ペンギン・ナイトメア

登録日:2012/05/06 Sun 13:55:39
更新日:2024/04/08 Mon 19:10:13
所要時間:約 5 分で読めます





《ペンギン・ナイトメア》
レベル4 水属性
水族・効果】
ATK/900 DEF/1800
(1):このカードがリバースした場合、相手フィールドのカード1枚を対象として発動する。
その相手のカードを持ち主の手札に戻す。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分フィールドの水属性モンスターの攻撃力は200アップする。


高い守備力と相手フィールド上のカード1枚を種類・表示形式などを問わずにバウンスできる優秀な効果を持つ。
また、リバースモンスターではないため、《停戦協定》や《王宮の号令》などのカードにも強くて効果を無効化されにくい。
このカード自身も水属性なため、攻撃力は実質1100になる。

ラヴァゴーレムの再利用やロック。
または破壊効果に耐性を持つカードへの対策としてピン挿しでデッキに採用されることも多い。
破壊効果で守備力が100高いスノーマンイーターとは相互互換とも言える。

しかし、このカードの人気ぶりは別の場所にあった……。




それは……。





※ネタバレしますんで心の準備ができてから読んでください。














アニメでの活躍

そう!

アニメでの活躍

である。



【アニメでの活躍】

遊戯王デュエルモンスターズのアニメオリジナルストーリー「乃亜編」で登場。
海馬コーポレーション元取締役常務兼人事部長大瀧修三55歳(通称BIG2)のバーチャル世界における仮の姿。
BIG5の項目も参照して頂きたい。

彼は幼い頃の辛い家庭環境をペンギンによって癒されて乗り越えてペンギンが大好きになり、
それからはずっとペンギンと一緒に暮らすことを夢見るようになった。

だが、社長に海馬ランドの一角にペンギンランドを建設するように交渉した所、

「白と黒ならパンダのほうがマシだ」

とあっさりボツにされ、「仕事でもペンギンと一緒」という夢を壊されたために、社長に強い恨みを抱くようになる。
ただし、デュエルモンスターズではペンギンタイプのモンスターも何体か存在するのは事実であり、ペンギンモンスターのブース…それでも駄目というのならそれこそ水属性モンスターや水族等も混ぜたエリアという形にすれば十分に実現可能な案であったため、どちらかといえばを溺愛してばかりいる社長の方が悪い。まぁ、いきなり採算も取れるか分からないペンギンブースを自分の夢のために作ってくれと言われても断りたくなる気持ちも分からなくはないが…。
まさか社長ってパンダ好き?

その後、クーデターを起こすべく他のBIG5と共に社長にゲームを挑むも敗北、肉体を失いバーチャル世界をさまようことになる。
そこを海馬乃亜に拾われ、バーチャル世界に無理矢理連れてきた社長に復讐するために再度ゲームを挑んだ。



さて、ペンギン・ナイトメアの姿で彼がデュエルで相手すると決めた相手は憎き社長……




ではなく





真崎杏子16歳。

乃亜から「バーチャル世界に連れて来られた遊戯一行の誰かにデュエルで勝てば、その体を強奪して現実世界に帰還できる」と聞かされていた彼は、
社長への復讐……はとりあえず置いといて、迷うことなく現役JKのピチピチギャルを選んだ。

元人事担当としての能力を活かし杏子の身辺をことごとく調べ上げデュエルに挑む。
大瀧修三55歳・真崎杏子16歳と名前の後に年齢をつけるのも特徴的。
彼女とのデュエルでエロペンギンたる彼の真価が発揮されるのであった……。


【エロペンギン魂の迷言集】


●杏子の身辺を調べあげて
君が生まれて今まで、ゴミをポイ捨てしたこと12回!水の出しっぱなし35回、電気の消し忘れ62回!
地球上50億の人間が、君の真似をしたらどうなります? エネルギーの無駄遣いも、地球温暖化の原因だ。 それじゃあペンギンが住みづらくなってしまう!
1人の少女が生まれてから16年の細かいことまで調べ上げるという人事部としての実力。
そしてペンギンへの愛を語る熱いシーンだが、同調圧力をかけ相手に罪悪感を与えるという性格の悪さも垣間見える。
なおフンボルトペンギン等、温暖な気候を好むペンギンもいないことはない。

