オーバーボディ

登録日:2014/03/20 Thu 21:23:54
更新日:2024/02/22 Thu 23:08:30
所要時間:約 4 分で読めます




オーバーボディとは、オーバーボディである



追記・修正お願い





























ゲーッ、クソ項目の下に全く別の項目がーっ!!




概要

オーバーボディとは、漫画キン肉マン』シリーズに登場する用語の一つ。
実際のプロレスラーがメインのマスクの上から着けるオーバーマスク*1と同じで、真のボディの上に着込まれた、全く別のボディのことである。

見た目だけではオーバーボディであるかどうかは判断できない。
普通に戦っていた選手の体中に突然ひびが入り、中から真の姿が…というのは、キン肉マンではよくある事である。
いわゆる着ぐるみのようなものだが、関節がどうとか、そういった細かい事は気にしてはいけない。
体格レベルで変わりすぎだろ、とか、明らかに中身のがデカいだろ、という割と大きな事も気にしてはいけない。

勿論、キン肉マンの作者ゆでたまごの造語であり、実際にそんなものは存在しない。
しかし、あまりにも自信満々にオーバーボディの存在を語ったビッグ・ザ・武道の台詞に衝撃を受けたちびっ子は多かっただろう。

あなたの隣にいる人も、オーバーボディを着けている…かもしれない。


利点
最大のポイントは変装に使える点である。
体格レベルで変わるものも多いため、ちょっと正体を隠したいワケあり超人に人気。
さらに、時として相手の攻撃を防ぐ防具にもなり得るのも大きい。
また、作家の観点から言うと、デザインが気に入らないキャラの大幅なリファインがしやすいという点がある。
これに関しては完全にゆでの発想の勝利を言わざるを得ない。


難点
多少動きが制約される。しかし、どの程度かは不明。
作中でもこの点について言及したのはヒカルドのみで、「動きづらいオーバーボディを付けても2回戦までは楽勝」と言っていた。
もっとも、上の利点に比べると大した問題にはならないが。やろうと思えばすぐにキャストオフ出来るものが多いようだし。

あとメタ的な視点からだと、オーバーボディ扱いするということはキャラクターを完全に抹殺することに他ならない。
スカーフェイスのオーバーボディやマイルドマンのように、魅力的なデザインのキャラクターでもただの着ぐるみ扱いになってしまう。
ストーリーの展開上やむないことであっても、創作としてかなりのリスクをともなう行為でもある。

なお「完璧超人始祖編」以降に登場する完璧超人始祖と超神は、正体を隠すためのローブを外す前後で明らかに体格が一致しておらず、オーバーボディの一種のようにも感じられる。
ただし、あくまでも布切れで顔と姿を隠しているだけなので、基本的に上記のような着ぐるみ扱いとはならない。


この単語の主な使い方
「俺はメインのボディの上にオーバーボディというのを着ているのだ」
「オーバーボディはオーバーボディですけど何か?」
「え、オーバーボディも知らないの?」


主なオーバーボディ着用者

☆は初代、★はニュージェネレーションの超人
悪行超人が大半なのは気にしてはいけない。悪人だけに正体を隠す必要があるのだろう。

ビッグ・ザ・武道(ネプチューン・キング)
薄着のはずのマイルドマンから、剣道の防具フル装備のビッグ・ザ・武道の姿を露わにする。
さらに剣道の防具の下にはネプチューン・キングの姿も隠されているという、まさかの2重オーバーボディ着用者であった。
オーバーボディという概念を初めて世に送り出した歴史的な超人。
しかしマイルドマンのデザインをした投稿者の心境を考えると、ちょっと複雑である。

ちなみに外見が似ているストロング・ザ・武道が後に登場。
その中身は……

強力チーム
ビッグボディ以外の4人がアメフト風のオーバーボディを着用。
ペンチマンの頭とかレなんとかの大砲とかどうやって押し込んだんだろう?

サタンクロス
元々が奇抜な体系のためか、ボディという割には表情や装飾品くらいしか変化がない珍しいパターン。
…表情が変化する着ぐるみって凄くね?

スカ―フェイス
マフィアかごろつきのようなガタイのいいあんちゃんから、紅いタコさんウインナーに。
地味ながらもあれはあれで渋くてカッコよかったため、ちょっと残念という声もあるとかないとか。
ちなみにマスクの下の姿は掲載版と単行本で異なっている。

★最凶悪行超人軍団
大人の事情で決勝戦が延期になったTV版キン肉マンⅡ世のラスボス
わざわざ万太郎そっくりの黄色いマフラーを巻いたオーバーボディでヒロインの凛子達を攫い、新世代超人に決戦を挑んだ。
…何の意味があったんだ?

クロエ
下半身丸出しなケビンのセコンドで、その正体は皆大好きな黒いアイツ
例のスマイルは隠せなかったらしい。

ヒカルド
ヒーローっぽいスタイリッシュな正義超人「サブミッションアーティスト」から、完全な化け物の悪行超人「暗黒の主(ロードオブ・ダークネス)」に。
オーバーボディの破壊が人格切り替わりのスイッチになったり、一度壊れたオーバーボディを再度纏ったりするなど、
珍しいオーバーボディの使い方をしている。
とりあえず、頭の角と腕の鎖とかどこにしまってたの?

