伊達眼鏡をかけるようになったが、クルトからは似合っていないを言われる。

半年前の《北方戦役》にも参加し、北の猟兵の首魁を捕らえて早期に戦いを終わらせようとしていたが、
市街に放たれた人形兵器から市民を守るために鬼の力を解放し戦ったところ、鬼化の状態から戻れなくなり、昏睡状態に陥ってしまった。
そしてその間にノーザンブリアは併合され、帝国領となってしまった。

このため、当初は神気合一は封じており、暴走する事のないように素の力をもセーブして戦っている。
おかげでクルトからは「思ったほどじゃない」、「所詮騎神頼みの英雄」とか散々な言われようだった。


原因に関しては鬼の力が増大した事によるものと思われ、マクバーンによれば「一年半前よりいい感じに混じってる」との事。
後にエマの術によって短時間ならある程度の力を解放・制御が可能になったが、相手によってはあえてそのリミッターを吹き飛ばして戦わざるを得ない事もある。
実際のところ実力は学生時代と比べてもあがっているようで、神気合一を用いたとはいえ《黒旋風》の異名を持つウォレスとの一騎打ちにも勝利したほど。
新Ⅶ組達が膝をつくようなことがあってもリィンは普通に立っていることも多い。

そして曲者揃いの生徒達や、オーレリアやシュミット博士の無茶ぶりに困らされながらも徐々に教官として成長し、Ⅶ組の生徒達からも信頼されるようになっていくのだが…
ちなみにシスコンなのは相変わらず……というかパワーアップしている。
女学院からの依頼を受けたリィンは最初から最後までプレイヤーの腹筋を崩壊させた。

夏至祭の夜にオズボーンと一対一で話をすることになり、母の名前と、自分の心臓がオズボーンがリィンを救うために移植したものであることを聞かされる。

その直後に呪いに動かされたアッシュが皇帝を銃撃するという大事件を起こし、それをカルバード共和国からの宣戦布告と喧伝したオズボーンは国家総動員法の導入を宣言。
更に裏では《黒キ星杯》を出現させ、アルティナを素材として聖獣を殺す剣を錬成し、《巨イナル黄昏》を引き起こそうとしていた。

これを止めるためにリィン達は黒キ星杯に突入し、執行者や鉄血の子供たちの妨害をかいくぐってアルティナの元に到達したが、目覚めた黒の聖獣に襲い掛かられ、窮地に陥ってしまう。

アルティナはリィンを守るために自ら剣になろうとしたが、それをミリアムが庇い、聖獣の一撃を受けたミリアムは死亡。根源たる虚無の剣が錬成された。

そのショックと怒りで鬼の力が暴走したリィンは剣を手に聖獣を惨殺してしまい、自らの手で《巨イナル黄昏》を引き起こしてしまうのだった……


閃の軌跡Ⅳ


黄昏を引き起こしたリィンはオズボーン達の手によって黒の工房に連行され、囚われの身となっていた。
更に鬼の力が完全に暴走したことで元に戻れなくなり、自分の名前すら分からなくなってしまっている。

そもそも鬼の力とは黄昏を引き起こす贄として与えられた呪いの力であり、リィンが黄昏を引き起こすことは予定調和の出来事であった。
皇帝を銃撃したアッシュと同じ状態だったと言える。
ただし、オズボーンの心臓から呪いの本体であるイシュメルガに直接繋がってしまっているため、その影響は比較にならないほど強い。

怒りのまま暴れようとするため、一緒に転移してしまったセリーヌがなんとか抑え込んでいたが、新旧Ⅶ組がリィン救出のために乗り込んできたことに反応し、鎖を引きちぎって脱出。
ヴァリマールとミリアムの剣を取り戻し、オズボーンとアルベリヒ達を皆殺しにするという意思だけで暴れ回る。
しかし、教え子である新Ⅶ組によって食い止められ、ARCUSⅡで繋がった新旧Ⅶ組、トワ、エリゼ、アルフィン、そしてヴァリマールとミリアムの呼びかけによって失ってしまった心を取り戻し、遂に名前を取り戻す。


