千倉ムツミ

登録日:2014/02/26 (水) 16:41:57
更新日:2022/01/12 Wed 17:57:00
所要時間:約 13 分で読めます




「はじめまして、
 千倉ムツミです!
 一応、ここでシェフを
 やらせてもらってるの」

(画像跡)

千倉ムツミ(Mutsumi Chikura)

性別:女性
CV:阿久津加菜
年齢:9歳
身長:135cm
出生:1月21日
所属:フェンリル極東支部


PSVITA及びPSP対応ドラマチック討伐アクション『GOD EATER 2』の登場人物。
NPCではなく非戦闘員のサブキャラクターなので、本筋では脇役である。


以下一応ネタバレ注意




人物像      

茶色がかった黒髪にブラウンの瞳を持つ極東生まれの少女。
ちなみにあの清掃のおばちゃんの姪っ子。突然変異かってくらい面影無し。
古風というか少し見慣れたような前髪パッツンに二つ結びをし、更にその上に三角巾を被り、
花柄のアームウォーマーとエプロンを装備した姿は、まるで「今日はお父さん・お母さんの代わりに私がご飯作るね!」と台所に立つおませな娘さん。

しかし彼女の調理スキルは並みのお子様のお手伝いのレベルを遥かに超えており、
カノンのレシピを忠実に再現するばかりか、本人にも絶賛されるほどの実力を持つ。
料理ばかりかお茶を淹れる技量も高く、リッカエミールもご満悦。
彼女の調理師としての技術は、若冠9歳にして免許皆伝と公に認められており、
そのため新設の食堂を任され、得意の極東家庭料理でアナグラ中の人間の胃袋を掌握している。


……そう、ムツミは9歳。
まだ9歳なのである。
彼女はまだ乙女だ……
つうか、ロリっ娘だ。

そもそも彼女のような可憐なロリっ娘が殺伐としたGE2に登場した理由はと言うと、
3Dキャラ制作に携わったフライトユニット池内氏が吉村Dに嘆願したためである。
事実、「小さい子がいませんよねってお願いして生まれた」とGEマガジンvol-3で語られている。
流石は病気な公式だ。おそれいった。
ところでプレイヤー様の中にお医者様かお巡り様はおられませんか?


しかし精神面は年相応の女の子らしく、おばちゃんにいいところを見せようとして返って失敗したり、
同年代のダイチくん(サテライト在住)と仲良くなったり、ピアノの伴奏に憧れてユノに師事してみようかと真剣に悩んだり。
逆に強かな度量も備えており、摘まみ喰い・無駄な食材消費の常習犯であるナナには頭を悩ませつつ、翻弄し返してみせてもいる。
例えばその対策として、不在時に勝手に厨房を弄られないよう釘を刺し、データベースでも注意を喚起、と余念が無い。


アリサの汚部屋については笑顔で無自覚に辛辣な感想を漏らして曰く、


(画像跡)

「私の2倍生きてるから、
 2倍散らかすんですね」


純粋さ故の素直な言葉って怖いよね。




小さなお母さん・ムツミ      

ラウンジはアナグラのエントランス上層から立ち入ることが出来る、本作からの拠点における新エリア。
ムツミは日中から夜に掛けて、その中心の厨房兼カウンターに立ち、神機使いや極東支部職員らの食事を作っている。
彼女の着任以前から存在してはいたようだが、その頃もまだジャイアントトウモロコシや、
レーションばかりのクソッタレな食生活で、ムツミによって改善されるまでラウンジは殆ど機能していなかったらしい。

コウタの話を聞くところ、ムツミが来てからは食事の面で革命が起きただけでなく、「しゃべり場」としてラウンジに活気が溢れるようになったという。
その中心で忙しなく働く彼女は極東支部のあらゆる人と親しく、
皆の大好きな「お袋の味」を振る舞いながら、命を懸けて戦う神機使いの無事を健気に願う。

彼女の優しさは我らが主人公に対しても同様で、任務へ向かう前に話し掛けると「お仕事、気をつけて行ってきてね」と返し、
帰って来たら「今日もお勤めごくろうさま! なにか飲む?」と気を利かせてくれる。
「行ってらっしゃい」と「お帰りなさい」をちゃんと言える良い子なのだ。
アイサツは大事。

また、拠点防衛任務や大規模作戦の前にはたくさんのご飯を作って宴に備えつつ、彼女自身も周囲の緊張や高揚を察し、皆の無事を祈る。
一日が終わり、次の戦いに向けて英気を養う合間には、ムツミの満面の笑みと極上の絶品料理が待っているのである。


(画像跡)
ん? どうしてそんな顔するんだ?


