フェンリア(ACE COMBAT X Skies of Deception)

登録日:2012/07/10(火) 22:49:07
更新日:2024/04/06 Sat 20:19:32
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オータス1から司令部へ、セントリー島で不審な建造物を発見。

恐らくはレサスの軍事施設だと思われる、これより偵察行動に…

ちょっと待ってくれ、今レーダーに何か反応がなかったか?

オータス2、こちらでは確認出来ない、何も見えないぞ?

そうか、俺の気のせい…



ピーピーピーピー
MISSILE ALERT



な、ミサイル?!、一体何処から…!?


―セントリー島近辺での通信記録より―




フェンリアとはフライトアクションシューティングゲーム『ACE COMBAT X Skies of Deception』に登場する架空の機体。分類は特殊攻撃機

名前の由来は知る人も多いだろう、北欧神話に出て来る魔狼フェンリルのもじりである。


▽目次

概要

『大型戦闘機サイズにまで小型化したグレイプニルと言うコンセプトからも予想出来る様に、この機体は空中要塞グレイプニルの開発や運用で得られたデータを元に作られた、端的に言えば量産型グレイプニル

グレイプニルに次ぐ軍の切り札として、また同じく広告塔としてレサス領ダナーン諸島に建設された「アーケロン工場要塞」にて生産が行われており、オーレリア軍による工場要塞侵攻作戦の時点では少なくとも5機前後が稼動出来る状態にあった。

後にこの工場要塞跡地から回収された残骸を元にオーレリア軍が研究目的で再生しようと試みたものの、使われていた技術のあまりの独創性の強さとそれ故に必要な技術力の高さのおかげで、世界屈指の技術国家として鳴らすオーレリアの力をもってしても、完全な再現には至らなかったという
(条件を満たすとプレイヤーが使用出来るフェンリアは、このオーレリア製の劣化コピー機という設定である)



機体解説

翼形状は翼端部に下反角の付いた主翼、浅い角度の上向き斜め水平尾翼で構成されるスリーサーフェイス機。
垂直尾翼は無いが垂直安定板の機能は主翼翼端部等の機体各所の斜め翼が、方向舵に相当する機能は左右2基のエンジンに装備された水平方向に可動する2次元ベクタードノズルがそれぞれ担う。
搭載される3基のエンジンの内中央のエンジンは下方90度前後までの排気偏向が可能で、垂直離着陸の他に空戦時の特殊機動にも用いられる。(当然プレイヤー機では出来ないが)

他にもグレイプニルと同様の光学迷彩(これもプレイヤー機は使えない)を搭載する関係上、コックピットはかのCOFFINシステムが用いられる等した結果、機体は非常に大型化
どれ位かと言われれば続編のX2で協力プレイで並べてみれば分かるのだが、Su-37やMiG-31等大型クラスの機体より更に一回り程大きい
零式艦上戦闘機ヘルキャットなんかコレの隣じゃ最早豆粒である

にもかかわらず上記の設計のお陰で特殊「攻撃機」と銘打たれてはいるが、実際は並の戦闘機すら遥かに上回る程の空戦能力を誇っている。
そして肝心の武装面ではあのS.W.B.Mを戦闘機用にまで小型化した長距離広域制圧ミサイル『L.S.W.M』や敵専用であるマイクロ波兵器『H.P.M』、そして通常の長射程ASMやマルチロック中射程AAMといった汎用型のミサイルも搭載可能。
更に基本兵装として自衛用の短射程AAMとコックピットの左右側面部に航空機関砲2門を装備する等、空戦から広域制圧まで活躍の場所を選ばない。お前のような攻撃機がいるか。

