ナッシュ(遊戯王ZEXAL)

登録日:2014/03/18 Tue 20:22:45
更新日:2024/02/09 Fri 12:06:56
所要時間:約 7 分で読めます






いくぞ! 遊馬!!

このデュエル……



バリアンが制す!!



ナッシュとは遊戯王ZEXALに登場する人物の名前である。
大きく分けて「生前」「バリアン」「神代凌牙」の三人分に分かれるため、それぞれ時系列順に解説する。

概要

ポセイドン連合国時代(激瀧帝ナッシュ)


ポセイドン海という海洋の連合国をまとめあげる王。若く、また感情的な面もあったが、指導力とカリスマ性がズバ抜けており、連合国という歪な集まりを妹・メラグとともに見事に束ねていた。
劇中で描かれたのは戦争中で、各地で殺戮を繰り広げていた狂王ベクターを倒すべく戦っていた。

やがてベクターが自国への侵略を開始し、ベクターの操るモンスターによって追い詰められるも、
鏡の盾で敵の石化光線の攻撃を反射してぶつけることで逆に石化させることで巻き返す。

業を煮やしたベクターが配下を生け贄に全能の海の神・アビスを召喚すると、それを清めるべくメラグが自ら生け贄となって落命。
メラグを葬った後は、敵を取るべく盟友のドルベと共にベクター軍を追い詰めていく。
そしてその遠征の道中でメラグに生き写しのイリスと出会う。

そんな中、これ以上の犠牲を避けるべくベクターの首を取ることを決意。
メラグの犠牲により制御下に入った守護神を率いて単身でベクターを追い、ある神殿で闇のデュエルを行う。
だが、これはベクターの罠であり、ナッシュの不在を知った連合国軍が後を追って攻撃を仕掛けており、闇のデュエルが始まると共に迎え撃つベクター軍と開戦。
そして、ナッシュの受けるダメージがそのまま連合国軍に降りかかるという闇のゲームであった。

卑劣な策略の前に追い詰められるナッシュだったが、


まだだ……! たとえ肉体は滅びようとも、神に捧げた魂は、よみがえる!!


最後は海の神『No.73 激瀧神アビス・スプラッシュ』をエクシーズ召喚しベクターを撃破。
しかしその代償は大きく、闇のデュエルによってイリスを含む仲間全員を死なせてしまう。
なお、この戦争の犠牲者の魂は当時はまだ小さかったバリアン世界へ導かれ、さらに形作り、拡大させた。

ナッシュ自身はその後、生き延びていたベクターを追い、その本国へ単身侵攻。
一騎打ちの末に勝利し、亡霊によって奈落へ引き込まれたベクターの末路を見届けている。

なおこの歴史に関しては原作の闇のTRPG編同様、史実とは少し違う部分もあるので注意。
特に闇のゲーム前後の顛末はドルベ、そして璃緒=メラグから凌牙に説明される形で描かれたが、この時は二人ともドン・サウザンドによって記憶を改ざんされていたことに注意(ドンの周到さを考えると、ドルベが当時の物事を語る際に不自然にならないよう、決戦に随行していたことにしたと思われる)。


バリアン七皇時代


その後、何らかの理由で死にバリアン七皇として転生する。
目が常時オッドアイなのが特徴。

バリアン七皇全員が前世の記憶を覚えていなかったものの、ここでも変わらずメラグやドルベとは仲が良く、
対してベクターはその存在自体が気に食わないと感じていた。

人間時代にはベクターに散々な目に遭わされていたが、その記憶がないために特に警戒や対応はとらなかった模様。
また、ベクターが直接行動を避けて大人しくしていたのもそれに拍車をかけていた。

そして一億ポイントが貯まったためベクターの罠にかかり、メラグと共に命を落としてしまった。
だが、その魂は「No.73 激瀧神アビス・スプラッシュ」の精神体であるアビスの助言と力により、記憶を代償として人間界へ導かれる。
クラゲ先輩による自動車事故で死亡した子どもに転生し、神代凌牙として人間界で暮らしていたようだ。
この際、メラグも神代璃緒として凌牙の妹に転生している。

