カイアシ類

登録日:2014/03/06(木) 19:58:50
更新日:2024/03/06 Wed 21:11:17
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カイアシ類(橈脚類)とは、節足動物門 甲殻亜門 顎脚綱 カイアシ亜綱に属する動物プランクトンである。
そのほとんどがを中心とした水中に生息する。
学名はcopepoda(コペポーダ)といい、これを略して「コペ」と呼ばれることもある。

体の形はたいていは前後に長い楕円状で、前端からは一対の長い触角、後方にはが存在し、腹面には短い脚が並ぶ。


追記・修正お願いします。


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…とこれだけならばわざわざ記事にするまでもないマイナー生物である。

しかし、この生物をマイナー呼ばわりするのは間違っている。




なぜなら、この生物は多細胞生物としては地球上でもっとも数が多い生物だからである。

地球上でもっとも数が多い生物なのである

大事なことなので(ry


具体的にいうと、の生物すべて数えた場合、個体数、重量共にその約7~8割をこのカイアシ類たちが占めている。

場所にもよるが海水1立方メートル中に5000匹以上のカイアシ類が住んでいると考えても良いだろう。



ところで皆さんには、海で泳いでいる時にうっかり海水を飲んでしまった、なんて経験はないだろうか?
実はその飲み込んだ海水には数百匹ものカイアシ類が・・・

…これ以上考えるのはやめておこう。



よく「陸上の真の支配者は昆虫たちである」と言われることがあるが、それと同様に、海中の真の支配者は彼らカイアシ類たちなのである。

それどころか、の比率がであることを考えれば、地球の真の支配者は彼らカイアシ類であると言っても過言ではないだろう。










さて、そんな彼らだが、一般には悲しいほどに知られていない。

理由は簡単、彼らがっとってもちっちゃいからである。

カイアシ類たちの体長はほとんどがわずか数ミリメートル、肉眼で見てもただの粉にしか見えない。

比較的有名な種を挙げればキクロプス目のケンミジンコと、オシリカジリムシだろうか。

あまりにも小さいので、水族館でも展示していないし、人間が食べることもできない。


なら人間にとってほとんど関係ないんじゃね?と、思うかもしれないが、そんなことはない。




食物連鎖、という言葉をご存じだろうか?
生物Aは生物Bに食われ、さらにその生物Bを生物Cが食べる、というアレである。

海での食物連鎖の出発点は、光合成を行う植物プランクトンや、海に溶け込んだ栄養源を食べるバクテリアたちなのだが、その大きさはわずか
数マイクロメートル、あまりにも小さいので、魚やエビはこれらを食べることはできない。


そこでカイアシ類たちの登場である

カイアシ類たちはこれらの生物を食べることができる。そして、魚たちはそのカイアシ類を食べることで命をつないでいるのである。

海洋の生態系を真に支えているのは、彼らカイアシ類たちなのだ。



ちなみに、カイアシ類たちを顕微鏡で見てみると、種類によってはまるで宝石のような輝きを放つものもある。
その美しさは海の支配者にふさわしい。




この地球の真の支配者にして、我々の食卓を支えてくれている縁の下の力持ち、それが彼らカイアシ類たちである。
もう彼れらのことをマイナー生物wなどと呼ぶことはできないだろう。




追記・修正はカイアシ類たちに敬意を払いながらお願いします。

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最終更新:2024年03月06日 21:11