ああ、俺は……

シュバルツァー男爵家長子にして八葉一刀流が中伝……

トールズ士官学院卒業生にして第Ⅱ分校の専任教官……

大切な仲間や教え子たちと共に帝国の闇を払わんと決めた者……


トールズ士官学院《Ⅶ組》、リィン・シュバルツァー


呪いが強まった影響で髪は銀色になり、目も赤く染まってしまったが、ここからリィンは帰還し、Ⅶ組と共に実父オズボーンと戦っていくことになる。

騎神同士の力の奪い合いである《七の相克》に灰の起動者として参戦することとなったリィンは、初戦として蒼の起動者であるクロウと戦うことになる。
元々自分の命が不自然なものであることを理解していたクロウは、自分を生かしているオルディーネの力をリィンに託し、死ぬつもりだったが、リィンはそれを拒絶。
オルディーネをヴァリマールの眷属とし、クロウの命を長らえさせることに成功する。

そして魔女に伝わる水鏡のアーティファクトによってオズボーンの真実を垣間見ることとなり、呪いの正体ががイシュメルガであることを知る。
帝国の悲劇の元凶であり、実母カーシャを殺し、今なお父であるオズボーンを蝕んでいるイシュメルガに対し、リィンは怒りのあまり再び暴走しかけるが、ヴァリマールとミリアムによって再度落ち着きを取り戻した。
そして相克を勝ち上がり、イシュメルガを破壊することを決意することになる。
また、オズボーンの正体とは《獅子心皇帝》ドライケルスの生まれ変わりであり、行ってみれば彼の実の息子であるリィンは現在の皇室の血筋を引いてこそいないが、霊的な結びつきという点で見ればエレボニア帝国の皇子とも言えるだろう

第二相克でルトガーを、第三相克でアリアンロードを下したリィンだったが、その段階で開戦は間近に迫っており、オズボーン側は最終相克の舞台として幻想機動要塞《トゥアハー・デ・ダナン》を起動。
その突入前夜、ユン老師からリィンへの奥義伝承を託されていたカシウスより、リィンは八葉一刀流皆伝《剣聖》の称号を得るための試しを受けることになる。
弟子であるリシャールから剣を借り、再びそれを手にしたカシウスは、以前オーレリア将軍が自身の鏡となった師であるアルゼイド子爵を乗り越えた時と同じように、リィンがもっとも畏れている鬼と化した姿と成り代わり壁として立ちはだかる。
そしてアルゼイド子爵の立ち会いの下、八葉の頂き、剣聖へ至る試しが始まるのだった。


「万物流転。無は有にして、有はまた無なり」

壱ノ型 螺旋撃

弐ノ型 疾風

参ノ型 業炎撃

肆ノ型 紅葉切り

伍ノ型 残月

陸ノ型 緋空斬

漆ノ型 無想覇斬

八葉一刀 無仭剣


「己自身を乗り越える」という試練を果たし、八葉の七の型「無」における秘奥義・無仭剣を体得したリィンは遂に《理》に至り、《剣聖》の称号を得る。
皆に祝福される中、オリヴァルトから風の剣聖のように頭に一文字冠したらどうかと提案を受けるが今のところは保留となっているようで決定はされなかった。
また今作では最終決戦前に女性陣との最終イベント後に1人約束して会うことができ、その女性と恋人関係となる。
その候補はアリサ、ラウラ、エマ、フィー、サラの旧Ⅶ組、ユウナ、アルティナ、ミュゼの新Ⅶ組の他にトワ、エリゼ、アルフィンとなんと11名。対象外はミリアム(彼女自身は好感度イベント自体がなくユーシスといい雰囲気)、デュバリィ、セリーヌ。
ここまで行為を抱かれていて気が付いていない所にランディから「ロイドと同じ鈍感な奴」、ヨシュアから「縁はロイド以上」と言われる。
新Ⅶ組の3人となった場合は教官と生徒との一線はさすがに超えないよう成長してから責務を果たすという流れになる。
もし誰も選ばなかった場合はクロウとマキアスの3人で過ごし友情を深める事になる。


Ⅲ以降
【クラフト】
  • 緋空斬
《八葉一刀流》六の型。
前方に剣を払いながら炎の衝撃波を飛ばす直線クラフト。駆動解除、炎傷効果。
覚醒(神気合一)状態だと滅・緋空斬となる。
Ⅳでは真・緋空斬となり、覚醒(鬼気解放)状態だと極・緋空斬にバージョンアップ。

  • 弧月一閃
炎を纏った抜刀術。リィンのクラフトの中で崩し率が高い。
覚醒状態だと滅・弧月一閃となる。
Ⅳでは無月一刀という技にランクアップし、覚醒状態だと極・無月一刀にバージョンアップ。

