特別捜査ネットワーク機関 W.I.N.R

登録日:2014/03/25 Tue 12:07:52
更新日:2023/09/13 Wed 19:02:59
所要時間:約 6 分で読めます




W.I.N.R(ウィナー)はアメリカ製作の特撮TVドラマ『ウルトラマンパワード』に登場する特捜チーム


【概要】
「Worldwide Investigation Network Response」の略。
超自然現象や怪獣・異星人絡みの怪事件の調査と対応を目的とする組織。逮捕する権限は無い。
ここ数年怪獣出現が頻発し、W.I.N.R.は対怪獣戦を主任務とした組織というイメージが強くなっている。
時には各国の軍隊と共同作戦の展開なども行うが、W.I.N.R.の方針上、軍からの命令には拒否権を持ち、国家間戦争には決して介入しないことになっている。

世界各国に支部が点在するが、今作の舞台はカリフォルニア州ロサンゼルス郊外に位置する北米支部基地。

なお、隊員は5つの人種をバランス良く割り振っているが、これは人種差別的と受け取られるのを避けるため(パワーレンジャーシリーズでも同様の配慮がなされている)。


【隊員】
◇ラッセル・エドランド隊長
演:ハリソン・ペイジ
声:内海賢二
識別番号1。WINRの隊長兼作戦司令官を務める黒人。
科学用語が苦手で、現場でも判断ミスが多かったりと、ちょっと頼りないが、責任感と使命感は強い。
独断専行の結果負傷したサンダースの事も気にかけたり、政府の圧力でジャミラ・ミラーの調査が出来なくなった際は、
反対したカイ、ベック、ヤングをあえて停職処分にすることで自由に動けるようにしてやるという、気配りを見せる。
中の人はウルトラQの第5話の鈴木副隊長の声をしたことがあり、後に暗黒宇宙代皇帝エンペラ星人になる。

◇テレサ・ベック隊員
演:サンドラ・ギィバート
声:戸田恵子
識別番号2。状況の分析や作戦立案を担当するヒスパニック系の隊員。
怪獣などの弱点を探る副隊長的存在でもある。
個人的にパワードの事を研究・調査しており、「ウルトラマンは普段は人間に紛れていて戦う時に巨大化する」というシステムを言い当てていた他、
最終回では主人公=ウルトラマンである事を一つずつ根拠を挙げつつ説明するというウルトラシリーズでは珍しいシーンがあった。
普段はクールだが、カイが地底人にさらわれて行方不明になった時には声を荒げて取り乱し、
その後帰ってきた彼には前にいたヤングを押しのけて一番にカイに抱き着く意外な一面を見せた(そのあと仲間たちの視線を感じてさらに慌てる)。

◇ジュリー・ヤング隊員
演:ロビン・ブライリー
声:久川綾
識別番号3。白人のパイロット。やや心配性。
チームではサンダースとともにエースパイロット。作中でも頻繁にやり取りをしている。
射撃の達人であるサンダースに対してこっちは操縦の達人で、鮮やかなターンもよく見せる。
行方不明になった宇宙飛行士ジャミラ・ミラーの義妹であり、「ジャミラとウルトラマンの違いは戦う相手がいるかどうかだけ」という、ある意味全シリーズに通じるセリフを放ったことも。
めっさ可愛い。

◇リック・サンダース隊員
演:ロブ・ロイ・フィッツジェラルド
声:江原正士
識別番号4。射撃の名手でムードメーカー。
対ガボラ戦ではレーダーが使えない状況でガボラの頭部外郭だけを狙撃し、対ドラコ戦では動き回る目標にピンポイントでミサイルを五発命中させて外郭を破るという「成功率は500分の1」の作戦をも見事こなした。
ネイティブアメリカン系だが、本人曰くネイティブ、ドイツ、フランス、その他7種類のハーブとスパイスのブレンドらしい。
名前を呼び間違えられると怒る。
潜航艇が苦手であり、S-22で出撃すると「イワシの缶詰になりたくない」とぼやく。
普段はアメリカンコメディ的なムードメーカーだが、実は思考は常識派で保守的。
ジャミラ・ミラーが怪獣になったという仲間の証言を受け入れられず、カイがウルトラマンだということも最後まで信じられなかった。
上記の人種に関するジョークも、協力していた保安官がずっと眠っていないのを緊張によるものと考えて和ませようというものだった。

