スーパーマリオランド

登録日:2010/10/05 Tue 21:26:42
更新日:2024/03/22 Fri 11:21:47
所要時間:約 4 分で読めます





任天堂から1989年にゲームボーイと同時発売されたゲームボーイ用ソフト。
マリオシリーズとしては、ファミリーコンピュータ用ソフトの『スーパーマリオブラザーズ3』に続く4作目。
ニンテンドー3DSのVCでも2011年6月7日から配信された。

スーパーマリオブラザーズ』程ではないが流石はマリオ
日本だけでも約419万本を売り上げ、『魔界塔士サ・ガ』や『テトリス』と共にゲームボーイ初期の代表作として挙げられる。
ローンチタイトルでありながら、『テトリス』に次ぐゲームボーイソフトNo.2の売上である。

プロデューサーは宮本茂ではなく彼が師と仰ぐ横井軍平。
MOTHER』でおなじみの田中宏和が作曲を担当。拡張音源も無い黎明期の作品ながらどのBGMも名曲として語り継がれている。
特にスタッフロールのテーマは何故かが出てくる曲として評判。

ゲームとしては『スーパーマリオブラザーズ』をベースにしているが、舞台がキノコ王国ではなくサラサ・ランドなので敵や地形はかなり変わっている。
セーブはできない。


本作の特徴として

  • デイジー初登場
  • フラワーを取るとファイアマリオではなく壁や床に当たると90度反射して飛んでいくスーパーボールを投げるスーパーボールマリオに変身、スーパーボールは当ててコインを取ることも可能
  • スターで無敵になった時のBGMが天国と地獄
  • 1UPアイテムが1UPキノコではなくハート(GBはモノクロなため色違いによる判別が難しいため)
  • マリオが潜水艦・マリンポップ号や戦闘機・スカイポップ号に乗るシューティングコースの存在
  • ゲームオーバーになっても10万点につき1回コンティニュー可能
  • コースクリア時に上のゴールに入るとアミダクジ式ルーレットによるボーナスがある

が挙げられる。

このゲームの続編として、1992年に『スーパーマリオランド2 6つの金貨』が発売された。


◆ものがたり

ピラフト王国、ミューダ王国、イーストン王国、チャイ王国の4つの国からなるサラサ・ランドに
突如宇宙の彼方から宇宙怪人タタンガが襲撃、デイジー姫を連れ去り宇宙催眠で住民を洗脳してサラサを支配した。

この事を知ったマリオはタタンガを倒して住民にかかった宇宙催眠を解き、チャイ王国に囚われているデイジーを救いにサラサに向かった。


◆ゲームシステム

初代『スーパーマリオブラザーズ』とだいたい同じ…なのだが、キャラクターが小さい
ファミコンスーファミのマリオシリーズは16×16ドットを1マスとしてステージが構成されているのに対して本作は8×8ドットで1マスであり、あらゆるものが小さい。
さすがに8×8や8×16ドットでマリオを描くことはできなかったと見え、マリオの見た目はマス目よりだいぶ大きいが、当たり判定で見ると8×8や8×16ドット相当。ジャンプ力も通常4マス高・ダッシュで5マス高と初代スーパーマリオなどと同じ。
初代スーパーマリオではステージは地面から最上段まで12マス・画面内に表示される横幅は15マス程度であるのに対し、本作は縦14横20とだいぶ広い。
これにより、ただでさえ小さな画面の中を相対的に小さなキャラクターが動き回ることになり、ちまちました印象の絵面となる。
また、泳ぐ水中面が無い、ファイアボールより動きの単純なスーパーボール、放物線でなく途中から垂直落下するキノコやスターの軌道など、技術的にも未成熟な印象を受ける。

◆ステージ

・ピラプト王国
ピラミッドのある砂漠が広がるエジプトに似た王国。

・ミューダ王国
バミューダ諸島に似たの王国。

・イーストン王国
イースター島に似た岩の王国。

・チャイ王国
天にそびえ立つほどの竹が生えた山に囲まれた中国に似た王国。


◆敵キャラ

・チビボー
クリボーにそっくりなキノコ。

・ノコボン
踏むとやや間をおいて爆発する爆弾を背負った亀。
爆発するので甲羅を蹴ったりはできない。爆風はマリオだけ喰らう。
続編ではメットパージョンのノコボンメットが登場するが、タタンガがワリオの手下となったことと関係があるのだろうか?