この二人はもともとナッシュの収めていたポセイドン連合国と何らかの関係があったと思われるが、この辺りは詳しく語られていない(普通に考えれば末裔と思われる)。

ちなみに人格・記憶など精神面について七皇の二人ではなく神代兄妹のものが引き継がれており、単なる憑依や成り変わりというよりは、同化あるいは記憶の継承と見るのが正確なところだろう。

神代凌牙時代


神代凌牙として人間界に転生したナッシュだったが、代償としてバリアンとしての記憶はなくなり、人間として生きてきた。

そこで前世がバリアンだった影響か、本来異世界の力でないと破壊できない『皇の鍵』を破壊したり、
力を使えない状態で至近距離だったためかリバイス・ドラゴンにとりつかれたりしながら
九十九遊馬等と絆を育んでいく。 
そのあたりの詳細は神代凌牙を参照。*1

その後、遺跡の記憶やクラゲ先輩の発言で困惑していた凌牙にドルベが単身で接触した結果、
璃緒共々前述した前世の記憶を取り戻す。

ただし、この時戻った記憶は劇中の描写を見る限り「激瀧帝ナッシュ」としての記憶がベースであり、
「バリアン七皇のナッシュ」としての記憶は戻っていない。(ドルベの説明と記憶の追体験でバリアンへの仲間意識は戻っているが)。

そして遊馬達との絆とバリアン世界を守る使命を天秤にかけて苦悩した末に遊馬達との決別を決意し、バリアンとして完全に覚醒した。
回想では悪意の海を望む崖の上に何度もやってきては葛藤していたらしく、璃緒との会話でとうとう決断を下した。

でも、ナッシュ! あなたはこの世界を守るために、遊馬達と戦えて!?

戦う……戦ってやるさ! オレはナッシュ! たとえかつての仲間だろうと、全て葬り去る!


バリアン世界のために!!


両親と共に映った写真の入ったロケットを引きちぎると、悲痛な叫びと共にそれを海へ投げ捨てた。
バリアン七皇に復帰すると、オーバーハンドレッド・ナンバーズの1枚であるNo.101 S・H・Ark Knightを手にし、
他のバリアン七皇に団結を促して力を与え、バリアン七皇として人間界に降り立った。

困惑する遊馬に決別を宣言し、後退する遊馬達を追ったが、に行く手を阻まれたために彼とのデュエルを始めることになる。
バリアンの新たな切り札No.101 S・H・Ark Knightの強力な効果で一気に攻めるが、
Ⅳはから託されたアージェント・カオス・フォースでギミック・パペットをカオス化させ反撃。

カードに込められた思いを語って、神代凌牙の心を取り戻そうとするⅣだが……

ナッシュ「俺はお前に友情だの絆だの、甘ったるいものを感じたことはねぇんだよ!」
視聴者「そりゃそうだ」

ナッシュはⅣの説得を聞き入れず、CNo.101 S・H・Dark Knightによる攻撃の手を緩めない。
さらには、他の七皇達とのデュエルに敗れ、消滅していく仲間達の映像を見せつけるファンサービス返し。

Ⅳ「そこまで堕ちてやがったのか……取り戻す心なんて、ハナっからない外道に!」
視聴者「お前が言うな」


このように散々な言葉を浴びせているが、本心ではⅣを煽って怒りや憎しみを抱かせ、その彼を倒すことで人間としての自分と完全に決別しようとしている。

言い換えれば本当はⅣに友情や絆を感じていたということ。
その本心は途中で悟られるが、辛くもⅣに勝利し、彼が消滅する間際にもそれを思わせる会話を交わしている。

よく見ておけ、IV! これが、オレがバリアンとして生きていく運命の1枚!
オレが、人の心に別れを告げるための1枚!