  • 疾風
Ⅰ、Ⅱから引き継がれた《八葉一刀流》二の型。
遅延効果を持つ今作でも便利な高威力、広範囲クラフト。
覚醒状態だと裏疾風となる。2回攻撃となり、封技追加。
Ⅳでは通常状態で裏疾風が使えるようになり、覚醒状態だと極・鬼疾風にバージョンアップ。
Ⅱとは攻撃範囲が変わっており、地点指定の円Lとなっている。

  • 螺旋撃
《八葉一刀流》一の型
炎を纏った刀で2回斬りつけた後、身体を回転させながらの斬撃で炎の竜巻を起こす。
必殺率が高い。
覚醒状態だと滅・螺旋撃となる。気絶状態が追加。
Ⅳでは真・螺旋撃となり、覚醒状態だと極・螺旋撃にバージョンアップ。

  • 神気合一
Ⅱから引き継ぎの覚醒クラフト。
Ⅱと同じ性能で、STR,DEF,SPDを大強化して全ての状態異常と能力低下を無効化し、クラフトの性能が強化される。
ただしⅣでは使用不可となっており、代わりに呪いの力を解放する鬼気解放が使用可能となる。


  • 鬼気解放
Ⅳで使用可能な覚醒クラフト
リィンの心臓に刻まれた呪いの力を解放してSTR,DEF,SPDを大強化して全ての状態異常と能力低下を無効化し、クラフトが強化される。
ただし3ターン経過後に暴走状態となって操作不能で通常攻撃のみを繰り返す事となる。
暴走状態は行動後30%の確率で解除され、味方による状態異常解除のクラフトやアーツ、アイテムでも解除可能。
設定上ではⅡ、Ⅲの神気合一よりも強力な力を発揮しているはずだがゲーム内性能としてはターン数、能力強化値は据え置きのまま、暴走状態というデメリット付加されているため実質完全な下位互換となってしまっている。

  • ヴァリマール召喚→ヴァリマール召喚II
Ⅳで使用可能であり対人戦では使用不可。
灰の騎神ヴァリマールを召喚して、3回斬りつけた後に炎を剣に纏い叩きつける。
また最終幕で魔神マクバーンが張るバリアを敗れる唯一のクラフト。(この時のみ対人戦で例外として使用可能)



○オーダー
唯一1人で複数のオーダーを持つキャラとなっている。
ⅣではⅢよりも全体的に消費BPが上昇し、付加される効果も低下されてしまっているが、最終段階まで強化されるとⅢ時点よりも高い効果を得られるようになる。

  • 突撃陣《烈火》→突撃陣《烈火》改→猛攻陣《紅蓮》
最初から使えるオーダー。
CPを増加させ、一定ターン与ダメージを増やす。
BP1で発動でき、状況を問わず気軽に発動できる使い勝手の良いオーダー。

  • 防御陣《鉄心》→防御陣《鉄心》改→堅牢陣《玄武》
最初から使えるオーダー。
HP、EPを回復させ、一定時間受けるダメージを減らす。
ⅢではBP1で発動できた万能オーダーだったが、Ⅳでは効果が低下、更が消費BP2に増えている。

  • 絶唱陣《神楽》→絶唱陣《神楽》改→魔究陣《冥月》
Ⅲでは一部のイベントから使用可能。
一定ターンの間アーツの発動時間を0にする。
ⅢではBP2で発動できたが、ⅣではBPが3に増え、数ターンATSがアップする効果が追加された。

  • 閃光陣《黄龍》→閃光陣《黄龍》改→極光陣《神龍》
Ⅲでは終章のクエストでオーレリアから取得。
一定ターン必殺率を上げて心眼を付加する。
強力だがBPが5と最大必要となるので気軽に使いにくい。
ⅣではBPは変化していないが発動ターン数や上昇する必殺率は低下。



Sクラフト
  • 七ノ太刀・落葉
威力SSS
目の前に一枚の葉が落ちる刹那、目にも止まらぬ速度で幾度と無い斬撃と強力な一撃を最後に放ち、刀を鞘に納めると同時に葉は切れ、激しい衝撃波が巻き起こる。
円状を範囲としたSクラフト。SPDを付加。
Ⅲの途中で七ノ太刀・刻葉にバージョンアップする。
覚醒状態だと更に素早く斬りつける灰ノ太刀・滅葉(威力SSS+)となる。

