クロウ・ブルースト

登録日:2011/04/17(日) 17:12:32
更新日:2023/07/28 Fri 16:57:18
所要時間:約 7 分で読めます





それがどうした!






■クロウ・ブルースト

年齢:22歳

搭乗機:
ブラスタ
リ・ブラスタ
アクシオ
CV:うえだゆうじ
戦闘曲
CLOSE GAME LIFE
THE UNBREAKABLE

■概要
元ブリタニア・ユニオン軍のパイロットで、特殊部隊「ファイヤバグ」に所属していた過去を持つ。
垂れがちな目尻と、ロールしたモミアゲが特徴的。

資産家だった父親との衝突から家を飛び出し、軍に入隊するものの父が病に伏した事を切っ掛けに除隊。
死に目を看取る事は出来ず、父の事業の失敗で作られた膨大な借金を背負う事になる。初登場時の第一声は「金が無い…」で、更に「家も無い…職も無い…」と続く。
そんな苦労人なためか、とても22歳には見えない。
正直スパロボ主人公の歴代最年長クラスに匹敵するかと思うほど。


本来は保証人でもないので相続破棄の権利があり、借金を引き受ける必要はなかったのだが、「養育費の代わり」として自ら借金を背負った。
尚、借金の100万Gという額は借金取りのゼニトリー曰く「宝くじの一等を二、三回当てる」くらいの額らしい。
多元世界での価格相場は不明だが、現実に照らし合わせれば億の桁を突破していると思われる。

余談ながら、ブラスタのフル改造に必要な資金は93万5千
……あれ?こいつがいなけりゃブラスタフル改造出来たんじゃ……
一応、改造資金に単位がないのでGではない可能性はあるが…

その為か本来の性格なのか、かなりの守銭奴。
「1Gを馬鹿にする奴は1Gに泣く」と語り、例え硬貨一枚だろうが無駄にする事は許さない。
とは言え、ブラスタに自分から乗り込んだ後に金を要求した件でも見られるように、あまりに言いがかり的な報酬の要求は好まないし、どこぞのボンボンの金の力に屈するような真似もしていない。


また金欠ゆえに食生活も貧しく、一週間の半分の昼食は砂糖入りの水、もう半分はただの水らしい。

そんな生活に鬱憤がたまっていたのか、あるステージでは大金を目の前にして性格が豹変……というか壊れる。

金だ!金だーっ!ひゃっはああああああああああああっ!!


かつて特殊部隊に所属していただけあり、機動兵器の操縦技量は非常に高く、生身での戦闘力もなかなかのもの。軍隊格闘術であるシステマを修得している描写が存在する。

次元獣用に開発されたDMバスター一号機、ペットネーム「ブラスタ」を初操縦で乗りこなし、開発者のトライア・スコートに「いい拾いものをした」と言わしめた。
その腕を見込まれ、ブラスタのテストパイロットを務める事を条件に借金の肩代わりをして貰う事になる。

……まあ、正確に言えば借金の取り立て先が変わっただけだが。
以後は、ブラスタでの戦果に応じて借金返済を目指していく。


常に飄々とした態度を取り、ニヒルな無頼漢を気取ってはいるものの、そのポーズが長続きしない二枚目半。
顔だけ見れば二枚目なのだが、口を開くと途端に残念なイケメンとなってしまう。
戦う理由もアレなため、戦いについて話す時はガンダムマイスターの面々に窘められていた。

クロウ「ちなみに俺の戦う理由は…」
アレ「君は黙っていた方がいいと思うよ」
クロウ「おっしゃる通り…」

そんな彼だが真っ当な常識はあり、また正義感も強い。
ブラスタを動かしたのも無差別テロを行うテロリストを許せなかったが為。

過去に何かあったのか、女性に苦手意識を持っている。ホモではない
ファイヤバグ時代にも色々とあったらしく、詮索されるのを好まない。

貧乏クジを引きやすい星の下に生まれているらしく、デュオや青山、ロックオンなどの貧乏クジ同盟とよく絡む。

アメフトが好きなのか、『ヘイルメリー(パス)』、『タッチダウン』、『フォーメーション・ショットガン』等のアメフト用語を使う。




【スフィア・リアクターとして】
ブラスタの主動力源である「VX(=クインティプル・エックス)」の正体は、前作でセツコ・オハラランド・トラビスの運命に大きく関わった「スフィア」のひとつ。
スフィア名は「揺れる天秤」。

宿敵であるアイム・ライアード曰く、「クロウの心が揺れる度に覚醒が進む」らしい。

当初は制御の目処も立たず、その膨大な出力を発揮出来なかった。
しかしクロウが『自分の命』と『誰かの命』を天秤にかけ、それでも揺るがない意志を見せた事で力を発揮。
スフィアの適合者として覚醒した為、アイムやアサキム・ドーウィンに命を狙われる事になる。

