スパイク・スピーゲル

登録日:2009/06/15(月) 16:08:43
更新日:2024/04/08 Mon 22:05:51
所要時間:約 5 分で読めます





時代遅れのカウボーイさ




スパイク・スピーゲルは「カウボーイビバップ」の登場人物。主人公。


出身:火星
年齢:27歳
身長:185cm
体重:70kg
血液型:O型
生年月日:2044/6/26

相棒のジェット・ブラックと共にビバップ号で太陽系を旅する長身痩躯でモサモサ頭と若干うさん臭い風貌をした賞金稼ぎ
軽口とキザな台詞を好み、芝居掛かった言動が多い。
モデルとなった人物は松田優作

自動拳銃にはイスラエル・ミリタリー・インダストリーズ(現:イスラエル・ウェポン・インダストリーズ)開発のジェリコ941を、
モノマシン(≒小型宇宙船)にはレース用から一層ピーキーに改造され武装を搭載した高速戦闘機のソードフィッシュIIを愛用しており、ヴィンテージ(骨董)趣味の傾向が見られる。
また極度のヘビースモーカーでもあり、愛煙する銘柄はマルボロ。

普段はやる気のない態度が目に付くが、達成が困難な事やピンチであればあるほど目を輝かせ、力を発揮するタイプ。

戦闘面ではまず肉弾戦だと截拳道(ジークンドー)の達人で、ブルース・リーを師と仰いでいる*1
実際、達人とされるだけはあり、作中だとドーピングの結果銃弾をかわす化け物じみた身体能力を発揮している賞金首を一方的にぶちのめしている。
「目に頼り過ぎなんだよ。カメレオンじゃねぇんだ、あちこち見えねえのさ!!」

銃や飛行機の操縦もかなりの腕前で、火星軍の戦闘機三機を相手にドッグファイトを繰り広げて競り勝つ(in劇場版)*2、宇宙空間で拳大の石を狙い撃つなど、その技能の高さが窺える。

その他だと手先が器用で、スリや手品といった小手先の技術を得意とする。
また、視力が異常に発達していて、カードゲームともなればそう負けない。しかしそのせいでヒラでもイカサマ扱いされてしまうためジェットからカジノで遊ぶ事を禁じられている(結局遊んでいるが)。

上記のとおり腕はいいのだが、性格は非常に大雑把で、荒っぽい方法を厭わない。
捕獲の際に物を壊したり怪我人を出し、賠償金が嵩んでせっかく儲けた賞金がパーになることも。
情報収集や作戦を考えるというのも苦手なのか、その辺りはジェットとエドに任せ自身は考えなしに行動する事が多い。
「ま、なるようになるさ」
とにかく賞金首を殴ったり蹴ったりして捕らえるため賞金首の間では「捕まりたくない相手」と評判である。
尚、賞金稼ぎとしては割と名が売れてる方なのだが大物狙いなのと自分の主義を優先する性格から劇中で賞金首を捕獲するシーンは少なく、むしろ賞金首よりアインの命を優先したり、関わる理由が無いのに死に際に託されたという理由で不老不死の男の殺害を決意したり盲目の女性を助けたりと損を承知で行動するシーンが多い。
物の扱いも雑で、よく調子の悪い機械類を蹴っ飛ばしてへこませている。
「大抵は蹴とばしゃ直るんだけどなぁ」
「だいたいお前は加減てもんを知らないんだよ……」

食事にはこだわりがあるのかジェットの料理にケチ付けたりレストランで頼もうとした料理が合成食材*3だと知った時は注文を変更する場面が見られる。
そのこだわりが災いし、たまたま手に入れた本物のロブスターを誰にも食べられないようにこっそり倉庫の冷蔵庫に隠した事を忘れて1年以上放置した結果謎の生物を誕生させてしまった事も。
冷蔵庫を宇宙に放り出した事で事なきを得たように見えたが……
放り出された冷蔵庫はどうなったかって?スペース☆ダンディを観ればわかるじゃんよ。

ガキとケダモノと跳ねっ返りの女が嫌い。
しかしビバップ号にはガキ(エド)、ケダモノ(アイン)、跳ねっ返りの女(フェイ)と見事に嫌いな面子が揃って居着いており、不満を覚えている。
アインに関しては、賞金首を逃がしてまで自分で助けたのだが……。