  • 七ノ太刀・刻葉
威力SSS+
Ⅲの途中に七ノ太刀・落葉からバージョンアップする。
モーションは落葉とほぼ同じだが3人に分身する事で攻撃回数が増え、葉もさらに細かく切り刻まれる。
範囲は全体に変化。。

  • 灰ノ太刀・絶葉
威力4S
Ⅲの覚醒状態時で刻葉が変化。
Ⅳでは通常状態でも使用可能だが威力はSSSに落ちている。

  • 終ノ太刀・黒葉
威力4S
Ⅳでの鬼気解放状態で絶葉が変化。

  • 奥義・無仭剣
威力4S
剣聖となったリィンが放つ最後のSクラフト。
壱ノ型・螺旋撃 →弐ノ型・疾風 →参ノ型・業炎撃 →肆ノ型・紅葉切り →伍ノ型・残月 →陸ノ型・緋空斬 →漆ノ型・無想覇斬と目にも止まらぬ速度で流れるように技を繰り出し、刀を鞘に納めると同時に強力な衝撃波を放つ七の型「無」の秘奥義。
全てのポジティブ状態変化解除し、覚醒状態だと黒い気を纏いながら放つ【絶技・無仭剣】(威力5S)となる。



その他(イベント等で使用する技)
  • 無想覇斬
《八葉一刀流》七の型。
ヴァリマール搭乗時と奥義・無仭剣の締めとして使用。
七の型の基本となる技だが、一~六の型はそれを冠する名前が基本クラフトであるのに対し、無想覇斬のみヴァリマール搭乗時の必殺技として放たれ、生身時の通常クラフトとしては使用されることは無かった。


  • 無想神気合一
《八葉一刀流》七の型。
聖獣達の加護と仲間達との絆の力を得たリィンが使用。
黒の騎神イシュメルガが利用した帝国の完全なる呪いを弾き飛ばす程の力を解放し、起動者であるリィンの身体に取り憑くイシュメルガを分離、その思念体を実体化させた。
『創の軌跡』では騎神とオズボーン(と恐らくリアンヌ達も)の力も加わっていたことが判明した。



※以下ネタバレ






























○ノーマルエンド
最終幕にて幻想機動要塞にて第四相克でセドリック、第五相克でルーファスを下し、ついに最終相克で実父のオズボーンと対峙する。
仲間たちの助けも借りて追いつめ、異空間にてヴァリマールとイシュメルガの一騎打ちとなりヴァリマールが勝利する。
その際オズボーンから実父として息子に剣を教えたかったと本心を語られた。
ついに最終相克を超えイシュメルガを取り入れるが、それはイシュメルガの悪意を自身が受ける事と同義だった。
全てを理解したリィンはイシュメルガに支配されていく自身の意思が残る間に自分もろともイシュメルガを消滅させる事を決意。
いつか必ず戻ってくると仲間達に誓い、クロウ、ミリアムと共にヴァリマールで大気圏外へと飛び去って行った。













○トゥルーエンド
ある条件を満たしているとノーマルエンド後に選べるようになる。
こちらの場合、大気圏外に飛ぼうとする前に元の人格に戻ったフランツが現れ、彼から大地の聖獣の加護を受けた今のリィンならイシュメルガを切り離せる可能性があると打開の突破口を見出される。
ヴァルマールの中に宿るルトガー、リアンヌ、ギリアス達の魂に激励を受け、リィンは七の型である無想神気合一でイシュメルガを自身から弾く。
父ギリアスや転生前のドライケルス大帝ですら成し得なかった自身の魂に巣食うイシュメルガを切り離す事に成功したリィンは、この次元で唯一倒せる可能性のある形態まで力が弱まった巨イナル一【イシュメルガ・ローゲ】をⅦ組や協力者達と共に力を合わせ、ついに撃破する。
逃走したイシュメルガこと黒の思念体をミリアムと共に追い、狭間の世界にて根源たる虚無の剣を手にこれを完全に消滅させ、ギリアスやリアンヌの本懐を遂げるのだった。
そしてギリアスの思念体と束の間の時を過ごした後、最後の別れを交わし、ルトガー、リアンヌと共に去る父親の背中を見送ると仲間たちの元に無事帰還する。
呪いの影響が解けて髪の色が黒に戻り、イシュメルガを除く6体の騎神たちがフランツの指示により大地と焔の2つの至宝の力で消えゆくミリアムを剣として実体化、クロウも不死者という存在から解放され失われた命を取り戻した。
6体の騎神とフランツは《巨イナル一》の消滅に伴い役割を終え、リィンは相棒であったヴァリマールに別れの言葉を交わす。
EDではオリヴァルトとシェザラードの結婚式に仲間たちと共に参加する。
本編後は教官職に戻っているようで、机の上には決戦前に誓いを交わした相手との写真が置かれており、その相手からの連絡により自分の部屋を出ていくリィン。
全てを終えたリィンは終始幸せそうな笑顔を絶やすことなく、閃の軌跡の物語は幕を閉じる。