●ペンギンのため地球環境を守るという熱い決意表明
「きみの身体をもらい、わたくしが生まれ変わってあげます…。とても地球思いの女子高生になってねぇ↑」
「その身体ぁわたくしが有意義につかってあげますぅん~ぺろぺろ」
「ピッチピッチギャルの身体をいただきますよぉ↑ぬふふふっふぅ~ふぅ↑」
ペンギンは好きだが人間、特に若者に対しては嫌悪感を抱いている節があるBIG2。
だがピチピチの「体」は大好き!彼に乗っとられた女性がどうなるかは想像に難く無いであろう。
…もしかしたら真っ当にペンギン保護の活動を始めるかも知れないが、しかし1人の若い少女の人格を消しての行動なので賛同はできない。
これ以降も彼は杏子や静香の「身体」については評価するものの、人格に対しては蔑ろにしている面が目立つ。

●デッキマスターをブラック・マジシャン・ガールにした杏子に対し
ぬふ! 美少女がふたり、いたぶり甲斐も倍増ですね!
現役女子高生だけでなくモンスターに対しても気持ち悪い性癖をぶつける男。
彼が女性をどう思っているかが垣間見える。ペンギンの姿じゃなければアウトだよ!

●罠カードを伏せた杏子に対し
おじさんを罠にはめようだなんて、いけない子だ。
まるで援交しているおっさんの台詞であるが、口調にはまだ余裕がある。
単なるエロ親父ではない、歴戦を切り抜けた大人のペンギンは、いけない子を逆に罠にはめる。

●攻撃を受け、体が凍っていく杏子に対し
言い忘れていましたが、このデュエル、ライフが減るにつれて、プレイヤーの体が凍りつくようになっています。
寒いでしょう? 体の芯まで。もうすぐその全身を凍らせてあげますよ。
凍って動けない杏子に意地悪そうに言う。ちなみに本人もダメージを受ければ凍るのだが、ペンギンなので余裕との事。
もし彼が勝てば多数の女子高生が物言わぬコレクションにされてしまったであろう。

●寒そうな杏子に対し
「可哀想に。私の愛用のももひきをプレゼントしましょうか?」
ペンギンジョークが炸裂。
ちなみに自分の着ていた衣服を女性に着せようとするのは立派なセクハラである。

●デッキマスターをブラック・マジシャン・ガールにしたのにブラック・マジシャンをデッキに投入しなかった杏子に対し
「ブラック・マジシャンのいないブラック・マジシャン・ガールなど、役に立たないただのコスプレ小娘ですぅ!」
「ブラック・マジシャンのいないブラック・マジシャン・ガールなんて福神漬けのないカレー同然」
人間としてはアウトな彼だが、相手のキーカードをバカにするというデュエリストとしてもアウトだった。
そしてこの言い方だとブラック・マジシャンがオマケである
それ以上にブラック・マジシャン使いでありながら彼女の存在を知らなかったあの人が果てしなく可哀想である。

●【敗北して】
「もぉう少しで若い肉体が手にはいったぁ↑のにぃ…」
哀れセクハラ冷凍フェチ親父は、自らが憎む若者にやられてしまうのであった。




【使用カード】

「ペンギン」と名のついたモンスターを中心に、氷系のカードでデッキを固めている。

OCG化


  • シーザリオン
リリース無しで召喚できる水属性モンスターの中ではなかなかの攻撃力を持っている。
先鋒として登場し、杏子のカードを次々と破壊。
杏子は苦し紛れに魔法カードで破壊するしかなかった。

  • 猛吹雪
こちらの魔法、罠カード破壊をトリガーに相手魔法・罠カードを1枚破壊するというサイクロンや砂塵の大竜巻を使いにくくしたような効果。彼の場合はイメージ重視の採用であろう。
次の自分のドローフェイズまで魔法・罠カードのセットと発動を封じる強力カード。とはいえ当時はデメリットのせいで評価は低かった。
メインフェイズ1開始時にしか使えないはずなのに彼はモンスターを召喚した後に使用。とはいえ彼はこれ以外の魔法罠を使っていないので大筋には問題ないのだが。

  • トビペンギン
バニラペンギンカード。
攻撃力1200と余り強くないが、レスキューラビット等の通常モンスターサポートを活かすなら採用できるか。
下記のペンギンソードで強化されビートダウンで活躍した。

