光彩斗

登録日:2014/02/26 Wed 18:41:46
更新日:2024/04/10 Wed 22:09:14
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はなから ロングソード!!



やめてっ!! 彩斗にいさん・・・!!


















以下、バトルネットワーク ロックマンエグゼのネタバレ注意











キミのような弟を持てたことを 誇りに思うよ



光彩斗(ひかり さいと)は、『ロックマンエグゼシリーズ』の登場人物である。
光熱斗の兄であり、そのネットナビ「ロックマン.EXE」のもう一つの姿でもある。

この事実が明かされるのはゲーム版だけで、アニメ版漫画版では明かされない。
前者ではこの設定自体が無かったことになっているが、後者では設定自体は生きているが熱斗もロックマン本人もその事実を知らないことになっている。

誕生日は6月10日


概要

光熱斗の双子の兄で一卵性双生児。

父「光祐一朗」と母「光はる香」との間に弟「光熱斗」とともに生まれる。
しかし、心臓病の一種「H・B・D」を生まれて間もない光彩斗は発症し、1歳の誕生日を迎えることなくこの世を去った。

彼自身が後に語られることは少なかったものの
レッドサンでは彼と熱斗が一緒に写った写真が熱斗の部屋のベッドの懐の壁に掛けてある。


ロックマン.EXEとして


そのころ、父 光祐一朗は擬似人格プログラムの作成に苦心していた。

人間のような自然な思考や反応、心の動きがどうしても再現できない。
そこで目を付けたのが、プログラムに人間のDNAデータを投影することだった。

「オペレータとナビが同じDNA構造を持っていたら、心の動きもまた似てくるのではないか?
 自然な反応や共感を生み出し、心を通わせる事ができるのではないか?」

その理論は正しかった。彼は見事人間らしいネットナビを生み出すことに成功する。

しかし、そこには『95%』という壁が彼の前に立ちはだかる。
95%までは人間のDNAと完全に似せることができたが、残りの5%をどうしても似せることができなかったのである。


そこに、まだ幼い彩斗の死が訪れる。
嘆き悲しむ祐一朗だったが、ひとつの着想を得る。

一卵双生児である彩斗と熱斗、二人のDNA構造は同じはずだ……と

祐一朗は苦悩の末に彩斗の遺伝子をナビとしては膨大なデータに変換し「エクサメモリ」という特殊な圧縮プログラムにインストール。
そのデータをネットナビに組み込み、光彩斗を「ロックマン」として蘇らせたのであった。

ロックマンと熱斗がパルストランスミッションやココロウィンドウ無しにフルシンクロできるのはこれが理由である。
より詳しくはサイトバッチを参照。



この話は倫理的にもかなりアレなためか、
この事実はゲーム『バトルネットワーク ロックマンエグゼ』の終盤で初めて明らかになる。


また、ロックマンは光彩斗としての記憶や自我をその遺伝子データと共に持っていたが、
敢えて熱斗にその事実を伝えることなく、あくまでネットナビ・ロックマンとして弟の傍にいることを選んだ。

ロックマンが双子の兄だと知れば、熱斗はロックマンを本来のネットナビのようにツールとして用いたり、危険な目に遭わせることを躊躇ってしまう。
それではロックマンこと、自分が熱斗のネットナビである意味が無い。

現実世界で生きられなかった自分が、ネットナビとして弟と同じ時間を共有できる。
それだけで十分幸せだ。兄としてではなくても、ロックマンとして熱斗の側にいられればそれでいい。

そう考えた彩斗は、兄としてではなく、ロックマンとして弟の熱斗と過ごしていくことを選んだのである。


そしてその事実は終盤、マジックマンによって彼が倒されてしまった際に熱斗に明らかにされる。

この事実を知った熱斗のショックは大きかったものの、最終的にすべての事実を受け入れる。
そして、これまで以上の絆で結ばれたのであった。

ちなみに熱斗は真実を知ってしばらくの間は彼を「彩斗兄さん」と呼んでいたが、
彩斗の意思を尊重し、普段は以前のようにロックマンと呼び、彼が兄としての顔を覗かせた時だけそう呼ぶようにしている。
冒頭のセリフを除いては。