しかしムツミも不安に思っていることだろう。
顔見知りの神機使いが、楽しくお喋りをする相手が、
自分の料理を「おいしい」と頬張る皆が、一つ間違えれば二度と逢えないかもしれない――
そんな理不尽な現実に生きながら、ムツミは暗い感情を表に出すことなく、毅然として料理番の役目を果たす。

大丈夫、きっと帰ってくる。
そう信じ、ラウンジが皆の声で再び騒々しくなる様を想い描く。
戦うことが出来ない代わりに、戦う人々が安心して休める場所を守り、待ち続ける。
そんなムツミはまるで……








ゴッドイーターの妹?

いい発想だが、それは違うな。
兄や姉のためにご奉仕してくれる弟妹ってのは殆どフィクションの存在だろ。
は? GEもフィクション? こまけぇことはいいんだよ
エリナみたいな可愛い妹とかはな、エリックのように華麗で立派な兄貴がいるからこそ可愛く育つってモンだ。

……じゃあ何だって?






ゴッドイーターの嫁?



唐突に失礼。いやしかし、馬鹿なことを言うんじゃあない。
頭の中で考えるのだけは自由だ。光源氏的な展開を妄想しても結構。
だが、そこまでにしておけ。それ以上は拗らせると厄介だ。
故郷とおっぱいは遠くにありて思うもの。ロリのちっぱいは遠くから眺めて愛でるもの。
それだけのことだ。






では、何故彼女はここまで魅力的なのか? 全てフェンリルの陰謀だとでも? 否、結局は人間の本能だ。
教えてやる。真の答えは、俺達が母親の愛情を忘れられないからだ。

無条件に愛し、慈しみ、必要以上に心配し、温かいご飯と居場所を与え、我々の行く末を見守ってくれる……
何よりも彼女が作り出す、得も謂われぬ「お袋の味」。これが全てを物語る。
ムツミの内に秘められた母性が、我々を魅了するのだ。




アナグラのラウンジ――ここが“ぼくの帰る家(カーザミーア)”
そしてそこに立つムツミ――彼女が“ぼくのおっかさん(マンマミーア)”

ここまで言えば解るか?










ゴッドイーターのお母さん

彼女は……ムツミは私の母親になってくれるかもしれない女性だ!!!
ロリおかん。つまりはこういうことだ。溢れる母性とロリ。
一見背反する属性だが、背伸びした感じの健気さがその2つを繋ぎ、巧みにマッチさせている。
ていうかそもそも既にGEマガジンvol-2で『みんなの小さなお母さん』と明記されている。


千倉ムツミ。
こんなのが私の母だったらどんな感じだろうか。

貴女の作る朝ごはんの匂いで目を覚まし、味噌汁を啜って一日が始まり、手作りの弁当を持って出勤し、貴女の作る夕ごはんの匂いに腹を空かせて帰宅し、番茶を一杯いただいてから眠りに就く。
……そんな日々を送って見たいもんだ。

休日には一緒にラウンジの掃除に精を出し、たまには膝枕で耳掻きなんてのもいいかもな。
あいつも肩が凝るだろうから、肩を叩いたり揉んだりし、気持ち良さにうたた寝した彼女を布団まで運ぶ。


世話を焼かれるだけではフェアじゃあないからな。
親は子供の心配をするものだが子供だって親の身を気遣ってやらなきゃならねぇ。何より、長生きして欲しい。
世の中には酷い親父もいるモンだが望まれない子供なんていないし、子供の幸せを願わない親なんていない。

その逆も然り、ってことさ。
孝行したい時に親は亡し……なんてことになったら洒落にならん。後悔してからでは遅い。


それに、何もムツミのような良い子にラウンジの業務を全部任せっきりにしなくてもいいだろ。
時間があるなら皆も手伝ってやってくれ。彼女の負担を減らせるなら、私も何だってやってやろう。