前述したとおり、人間としての記憶の象徴でもある家族の写真を捨てる、ことあるごとに名乗りを上げるなど、必死に人間・神代凌牙としての自分を捨て去ろうともがいていたことがうかがえる。

その後は遊馬一行を追撃するが、ベクターに操られたギラグによって罠にかかり、捕縛されてしまう。また男の触手か
エネルギーを吸い上げられ、が敗れ去る姿を見せ付けられる。
さらにはベクターはアリトギラグあとポン太までも吸収。


人間を捨ててまで守ろうとした仲間たちが、あっと言う間に仲間割れで半壊状態となってしまった。
悲惨ってレベルじゃねえぞ。

散々やらかしてるベクターまったく警戒しなかったせいなので、責任はリーダーのナッシュにもあるが。
バリアン時代に殺された事は忘れてたにせよ、友情ごっことか前世のことだけでも要警戒と思わなかったのか…根がお人よしな所は人間やめても変わらなかったということか。


何はともあれ怒りによって拘束を引きちぎり、謎のオーラを放ちながらベクターの元へ突撃した。

ナッシュ「俺は、これほどまでに誰かを憎いと思ったことは……ない!」

同時に七皇時代の記憶をようやく思い出し、ベクターとのデュエルを開始。
Ⅳとのデュエルを観戦していたベクターは、その情報とナッシュの激情を逆手にとった戦略でカオスナンバーズを大量召喚。
親友と妹のカードと戦わせることで、精神ダメージを与えにかかるベクター。
ナッシュはその中でようやく七皇としての本来の記憶を取り戻し、全ての真実を悟る。

しかし、図らずもナッシュの反撃によって、ベクターの本来の記憶が明かされることに。

またまた明かされた衝撃の真実。しかもそれでもブレないどころか、それすら利用してさらなる罠を仕掛けるベクター。
その場にいた遊馬や小鳥は完全に引っかかっていたが、当のナッシュは怯むことも躊躇うこともなくあっさりと対応。
最終的にはアビス・スープラを呼び出してトドメをさした。


そして真の姿を現したドン・サウザンド
真実を伝え散っていったミザエルとの約束のために一時、遊馬たちと手を組んでドン・サウザンドとの戦いに挑んだ。

デッキからカウンター罠を発動し、相手のカードを書き換えるチート染みた戦術を使うドン・サウザンド。
しかし、ナッシュはその書き換えを逆手に取り、「破壊をトリガーに『RUM』をサーチする」速攻魔法を発動。
1ターンに一度しか書き換えられない弱点を突き、CNo.101 S・H・Dark Knightを特殊召喚してみせる。

この辺りのタクティクスは流石シャークさんと言うべきか。

それでも圧倒的なパワーを誇るドン・サウザンドのカード。
ついには攻撃力10万の「CiNo.1000 夢幻虚光神ヌメロニアス・ヌメロニア」を召喚。


だが、遊馬が前のターンでセットしたトラップカードをフルに使い、ホープを蘇生すると共にカイトのヌメロン・ドラゴンと、ナッシュのアビス・スプラッシュの効果をホープに集約。*2


ナッシュ「俺たちはホープのオーバーレイ・ユニットを使い」

ナッシュ&ZEXAL「アビス・スプラッシュの効果を発動!」(ポーズ決め)

攻撃力上昇と攻撃力倍加のコンボによって一気に攻撃力を上昇。
最終的にホープの攻撃力を20万4千までアップさせ、の力を合わせて見事ドン・サウザンドに勝利するのだった。


ナッシュ「これが俺達の絆の力!」



















遊馬……アストラル……

このナンバーズ……渡すわけにはいかねえ!



友とのラスト決闘


ドン・サウザンドとの激しい攻防を終えた遊馬とナッシュ。
しかし、ドン・サウザンドが残したNo.はアストラルには吸収することができず、邪悪な瘴気とともにナッシュの手に渡る。
そしてナッシュによって飛ばされた世界の狭間にて、記憶をすべて取り戻したナッシュの口から真実が明らかにされる。

バリアン七皇がアストラル世界ではなくバリアン世界に転生したのは、ドン・サウザンドが七皇の人生に干渉し、記憶を改ざんしたからだった。


だが、ドン・サウザンドはナッシュにだけは何もしなかったのだ。


ドン・サウザンドはナッシュの周りの人物のみに干渉することで、ナッシュが自らバリアンの道を歩むよう仕向けたのだ。
例え神代凌牙やシャークとしての遊馬たちとの絆があり、誘導されていたという事実を知ったとしても、決してバリアンを見捨てない存在となるように。