その後のシリーズでは1で全部ばらしたからか、基礎知識であるかのように「光彩斗=ロックマン」が前提となっており、
1をやっていないプレイヤーに対して大いなる謎を残していたのであった。(まぁ、今はググればわかるんだけど)


ちなみにほぼ同一人物であるロックマンと彩斗でも少し違いがあり、
ロックマンとして振る舞っている時は熱斗を「熱斗くん」と呼ぶが、彩斗として振る舞うときは「熱斗」と呼び捨て。
同様に、祐一朗を普段は「パパ」と呼ぶが、彩斗として話す時には「父さん」と呼ぶ。

また、基本的にはシリアスな場面でしか彩斗として振る舞うことがない影響もあるかもしれないが、
彩斗の時の方が「甘ったれるんじゃない!」「君は生きろ!」等、ロックマンの時よりも熱斗に対する語調が強くなる。

ここら辺はキャラ付けのさじ加減でもあるかもしれないが、それでもこれらの要素により、ロックマンと彩斗でかなり違う印象を受ける。



「2」では最終決戦で登場。
ゴスペルのアジトで防磁スーツでも防ぎきれないほど強化された電磁波の影響で身動き一つできない熱斗に激励を浴びせた。

3」ではプロトの中にいた祖父光正の前とプロトに熱斗と取り込まれた際に彩斗としての言葉を彼に送った。

4」ではあまり目立った登場はしないが、隠しエリアのブラックアースの最深部で
彼らしきホワイトロックマンがサイトバッチを授けてくれる。


「5」ではネビュラグレイとの戦いの後、熱斗が「やったか!?」のフラグを立ててしまい闇が復活。
復活した闇はロックマンを襲い闇に染め上げようとする。

自分の声が通じなくなった熱斗はマグネメタルを捨ててココロネットワークからロックマンに声を届かせようとするが、
世界中の心が集まるその中ではロックマンに声を届けることは困難だった。

しかし、ココロネットワークから聞こえた光正の言葉を聞いて熱斗は思い出す。
ココロネットワークなんて使わなくても、自分とロックマンは繋がっていることを。

そしてロックマンに熱斗の声が届いたとき、ロックマンから光が放たれる。

そこにいたのは……



素っ裸の彩斗にいさん



シリーズ5作目にてついにその姿を現した彩斗兄さん(ただし熱斗と同年齢まで成長しているバージョンだが)
その姿は「光熱斗」+「光祐一朗」と言った感じ。若干パパ似だったようだ。

その後、ネビュラグレイの闇の力を消し去ったが、同時に彩斗も力尽きてもとのロックマンの姿に戻った。


「6」では初っ端から電脳獣を封印するために彩斗としての一面を見せている。
コピーロイドの技術によって、本作でついに現実世界で弟・熱斗と触れ合うことになった。

またファルザー版ギガクラスチップの一つ「サイトバッチ」のイラストにも使用されている。

……冒頭のセリフは某ユーモアセンスなので気にしないであげてください。



【余談】

倫理的にはともかくとして、その熱斗との悲しく切ない関係は人気であり、
ロックマンとはまた別ベクトルでの人気を得ている。祐一朗さんのマッドサイエンティスト的な要素も後押ししているが


pixivなどでは「光兄弟」としてエグゼ5で明かされた素顔をもとに
「もし光彩斗が生存し、熱斗と同じように成長していたら」というテーマのもとに様々なイラストが投稿されている。
服装は熱斗の物を青や水色にしたものが多い。


カードeリーダー+用の「ロックマンエグゼ5 改造カード」には、
ロックマンがヘルメットを外した描き下ろしイラストの「光 彩斗」のカードも存在する。
後に「ロックマンエグゼ オフィシャルコンプリートワークス」にも収録されている。



キミは まだまだたくさんの項目を 追記・修正出来るはずだ。

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最終更新:2024年04月10日 22:09