……ん? ちょっと待てよ。
私は一体何を言いたかったんだろう?
ロリが好きなんて普通じゃあないだろう。

ん? じゃあ普通って何だ?
若さって何だ!? 愛って何だ!?
ロリおかんとは……





















(画像跡)

……何だこの惨状は。
これ……俺が書いたのか? 記憶が曖昧だ……削ろう。
クソッタレ……俺はロリコンじゃねぇ……筈だ。

やれやれ、さっさと済まさねえと、研究の方が疎かになっちまう。
アイツが見てたら恥ずかしさで死ぬとこだな。

……まあ、アイツはもう、ここにはいないがな……




『“ロリおかん”、か。やるねえ、ソーマ博士。見た目によらず粋ってモンが解ってる。……しかしだ。お前さん、“母性”よりも“ロリ”に重点を置き過ぎだ。そんなだから混乱しちまうんだよ』


……ッ!!??
てめえ、何者だ!?


『「何者だ!?」と訊かれたら、答えてやるのが世の情け。世界の破壊を防ぐため! 世界の平和を守るためっ! 愛と真実とエロスを貫く、ラブリーチャーミングな指南役ッ!』

『とうっ! 《ステルスフィールド》……――解除ッ!』




 ┃haru <ビコーン!
G┃soma




{BGM:煉獄の地下街3


(画像跡)

「真壁ッ! ハルオミッ! 戦場を駆け抜けたグラスゴーのケイトには、ホワイトホース――俺という白馬の王子様がいたんだぜ☆ ……なんつってな」




……


「ムツミちゃんのような小さい子は本来俺の守備範囲外なんだが、……今こそ伝授しよう。かつて、若い頃の俺が見出だし、そして、そのあまりの危うさ故に封印せざるを得なかった、禁断のムーブメントを!」

「それは、そう、“可能性”……ッ! 誰もが持ち、しかし一人一人異なる、無限の未来を切り拓く大いなる力だ」

「人は皆、自分次第でどんな未来も築き上げられる可能性の獣。彼女を見てみろ。そうだ。見てくれ。刮目して見よ、現在の千倉ムツミのその姿を――!」


…………




(画像跡)


「幼女……ょぅι゛ょだ。紛うことなき幼女だ。彼女はまだ乙女……人生の酸いも甘いも知らぬ、ひたすら純粋な乙女……」

「小さな口。大きな瞳。熟しかけの林檎のように薄く紅が差し、蒸したての餅のように白く柔らかそうな頬。胸も無い。括れも無い。肉付きが無く脚なんて棒のよう。だが、そこには、そこには未知数の潜在能力(ポテンシャル)が秘められている」

「“今”のムツミちゃんの全ては、将来彼女自身が掴み取るべき栄光のため、萌芽を待つ未来への種子! ――どうだい、ソーマ博士? 感じないか、あの子の身体に巡る生命の息吹を! 俺達は今、彼女の輝かしい可能性の一端を目撃しているに過ぎない……ッ!」


………………


「だが、俺達は直に思い知らされることになる。人は必ず老いて死ぬ。生老病死、お釈迦様の説いた四苦ってやつをさ」

「それに対してメメント・モリ――今を謳歌しろだとか、そんなことを言う輩もいるが、ンなモンは、ただ未来から目を背けてるだけじゃないか。そんなのただの現実逃避でしかない。いつか誰にも訪れる別れがあるんだ! 泣くな若人! 逃げるんじゃない! 前を見ろ! 受け入れるんだ!」

「“今”のムツミちゃんだって、いつかは素敵なお姉さんになる! だがその先には、あの子が皺くちゃのおばあちゃんになった未来も待っている! 受け入れろ、若者よ! “今”のムツミちゃんだけを愛し、歳を喰ったら“ババア”だなんだと吐き捨てるのではなく、その先の先の先まで愛してやれよ! なあ、お前さん……所属は《クレイドル》なんだろう? だったら『揺りかごから墓場まで』……実践してみせろ!」


「それに、な……何てったって、生きているから神様だって殺せる世界だ。エリナ嬢のように、ムツミちゃんがゴッドイーターになって、俺達と共に戦う未来だってあるかもしれないだろう? そうだろ?」


……………………


「……………………ソーマ? 何で黙ってるの? なんか言ってよ」


……お、おう。まあ座れよ。何か飲むか?


