めざせポケモンマスター

登録日:2014/03/27 Thu 08:24:24
更新日:2023/10/12 Thu 23:29:11
所要時間:約 2 分で読めます




ポケモン ゲットだぜーッ!


アニメ『ポケットモンスター』の記念すべき最初のOPテーマ。
カップリング曲は、同作ED曲の「ひゃくごじゅういち」、ポケモンカードゲームのCMソング「ポケモンいえるかな?」、
ピカチュウのもりで使われた「おやすみ ぼくのピカチュウ」。
アニソンとしては珍しいオリコントップ10入り(7位)を果たし当時のポケモンブームを体現した一曲。

作詞:戸田昭吾
作曲:たなかひろかず
唄:松本梨香

松本梨香によるクールな歌声で主人公サトシポケモンマスターという夢に対する期待と熱意が歌われている。
後のOP曲に比べ幾分落ち着いた雰囲気と合間に出てくるポケモン達の鳴き声が特徴。

何回かリメイクされた他、イベントや過去のポケモンソングを集めたアルバムに必ずと言っていいほど取り上げられているため、
リアルタイムでない世代にも聞き覚えがある人は多いだろう。


◆歌詞

※正確な歌詞は歌詞掲載サイトまたはCDの歌詞カードをご覧ください。

まずマサラタウンに別れを告げ、ポケモンを探しまくる様子から始まる。
火の中だろうが森の中だろうがあの子のスカートの中だろうがおかまいなし。現在のスーパーマサラ人ぶりはこの時点で片鱗を見せていたようだ。

そして集めた仲間と相棒ピカチュウを連れ、バトルを繰り返して目的地へ行く。そういえば「昨日の敵は今日の友」って古い言葉があったなあ。
\古いとはなんじゃー!/

やがて疲れ眠りに着くとまぶたの裏には激しいバトルの様子が浮かんでくる。
いつも上手くいく保証などない、そんな当たり前のことを噛み締めつつ本気で生きている仲間と共にポケモンマスターにならなくてはと決意を新たにする。
蕾がいつか花を咲かせるように夢は叶うのだ。


◆映像

カメックスリザードンフシギバナと共にサトシとピカチュウが現れる。
続けてたくさんのポケモンがカットインで登場。ポケモンショック後は1/4ずつ分割された画面に変更されている。
サトシがモンスターボールを投げて場面は切り替わり1人と1匹の旅の様子へ。
何処かを歩いたり海でラプラスに乗ったりピジョットをバトルさせたり。
やがて出会ったタケシカスミと共に冒険は続く。
オーキド博士をはじめ多くの大人に見守られながら舞台はポケモンリーグへ。モンスターボールを掲げ決意を新たにする。

当初は1年で終了予定だったので、本編では実現しなかった描写も多々ある。
サトシがピジョットを繰り出しているし、乗っているラプラスも後にサトシがゲットした子供の個体と比べれば大きい。
そもそもラプラスはポケモンリーグ編終了後にゲットしている。
当初は御三家+ピジョット+ラプラスが最終手持ちになる予定だったのだろうか。


◆主なリメイク、カバー

これに限らず劇場版で使われたOP曲はその作品のサントラもしくは劇場版のポケモンソングを集めたCDで聴ける。

めざせポケモンマスター'98/めざせポケモンマスター'98(2019 Remaster)

劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』のOPテーマ。
ドラムの神保彰氏を始め、知る人ぞ知るジャズ界の豪華メンバーが伴奏を担当している。
大サビ前の40秒に渡るギターソロは圧巻。
アニメソングやポケモン関連のコンサートやイベントに松本梨香女史が登壇される際には、披露されることが多いバージョンでもある。
3DCGリメイク作の『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』では「(2019 Remaster)」としてアレンジされた。

めざせポケモンマスター2001

劇場版ポケットモンスター セレビィ 時を超えた遭遇』のOPテーマ。
アレンジはシンセストリングスが印象的なテクノ風。
大サビ前には、何と外国人のラップが入る。
本編でもAG最終回のシゲル戦やDPのコウヘイ戦でも挿入歌として使用されている。

めざせポケモンマスター2002

劇場版ポケットモンスター 水の都の護神 ラティアスとラティオス』のOPテーマ。
OPの水上レースに合わせた風光明媚な水の都らしい軽快なアレンジとなっている。
編曲はアコーディオン奏者のcoba氏。同氏は今作のEDテーマの作編曲も担当している。

Whiteberryバージョン

Whiteberryによるカバー版。
短編映画である『ピカチュウのドキドキかくれんぼ』のOPテーマのカップリング曲で、テレビ本編でも4期OPテーマとして使われた。

めざせポケモンマスター-20th Anniversary-

劇場版ポケットモンスター キミにきめた!』のOPテーマ。
ポケットモンスター サン&ムーン』の2期OPテーマとしても使用された。
なおカントー編である42話・43話のみ、98バージョン以来久しぶりに曲中の合いの手が、カスミ・タケシ・オーキド博士の声で復活した。
カスミはスカートの中の「キャー!」、オーキドはおなじみ「そりゃそうじゃ」、そしてタケシはなんとあの「待ってる」を担当。
当時を知らない世代に説明すると、「待ってる」は初代OPの歌詞テロップにこそ表記されていたものの、
「キャー!」や「そりゃそうじゃ」のようにわかりやすい形で読まれたことが一度もなく*1、後のバージョンでは表記されることさえなくなった幻の台詞である。
この粋な計らいに初代OPを知っている世代からは「入ってて感動した」や「幻聴かと思った」などと言った意見が続出した。

めざせポケモンマスター -20th Anniversary Ballad ver.-

スペシャルミニアルバム『めざせポケモンマスター -20th Anniversary-』にて収録された20th Anniversaryのバラード版。
Ballad ver.の名前の通りに、ゆっくりながら壮大なアレンジとなっている。

めざせポケモンマスター -with my friends-

サトシ編最終章となる『ポケットモンスター めざせポケモンマスター』のOPテーマ。
最終章に相応しく、歴代の映像からこれまでのサトシの旅を振り返る。


◆補足

テレビでも度々言われているが、アニソンとしては異例のミリオンヒットを記録したこの曲。いかに当時のポケモンが社会現象であったかがわかる数字である。
しかし、当時の年間チャートを見ても順位は100位内中盤という位置にいる。
なぜ、こうなったのかというと、年跨ぎでヒットを記録したことに加えて当時のオリコンチャートでは今のようにアニメショップや百貨店などの売り上げが集計されず、
ヨーカドーなどのデパートでバカ売れしたこの曲が当時ではミリオン扱いしないケースがあったためである。


細かい部分だが、ポケモンショック前と後で冒頭のタイトル表示部分が大きく異なっている。
ポケモンショック前はアナログアニメーションで表現されており、アイコンが時計回りに回り、タイトルロゴもアナログ風のエフェクトで出てくるものだったが、事件後は冒頭だけデジタル制作に変更され、アイコンが反時計回りになり、タイトルもCG表示に「しんか」した。


ああ あこがれの アニヲタ民に なりたいな ならなくちゃ
ゼッタイなってやるーッ!

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最終更新:2023年10月12日 23:29

*1 言ってはいるのだが、「マッ!」などに聞こえるほど。人によってはSE等と認識していたという感想もある。