Mr.Children

登録日:2011/07/21 (木) 10:39:00
更新日:2023/12/10 Sun 15:46:44
所要時間:約 15 分で読めます




難しく考え出すと 結局全てが嫌になって
そっとそっと 逃げ出したくなるけど
高ければ高い壁の方が 登った時気持ちいいもんな
まだ限界だなんて認めちゃいないさ



Mr.Children(ミスターチルドレン)は、1989年に結成された日本のロックバンド*1。略称はミスチル。

来歴

結成までの経緯として、高校の同級生だった桜井和寿・田原健一・中川敬輔を中心に前進のバンド「Beatnik」を結成(後に「THE WALLS」へ改名)。
その後1988年、田原・中川と中学時代の同級生だった鈴木英哉が加入して現在のメンバーとなる。
1989年1月1日、「Mr.Children」へと改名。

1992年にミニアルバム『EVERYTHING』でメジャーデビュー、同年8月21日には収録曲の「君がいた夏」がシングルカットとして発売。
当時は現在の人気からは信じられないほどCDが売れなかった。

しかし、1993年に発売した4thシングル「CROSS ROAD」がロングヒットして初のミリオンセラーを叩き出したのを引き金にブレイクを果たす。
その後も「innocent world」「Tomorrow never knows」「名もなき詩」「Everything(It's you)」などミリオンヒットを連発。

90年代後半までにリリースしたシングル・アルバムのほとんどがミリオンを売り上げる。
6thシングル「Tomorrow never knows」と10thシングル「名もなき詩」にいたっては200万枚を超えるセールスになるなど、当時の売り上げはミスチル現象とまで称されるほどであった。

だが、人気絶頂の1997年4月に突然の活動休止を発表。
当時はそのまま解散するのではないかという憶測も流れたが、約1年半の沈黙期間から15thシングル「終わりなき旅」を引っ提げ本格的に活動を再開*2

2002年に今度は桜井が小脳梗塞を患い、今後のアーティスト生命にも関わる緊急事態の為に2度の活動休止を余儀なくされるも半年の療養を経て24thシングル「HERO」を発売、完全復活を果たす。

こうしてバンドとしての危機を乗り越えた彼らは2023年現在も第一線で活躍し続け、日本の音楽シーンに多大なる影響を与えている。


メンバー

桜井和寿(さくらいかずとし)(ヴォーカル・ギター)
東京都練馬区出身。ミスチルにおいてほぼ全ての曲を作詞作曲しており、ライブでは基本的に客を煽ったりする。
the pillowsの山中さわおとはアマチュア時代から交流があるほどの仲。
「終わりなき旅」のB面および7thアルバム『DISCOVERY』に収録されている「Prism」はピロウズを意識して作られた曲で、仮タイトルも「さわお」であった。
スガシカオとも仲が良く、10thアルバム『IT'S A WONDERFUL WORLD』収録曲の「ファスナー」はスガの作風を意識して作られている。

田原健一(たはらけんいち)(ギター)
福岡県福岡市出身。
メンバーの中では一番口数が少なく寡黙。ダウンタウンの浜ちゃんに顔が似ている*3
ネットでの通称は「田原さん」あるいは「皇帝」。その由来は過去にミスターチルド連邦という有名なファンサイトが存在しており、そこで王として崇められていたのが田原であったからだとか。
それにより一部のサイトではメンバーの中で最も人気。
特にあのアンサイクロペディアでは田原だけ項目が立てられている。

中川敬輔(なかがわけいすけ)(ベース)
長崎県長崎市出身。
通称「ナカケー」。田原と同じく口数の少ない強面だが、実はJENに次ぐひょうきん者でもある。
趣味の1つが野球観戦で阪神タイガースの熱狂的ファンでもあり、アーティストやスタッフで構成された草野球チームへ所属している。
ベースは指弾きよりもピックで弾く機会が多い。