【創の軌跡】


八葉一刀流《剣聖》の名を授かった身として引導を渡させてもらう!

創の軌跡で登場する三人の主人公の内の一人。
“英雄”の主人公を担当。これにより、リィンは五作品連続で主人公を務める事になった。

前作終了後は教官業に復帰しており、今作では新旧Ⅶ組を率いてオリヴァルト皇子夫妻の失踪事件の捜査と、裏でつながっているクロスベルの動乱の解決に挑むことになる。



前作での《黄昏》の終結により“鬼の因子”は完全に消え去ったものの、因子と共に培われてきた“力”そのものは残った状態。これを八葉の“無”の呼吸で引き出すという形で《神気合一》は引き続き使用可能である。
とはいえ創の軌跡開始時には再び自我を喪わない保証がなかったり、制御を誤れば暴走する可能性もある状態だった。
“鬼の因子”が消滅したので当然だが髪と目の色は変化せず、発するオーラも禍々しいものではなくなっている。
アリオスにも見通されたが現在の神気合一は十分に力を引き出せているわけではない。
前作で一度だけ至った《無想神気合一》こそが神気合一の更なる境地という認識であるが、そう易々と扱えるものではなく本編開始時は使用できない。

また、ヴァリマールも当然ながら失われてしまっている。その代わり、というわけではないが、「《騎神》の動きを再現する」というコンセプトで開発された次世代型機甲兵の、リィン用にチューニングされたモデルである「ティルフィングS」を受領している。
これは本編開始前の段階でマカロフが進めていた開発プロジェクトの産物で、リィンも騎神の起動者としての経歴を買われてテストパイロットとして協力していた。


剣術に関しては、前作で奥伝となり《剣聖》の称号を授かったものまだ正式には名乗っていないらしい。
実際先達の剣聖たちのような猛者にはまだ及ばないらしく、《雷神》マテウスとの手合わせではクルトと2対1で押されている。本編に先立って開催された武術大会でも優勝したものの、カシウスやアリオスなど他の猛者らが2人一組でチームを組む中で、リィン&デュバリィ組のみ助っ人を加えた4人チームで出場するハンデを与えられていた(とはいえ、リィン以外の大半の出場者は同格ばかりと組み、リィンは同格ではなくデュバリィと組んでいる影響も少なからずある)。
また《理》についても、マテウスの「片足とはいえ既にこの領域に踏み入っていたか」という言からするとまだ完全には至っていない模様(と言っても下記でも触れるがこの時のリィンは本来の実力が発揮できてない)。
しかしオーレリアから「いずれ自分を超えるやもしれぬ」と評されるなど将来性には周囲からも期待を寄せられている。
作中ではとあるキャラとの一騎打ちでノルド高原にある巨像を駆け上りながら戦闘を行う場面がある。
達人なら普通にできるのかもしれない。

一方で精神面では、戦争初日で犠牲になった人々を差し置いて《黄昏》の引き金を引いた張本人の自分が幸せを手にすることを受け入れきれておらず、未だ完全に吹っ切れてはいない模様。
クレアやマテウスからは“迷い”を抱えていることを指摘されており、上記のマテウスとの手合わせもそれがなければもっと苦戦しただろうと述べられるなど、剣に対しても悪影響が出てしまっている。


この迷いに加え、今回の一件が始まってから度々奇妙な感覚に陥ることがあり、心の内面で自らの影のような何者かから干渉を受けるなどやや不安定な状態となってしまっている。
これが極まった結果、中盤では強い無力感と感情の爆発をトリガーに物理的にあり得ない現象を引き起こし、更に髪の一部が銀髪に染まり左目が金色という姿に変貌してしまった。神気合一も効果が強まった代わりに反動が発生する「冥我神気合一」へと変化している。