「有り難く!」






暫く振りだな、ハルオミ
査問会の方はもういいのか?


「ん。ああ、やっとこさ落ち着いた。そういう訳でこうして帰って来れたんだ。……ところで博士、お前さん、俺を警戒しないんだな。何でだ?」


理由なんか無えよ。
あんたにだって、俺の邪魔をする理由なんか無いだろう。
あるんだったら話は別だがな。


「……そうかい。俺ってば、信頼されてるんだなあ。あれだけ色々やらかした身だってのに」

「今だって、お前さんのやっている個人的な活動のことを、隙あらば上に報告してやるかもしれないんだぜ?」


はっ。無いな。
そんなことをしたら、苦労して姿を消してここまで来た甲斐が無え。

……あんたの目的は解っている。
研究室の情報セキュリティだろう?
サカキはここの電源の殆どを支部全体とは別の管理下に置いてる。

ここで新しいアカウントを作れば、誰にもバレずにまたNORNを使い放題、だよな?


「……いやはや、流石は博士。お前さんみたいな勘の良いガキは嫌いだよ」


そろそろ博士はやめてくれ。
あと、俺はもう21だ。酒だって呑める。
……なあ、ハルオミ。取引しないか?




(画像跡)

「取引だと? おいおい、この状況で面白いことを言うなあ、博士。俺は査問会のくっだらねえお説教を聞き流し終えて晴れて釈放、対してソーマ、お前さんは自分の恥っずかし~~い一面を俺にずっと見られてたんだぜ? 今どんな気持ち? ねえねえ今どんな気持ちよ?」




(画像跡)

……ふっ。もうそうやって虚勢を張らなくてもいいだろ。
気に入らねぇが確かに俺は今、あんたに弱みを握られている状況だ。……けど、それはあんただって同じだ。
すぐにでも「規制行為を働いた前科者がまたアカウントを取ろうとしている」と通報出来んだ、もっとマシな煽り文句を考えやがれ。


「すんませんでした――ッ!」


解ってくれたか。
じゃあ早速だが、取引の内容はこうだ。

『俺はあんたの姿を見ていない』
『あんたは俺の活動を誰にも言わない』

……どうだ?


「ソーマ博士……お前さんって人は……ッ」


俺達がここで争っていても仕方無いからな。
先に言ったろ? お互い喧嘩する理由なんざ無え・って。
あといい加減博士やめろ。


「ソーマ! 俺のことは、“ハル”って呼んでくれっ!!」


ふん。……気恥ずかしいが、普通なら言われるまでもないことなんだろう。
ハル、こうやって人のことを愛称で呼ぶのは、あんたが初めてだな。
今回の件、皆には黙っておいてくれるよな?
ロリコン呼ばわりは御免だ。

「あたぼうよ! 今から俺達は秘密を共有する同志だ。任せてくれ!」




そして俺達は握手を交わそうと、
滅茶苦茶にコードが這い回る床の上に立ち上がり、
爪先を引っ掛けて思いっきり転んだ。


「あいて!」


うお!?


――――ブツン。


なっ。


「あっ」




抜けた電源。
刺さっていないコードの先。
目の前には闇色の画面が広がっていた――


「な、なあ、ソーマ。バックアップ……取ってあった……?」


……取ってあるわけねぇだろ……


「マジすか……」
























こうして暴走気味だった
ムツミの項目は
何だかんだで誰にも見られることなく、




極東支部のラウンジを切り盛りする少女。
遊びの延長線上で仕事しているように見えるが、この歳にして調理師の資格を取得している。
配給品や余った食材を組み合わせて、極東地域における「お袋の味」を再現するのが得意。
(NORNデータベースより抜粋)




随分素っ気ないものになりましたとさ。
良いやら悪いやら……まぁ、醜態を晒さなかっただけ良しとするか…






(画像跡)

「えへへ、追記修正してくれたって 
        何にも出ないよ!」

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最終更新:2022年01月12日 17:57