何もされなかったのに何故ナッシュがNo.101を持っていたのかは不明。
あるいは、単純に偽の記憶を埋め込まずにただ渡しただけかもしれないが。


そして遊馬とナッシュは地上世界とアストラル世界を背負う遊馬と、バリアン世界を背負うナッシュとして対峙する。
ノリノリで一緒にポーズまで決めたのに


オレは結局、誰一人守ることができなかった……!

ドルベ、ミザエル、ギラグ……メラグ、アリト、そしてベクター……

七皇の力を合わせ、バリアン世界を導く……その夢を果たすことはできなかった!

だからこのデュエルは、オレ達の夢を果たすためのデュエル! オレ達の力で、バリアンの未来を切り開く!


ドン・サウザンドの力を得たナッシュは、オーバーハンドレッドナンバーズを次々と召喚。
それら全てを素材とした、彼らの夢の化身にして最後の切り札となる「CX 冀望皇バリアン」を召喚。

CX 冀望皇バリアンのエクシーズ素材となったナンバーズを「七皇の魂」として、自身のライフを削ってまでも維持し続けた。
遊馬はこれを「七皇との絆を守っている」と評した。
「他はともかくベクターと絆あるの?」という疑問はあるがこれについては後述。

対する遊馬とアストラルはRUM-アストラル・フォースによって新たなる切り札No.39 希望皇ビヨンド・ザ・ホープを召喚。
壮絶な罠合戦の果てに、冀望皇バリアンを戦闘破壊される。



どこまでも俺の……俺達の夢を打ち砕く気かァッ!!

遊馬ァ!! アストラルゥゥゥ―――ッ!!



――かっこ悪い夢がある 叶えるためなら 笑われても構わない――
数え切れない花びらを犠牲にしてきたナッシュにとって、
仲間の絆の象徴であるバリアンが倒されることはナッシュにとっては堪えられないようで、
演者の好演もあってか上記のナッシュの叫びは視聴者の胸を打った。
(人によっては夢という言い方に対していろいろな思いがあるようだが、ナッシュとシャークの二つの面で悩む神代凌牙の気持ちを一言で表した言葉と言える)


しかし、七皇の象徴を打ち砕かれてもなお、ナッシュは決闘を続行。
バリアンの撃破をトリガーにトラップカード「七皇再生」を発動してダメージを回避、同時にその効果で「ブラック・レイ・ランサー」を繰り出してバーンで反撃。
遊馬はビヨンド・ザ・ホープの効果でライフを回復してしのぐが、お互い変身を維持できず人間の姿に戻ってしまう。


遊馬「フィールドにはホープとブラック・レイ・ランサー。思い出すぜ、お前とのデュエルを」

凌牙「フ……あの頃からお前は面倒くさい奴だった。いつもズケズケと、人の心に入って来やがって」

視聴者「お前が言うな」


遊馬は目の前に立つ凌牙がバリアンだとしても、今でも仲間だと、わかりあえるはずだと強く信じるが、
凌牙は「とっくに俺たちは分かり合っている」として、その上で「人には分かり合っていても引くに引けない時がある」と諭す。
あくまでもバリアン七皇のリーダー、仲間の意思を継ぐナッシュとして戦い、「ヌメロン・コード」を手に入れることを宣言。
戦いはさらに激しさを増していく。

返しのターンではエアロ・シャークと懐かしの、そして自身のオーバーハンドレッドを思わせる2体のモンスターを繰り出す。
???「この裏切り者ォォ!!」


そして復活した冀望皇バリアンと、「ZW-天風精霊翼」で強化された希望皇ホープとの最後のバトル。

ナッシュは罠カード「ドロー・リセット・バトル」を発動。
このカードの効果は、相手の攻撃を無効にし、お互いにカードを一枚ドローする。
そして、このターン中にそのカードを使用できなかったプレイヤーは敗北するというもので文字通り彼の最後の切り札だった。
必勝を期してすべての力を解放した、両者のドロー。