ライトニング&サンダー
タイツのようなオーバーボディを着用。
サンダーは首から上だけ中身を出した状態で長期間活動していた。

マイケルベルモンド
両名とも愛くるしい姿のテディベア。
しかし中の人が興奮すると筋肉が盛り上がったり口が開いたりと地味に気持ち悪いことになる。
特にマイケルに至っては首が飛んでも中身は無事だったうえ、そもそもガタイがよすぎて納まらないはずだったりと謎が多い。
また、テディベア姿だと明らかに中の人とキャラが違い過ぎて読者になんとも言えない感情を抱かせる。

グリムリパー(サイコマン)
全身黒ずくめの意匠から法衣のような白装束へと変化する。
しかし素のボディは大して変化しておらず衣装だけが変化するというオーバーボディではちょっと変わったタイプ。

ジャスティスマン
どう見てもラーメンマンなシルエットだったのが唐突に似ても似つかぬ姿に変貌。
登場から20年以上の時を経てまさかのリニューアルを果たした。



他作品


天秤座の童虎
オーバーボディはキン肉マンだけの特権ではない。
聖闘士星矢にも使用者はいたのだ。
普段はヨーダと見紛うような小柄のジジイだが、アテナに施された仮死の法『MISOPETHA-MENOS』によって、243年間、18歳の肉体のままで過ごしていた。
だが、ジジイのままで黄金聖衣を纏う姿も見てみたかった気もする(体格的に無理だとは思うが)

ビルドバーニングガンダム
なんと遂にガンダムまでオーバーボディになる時代に*2
最初はドムに偽装されていたのだが、ライトニングガンダムとの戦闘によりオーバーボディが剥がれる形で正体を表した。
色々太めで偽装対象としては理に適っており、なんとなく元祖オーバーボディのビッグ・ザ・武道に似ているドムをオーバーボディの偽装対象にしてるため、
ガンダム作品史上初なのに中々クォリティの高いオーバーボディとなっている。おそらくHGUCなので内部フレームが四肢の関節回りにしかなく、
そこさえ何とかすれば入れるスペースを確保しやすいであろうのもポイント。

ちなみに複数の模型誌が本当にHGUCドムにHGBFビルドバーニングガンダムを入れる作例を発表した。
もちろんオーバーボディを脱いでビルドバーニングガンダムの作例とすることも可能。
腕に覚えのある方はドムのオーバーボディ化に挑戦してみてはいかがだろうか。

エンペラ星人
M78星雲ウルトラシリーズ最大の宿敵であるあの方もまさかのオーバーボディを採用。
厳密には映像作品ではなく、漫画作品である『ウルトラマン超闘士激伝』のエンペラ星人である。

というのも本作品での当初のデザインは読者公募から選んだ円谷プロ公式デザインだったのだが、メビウスでは採用されなかった。
そして長い月日を経て復活したメビウスが主人公を務める『新章』にエンペラ星人が再登場した時も同様のデザインで登場。
世界線が変動して旧デザインがなかったことになることはなかった。

そんななかで当然読者から連載当初より「メビウス登場時の姿へと変身するのではないか?」という予想が大多数であった。
そして第28話で遂にその姿を現し、やはり読者の予想通りに変身を遂げた……のだが、
なんとその方法は新デザインの上に旧デザインのオーバーボディを着ていたというものだったのだ。

オーバーボディとは少し違うが、城内には暗黒魔鎧装 アーマードダークネスを始めとした鎧と、
強豪怪獣の装甲 がコレクションされており、
さらに、新デザインの下にも 無数のオーバーボディを重ね着している ことが判明した。

千年伯爵
D.Gray-man』の敵方トップである彼も実はオーバーボディだった。
人前に現れる時は明らかな異形姿だが、途中で部下かつ同胞であるノアの一族と同じ「人間らしい」紳士姿が描かれ、
ジャンプスクエア版初回にて「異形の着ぐるみを身にまとう」変身シーンが登場したことで、今までの異形スタイルが「着ぐるみ」だと確定した。
なお本来の顔はダンディなちょい悪親父。

シャーロット・クラッカー
とうとう『ONE PIECE』にまでオーバーボディが出現した。
四皇ビッグ・マム』の息子(10男)で、最強幹部「スイート三将星」の一人。
ビスケットを操る能力を持ち、「鎧」を無数に作り本体もその中に潜み暗躍する。
世界政府に賭けられた賞金は「鎧」の方なので、ルフィも「鎧」の方を攻撃し消耗することになる。
その「鎧」ですら、ルフィのギア2・ギア3の攻撃が通じないのだからさすが8億越えの賞金首である。

機甲軍団
ネロス帝国の軍団の一つで、大半の軍団員は頭部から肩口にかけて、マスクと言うべき着脱可能な兵器ユニットを装着している。
上半身だけを隠す珍しいパターン。

キングバルタン
故・内山まもる先生の漫画『ザ・ウルトラマン』に登場したバルタン帝国の王。しかしその姿はオーバーボディであり、その正体はタロウの幼馴染のウルトラマン、エルフであった。
やくざな流れ者だった時にバルタンの王子を助けた縁でキングに気に入られ、王になってくれと頼まれたらしいが、宿敵であるウルトラ族に王を任せるほどの人材だったのだろうか。
年代で言えばエンペラ星人よりもこちらの方が先である。*3


追記・修正はオーバーボディを纏ってからお願いします。

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最終更新:2024年02月22日 23:08

*1 有名なところではミル・マスカラス

*2 一応、クーロンガンダム→マスターガンダムのようなキャストオフに近いものはあった。もっともあちらはDG細胞による変異も込みのようなのでキャストオフというのも違うかもしれないが

*3 ちなみにこの話は文庫版4巻に収録されており、あのアサシン星人の話も収録されている。