鈴木英哉(すずきひでや)(ドラム)
東京都杉並区出身。
通称「JEN」*4
メンバーの中では一番トークが上手く、テレビでは稀に桜井よりも喋る。
とある回の『HEY!HEY!HEY!』では編集上でピー音を施されるようなトークを披露していた。
2ndアルバム『KIND OF LOVE』と3rdアルバム『Versus』では彼がボーカルを務めた曲が収録*5。一部の曲では作曲にも携わっている。
ドラムの演奏技術も高く、ライブでは上半身裸になったり恍惚を浮かべた表情を見せることも。


音楽性

キャッチーなメロディを基調とした、ロックかつポップなサウンドが特徴。
歌を大事にしていることからシングルでは比較的ポップ色が強い曲が多く、幅広い世代に受け入れられている一方で似た内容の曲ばかりのバンドだと思われたりする。
『EVERYTHING』〜『Kind of Love』までは真直ぐな想いを綴った純粋なラブソングを主流にしていた。『Versus』から徐々に影の部分を見せ始め、『Atomic Heart』ではそれまでの作風と一線を画す尖ったロックナンバーも出てきた。5thアルバム『深海』から7thアルバム『DISCOVERY』の頃は桜井が死にたいと思うほど精神を病んでしまい更にハードで攻撃的な曲調や、とにかく雰囲気の重いミドルテンポの曲・バラード、社会批判に自虐、内省的な歌詞などロックバンドであることを再認識させられる曲が増えていった。

そのためシングルでも毒の含んだ曲を収録したり、
『深海』は最高傑作という評価が多い一方、ミスチルファンであり続けるための踏み絵とまで呼ばれるほどだった。
9thアルバム『Q』では曲調やコード進行をあみだくじやダーツで決めるという方法を取り入れた曲を収録するなど、ライトリスナーが聴いたら何だかよく分からないヘンテコな内容となった。しかしここらでやりたい放題やったため、桜井もある程度落ち着いてきたのか優しい曲も少しずつ戻ってきた。

00年代に入ってからは90年代後半の尖っていた自分たちを改めて見つめ直し、そしてファンともう一度真正面から向き合うような明るく前向きな曲が増えていった(暗い曲が無くなった訳では無い)。

しかし13thアルバム『HOME』以降、ストリングスやプロデューサーのコバタケこと小林武史のピアノがやたらと目立つ穏やか(過ぎる)な曲が増え始め、
一部のファンからは「Bank Bandだけでやってほしい」「ギターやリズム隊の音を邪魔している」と評されるなど改善が望まれていた…

が、配信限定シングルの「REM」で突然90年代後半を彷彿とさせるハードロックな楽曲がリリースされ、リスナーに大きな衝撃を与えた。

そして35thシングル「足音 ~Be Strong」において、ついに初のセルフプロデュース曲をA面で収録。2015年6月4日には18thアルバム『REFLECTION』を自身初となる{Naked}と{Drip}の2形態によって発売。このアルバムにはまだ小林が編曲に関わっていた頃の曲も一部収録されたが、平成最後にリリースされた19thアルバム『重力と呼吸』にて完全なるセルフプロデュースへ移った。
20thアルバム『SOUNDTRACKS』は、『Q』以後約20年ぶりの海外レコーディングで録られた令和最初のアルバムとなった。

更には2023年10月2日、デビューアルバム『EVERYTHING』以来の全曲ノンタイアップとなる21thアルバム『miss you』が発売。今後の更なる活躍を期待させる。