事故で失った右目は義眼で、両目の色が僅かに違う。
本人曰く、「片方で今を、もう片方で過去を見ながら生きてきた」。

昔の事はあまり語ろうとしないがジュリアという名の女にこだわっており、彼女が原因でジェットと一歩間違えば喧嘩別れになる程の大喧嘩をやらかしたり、
チャイニーズマフィアの構成員であるビシャスに付け狙われていたりと過去に囚われている節がある。

自身の過去が絡んだ件では昔愛用していたトレンチコートを羽織り、ジェリコ941の他にベレッタM92FSを携え、二丁拳銃手榴弾で武装を固める。


カウボーイビバップ放送当時は雑誌の男性部門キャラクター人気投票などでも常に上位をキープする人気キャラだったが、
2002年の「機動戦士ガンダムSEED」放送以降はSEED勢にその座を奪われて一気に転落した。
しかし作品同様、ファンの間では未だに根強い人気を誇っている。



※以下、ネタバレを含むため閲覧注意。






























元はチャイニーズマフィア「レッドドラゴン」の構成員であり、ビシャスの相棒でもあった。
抗争で大怪我を負った際、ビシャスの恋人であるジュリアに手当てをされたことが切っ掛けで恋に落ちる。
彼女と愛し合う間柄となるが、裏切りを決して赦さないビシャスに命を狙われるであろうことは予想できていたため、
共に組織を抜け、自分を死んだ風に見せかけて何処か遠くに逃げようと約束を交わし、雨の中、待ち合わせ場所の墓地で彼女を待つ。
しかし彼女は姿を見せず、独り行方を眩ませた。

実は二人の関係に気付いており、彼らの逃避行についても事前に察知していたビシャスに「逃げればスパイクを殺す」と脅されたジュリアは、
スパイクとの逃避行を断念せざるを得なかったのである。

Session#25「ザ・リアル・フォークブルース 前編」でフェイ・バレンタインからジュリアの伝言を聞いたスパイクはビバップ号を降り、
墓地で彼女と再会。全てを捨てて数年越しの逃避行を再開する。

だが、レッドドラゴンの首領を殺害して自らが首領となったビシャスが彼らの下へ部下を送り込む。

ビシャスの部下数人と激しい銃撃戦を繰り広げるが、その際ジュリアが撃たれてしまう。

ジュリアは駆け付けたスパイクの腕の中、最期に呟く。

「これは……、夢ね……」

「ああ……、悪い夢さ……」

彼女はそのまま、静かに、眠りに就くように息を引き取った。

スパイクは復讐の為、単身レッドドラゴンの本部ビルを襲撃。最上階で待ち構えていたビシャスと対峙する。

「ジュリアは逝っちまった――
 終わりにしようぜ」

「望み通りに」

一対一の決闘の末ビシャスを倒すが、自身も重傷を負う。

そして見守るレッドドラゴンの構成員達に向けて人差し指で狙いを定め、いつものようにおどけた調子で呟いた。




「バァン」



その後、朝日に包まれながら崩れ落ちる。




名台詞(迷台詞)

「時代遅れのカウボーイさ」

「ゾクゾクするね」

「よう、ロマニー」

「気に食わねぇんだ。気に食わねンだよ」

「ベルモットの入れ過ぎだぜ」

「あ、喋った」

「そんな血など……、とっくに流し尽くしたさ」

「見えなくったって、解るだろ?」

「不愉快だ……。猛烈に、不愉快だ」

「強い女は好みだけどな?」

「解るかよ」

「俺はこの話が嫌いだ。俺は猫が嫌いだ」

「ただの賞金稼ぎさ」

「足は出すぜぇ」

「顔を知らなくったって臭いでわかるぜ――あんたからは血の臭いがプンプンして来やがる」

「暇な軍隊だぜ」

「ヘイ、タクシー」

「夢の中で生きている様な――そんな男だった」

「俺はただ、お前に借りを返しに来ただけだ」

「やれよ」

「渡世の仁義、……ってヤツさ」

「過去はどうあれ、未来はあるだろ」

「ジュリアは逝っちまった……。……終わりにしようぜ」

「バァン」



スパイク「なあジェット」
ジェット「なんだ」
スパイク「追記・修正の無い項目なんてのは、Wikiとは言わねぇんじゃねぇのかな……?」
ジェット「……言う」
スパイク「言わねーよ!」
ジェット「暇がないときゃ言うんだよ!」

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最終更新:2024年04月08日 22:05

*1 作中でヌンチャクの鎖の長さでモデルになった作品を言い当てる位に精通している様子を見せている。

*2 この時のシーンは元がアニメ映画というのもあってか、しばしば非CG作画の最高峰と称される。

*3 本物の生鮮食品は貴重な世界観である。