◇ケンイチ・カイ隊員
演:ケイン・コスギ
声:森川智之
主人公。識別番号5。
日本人とのハーフ。主に地上での情報収集や後方支援を担当。しかし10話でパイロット養成所出身であることが明かされている。
怪獣と戦う力を得るためにパワードと一心同体となった。
4話で地底人にフラッシュプリズムを奪われたが、ハッタリと心理戦を駆使して見事に奪い返した。
普段は温厚な性格だが、5話ではガボラに襲われた社員の安否も気にしないウラン会社の社長に声を荒げる一面も。
最終回では別れを告げるパワードを留めようと説得したがかなわなかった。
後に黒い忍者となって妖怪軍団と戦ったり、ミュータント兵士となって巨大なエビ相手に大立ち回りを演じたかどうか、
あるいは(声的に)獣電戦隊を率いる導師となり3次元でウルトラマン声の部下を持つようになったか
はたまた悪魔の始祖と契約して不老不死と化した仮面ライダーとなったか定かではない。
ちなみにパワードの第1話での声はショー・コスギである(つまり親子共演)。


【上層部】
◇陸軍の偉い人(名前を知っている人は追記お願いします)
4話で登場。テレスドンの出現予測地点に大量のライトを集めて顔を出したら点火する作戦に賛同、W.I.N.Rを援護する用意があることをエドランド隊長に伝える。
その時はW.I.N.Rで仕留めると言われたが、その後エドランドの気が変わったのか戦車部隊を出動させていた(あんまり役に立たなかったが)。

◇エセックス大佐
国家保安局の重鎮。
ジャミラを拘束して変身の秘密を研究し同じ力を持った兵士を複製しようとしたが、目的はなんと地球防衛ではなく世界征服
その為に部下にジャミラの娘カレンを拉致させて人質にしたり、W.I.N.Rに圧力をかけたりと様々な汚い手段を使い、ヤングに異常者呼ばわりされても「いやあ。野心があるだけだよ」と穏やかな口調で切り捨てた防衛チーム史上最クズ上司。
ジャミラが怪獣化した際もカイ達やカレンをほったらかして真っ先に逃げ出すクズっぷりを発揮し、結局部下と一緒に乗っていた車ごと踏み潰されてあっけなく死んだ。

◇ガルシア将軍
2話で名前だけ出てきた米軍の将軍。顔見せは12話。
IDCと呼ばれるセクションに属しているらしい。
エドランド隊長にバルタン星人のデータを統合参謀本部に持ってくるよう要請した。
最終決戦では核攻撃を検討するが、実行はしなかった。
「今何か手を打たなければ地球は死の星になってしまう!」


【W.I.N.Rの退治・対処した怪獣】
  • ケムラー

レッドキング戦、テレスドン戦、ガボラ戦、アボラス・バニラ戦、ぺスター戦ではW.I.N.Rの援護によってパワードに勝利をもたらした。
ドラコ戦では敵の頑丈な体に傷を付けた事がパワードの勝利に繋がった。


【メカ】
北米支部基地は曲線を多用した銀色の基地で、最新の耐火・耐震設計が施されているため非常に頑強。レーザー砲・ミサイル砲各種も設置されている。
基地の中枢となるコマンドルームは大規模な空間で、多数のモニターやコントロールパネル、軍のものを超える高度な研究システムを備え、
他にも隊員たちの私室やメディカルルーム、科学室なども基地内部に置かれている。
スカイハンターの格納庫や、ストライクビートルを直接発進させるリフトは基地の傍らの地下に存在する。
最終回で宇宙空間から落下したゼットンの繭が直撃して半壊、さらに翌日にはパワードのメガ・スペシウム光線の反射板代わりにされて全壊した。