スフィアの覚醒段階が低いのか、それとも本人の資質なのかは不明だが、セツコやランドの様な副作用は破界篇では発生していない。
その為、アサキムには「まだ食らう時ではない」として見逃されている。


破界編では借金を完済。ガイオウを打ち破った後、アクシオン財団から独立したスコート・ラボの下で次元獣バスターとして働く事になった……
のだが、本人の不注意のせいでまた借金を背負う事になった。


なお、「プロメテウス・エクスペリメント」という言葉を聞くと黙り込んでしまう。詳しくは再世篇。

■再世篇
前情報でエスターが次元獣バスターデビューから物語が始まるとあったため、主人公の座をエスターに譲って主人公を卒業したと思われていた。
…だが、いざプレイしてみると彼の名前と誕生日の入力画面から始まるため多くのユーザーがここで初めて主人公続投だと知った。

前作終盤で借金が増えたものの見事に返済し、逆にオズマを自分の奢りで飲みに誘うなど羽振りも良くなっている。
本人曰く「金に余裕があると心にも余裕が出来る」との事で、戦闘でも前作とは打って変わって余裕の態度が見て取れる。
顔グラもドヤ顔が2枚ほど追加。

……が、そこで安定しないのが彼。
エスターを助けに入る際に余裕が無かったのか近隣住民に被害を出してしまい、弁償を申し出たところ100万Gを背負う羽目になり、一気に前作の彼に逆戻り。金に余裕がある彼を見れるのは僅か一話限りとなった。

100万Gの男再び

…そこ、格好悪いとか言わない。
このセリフはゼニトリーから評された言葉で、彼とも飲み友達になっている模様。


ここで登場するマリリン・キャットによってプロメテウス・エクスペリエントの全容が明かされた。
それはブリタニア・ユニオンの時空制御の実験結果であり、それによって次元獣MDが出現しエスターの故郷が滅びたというもの。
クロウとマリリンの所属するファイヤ・バグはその実験の事後処理を任され目撃者の始末を担当していた。
が、その凄惨な現場を見たためかクロウは任務のために封印してきた人間性が解き放たれてしまい、任務に猛反発し、これが原因でファイヤ・バグを抜ける事となった。
このおかげでエスターは助かっており、全てを知ったエスターはクロウを許し、蟠りは残ることは無かった。

だが中盤でのジェラウドとの出会いによって汚れ役をこなして尚、高潔な精神を崩さない彼の在り方に嫉妬し、それを引き金に覚醒する。
彼のスフィアの反作用は「最優先の物事しか見えなくなる」というもの。それによってジェラウドを倒す事しか考えられなくなりエスターは…
「天秤は揺れながらも、その支点は折れず」とはこういう意味。
この強制力は相当なもので、外部の説得などその意志を阻む要素全ては聞こえてはいても思考からシャットアウトされてしまう。下手したらギアスも効かないかもしれない。
止めるためには一瞬でも思考をそらす必要があり、初回はガンレオンが派手にぶん殴ることで何とか収めた。

しかし命の危機すら凌ぐ程に心を揺らされた事柄が嫉妬とは皮肉な話である。


ブラスタの改修型であるリ・ブラスタを乗りこなすにはスフィアの力を最大限に引き出す事が必須となり、苦肉の策でCDSを搭載。
CDSは見事に効果を果たし、クロウはスフィアの完全制御に成功する…
と、これだけ聞けば格好良いが、実はCDSとは「コインドロップシステム」の略。
つまり目の前の物事しか見えなくなっている時にコックピット内で本物のコインの音を鳴らす事で正気に戻すというもの。守銭奴であるクロウだからこそ成し得た何とも斬新なシステムである。
逆に言えば、借金がないとスフィアを制御できないという斬新すぎるシステムでもあるのだが。
要点の阿保さに気が向きがちだが、「止める意志さえなければ情報としては認識する」という揺れる天秤の隙をついているのもポイント。

ともあれ、これによってどうにかクロウはジェラウドを撃破し、自身の嫉妬心を乗り越えたのだった。
致命的な代償があるとも知らずに………………



ifルートのエピローグでは彼の女嫌いを返上するか、しないかの選択肢が出来、返上するとトライア、エスター、マルグリットの誰かを嫁に出来る…何このギャルゲー
ただ、『第3次Z』がZRルートの続きなので女嫌いは返上しなかった模様。


■連獄篇&天獄篇
連獄篇では再世戦争後の顛末がちょっとだけ語られている。リ・ブラスタのCDSのリスクを知って以降はスコート・ラボカスタムのアクシオに乗って次元獣バスターを続けていたが、新世時空震動に巻き込まれ翠の地球へ配置される。