以下ネタバレ












上記の奇妙な現象は今作のラスボスである「イシュメルガ=リィン」との共鳴同化現象によるもの。
前作のノーマルエンドにて呪いを引き受け大気圏外まで飛び去った後、クロウとミリアムは最後まで付いてくることはできず、リィンとイシュメルガの両者は融け合いながら永遠に互いを押さえ込み続ける“無限相克”の状態となった。この“あり得たかもしれない可能性”をエリュシオンが読み取り本編の世界に再現し、それが“共存し得ない因果”たる本編のリィンと接触したことで均衡が崩れ確定した存在がイシュメルガ=リィンである。
リィン・シュバルツァーとイシュメルガの因果を受け継ぎつつも、そのどちらでもない存在となっており、ヴァリマールの成れの果てで《巨イナル一》そのものである《零の騎神 ゾア=ギルスティン》(の再現体)を従えている。





バベルでのイシュメルガ=リィンとの最終決戦では零の騎神の圧倒的な強さにより追い詰められ、かつて幻想要塞で呪いごと飛び去る決断をしたように希望を捨てるよう宣告されるが、その時の自分は決して“諦めて”その道を選ぼうとした訳ではないと否定。

「俺を“誇り”だと言ってくれたアイツを!ガッカリさせるような真似、できるわけがないだろう!?」

この時のリィンの思いと零の騎神の因果により、一時的にヴァルマールらが理の外からティルフィング達を触媒とし、ゼムリアに顕れる奇跡とでも言うべき現象が発生し、仲間たちの奮闘もあり遂に零の騎神を追い詰める。

そして最後の一撃を加えようと両者が交差する刹那、自らの内面にてイシュメルガ=リィンの「リィン・シュバルツァーの部分」と対峙。自分達の因果を引き継ぎ完全に同化することでゾア=ギルスティンの力を使い、諸共に大気圏外か大陸の外に出ることで不滅の存在であるイシュメルガを封じるよう提案される。
しかしそれをきっぱりと拒絶するリィン。
以前の自分ならば一人で抱え込み、自分を犠牲にして他のみんなを救えればそれで良いと考えたかもしれない。だがそれでは自分のことを想い、泣いてくれる人たちを本当の意味で救うことにはならなかった。
「資格がどうこうの話じゃない。────俺は幸せにならなくちゃいけないんだ。」「大切な人たちに幸せになってもらうためには、まず俺が、幸せにならなくちゃダメなんだ。」

一人で全てを背負うのではなく、再び悪意が立ち塞がっても自分と大切な人たち、そしてまだ見ぬ仲間たちを信じて前へ進むという、かつての自分とは違う道を選ぶ覚悟を決めたことでイシュメルガ=リィンとの同化は完全に解け、更に“イシュメルガ”と“リィン”を切り離すことに成功。自身は満身創痍となりながらも道を切り開き、ロイドらに決着を託す形となった。


一方、もう一人のリィンもイシュメルガが倒されたことで自由を得て、ルーファスを救出に来たラピスのピンチを救う。
ミリアムとクロウが元に戻り大切な人が幸せになれる未来があったことに満足しながら、後をロイド達に託し消滅していった。



事件終結後は共鳴が解けたことで髪や目の色は元に戻り、無想無念の境地に至ったことで無想神気合一も完全に自分のものにすることができた。
もう一人の自分が消滅前に語ろうとした、これから訪れるであろう危機を乗り越えることを“相棒”に誓い物語のエンディングを迎えるのだった。


後日談では、新Ⅶ組が卒業を迎える間近の1208年1月、ユン老師を探し訪れた共和国東部に訪れる。
そこで《八葉》と何かしらの関係がある《黒神一刀流》の使い手や《朧月流》の使い手であるクロガネと名乗る者と対決している。
彼らは斑鳩という集団であり、リィンは契約先から渡されたリストに要注意人物として載っているらしい。
さらに《剣聖》の域の達人の「姫」と呼ばれる人物から「弟弟子」と呼ばれるなど謎が残ったが「いつか訪れる危機に備え、未熟な己を今まで以上に鍛える必要がある」と語っており、メタ的に見るとしばらく出番は無さそうだがいずれ再登場しそうでもある。





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最終更新:2024年02月21日 21:53

*1 難易度ノーマル