このカードで遊馬(ZEXAL)が引いたのは「ダブル・アップ・チャンス」。
これでホープの攻撃力を8000にして再攻撃してくる。

だが、遊馬は少し葛藤した後、天風精霊翼をホープの素材に変換、それを使って自らホープの効果で攻撃を止めてしまう。
遊馬がデュエルの中で見つけ出した「答え」。
それは友であるシャークを諦めるのではなく、かといって自分が犠牲になることでもない。
ナッシュの攻撃を耐え続け、倒しはしないが倒されもせず、新たな「答え」が見つかるまで戦い続けることを選んだのだ。


その答えを聞いた後、ナッシュはドローしたカード速攻魔法「栄光の七皇」を発動。

栄光の七皇
速攻魔法
自分フィールド上のモンスターエクシーズ1体を選択して発動できる。
ゲーム から除外されている「CNo.10X」と名のついたモンスターエクシーズを
選択したモンスターの下に重ねてエクシーズ素材とする。(Xは1~7の任意 の数値)
このターン、選択したモンスターは戦闘によって破壊されず、その戦闘に よって発生する自分への戦闘ダメージは代わりに相手が受ける。
このターンの エンドフェイズ時、自分のライフポイントは相手のライフポイントが変化した数値と同じになる。
自分フィールド上に「C」と名の付いたモンスターが存在する場合、このカードは相手のバトルフェイズ中でも発動できる。

ナッシュは遊馬がダブル・アップ・チャンスを引くことを予期し、逆にこのカードによってダメージを反射し、勝利しようとしていた。
しかし、遊馬はホープの効果で攻撃を無効にしていた。つまり、遊馬のライフの変動は0。

そしてナッシュのライフも0となった。
彼が攻撃を止める選択を選んだ時点で、ナッシュは二つのカードの効果により敗北が決まっていたのだった……

遊馬が選んだその選択は、バリアン世界のために本気で勝ちに来たナッシュに止めを刺すものとなってしまった。

戦いが終わり、神代凌牙としての言葉を遊馬たちに告げて、悔いはない表情をしながら消えて行った。


遊馬。人は大抵、成長する中で一番大事なものを捨てちまう。だがお前は絶対捨てるなよ
人を信じる力、諦めない心……絶対に捨てんじゃねえぞ
お前たちの作る未来も見て見たかったけどな……そうもいかねえようだ

ありがとうよ、遊馬、アストラル……俺の生涯の友。お前たちと最後に、最高のデュエルができてよかったぜ


じゃあな。



後にアストラルがヌメロン・コードによるリライトを行ったことで他の七皇やカイトと共に復活させられた。
ただし、ナッシュとして転生したのか神代凌牙として転生したのかはっきりしない為、本物の神代兄妹の墓が建ったのかは不明。
後の展開を見るに、ナッシュとしての記憶も持った神代凌牙として転生したとみるのが妥当だとは思われる。
ちなみに、放送時の字幕では凌牙でもナッシュでもなく「シャーク」と表記されていた。

また、作中の描写を総合すると、劇中に登場していたのは「自分のことを神代凌牙だと思い込んでいたバリアン七皇のナッシュ」だったことになる。



【その他】
前世が王様であったためかリーダーシップと責任感が高い。
クセモノ揃いである七皇をまとめ上げ*3、指揮するリーダーである。

そのため記憶を取り戻してミラクル・コンタクトしたナッシャークの際には凌牙時代の不良風の話し方にも威厳や責任感が感じられる風になった。

会話やデュエルの端々で熱い性格や仲間思いである事が見て取れる。
自らが背負うバリアン世界を守るというデカすぎる重責と遊馬達との決別のためか、どこか陰のある雰囲気を纏っている。