その後は「金にうるさい凄腕傭兵」として良くも悪くも知られており、借金返済のために日々雇い主を求めてさすらっていた。そんな中、リアクターを集めてサイデリアルと戦っていたアドヴェントのスカウトを受け、その時背負っていた借金はパーティ加入のボーナスとして結果的に肩代わりしてもらった……のだが、尸空に撃墜されリ・ブラスタが転送された際にその代金を(システムに映像を録画していたトライアによって)請求され、天獄篇で蒼の地球に戻ってからまたも100万Gの男に逆戻りしてしまった。

ちなみに、初代Zの頃から大ピンチ時のBGMとして使われ続け、第2次Zではクロウが借金を背負う時に流れることでも知られた「崩壊方程式」は、天獄篇では新たにピンチ用BGMが増えたこともあり、ここでしか使われていない。

味方側のリアクターとしてはもっとも遅い合流となり、Z-BLUEに加入してからはサード・ステージに片足を突っ込んだためか、アドヴェントへの違和感を打ち消さず抱き続けていた。そしてそれは最終的に、「Z-BLUEがアドヴェントに抱く信頼は、『アドヴェントが正しい』という前提に依存している」ことを看破し、対立が明確になる形で実現。

正反対の生き方を貫く『沈黙の巨蟹』のリアクター・尸空とは何度も衝突するが、ラース・バビロンでの決戦で決着がついた。

背負った借金についてはぼちぼち返していたが、超時空修復後に至高神Zとの戦いで大破したリ・ブラスタを修理したことで四度目の100万Gの男となってしまった(ちなみに実費は500万Gだが、トライアが内緒でその80%を受け持っていた)。
ただ、以前までと違うのは、クロウが望んで借金したことだろうか。そのせいか借金を背負っても非常に落ち着いた様子を見せる。


■関連人物
雇い主兼上司。色々な意味で頭が上がらない。
バスターの後輩。他の嫁候補(?)と異なりストレートに好意を表すためさすがに理解しているが、大人の余裕で受け流している。
腐れ縁の金持ち。色々反りの合わない男だったが、彼の死に際しては本気で嘆き、それによってスフィアをサード・ステージへと一歩進めることに成功した。
第2次Zにおける敵。『偽りの黒羊』のリアクター。嘘と狡猾さを武器に小賢しく立ち回る彼のことは本気で嫌っている。
スフィアの狩人たる放浪者。『夢見る双魚』のリアクター。自らのスフィアを狙う彼と何度も激突するが、ランド・セツコほど因縁は深くない。
破界篇にて借金を取り立てに来た男。クロウのことは「何だかんだできちんと返してくれる奴」と認識しているらしく、現在は飲み仲間。
インサラウムの騎士の一人。破界事変ではシェーヌの件で彼女から命を狙われたが、再世戦争後は戦友の一人に。
インサラウムの騎士にして最後のナイト・オブ・ナイツ。互いに似たもの同士であり、敵同士でありながら何かしら通じ合うものが合った模様。
インサラウムの騎士にしてアークセイバー最強の男。彼の誇りと忠誠を貫く精神「ジ・アンブレイカブル」に強烈な嫉妬心を抱いており、一時それでスフィアの暴走を招いた。
インサラウム王国最後の聖王。『尽きぬ水瓶』のリアクター。第2次Zにおけるライバル。戦争という手段を取ったことは最後まで否定したが、「愛」を体現するその精神と生き様には大きな敬意を抱いており、彼が死亡した今も「一生忘れない」と誓っている。
「破界の王」たる次元将の一人。その恐るべき強さと戦いそのものを目的とする姿勢には畏敬にも似た感情を覚えており、天獄篇でアンゲロイ・アルカと戦った際は「ガイオウの相手をするくらいならこいつらの方がマシ」と呟いたほど。
サイデリアルに属する『沈黙の巨蟹』のリアクター。第3次Zにおけるライバル。片や生、片や死と正反対の人生を歩んでいるが、根底に強い意志を貫いている点で似たもの同士。
  • クラヴィア・アーゴ
連獄篇で登場したサイデリアルの研究者。無自覚フラグメイキングに引っかかった女性その4。
サイデリアルに属する『怨嗟の魔蠍』のリアクター。クラヴィアを利用したことについては本気で怒りを露にしている。
Z-BLUEに属する『いがみ合う双子』のリアクター。スフィア持ちの後輩で、彼から見るとクロウは心技体の『体』の師匠に当たる。
版権キャラの中でも特に仲が良かったソレスタルビーイングのガンダムマイスター。破界篇終盤の彼の死に嘆き悲しみ、再世篇以降はその決め台詞を受け継ぐ一人となった。「狙い撃つぜ、俺も…!」





追記・修正は折れない意志で100万Gを返済してからお願いします。

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最終更新:2023年07月28日 16:57