パックンフラワー
サラサにも咲いてるお馴染みの花。本作唯一の既存の敵キャラ。
逆さも出てくる。
ただし横幅が狭いほっそりとした姿で、他作のパックンフラワーとはだいぶ印象が異なる。
チビボーやギラーなどほぼ同じ見た目なのに名前を変えているキャラもある中なぜこれだけそのままなのか。

・ポンポンフラワー
歩行しながら毒花粉を飛ばす花。挙動は『スーパーマリオUSA』に登場したポンキーと少し似ている。
パックンフラワーを始めにフラワー系統は踏めない事が多いがコイツは踏んで倒せる。

・ブラックピヨン
ピョンピョン跳ねて襲ってくる蜘蛛

・フーライ
パタパタ飛びながら襲ってくる吸血バエ。

・ブンブン
空から矢を落としてくる蜂。『スーパーマリオブラザーズ3』の中ボスと同名だが関係ない。

・ガオー
を吐くライオン。動かない。

・メカポン
頭を飛ばすロボット。頭を踏んでも体を踏まなければ倒せない。

・トリオン
3匹並んで泳いでくる人喰い魚。

・ホーネン
タタンガに喰われたらしいトリオン。水中から飛んでくる。真上にいれば踏める。

・ユラリン
ゆらゆらしながら襲いかかるタツノオトシゴ。

・ユラリン・プー
ユラリンの兄。を吐いてくる。

・グニョン
上下にユラユラしているタコ。魚雷で撃つと分裂する。

・タマオー
後述のドラゴンザマスの部屋におり、周囲を漂いボスを護る。
不死身なので倒せない。

・トコトコ
元気に走ってくるモアイのような石像。

・パタドン
マリオを上から潰してくる空飛ぶ石像。

・ギラー
キラーにそっくりなミサイル。砲台は土管からニョッキリ出てくる。キラーとは違い腕が無い。

・ガンチャン
どこからか飛んでくる岩。倒せないが上に乗れる。

・スー
マリオが近付くと上から急降下する蜘蛛。

・ピョンピー
ピョンピョン跳ねて襲ってくるキョンシー。踏んでも少し経つと復活する。
完全に倒し切るにはスーパーボールが必要。

・ニョロリン
蛇。
前述のガオーと同じようにその場を動かず、マリオが近付くと火を吐く。

・(回転する炎)
チャイ王国2・3面に登場する、『スーパーマリオブラザーズ3』に登場したクッキーに似た見た目で同様の動きをする敵。無敵体当たりでも倒せないのでどちらかというとステージギミックである。
説明書には記載されておらず、公式ガイドブックにこの名で紹介されている模様。

・チッキン
タタンガが飼っている戦闘鳥。蛇行する。

・ロケトン
タタンガの護衛兵が乗っている攻撃機。
公式イラストでは機体下部にミサイルを搭載し前方に弾を発射しているが、実際は撃ち漏らしたとき後方にミサイルを1発発射するのみ。
なおミサイルは容量の都合からか前述のギラーと同一に見えるが、こちらは倒せない*1

・チカコ
空中に浮いている物体。バリアを張っているのでミサイルを10発撃ち込まないと倒せない。

・(拳)
チャイ王国のボス部屋手前に配置されている逆さ土管から現れる謎の手。破壊不可。
拳自体は真下に届いていないように見えるがちびマリオでも通過できない。
敵というよりステージギミック。

◆ボス敵

・キング・トトメス
ピラフト王国のボス。
上下にジャンプして炎を吐く巨大ライオン。動きがまんまクッパ
後ろのスイッチを踏めば橋が崩れて奈落へ落とせる…のではなく、爆散する。

・ドラゴンザマス
ミューダ王国のボス。
不死生命体タマオーに守られながら炎を吐く巨大タツノオトシゴ。魚雷20発で倒せる。
また下の壁が壊せるので無視してスイッチ(クッパの時のに相当)を踏むことも可能。

・ヒョイホイ
イーストン王国のボス。
トコトコの進化したもの。ガンチャンを投げて攻撃する。

・パオキントン
チャイ王国のボス。
雲に隠れている恥ずかしがり屋。チッキンの巣にされている。ミサイル20発で倒せる。

・宇宙怪人タタンガ
デイジーに惚れ、彼女を拐いサラサ・ランドを乗っ取った正体不明の宇宙怪人。
パオキントンからの連戦になるラスボス。戦闘ロボのパゴスに乗り、拡散波動砲を撃ってくる。ミサイル25発で倒せる。
続編の『6つの金貨』ではスペースゾーンのボス(ワリオの手下)に降格。
ワリオに何されたんだろうか。


◆スーパーマリオメーカー

1ではデイジーやスカイポップ号がキャラマリオとして登場。

続編の2ではストーリーモードを進めて特定のコースをクリアすると初代スキンでのみ使用できるスーパーボールフラワーのパーツが解禁される。
取るとマリオがゲームボーイのモノクロカラーになり、BGMやSEも原作準拠になる。
スーパーボールはコインを取る他にPスイッチやPOWブロックを発動させる事も可能でマリオが進めない場所では特に活用されやすい。
ファイアボールと異なり頭上の敵にも攻撃しやすいのがメリットだが、スーパーボールは画面にひとつしか出せないので敵に当たらないとしばらく画面に残って次が出せず大きなタイムロスになり、連射力もファイアボールに劣るのでボスバトル系コースには不向きなので主にミニゲーム風コースで登場する事が多い。



追記・修正は本物のデイジー姫を救い出してからお願いします。

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最終更新:2024年03月22日 11:21

*1 そもそも躱した後でなければ攻撃できないうえ、無敵状態でもすり抜ける