尚光学迷彩を搭載したステルス機という特性上、ミサイルは全て内装式。
その光学迷彩もグレイプニルと異なり光学迷彩に必要な大量の電力は、外部の送電設備からマイクロ波による無線送電で供給される様になっている。
これにより発電機構の省略が出来た事が機体の大幅な小型化の成功に繋がり、光学迷彩の完成度も高められより自然なカモフラージュが可能となっている。(相変わらず目を凝らせばすぐに分かるのは同じだが)
だがその仕様上光学迷彩を使うならマイクロ波送信設備を備えた基地或は母艦が必要になる上、万が一それらを破壊された場合は只の速くてタフなだけの機体に成り下がってしまう可能性が出て来てしまった。



主な兵装


  • H.P.M(High-Powered Microwave weapons)

レサス南部に位置するコバルトコーブの研究施設にてテストされていた、マイクロ波を利用したレサス仕様フェンリアの特殊兵装。
先述の通りフェンリアは外部施設からのマイクロ波送電によって光学迷彩に必要な電力を確保しているが、これを応用してフェンリアと送電施設双方からターゲットに向けてマイクロ波を照射、その交点で発生する共鳴現象(マイクロ波加熱の一種)によって敵機のジェット燃料を急激に加熱、パイロットに脱出の間すら与えぬ爆発を引き起こしてしまう…何処かで聞いたようなトラウマ超兵器と被りそうだが気にしてはいけない。

寧ろその現象が紫色をした大きな球状のプラズマとなって目に見える分まだマシ…もといそうなのであり、当然ながら逃げるかフェンリアかマイクロ波の送信元を潰す以外に対抗手段は無い。


  • L.S.W.M(Long range Shock Wave Missile)

グレイプニルの衝撃波弾道弾『S.W.B.M』と同様の特殊燃料気化弾頭を搭載した通常軌道型長射程ミサイル。
そしてオーレリア仕様フェンリアがエスコン架空機屈指の鬼畜と言われる由縁

戦闘機に搭載する為に小型化を進めた結果、当然ながら通常軌道型となり射程は短く、炸裂範囲も狭くなったが低空及び地上目標に対しても使用可能となる等汎用性は大きく向上
炸裂範囲にしても狭くなったとは言えあくまで『S.W.B.Mと比べて』と言う事であり、一度使うと初見じゃ背筋に寒気が走る事間違い無し。
ステージによってはこれを撃った瞬間にクリア出来てしまう

…そのせいかX2では最早イジメと言える程に弱体化され、特に対人戦では専ら産廃扱いされてしまっているが…




作中での活躍

オーレリア戦争もオーレリア側の反撃に次ぐ反撃でレサス側が敗戦濃厚と見られ始めていた頃、レサス軍部では撃墜されたグレイプニルに代わる新たな広告塔としてフェンリアの実戦での活躍が強く望まれていた。
そこでフェンリアの性能に絶対の自信を持っていたディエゴとレサス軍部は完成したばかりのフェンリアをアーケロン工場要塞の防衛戦に投入し、その模様を全世界に向けて放映する事を計画。
国内向けには首都アレンダルのスタジアムでセレモニーが予定され、フェンリアの勝利とその高性能ぶりが大々的にアピールされるはずであった。

しかし蓋を開けてみれば要塞攻略の為に派遣されたグリフィス1を始めとするオーレリア空軍部隊によって出撃した全ての機体が撃墜され、開発製造拠点である工場要塞も爆炎を上げて崩壊する姿が衛星回線を通じて全世界に放映されてしまう始末。
更にほぼ同時期にレサス軍部によるオーレリアを始めとした他国からの食料支援金の横領疑惑が発覚し、レサス国内は一時騒乱状態に陥った。

これにより敗戦と横領事件の責任を追及された最高司令官ディエゴ・ギャスパー・ナバロはあえなく失脚する事となり(どさくさ紛れに失踪したとの説も)、僅か二ヶ月でレサスの敗北は決定的なものとなる。

…結果的に『魔狼』の名を関した機体が食い殺したのは、己の主とその野望だったと言う事だろうか。




追記・修正はトンネル内を逃げるフェンリアのケツを掘ってからお願いします。

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最終更新:2024年04月06日 20:19