代表曲

  • CHILDREN’S WORLD
  • 君がいた夏
  • 抱きしめたい
  • 虹の彼方へ
  • 車の中でかくれてキスをしよう
  • 星になれたら
  • Replay
  • Another Mind
  • メインストリートに行こう
  • LOVE
  • my life
  • CROSS ROAD
  • innocent world
  • Dance Dance Dance
  • ラヴ コネクション
  • クラスメイト
  • 雨のち晴れ
  • Over
  • Tomorrow never knows
  • everybody goes -秩序のない現代にドロップキック-
  • 【es】〜Theme of es〜
  • シーソーゲーム 〜勇敢な恋の歌〜
  • 名もなき詩
  • 花 -Mémento-Mori-
  • マシンガンをぶっ放せ
  • 旅人
  • ありふれたLove Story 〜男女問題はいつも面倒だ〜
  • Mirror
  • Everything(It's you)
  • タイムマシーンに乗って
  • ALIVE
  • 幸せのカテゴリー
  • ニシエヒガシエ
  • 終わりなき旅
  • 光の射す方へ
  • I'LL BE
  • Simple
  • ラララ
  • 口笛
  • Heavenly kiss
  • NOT FOUND
  • 1999年、夏、沖縄
  • CENTER OF UNIVERSE
  • つよがり
  • ロードムービー
  • Hallelujah
  • 優しい歌
  • youthful days
  • Drawing
  • 君が好き
  • 蘇生
  • one two three
  • 渇いたkiss
  • ファスナー
  • UFO
  • いつでも微笑みを
  • Any
  • HERO
  • くるみ
  • タガタメ
  • PADDLE
  • 天頂バス
  • Sign
  • 未来
  • and I love you
  • ランニングハイ
  • ヨーイドン
  • Worlds end
  • 僕らの音
  • 靴ひも
  • CANDY
  • 箒星
  • しるし
  • ひびき
  • フェイク
  • 彩り
  • Another Story
  • ポケット カスタネット
  • あんまり覚えてないや
  • 旅立ちの唄
  • GIFT
  • 横断歩道を渡る人たち
  • HANABI
  • 花の匂い
  • 終末のコンフィデンスソング
  • エソラ
  • 少年
  • 東京
  • fanfare
  • 擬態
  • 365日
  • ロックンロールは生きている
  • Prelude
  • Forever
  • かぞえうた
  • 祈り 〜涙の軌道
  • End of the day
  • pieces
  • hypnosis
  • Happy Song
  • Marshmallow day
  • 常套句
  • REM
  • 放たれる
  • 足音 〜Be Strong
  • Starting Over
  • fantasy
  • 進化論
  • 未完
  • 運命
  • 幻聴
  • ヒカリノアトリエ
  • himawari
  • here comes my love
  • Your Song
  • 海にて、心は裸になりたがる
  • SINGLES
  • 皮膚呼吸
  • Birthday
  • 君と重ねたモノローグ
  • turn over?
  • The song of praise
  • Brand new planet
  • Documentary film
  • 永遠
  • 生きろ
  • I MISS YOU
  • Fifty's map 〜おとなの地図
  • 青いリンゴ
  • LOST
  • アート=神の見えざる手
  • ケモノミチ
  • おはよう


今僕のいる項目が 探してたのと違っても
間違いじゃない
きっと答えは一つじゃない
何度も手を加えた 汚れた文章にホラ
また12色の心で 追記・修正を書き足してく

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最終更新:2023年12月10日 15:46

*1 桜井本人は「自分たちがロックバンドとはそもそも思っていない」といった旨のコメントを残している。

*2 休養期間中は「終わりなき旅」以前に14thシングル「ニシエヒガシエ」をリリース、楽曲のみでの復活を済ませている。

*3 とある回のミスチルがゲストだった『HEY!HEY!HEY!』では、最初は松本と共に田原が浜田として登場後、ゲストの呼び込みで本物の浜田が田原に扮しながら登場したことがあった。

*4 その由来は中学時代に流行っていたSUZUKIのバイク「ジェンマ」からで、当時の友人に「鈴木」は2人いてその区別として「お前は間(マ)が抜けてるから」ということで「ジェン(JEN)」と名付けられた経緯がある。

*5 4thアルバム『Atomic Heart』収録曲「雨のち晴れ」は制作当初、JENのボーカル曲となる予定だったが桜井は曲作りが進むうちに愛着が湧き始めたためJENから了解を得て、従来通り桜井がボーカルを務める運びになった。