所謂、前作主人公不動遊星と同じ「絆」と言える存在だが、
彼の場合の絆は本来の意味である「しがらみ」「呪縛」「束縛」としての要素が非常に大きい。


なお、「遊馬とのデュエル中はベクターも普通に仲間扱いしていた」点だが、
彼が記憶を完全に取り戻し、ベクターと敵対した時間は作中ではナッシュになってから一日と経っておらず、
対して、転生する前に七皇のナッシュとしてベクターと生きた時間はかなり膨大な時間になるはず。

ベクターのほうはメラグともども1億ポイント溜まるほど嫌っていたが、
逆に言えばそれだけ長く接してきたということなので、ナッシュのほうは信頼してたのだろう。描写がないのではっきりしないが。

またドン・サウザンドと戦った後、急に(さっきまで俺たちの絆とまで言っておきながら)遊馬たちと戦った点も指摘されるが、
アリトの場合でも「敵を同じくしたがための一時休戦」であり、最後にはバリアンとして遊馬と戦うと言ってはいたので、責任感の強い彼ならばむしろ当然の行動と言える。

このあたりは視聴者側の時間の流れと劇中の流れの時間の違い。
ついでに「仲間の裏切り」という存在自体に拒否反応を示している場合もあるのかもしれない。
ここら辺は個人差なので仕方のない面もある。

ナッシュとしてのバリアン七皇との絆と、シャークこと神代凌牙としての遊馬たちとの絆の間でかなり悩んでいる点が、ある意味で彼を一番縛る。
彼が妹メラグのように割り切れる人間であればまだマシであっただろうが、このあたりもドン・サウザンドの干渉の影響は大きい。

結果的にはドン・サウザンドの力を得たと同時にバリアン側に完全にシフトしたが、遊馬の出した答えに敗北したのだった。


【デュエリストとして】
デッキの基本構築は変わっておらず、やはり水属性・魚族モンスター中心のデッキを使う。当然シャークと名の付いたモンスターも使う。
切り札はオーバーハンドレッド・ナンバーズ「No.101 S・H・Ark Knight」及びそのカオスナンバーズである「CNo.101 S・H・Dark Knight

シャーク・ドレイクは使用しなかったが、ブラック・レイ・ランサーや我等がエアロ・シャークは使用してくれた。

Ⅳやベクター、ドン・サウザンドとの戦いは比較的堅実なデュエルをしており、切り札以外は人間時代とさほど変化はない。

しかし七皇の力を結集した「vs遊馬」戦ではCX 冀望皇バリアンや「栄光の七皇 (グローリアス・セブン)」を始め、
「七皇転生 (セブンス・アラウンド)」や「七皇再生 (セブンス・アライバル)」等々、七皇の名を冠したかなり派手な魔法・罠カードを乱発している。*4
それでもメインデッキ側のモンスターはやっぱりサメばっかりだが。

シャーク時代からの基本戦術として「切り札に頼り切らない」戦い方を心がけており、
大型やエースが倒されても直後に切り返せるよう常に備えながら攻撃する状況対応力が強み。
この辺りはエースを徹底的に暴れさせる遊馬やカイト、ミザエルとは対照的で、どちらかというとドン・サウザンドに近い。



ここからが俺の追記・修正だ!

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 遊戯王ZEXAL
  • 遊戯王
  • バリアン
  • 遊戯王登場人物項目
  • 裏切り者
  • ラスボス
  • 七皇
  • 北斗七星
  • ベネトナシュ
  • 「出た!ナッシュさんのマジックコンボだ!」
  • ツンデレ
  • 仲間思い
  • 責任感が強い
  • バリアン七皇
  • 増田俊樹
  • 王様
  • ナッシャーク
  • ミラクル・コンタクト
  • ナッシュ
  • J( 'ー`)し
  • 神代凌牙
  • シャーク

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年02月09日 12:06

*1 地味な伏線として、璃緒が目覚めた辺りから凌牙のテーマソングがアレンジ版の「その名はナッシュ」に変更されている。

*2 カードコントロールはほぼ遊馬が行っていたが、この時は本来ナッシュのターンである。

*3 ※ただしベクターは除く

*4 これらのカードはテキストを見る限りカオスオーバーハンドレット全般のサポートである模様。