  • ボルトペンギン
バニラペンギンカード。
能力の低さから戦闘破壊を誘い、下記のリベンジ・サクリファイスにつなげた。

  • ペンギン魚雷
直接攻撃できるかわりに攻撃したら自壊するモンスターカード。
攻撃力は550。再生の海とのコンボでデメリットを相殺した。
この度何故かOCG化した。効果はほぼ変わらないが攻撃成功時、相手のレベル6以上のモンスターのコントロールを得る効果を得た。これでブラック・マジシャン・ガールをNTRと…?
ただし効果、攻撃を無効化されるので、どちらかというと凍らせて戦闘不能にし、自らのコレクションに加えるイメージだろうか。

ご存知元祖射出モンスター。
BIG1伝説の都アトランティスを出したのを良いことに無理やり人格交代し調子に乗って召喚した。
彼本人も人格をBIG3に取られるもののモンスター射出効果で城之内のライフを大幅に削った。

  • ペンギン・ソード
「ペンギン」と名のついたモンスターの攻撃力を800ポイント上げる「ペンギン」専用の装備魔法。
「デーモンの斧」や「団結の力」と言ったもっと使いやすいカードもあるが、作中ではトビペンギンが装備し活躍した。
かなり後にOCG化された際には新たに2つの効果が追加された。


未OCG化


  • 再生の海
墓地の攻撃力1000以下の水族モンスター1体を特殊召喚できる永続魔法。
蘇生したモンスターはエンドフェイズ時に破壊されて、通常召喚の権利を失う制約があった。
このカードで上記の「ペンギン魚雷」を蘇生し何度も攻撃した。

  • リベンジ・サクリファイス
自分のモンスターが戦闘によって破壊されたとき、
戦闘破壊した相手モンスター1体を生け贄に(リリース)して手札から上級モンスター1体を特殊召喚できる速攻魔法。
相手ターンの追撃を防ぐことができるとはいえ少々トリッキー過ぎる。
ちなみにイラストは美少女が触手に縛られ今にも生贄に捧げられそうなシーンというなかなかスケベなものであった。
リベンジ戦の際にはBIG3が機械王を召喚するために使用した。

  • 鉄壁氷山-ディフェンドアイスバーグ
守備力2450の壁モンスター。リベンジ・サクリファイスの効果で特殊召喚された。詳細は不明。
半端な守備力が師匠登場フラグ以外の何物でもない


デッキマスター能力

水属性モンスターの攻撃力を200アップさせる。だけ。
ジャッジ・マン辺りの凶悪さに比べて恐ろしく地味である。
あまりに地味なので、後にOCG化された際にもそのままの効果になった。


【余談】


  • アニメではF・G・Dの召喚に闇・地・炎・水・風属性モンスターが必要だったため、ペンギンのくせに風属性だった。ちなみに後に風属性のペンギンはOCGオリジナルテーマで登場している。

  • ペンギン・ナイトメアは上記のアニメが初出で、それから2年あまり経ってからOCG化した。
    BIG5の仮の姿の中で、アニメの登場よりOCG化の方が遅かったのはコイツだけである。

  • 彼がデュエルしてからも長らく「ペンギン」をサポートするカードは登場しなかったが、2011年に発売されたGENERATION FORCEで「大皇帝ペンギン」が登場し、ついに「ペンギン」が正式にカテゴリーになる。
    なお、彼が真崎杏子16歳とデュエルした遊戯王DM102話の放送日は2002年4月16日だが、「大皇帝ペンギン」が発売されたのは奇しくもそのちょうど9年後の2011年4月16日であった
    更にその9年後、ペンギン魚雷がOCGとして登場。彼の快進撃は止まらない。


  • こんなしょーもない回だが、彼が登場した回の作画監督は、102話が原憲一で103話が加々美高浩・高橋和徳という豪華仕様になっている。

  • 彼が真崎杏子16歳!を連呼したおかげで、あまり年齢が表に出ることのない遊戯王シリーズにあって杏子の年齢だけは妙に有名である。

  • CVはDMクエスト編では鶴岡聡氏。そして乃亜編ではなんと後に相棒三浦刑事で有名となる大谷亮介氏。
    ちなみにBIG1役の園岡新太郎氏も相棒にて同僚役として共演していた。

  • 2021年、海馬コーポレーションECサイト『KAIBA CORPORATION STORE』にて、遊戯王シリーズとペンギンのキャラクター「コウペンちゃん」とのコラボが実現。大瀧さんもさぞお喜びのことでしょう。



追記・修正は地球環境にやさしい方にお願いします。

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