◆ストライクビートル
全長15.8m
乗員2名。ただし1名でも操縦・戦闘可能。
最高速度M3.1
主力戦闘機。北米支部基地には4機ほど配備されており、機体番号「VTAC01」と「VTAC02」の2機が劇中で活躍した。
二次元推力偏向ノズルを持つREJ-003 グリフォンMk.IIIエンジン2基を有し、低速機動運動やホバリングだけではなく後進すら可能な高い機動性を持つ。本編中でも鮮やかな旋回を何度も見せた。

武装は多目的ミサイルを装備する他、状況に応じて攻撃用レーザーユニットや30mm機関砲ユニットを搭載することも可能。

世界中のW.I.N.R.各支部に配備されており、支部ごとに外観が異なるらしい。

スタイリッシュなデザインから高いマニア人気を誇る機体である。

初期名は「レディビートル」で、女性専用機だったそうな。

◆スカイハンター
全長313m
乗員6名
最高速度時速960km(空中)・M18.5(宇宙空間)
平べったい外見が特徴の巨大空中母艦。初期名も「スカイマンタ」だったらしい。

ストライクビートルを3機搭載する。武器は強力レーザー砲と大型ミサイル砲で、機体下部に装備した巨大メカハンドで怪獣の運搬も行う。

基本乗員は6名だが、救助時は最大20名、最大非常時には200名まで搭乗可能。

最終話ではカイが持っていたフラッシュプリズムを利用して作った強力レーザー砲「リダブライズド・システム・コンバーター」を装備した。サイコバルタン星人の母船と交戦している。

◆ローバー
悪路も走行可能な4WDで、最高時速240kmの6人乗り高性能地上攻撃車。
カイがよく使用する。
ザンボラーの高熱に耐えるなど耐久性も高い。

◆特殊潜航艇S-22号
深さ1万mの海底でも活動可能な水中作業用メカ。武器は2基の魚雷。

◆通信衛星
7話に登場。サイクロプスアイ・レーザーとよばれる兵器を搭載している。


【武装】
◆W.I.N.R.スーツ
鮮やかなブルーを基調とした隊員服で、出動時には左肩に個人IDが付いたジャケットをスーツの上に着込む。
スーツとジャケットの左胸部分には各隊員の姓が英字でプリントされている。
撮影に使われたスーツは小型冷房装置が内蔵されており、着心地はだいぶよかったようだ。

◆W.I.N.R.ヘルメット
戦闘時に着用するモニター機能を備えたゴーグル付きの特殊強化プラスチック製高性能ヘルメット。
頑丈なだけでなく、赤外線捕捉機能やカメラマウントまで装備している。

◆インターフェイス・コミュニケーター
隊員が携帯するリストシーバー。
電磁波の影響を一切受けずに遠距離通信が可能で、円形の画面に送信者の姿が映される(玩具では代わりにパワードの顔が描かれていた)。

◆W.I.N.R.ショット
隊員が携帯する0.6mm電磁レールガン。銃身を伸ばしたランチャーモードにすると、9mmロケット弾を発射できる。
よく見るとスーパーガンにフォルムが似ていたり、トリガーが通常の銃の撃鉄部分にあったりと芸細な逸品。

◆スティンガーミサイル
実在する携行型地対空ミサイル。
バルタン星人をダウンさせるも、すぐに復活されてしまった。




追記、修正は旋回しながらお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ウルトラマン
  • ウルトラマンパワード
  • 怪獣やっつけ隊
  • 神旋回
  • ストライクビートル
  • 5人種
  • 広々とした作戦室
  • ウルトラマンに基地を壊された防衛チーム
  • ウルトラマンに誤射した防衛チーム←後でパワードも誤射
  • W.I.N.R
  • 海外ウルトラシリーズ
  • 豪華声優陣
  • 森川智之
  • 内海賢二
  • 久川綾
  • 戸田恵子
  • 江原正士

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年09月13日 19:02